こんにちは。東京都内でワンルームマンション投資をしている、個人投資家兼ファイナンシャルプランナーの川井えりかです。

2018年からスタートしたつみたてNISA、既に利用されている方も多いのではないでしょうか?

また、以前からNISAで投資をしていて、「このままNISAを続けた方がいいのか?つみたてNISAに変えた方がいいのか?どっちがお得?」と気になったことのある方も多いと思います。

今回は、NISAと比較した、つみたてNISAのメリット、デメリットを紹介したいと思います。つみたてNISAへ変更する際のポイントや注意点も、併せておさえておきましょう。

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは、その名の通り積立投資専用の非課税口座です。

2014年からスタートしているNISAは、【年間120万円】という非課税投資の上限内で、積立でも一括でも、自由に投資をすることが可能です。(スタート当初は年間100万円、2016年より年間120万円に増額)

それに対しつみたてNISAは、【年間40万円】という非課税投資の上限内で、
積立で投資をすることが可能です。

積立、つまり、原則毎月定額の投資ですので、100株単位など、数量を指定して売買する株式の個別銘柄投資には利用できません。つみたてNISAは、主に投資信託の積立に利用するための口座です。

つみたてNISAのメリットは非課税期間の長さ

年間の非課税投資の上限額はNISAに劣りますが、つみたてNISAのメリットは【非課税期間の長さ】です。

従来からあるNISAの非課税期間は5年間、つまり購入してから5年以内に売却をした投資に限り、利益が非課税になります。(ロールオーバーした場合は非課税期間を10年間に延長できます)

5年以内に利益が出ないとNISA口座で投資をした意味がなくなります。

それに対してつみたてNISAの非課税期間は20年間と、従来のNISAの4倍の非課税投資期間が設けられています。つみたてNISAのメリットはこの長い非課税期間です。

過去の統計を見ると、
好景気と不景気の波は約8年周期で循環しています。

先のことを正確に予測することはできかねますが、今までの景気循環の周期である8年より大幅に長い非課税期間があるつみたてNISAなら、一時的な経済危機や景気低迷期があってもそれを乗り越えて利益を出せる可能性が高くなります。

投資の基本は【分散】と【長期】

投資で失敗しないコツは【分散】【長期】これは投資の基本で殆どの書籍にも書いてあり、殆どのファイナンシャルプランナーが、投資初心者にするアドバイスです。

つみたてNISAを利用すると、投資対象は主に投資信託になるため、複数の株式や債券、不動産に分散投資することになります。日本国内に限らず、世界中の資産に地域を分散して投資することも可能です。

また、投資を始めた年から20年以内であれば、いつ売却しても利益が非課税です。
自動的に【分散】と【長期】の基本をおさえた投資ができるのがつみたてNISAの最大のメリットであり、リスクを抑えた投資が可能になります。

つみたてNISAはコストが安い

また、つみたてNISAで購入可能な投資信託には「コストが安い」というメリットもあります。現在国内に約6,000本ある投資信託は、かかるコストはそのファンドにより様々です。

高いものだと購入時に購入金額の3~4%の「買付手数料」という名前のコストが、また年間で、保有している残高の2%前後の「信託報酬」という名前のコストがかかります。

コストがかかると当然運用のパフォーマンスが下がります。ところがつみたてNISAで購入できる投資信託は、
買付手数料が0%
信託報酬も0%台(0.2%、0.5%など)のものしかありません。

そのため、どの投資信託を選択しても、コストパフォーマンスの高い運用が期待できます。

商品選択で失敗したくない人、商品選択に時間や手間をかけたくない人にはつみたてNISAを利用した投資がおすすめです。

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NISA→つみたてNISAに変更するならいつが一番お得?

ここからは、つみたてNISAの開始前から、すでにNISA口座を使って投資をしている人にとって重要な話です。

NISA口座は一人一口座と決まっており、NISAまたはつみたてNISAのどちらかしか選択することができません。

いままで使っていたNISA口座から、つみたてNISAへ変更したい人はどのタイミングがよいのでしょうか?

答えは、
「できるだけ大きな額の投資をしたい人」
「できるだけ長い期間の投資をしたい人」で異なります。

できるだけ大きな額の投資をしたい人の場合

まずは、できるだけ大きな額の投資をしたい人、つまり、投資できる金額の上限を多くしたい人の場合です。

ベストなタイミングは、2024年の投資分からつみたてNISAに変更することです。
従来からあるNISAは2023年末で制度終了予定です。

そのため2023年投資分までは、上限額の高いNISA口座を引き続き利用し、
終了後につみたてNISAへ変更します。

仮に、NISA制度がスタートした2014年から投資を始めていたとすると、
NISAの投資上限額は2014年~2015年の2年間が年間の投資上限額100万円、
2016年~2023年の8年間が年間の投資上限額120万円です。

制度終了の2023年までの10年間に投資できる上限額は

(100万円×2年)+(120万円×8年)=1,160万円(NISA投資分)

これに、2024年以降つみたてNISAへ変更した分を加えます。つみたてNISAの制度は2018年~2037年までの20年間です。このうち変更した2024年~2037年末までをつみたてNISAで投資をすると、14年間の年間投資上限額が40万円です。

40万円×14年=560万円(つみたてNISA投資分)

1,160万円(NISA投資分)+ 560万円(つみたてNISA投資分)= 合計1,720万円

合計すると、2014年~2037年までの24年間で総額1,720万円分の非課税投資が可能になります。これが、最も大きな額の投資をするためのNISA→つみたてNISAへの変更のタイミングです。

できるだけ長い期間の投資をしたい人の場合

次に、できるだけ長い期間の投資をしたい人のつみたてNISAへの変更のタイミングです。答えは「今すぐに」です。

つみたてNISAに変更した年から、最長20年間の非課税投資枠が与えられるので、
大きな額よりも、リスクの少ない長期投資を希望される人はすぐにつみたてNISAへ変更がおすすめです。

つみたてNISAは、毎年10月~12月の間に変更の手続をすると、その年の年末までの従来のNISA、翌年からつみたてNISAを利用した投資が可能になります。この期日を過ぎてしまっても変更は可能です。

たとえば2019年からつみたてNISAに変更したければ、2019年の1月~9月の間に変更の手続きをすれば、その年はつみたてNISAで投資ができます。ただしこの場合注意点があります。変更手続きが終わるまでは、2019年は従来のNISA(上限120万円)の投資枠が与えられている状態です。

この従来NISAの投資枠を1円でも使ってしまうと、その年のつみたてNISAへの変更はできなくなります。

2019年からつみたてNISAを利用したい人は、変更手続きが終わるまでNISAの投資を控えるようにしましょう。

変更前におさえておきたい、つみたてNISAの注意点

最後に、NISA→つみたてNISAへ変更する際の注意点を2点お伝えします。
こちらを確認してから、金融機関へ変更の申込をしましょう。

注意点①:NISAもつみたてNISAも利用できない期間が発生する可能性あり
注意点②:つみたてNISAはロールオーバーができない

NISAもつみたてNISAも利用できない期間が発生する可能性あり

まず、1点目の注意点です。NISA→つみたてNISAへ変更の申込をすると、
NISAの利用停止期間が金融機関から案内されます。

申込のタイミングにより異なりますが、おおむね1カ月程度の期間、
NISAとつみたてNISA、どちらの口座も利用できなくなり、投資をする場合は課税口座を利用することになります。

これを避けるためには、前年の10月~12月の間に翌年分の変更手続きを済ませておくことをおすすめします。

つみたてNISAはロールオーバーができない

もう一つの注意点は、ロールオーバーについてです。

ロールオーバーとは、従来のNISA口座にある非課税期間延長のしくみです。

(詳しくはこちらの記事より ▶︎【重要!】2014年のNISA、5年経ったらどうすべき?売却?ロールオーバー?

5年の非課税期間が終了するまでに売却しなかった株式や投資信託がある場合、次の年のNISA口座へそのまま移管することができる制度です。

例えば、2014年に100万円分購入した投資信託が5年経過時の2018年末に150万円になっていたとします。

これを売却せずにまだ保有し続けたい場合、
2019年のNISAの口座にそのままスライドできるのがロールオーバーです。

2019年のNISAの上限額120万円の枠に時価で150万円分の投資信託が移管されるので、上限いっぱいに口座を使うことになり、2019年は新たにNISAで投資ができなくなります。

ですが、投資の期間は2014年~2018年末の5年間と、ロールオーバーした2019年~2023年末の5年間を足して、最大10年間に延長されます。このしくみがつみたてNISAにはありませんので、つみたてNISAの非課税期間は最大で20年です。

たくさん投資したいか、長く投資したいかで好みが分かれるNISAとつみたてNISA。あなたはどちらを選択しますか?

記事・監修 川井えりか(ファイナンシャルプランナー)