「お金持ちになりたい」という願望は、ほとんどの方が持っているといっても過言ではないでしょう。

豊かで余裕のある生活を送るためには、ある程度の資産が必要です。

「生まれついての資産家」になることは難しいですが、正しい考え方をし、適切な方法を実践すれば「お金持ち」にはなれるかもしれません。

この記事ではお金持ちになる方法や、お金持ちになるための考え方をわかりやすく解説します。

お金を増やしていく考え方の参考にしていただければ幸いです。

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お金持ちの種類

株式会社野村総合研究所が発表した資料によると、お金持ちには「マス層」から「超富裕層」まで、5段階のグレードがあります。

このグレードは、預貯金などの金融資産の合計額から負債を差し引いた「純金融資産保有額」の残高で分けられたものです。

2021年の調査における、それぞれの保有資産規模や世帯数は以下の表の通りです。

分類 純金融資産保有額 保有資産規模 世帯数
超富裕層 5億円以上 105兆円 9.0万世帯
富裕層 1億円以上〜5億円未満 259兆円 139.5万世帯
準富裕層 5,000万円以上〜1億円未満 258兆円 325.4万世帯
アッパーマス層 3,000万円以上〜5,000万円未満 332兆円 726.3万世帯
マス層 3,000万円未満 678兆円 4,213.2万世帯

それぞれの層の全体に占める比率は以下の通りになります。

  • 超富裕層(5億円以上):約0.2%
  • 富裕層(1億円以上5億円未満):約2.6%
  • 準富裕層(5,000万円以上1億円未満):6.0%
  • アッパーマス層(3,000万円以上5,000万円未満):約13.4%
  • マス層(3,000万円未満):約77.8%

純金融資産保有額1億円以上の富裕層と超富裕層を合わせても、全体に占める割合は、たったの2.8%です。

3%にも達していませんから、富裕層以上のグレードに入るのは狭き門であることがわかります。

お金持ちになるためにすべき対策は、自分が現在どの層にいて、どの層を目指すのかによって変わってきます。

お金持ちを目指す前に、まずはどのレベルのお金持ちを目指しているのかを明確にしましょう。

出典:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

お金持ちの考え方

お金持ちの考え方

お金持ちになるためには、お金持ちの考え方や習慣・思想を理解し、真似をすることから始めるのがおすすめです。

お金持ちの人々は何か特別に難しいことをしているのでは?と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。

誰でも実践できるものばかりですから、すぐにでも取り入れてみてください。

何のためにお金が必要なのか明確にしている

何のためにお金が必要なのか明確にしている

まずは「なぜ」お金持ちになりたいのか、「何のために」お金が必要なのかという目的を明確にしましょう。

お金持ちになりたいのには、何か理由があるはずです。

不自由なく生きていくためにお金が必要なのかもしれませんし、好きな時に好きなことを自由にするためにお金が必要になるのかもしれません。

あるいは、お金持ちになったら成し遂げたいことがあるという方もいるかもしれません。

自分が何のためにお金が必要なのかを明確にすることで、必要となる金額やお金の増やし方が見えてきます。

目標がない状態でお金を貯めることは難しいため、最初に目標を明確にすることから始めましょう。

現在の収入と支出を整理している

現在の収入と支出を整理している

自分が今何にお金を使っているかを把握することは、とても大切です。

お金が貯まらない方は、自分が把握できていない無駄な支出があることが多く見受けられます。

例えばコンビニで新商品が出るたびに手に取ってしまっていたり、忙しくてつい外食に頼ってしまったりしていませんか。

ストレスが溜まったときに自分へのご褒美として衝動買いをしたことがある方もいるかもしません。

目的が定まっていない出費は、ただの浪費です。浪費が積み重なるほど、お金持ちからは遠ざかってしまいます。

家計簿や資産管理アプリを使って、自分が何にお金を使っているのか把握しましょう。

生活防衛資金以外は投資に回している

生活防衛資金以外は投資に回している

お金を早く貯めるコツは、生活防衛資金以外を投資に回すことです。

生活防衛資金とは、想定外の事態に備えた資金のことをいいます。

例えば病気になったり、失業したり、災害によって損害を受けた際には、当面の生活資金が必要です。

貯金も含めてお金を資産運用していると、タイミングによってはすぐに換金できないことがあります。

緊急事態にすぐにお金を準備できるように、生活防衛資金は貯金や運用資産とは別で用意しておきましょう。

生活防衛資金の目安は家族構成にもよりますが、おおよそ生活費の6か月~1年分です。

ただし、現金ばかり多く保有していても資産は増えません。

生活防衛資金を確保したら、それ以外の資金は積極的に投資にまわしていきましょう。

自己投資を惜しんでいない

自己投資を惜しんでいない

支出を抑えることは大切ですが、将来のためになる自己投資は積極的に行っていきましょう。

自己投資は「人的資本の運用」ともいい、金融資産の運用と比較しても効率の良い運用といえます。

自己投資でスキルアップできれば給与が増えたり、副業などで給与以外の収入を得られたりする可能性が出てきます。

一時的に支出は増えますが、結果的に何倍にもなって自分に返ってくる可能性が高いです。

それだけでなく、新しいことを学んだり経験したりすることは、人脈の形成にも繋がります。

良い人脈はさらに良い人脈を引き寄せて、好循環を生んでくれる可能性が高いです。

目先の利益ではなく長期的な目線を持っている

多くの人は目先の利益や成果を求めますが、そうすると真の利益や時代の流れを見逃しがちです。

ビジネスはもちろん、ゲームやスポーツにおいても最後に勝負を制するのは長期的な視野を持って先の展開が読める人です。

例えば投資に置き換えても、短期投資より長期投資の方が勝率が高いといわれています。

多くの投資家は短期的に大きなリターンを求め、結果損をすることも多いです。

お金持ちは長期でじっくり運用し、着実に大きな富を獲得します。

このように、お金持ちになるための物事の考え方として中長期的な目線を持つことが非常に大切です。

自分ではなく人やお金を働かせている

自分ではなく人やお金を働かせている

お金持ちになるには、自分だけではなく人やお金を働かせなければいけません。

自分がどれだけ頑張っても、一人の人間の作業量には限界があるためです。

お金持ちはまず「お金を儲ける仕組み」を作り、それを実行するために人を雇ったりお金を使って投資をします。

一度仕組みを作り上げさえすれば、その後は自分がその場にいなくても、仕組みがお金を生み出し続けてくれるのです。

この「お金を生み出す仕組み」こそが、お金持ちが大切にしている「資産」です。

「何でも自分でやる」という思想から一歩離れることで、お金持ちの思想に近づけるかもしれません。

時間を無駄にせず有効活用している

お金持ちには多忙な方が多いですが、同時に時間の使い方がうまい方も多いです。

お金持ちの方は、時間が「限りある資産」であることを本質的に理解しているからです。

「時間を無駄にする」ということは、資産を無駄遣いしてしまっているのと同じといえます。

お金持ちは時間という資産を最大限に活用するために僅かなスキマ時間でも作業をこなし、1日の時間を効率よく使っています。

電車での移動時間や家でゴロゴロしてしまっている時間で何かできないか、考えることから始めてみるといいでしょう。

行動が早い

行動が早い

お金持ちは、アイデアを実行に移すまでのスピードが速いのも特徴的です。

例えば「生命保険に加入したい」、「保険を見直したい」、「資産運用を始めたい」、などと思ったら、すぐに方法を調べて素早く行動に移します。

新しいことを始めるには勇気が必要ですが、変化を恐れずスピード感を持ってチャレンジすることで、お金持ちの考え方に近づけるかもしれません。

「失敗したらどうしよう」、「タイミングを見計らって始めよう」などと言い訳せずに、少しずつでもよいのでアイデアを行動に移してみることをおすすめします。

お金の勉強を常にしている

お金持ちは、常に頭の片隅でお金のことを考えている方が多いです。

「お金のことを考える」とは、新しいビジネスアイデアや生産性の高め方などについて考えている状態を指します。

ビジネスチャンスに繋がりそうな分野について積極的に勉強して、知識を深めることを忘れないのもお金持ちの特徴の一つです。

常にお金のことを考えているからといって、「楽に大金を稼ぎたい」、「ノーリスクでお金を得たい」などと考えているわけではありません。

お金持ちは、新しくお金を稼ぐヒントやチャンスを見つけるために、日々自己研鑽を続けているのです。

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主婦やサラリーマンがお金持ちになる方法

主婦やサラリーマンがお金持ちになる方法

お金持ちの考え方は、決して真似できないものではありません。

ここからは、主婦やサラリーマンの方がお金持ちになるためには具体的にどのように行動すれば良いかを紹介します。

転職エージェントを活用して自分の市場価値を確認する

まずはこれまでの経験や自分のスキルを整理し、自分の市場価値を確認することから始めましょう。

市場価値が高いということは、企業に必要とされる能力を多く有していることを意味します。

しかし、自分の市場価値は所属する会社内のメンバーと比較するだけでは測れません。

転職エージェントに相談するとキャリアコンサルティングが受けられ、現在の市場価値をフラットに知ることができます。

もしかしたら今自分がやっている業務が、他の会社でもっと高く評価される可能性もあるかもしれません。

逆に、今のスキルや経験が乏しい場合は、市場価値が低いという現実を知ることができます。

昇格・転職で給与アップを目指す

昇格・転職で給与アップを目指す

自分の立ち位置がわかったら、お金を稼ぐための手段を考えましょう。

今の職場で経験を積むことが重要だと判断した場合は、昇格を狙いつつスキルアップの勉強も始めてみるといいでしょう。

スキルアップによって成果が出れば、昇給やボーナスで収入を増やせるかもしれません。

昇格すれば年収アップも期待できますし、管理職としてのキャリアを積むこともできます。

マネジメント力は市場価値の高いスキルですから、管理職を経験すれば市場価値はさらに上がります。

他社でも通用するスキルや経験を持っている方は、給与アップが望める企業へ転職を検討してみるといいでしょう。

うまく条件が噛み合えば、高待遇で大きく年収をアップすることができます。

ベンチャー企業に転職する

ベンチャー企業に就職し、自社株の購入やストックオプションの取得によって億万長者を目指すことも不可能ではありません。

ストックオプションとは、企業があらかじめ定められた価格で自社の株式を購入できる権利を従業員に付与する制度です。

会社が上場して株価が大きく上がった際に権利を行使し、取得した株式を売却することで差額分を利益として受け取れます。

しかし、ベンチャー企業は業績が安定していないことも多く、事業が成功する保証はありません。

最悪の場合、事業が縮小したり会社が倒産したりするリスクもある点も理解しておきましょう。

固定費を削減する

支出を減らそうとしても、食費や交際費などを大きく削る節約生活はなかなか続きません。

そのため、支出を見直す際は固定費から始めるのがおすすめです。

削減しやすい固定費としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 水道光熱費
  • 携帯代
  • 保険代
  • 家賃
  • サブスクサービス

固定費は毎月継続的にかかることが多いため、一度見直してしまえばそれ以降は無理なく支出を減らせます。

支出を減らすことで手持ちの資金が増えれば、自己投資や資産運用にお金を回しやすくなるでしょう。

副業(複業)で収入の柱を増やす

副業(複業)で収入の柱を増やす

近年、大企業を中心に副業を緩和する動きが活発化しています。

これまで培ったスキルを活かして、副業にチャレンジしてみるのはおすすめです。

たとえばブログアフィリエイトやフリマアプリを使ったせどり、雑貨販売やイラストなど、さまざまな種類があります。

副業をすることで本業では携われなかった分野の知識を増やし、スキルを磨くこともできます。

本業でそのスキルを活かせることもあり、ビジネス経験値を上げることにも繋がります。

単純に副業で収入を増やす以外に、スキルアップすることで将来的な収入を増やすことにもなるため、副業の経済的なメリットはとても大きいといえるでしょう。

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資産運用を始める

資産運用を始める

生活防衛資金以外の当面使う予定の無い資金は、投資して資産運用を始めるのがおすすめです。

現金はそのまま置いていてもまったく増えませんし、銀行の口座に入れても金利はほとんどつきません。

むしろ物価上昇や手数料などを考えれば、目減りしていくと考えられるでしょう。

お金を増やすためには、少額からでもいいので資産運用を始めましょう。

積立NISAやiDeCoを活用すれば節税効果にも期待できます。

多くの資産運用の方法から、自分の目的にあった資産運用の方法を検討するのがおすすめです。

まとめ:お金持ちになるための思考と方法を真似しよう

お金持ちになるための思考と方法を真似しよう

お金持ちになるための一番の近道は、お金持ちの思考と方法を真似することです。

会社員の方ならスキルを見直すことで収入アップや昇格が見込めます。

副業をすれば、収入やスキルをもっと伸ばせるでしょう。

収入が増えれば資産運用できる金額が増えます。運用にあてる金額が増えれば、資産が増えるスピードも早くなります。

お金持ちの考え方を実践して、自分が目指す「お金持ち」に近づきましょう。

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