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M life 記事

M life 2018.8.12

なぜ今”マネーデザイン”が必要なのか?

 

最近、書店などでお金の雑誌や書籍を目にする機会が増えたと思いませんか?きっとこのマネカツでお金のことを学んでいらっしゃる皆さんであれば、なおさらそうした変化には敏感なのでは、と思います。ではなぜ、今、お金のことが以前にもまして注目されるようになったのでしょうか。

今日はそんな社会の動きに目を向けながら、マネーデザインについてお伝えできればと思います。

 

ライフスタイルの多様化

 

 

まず、お金の話と切っても切り離せないのが、昨今の「ライフスタイルの多様化」が挙げられると思います。例えば、わかりやすい指標として未婚率があります。

 

 

未婚化の進行 – 少子化対策 – 内閣府より
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/mikonritsu.html

 

ほんの20年ほど前までは、20代の女性の半数以上が結婚をしていました。ちょうど90年代、いわゆるバブル世代の20代のライフスタイルを想像してみてください。大半の女性が一般職で入社し、その会社の男性と20代のうちに結婚して、子どもを授かり、マイホームを買い、ご主人は60歳の定年まで働く。

 

老後は退職金と潤沢な年金でゆとりある生活を送れる。今よりもっと将来の見通しが立てやすい時代だったわけです。しかし今はどうでしょう。20代の未婚率はなんと6割以上。30代でも3割が未婚です。結婚は、もはや誰もがするもの、ではありません。働き方も多様化しています。

 

1社でずっと働くということを想定している方は少ないでしょう。起業やフリーランスなどを考えている方も多いはずです。結婚後も共働きが前提で、出産もいつするのか、そもそも子どもを育てる人生を選ぶのかですら、本人や夫婦の価値観に委ねられています。将来の見通しが昔より圧倒的に立てづらくなり、多様性が増しているというのが現代なのです。

 

マネーもデザインする時代

 

 

そうなると、もう以前のように、お金の課題も人と同じというわけにはいきません。自分のライフスタイルに合わせて、常にアップデートしていかなければならない時代になったということです。ですから、私は自分のライフプランをデザインするのと同じように、マネーも”デザイン”していくことの重要性をお伝えしています。お金は、あくまで手段でしかありません。

 

大事なのは目的です。ご自身がこれまでに、お金のことをちゃんと考えようと思ったタイミングをぜひ想像してみてください。何か新しいことに挑戦しようとしている時や、大切な家族が増えたりするようなタイミングだったのではないでしょうか?私自身も、自分のお金のことを真剣に考えたのは、離婚をして、会社員から、フルコミッションの保険営業に転職した時のことでした。

 

自分が、人生においてどんな選択をしても、またどんな予期せぬ出来事が訪れたとしても、臆病にならず、自分がやりたいことや、実現したいことを少しでも叶えるために、しっかりと自分の意志でお金もデザインしていく。私が”マネーデザイン”という言葉にこだわるのは、こうした想いが込められています。では、実際にどうやってマネーデザインをしていくのか。ここからは、具体的なマネーデザインの方法についてお話していきます。

 

まずは自分の「理想のライフプラン」を思い描く

 

 

ファイナンシャルプランナーのようなプロでなくとも、ご自身でマネーデザインを簡単に作る方法があります。それは、まずご自身の5年後、10年後の理想のライフプランを思い描くことから始まります。A4程度の紙でよいので、まずは紙を縦にして、左端に縦に長い線を引いてみてください。

 

その線の一番上に、まずはご自身のご年齢を記載します。そうしたら、右側に5年後、10年後の年齢を、左側に経過年数を書いて年表のようなものを作ってください。現在女性の平均寿命は87歳ですので、後ろは87歳ぐらいまであれば十分です。これで、簡単なライフプラン表は完成します。そうしたら、今度はその時間軸に沿って、ご自身がどんな人生を送っていたいか、右側に書いていきます。

 

例えば1年後、こんな業界に転職したいなぁとか、5年後は、できれば結婚していたいなぁといったことです。私のセミナーでは、好きな雑誌の切り抜きや、写真、色鉛筆などを使って、かわいくデコレーションしながら書いていただくこともあります。忙しい毎日を過ごしていると、ご自身の将来についてなかなかゆっくりと思い描く時間を作れないかと思いますから、ここは思いっきり想像して、ぜひわくわくした気持ちで書いていただきたいと思います。

 

なぜなら、マネーデザインは、まずは何のためのお金を準備するか、その目的を決めることが非常に大事だからです。このライフプランを描く作業は、まさにその目的を明確にする作業でもあります。ですから、叶えたいな、こうなったら嬉しいな、というご自身の気持ちに素直に、楽しく描いていくことが大事です。

 

また、同時に、このライププラン表を書いていくと、いろんなことが見えてきます。よく言われることは、「人生ってもっと時間があると思っていたんですけどこうやって書いたら、あっという間なんですね」というようなことです。自分自身の中で、なんとなく思い描いていたことを、実際にちゃんと目に見える形にするだけで、そんなシンプルな気づきが生まれたりします。

 

また、もっと具体的に、「自分は35歳ぐらいで結婚して、2人子どもがほしい、と思っていたのですが、実際にそれを書いてみたら、60歳以降も働き続けないと、子どもの大学資金が賄えないかもしれないことに気づきました!」というようなことをおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

これは、例えば35歳でご結婚されて、37歳で第一子、39歳で第二子を出産したとすると、第二子が大学を卒業するのは62歳の時なので、そこまでは教育費がかかってくるということです。まさに、こうしたことは実際に書いてみて、始めて気づくことだったりしますよね。

 

紙の上にただ書いただけの年表ですが、それを眺めるだけでいろんなことが見えてくることも、マネーデザインにおいてはとても大事な要素です。そのようにして、少しずつ目的を明確にして、思い描いていることを実際に見える形にしていくことがマネーデザインの一歩です。

 

数字に落とし込んでみる

 

 

ライフプランを描いたら、今度は具体的にこれを数字に落とし込んでいきます。ここからがいよいよマネーデザインの部分です。例えば 転職で、昇給年○○万円、結婚資金に○○万円といった形です。ライフプランに合わせてお金に関わる部分を埋めていく作業です。

 

働き方が変わったり、ライフイベントを迎えたときに具体的にどのように試算をすればよいかは、また別の会に詳しくお伝えいたしますが、ここでは、まずはいったん目安の金額でよいので、どのくらいかかるかを知ることが大切です。

 

例えば、ライフイベントでかかってくるようなお金、結婚資金であれば実費で150~200万円、教育資金であればお子さん1人で、公立なら800万円程度、私立なら1000万円ほどです。また老後の資金については、65歳以上の生活資金の平均(居住費を含む)は、月31.9万円と言われています。ですので、単純に計算すると、仮に65歳でリタイアするなら87歳まで22年間、60歳なら27年間あればよいということになります。

 

このように、具体的に数字にまで落とし込むと、一気にリアリティが増してきますよね。多くの方は、この数字を見ると、「こんなにかかるんですね…!」と驚かれます。でも、ここからがとても大事なパートになっていきます。いつ、どんなタイミングで、どのぐらいお金がかかるのか、を理解することで、今からどのくらい準備していけば良いのか、計画を立てていくことができます。

 

また、ここに、将来の収入と、ライフスタイルの変化によって想定される生活費の増減なども加味するのもお勧めです。将来の収入と支出のバランスを考えることで、この期間は支出が少ないから貯金できる、逆にこの期間は支出が増えるから貯金は難しい、といったように、いつがお金の準備時か、そのタイミングもわかるようになります。いつお金が必要なのか、というゴールと、それをいつ準備していくことが効率的なのか、の両方を考えることでマネーデザインがしやすくなるのです。

 

マネーデザインの目的を明確にする

 

 

理想のライフプランに必要なお金がわかったら、今度はどの資金を一番準備したいか、を考えてみてください。これは、金額の大きさで優先順位を決めなくても良いです。これだけは絶対ちゃんと準備しておきたい、というものを選ぶことをお勧めします。その方が、実際にお金を貯めて、運用するモチベーションも上がります。また、どれにしたらよいか選べない、という場合には、まずは老後の資産形成を目的にしておくことをお勧めします。

 

老後の資金は誰にでも必ず必要になるお金だからです。ここまで目的が明確になれば、あとはやることはとてもシンプルです。毎月いくらを積み立てていけばよいのかを考えればよいわけです。例えば、教育資金のような場合。20年後に1,000万円という目標を決めたら、単純に計算すると約4.2万円を今から毎月積み立てていく必要があります。

 

まずは、この4.2万円を今の生活の中で捻出できそうか、考えてみることが大事です。例えば、毎月4.2万は難しいけれど、年間で50万と考えれば、2回の賞与で半分ずつ準備する、という方法もあります。もちろん、賞与と月々に分けることも可能です。毎月3万、賞与の時は10万ずつ、でもよいわけです。

 

数字というのは面白いもので、同じ数字でも、考え方を変えるだけでこれならできるな、とイメージが付くこともたくさんあります。ご自身が積立てていけそうな計画を立てるのも大事なプロセスです。

 

収支の見直しをしてみる

 

 

そうして、色々と考えてみたものの、やはり捻出できそうにない、ということであれば、次に2つの方法があります。1つは、支出を減らして、捻出する方法です。いわゆる節約です。ただ、これも日々ちゃんと家計簿をつけていれば問題なく見直すことができますが、なかなか毎日家計簿をつけられていない方も多いかと思います。

 

それに、せっかくマネーデザインをしようと思ったのに、ご自身の収支を知るのに家計簿を1カ月つけなければならない、となってしまったら、せっかくやろうと思った気持ちにもブレーキがかかってしまいます。ですので、私はまずは1週間だけでよいので、家計簿をつけてみる、ということをお勧めします。

 

そうすると、平日の朝昼夜の生活パターンから、週末の過ごし方まで一通り、収支の平均値を知ることができます。もし、1週間家計簿をつけるのが難しければ、記憶を頼りに、1週間の過ごし方を思い出してもらってもよいと思います。例えば、朝昼晩どこでどんな食事をすることが多くて、いくら使っているのか、間食やカフェ代はどの程度つかっているか、飲み会などの交際費にどのぐらいお金を使っているか、などです。

 

これらを念頭に置いて、一週間の収支を4倍したものを月の支出とすれば、1カ月の出費は明確になります。これを手取りの収入から差し引いた残りの金額が、いつも手元に残っているお金より多かった場合には、使途不明金がある可能性があります。要するに、無意識に使ってしまっているお金があるということです。

 

意外と盲点なのは、タクシー代などの交通費です。例えば飲み会の後にちょっと乗ってしまったタクシーなどは、忘れてしまいがちです。それらも含めて、収入と支出の差がだいたい、毎月手元に残る金額と同じであれば、大きく実態とずれていることは少ないでしょう。

 

ある程度正しい収支がわかったら、これをベースに見直しをしていきます。最初に見直せるのは、交際費にあたる部分です。例えば飲み会などの費用です。頻度と金額、どちらも要素として大きく影響してきますので、金額を抑えたり、回数を減らすことで調整が可能です。

 

また、コーヒーなどのカフェ代も見直せる要素です。一回で500円前後かかるカフェ代も、平日5日利用すれば2500円、1カ月で1万円になります。意外とあなどれない積み重ねです。こうしたところから、まずは資金を捻出してみるというのも手だと思います。

 

資産運用をしてみる

 

 

こうして収支を見直しても、まだやっぱり毎月の積立金額を積み立てることが難しそうだ、というときにあるのが、もう1つの方法である、金融商品などで運用して積立てていく方法です。いわゆる資産運用です。資産運用と聞くと、難しく感じる方もいらっしゃるかと思います。

 

でも考え方はとてもシンプルです。例えば、何も運用せずに1,000万を準備するという選択をした場合は、先ほどの通り、毎月この4.2万円を20年間、一度も欠けることなく積立てなければならないことになります。これに対して資産運用というのは、この毎月の4.2万が、4万円や3万円でも同じだけ積立てられるようになる、ということです。

 

つまりお金の力を使って効率的にお金を増やしていくことが、資産運用の考え方になります。ここには、複利効果と言われるものが大きく影響しています。単利、複利、という言葉を聞いたことはありますか?単利というのは、預けた金額(元本)にだけ利息が付く運用の仕方です。

 

例えば100万円を預けて、年利が10%であれば1年後の利息は10万円になります。2年後も、元本自体は100万円で変わらないので、利息は同じように10万円が付き、そうすると2年で利息は20万円ということになります。これに対して複利というのは、出た利息を元本に追加して、元本+利息に毎年投資をしていく運用の仕方です。

 

ですから例えば先ほどの単利の場合は、1年後も2年後も利息は10万円ずつしか増えていきません。しかし複利の場合は、1年後に出た利息10万円を元本に足し合わせて、2年目にはこの110万円に年利をかけていきます。そうすると2年後の利息は11万円になり、1年目の利息よりも利息が増えていくというわけです。

 

また、この複利の効果は、運用期間が長ければ長いほど効果を発揮します。例えば100万円を、年利5%の運用で10年間運用した場合、単利であれば、10年後の資産は150万円に対して、複利であれば162万8,895円で、その差は12万8,895円になります。この運用期間を20年にするとどうなるかというと、単利であれば、200万円に対して、複利では265万3,298円、その差がなんと65万3,298円にもなります。つまり、長く運用すればするほど、複利のメリットが大きくなるということです。

 

ですから、例えば最初の20年間で1,000万円を準備する、という場合でも、何も運用をしなければ、毎月4.2万円を積立て続ける必要がありますが、これをもし仮に年利3%で運用できたとすれば、毎月約3.3万円の積立で1,000万円が準備できることになります。

 

また逆に、毎月4.2万円を年利3%で積立てていった場合には、16年目で1,000万円になり、積立てる期間が短くて済むようになります。このように複利の効果を使って資産運用をしてみる、という方法もマネーデザインではとても重要なポイントになるかと思います。

 

金融商品を選ぶときのポイント

 

 

では具体的に、複利の効果を得られる金融商品を使って運用していく場合にどのように商品を選べばよいのでしょうか?世の中にはたくさんの金融商品がありますが、選ぶ際のポイントは大きく2つだと考えていただければよいかと思います。1つ目がリスク、2つ目が流動性です。「リスク」と聞くとみなさん怖いもの、というイメージをお持ちだと思います。

 

しかし、ちゃんと理解しておけば、うまく活用できるものでもあるのです。資産運用における「リスク」というのは、損をする場合と、得をする場合の、”変動の振れ幅”のことを表していると思っていただければと思います。「ローリスク」というのは、そんなに大きく儲かることもなければ、大きな損をすることもない、ということです。逆に「ハイリスク」というのは、すごく儲かることもあるが、すごく損をする可能性もあるということになります。

 

ですから、ローリスクハイリターンということはあり得ないということです。リスクとリターンはいつもセットで考える必要があります。このリスクの大きさを判断する1つの指標に利回りがあります。年利3%の商品より年利5%の商品のほうが、リターンも大きい分、リスクも大きいということになります。もちろん利回りだけでリスクが判断できるわけではありません。

 

しかし、考え方として、利回りとリスクは常に背中合わせの関係にあると考えていただければ金融商品のリスクをパッとみて判断することができるかと思います。そして、これを理解した上で、いくつかの商品に分散することで、リスクも分散することができるわけです。

 

そうなれば、リスクもそこまで怖がる必要はありません。ご自身のリスクに対する許容度と相談しながら、バランスよくポートフォリオを組むことをお勧めします。2つ目のポイントは「流動性」です。金融商品は商品によって、現金化や引き出す時の条件がそれぞれ異なります。途中で換金すると解約手数料が発生するものや、現金化するためには日数がかかるものもあります。

 

ですから、どの程度流動性があればよいかは、その資金の目的に合わせて選ぶ必要があります。例えば短期的に使う目的の資産を運用している商品が、5年以内には基本的に解約できない、というような条件があれば、どんなに利回りがよくても、資産を運用する目的には合っていません。

 

また長期積立のように20年~30年運用する場合も、途中で不測の事態が起きて積立てていたお金を引き出す必要があった場合に、どの程度柔軟に引き出せるのか、その条件を理解しておくことはとても重要です。ですから、実際に金融商品を選ぶ際には、目的に合わせて流動性を判断することも頭に入れておくとよいと思います。

 

こうして、まずはご自身の理想的な人生を想像することから始めて、目的を明確にし、資産を準備していくことがマネーデザインです。皆さんが少しでも自分らしく、楽しく人生を送るために活用していただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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