こんにちは、公認会計士・税理士・1級FP技能士の安田亮です。税理士としてお客様の税金相談に乗ることはもちろん、自らの資産運用の経験を活かし、貯蓄や投資についてのアドバイスも行なっています。

前回は、【税理士コラム】2019年消費税増税の概要にて、2019年10月に予定されている消費税増税の概要を解説いたしました。今回は貯金のペースを一気に上げる効率的な貯金の方法についてお話をさせていただきます。

皆さんは計画的に貯金をされていますでしょうか?国立社会保障・人口問題研究所が2012年度に行なった生活と支え合いに関する調査(第1回)の調査結果では、約30%の方が貯蓄が無いと回答されています。ケガや病気で働けなくなるリスクへの備え、老後の生活への備えなど、様々な目的から貯蓄は必要となってきます。そこで今回は、貯蓄を既にされている方にも、まだ貯蓄を始められていない方にも役立つ効率的な貯金の方法をお伝えします。

【参考】国立社会保障・人口問題研究所

貯金の必要性

貯金は様々な理由から必要となります。目的の無いまま、また貯金をすることのメリットを知らないままでは貯金をするモチベーションも湧かない可能性も高いので、まずは貯金の必要性から説明させていただきます。貯金が必要となる理由として、例えば以下のような点が挙げられます。

①病気やケガで働けなくなった際の生活資金を確保する
②老後の生活資金を確保する
③住宅購入の際の頭金を確保する
④必要なものを借金せずに購入することで金利の支払いを無くす

①と②は分かりやすいと思います。働けない、もしくは定年を迎え給与収入が無くなった際に、貯金を取り崩して生活していくこととなります。

③については、住宅を購入する際は一般的に2割程度の頭金を支払うことになりますので、その資金としての蓄えということになります。

④については少し分かりにくいかもしれません。
マンションを購入するケースで考えてみます。全額キャッシュで一括払いする場合と、全額住宅ローンを組んで、つまり借金をして購入した場合では、支払総額に大きな差が出てきます。

具体的に言うと、3,000万円の物件だとすると、キャッシュ一括払いの場合は当然3,000万円、全額ローンでフラット35を利用し、借入期間35年、全期間固定1.5%とすると支払総額は3,857万円となります。

住宅ローン控除を受けられるので、税金を加味するともう少し差は縮まりますが、依然として差は大きいと言えます。手元に資金があれば、余計なものを支払わなくてよくなると考えていただければけっこうです。

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貯金を増やすための方法とは

貯金を増やすための方法として、以下の2つがあります。

①収入を増やす
②支出を減らす

会社員の方であれば①については簡単にはできません。働き方改革が叫ばれている中、不要な残業はできませんし、給与が上がるのは通常年1回程度です。つまり、短期的には収入は自分のコントロール外と言えます。

ですので、今回は支出を減らす方法に焦点を当てて説明させていただきます。

貯金をするために労力をかけてはいけない

まず、皆様に最も理解していただきたいことは、貯金のために労力をかけてはいけないということです。

以前に私が書いた記事、【税理士コラム】家計を見える化する!簡単に始められる家計簿管理方法をご紹介の中でも書きましたが、大きな負担だと感じることは絶対に長続きしません。

最も理想的な姿としては、「いつの間にか貯金が増えていた」という状況です。
そのためには効率的に貯まる「仕組み作り」が必要です。

効率的に貯金をするための仕組みづくり

ここからは具体的な仕組みについて説明させていただきます。

先取り貯金をする

まず一つ目は、よく言われていることですが、「先取り貯金」をするということです。更に細かく言いますと、給与天引きの財形貯蓄もしくは社内預金がお勧めです。

給与振込口座とは別に貯金用の口座を作ったとしても、給与振込口座から貯金用口座に振り替える必要が出てきます。月1回とは言え、ネットバンクを開くにしろ、ATMに行くにしろ、面倒な手続きです。最初は出来ても、数ヶ月経つと「もういいや」となってしまう可能性が高いです。

それに比べ、給与天引の貯金だと、わざわざ口座間を振り替える必要がありません。何より絶対に貯金を確保できるというメリットがあります。特に会社の財形貯蓄や社内預金だと、貯金を引き出すには多少の事務手続き(経理担当者への申請書の提出など)が必要になりますので、面倒だと思い、なかなか引き出さなくなります。

先取り貯蓄をした場合、残りのお金が生活費ということになりますが、生活費を抑えていくことで、先取り貯金として確保できる枠が増えていきます。

固定費の見直し

2つ目としては、固定費の見直しです。

固定費とは毎月、もしくは3ヶ月に1回などの定期的な周期で、定額かかってくる支出のことです。代表的な固定費としては、家賃もしくは住宅ローン、スマホやインターネット代などの通信費、保険料、ジムなどスポーツクラブの月会費などです。

これらを見直すことが貯金のペースを一気に上げることにつながります。なぜ固定費に目を付けたかを説明するために、変動費について説明します。

変動費とは、毎月の支出額が一定でない支出のことです。
代表的な変動費としては、食費、交際費、被服費、旅行代などです。

これらの項目は毎日の生活での相当な頻度の意思決定によって支出額が決まります。そのため、これら変動費の金額を抑えるためには、意思決定の都度、「節約しないといけない」と考えないといけないということになります。これは思いのほかストレスになります。

たとえば、極端な例を出しますが、最寄りのスーパーよりも少し遠いスーパーの方が、野菜が50円安いという理由で遠出をしないといけなくなるということです。
また、変動費を節約するのは、1回あたりの節約額が小さく、受けるストレスに見合わないという面もあります。

それに対し固定費は、その支出額を決める意思決定は基本的には1度で良いのです。
たとえばスマートフォンの通信費を節約するとします。大手キャリアを使っている場合だと月額1万円以上支払っているという方もいるかと思いますが、格安スマホに変えると2,000円を切ります。2,000円に変えるための手続きは1度で良いのです。

一度意思決定すれば、毎月8,000円を節約できてしまうので、最初の手続き以外は節約のためのストレスは無いと言えます(通信速度などで不満が無いことが前提になりますが)。

また、変動費に比べると固定費は金額が大きい項目が多いため、削減の余地が大きいという点が挙げられます。

たとえば家賃。都内だと10万円以上支払っている方も多いかと思いますが、少し部屋のサイズを小さくするとか、少し古い部屋で我慢するなどすれば、一度の意思決定で毎月の支出を数万円減らすことができます。

他にも保険料の節約や、低金利な住宅ローンへの借り換えなどは非常に効果の大きな節約方法になります。特に古い住宅ローンのまま見直しをされていない方は、近年の日銀の政策の影響から住宅ローン金利もかなり低い状態になっていますので、オススメの節約方法の一つです。

まとめ

今回は貯金のペースを一気に上げる効率的な貯金の方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ポイントは貯金をすることを負担に感じないような仕組みづくりをするという点です。そのための方法が先取り貯蓄と固定費の見直しになります。
これらの方法を是非実践していただき、いつの間にか貯金がたまっていたという状況を作ってください。

記事 安田 亮(公認会計士/税理士)

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