個人投資家の間で「優待株投資」と呼ばれる投資法が知られています。優待株投資は株式投資に対するリターンとして商品やサービスの権利を受け取る「株主優待」を楽しむ投資法です。一方で優待株投資をする上ではいくつかのデメリットや注意点をふまえることをおすすめします。

今回の記事で優待株投資に興味を持たれている初心者の皆さんに、株主優待のメリットやデメリット、そして注意点を解説します。さらに様々な株主優待の実例について紹介します。

 

※記事で紹介する株主優待の内容は執筆時点(2020年12月前後)のものです

投資やお金の殖やし方が学べるマネカツセミナー
↓ 詳しくは画像をクリック ↓

 

目次

全て表示

優待株投資とは株主優待の恩恵をフル活用する投資法

はじめに優待株投資について解説します。

優待株投資とは投資手法の1つで、株主優待が設定されている企業を中心に株式投資をする方法です。株主優待では食品や生活必需品を提供している企業も多いため、株主優待で生活費を削減している個人投資家がたくさんいます。

またふるさと納税のように、地域の特産品や高級品を株主優待にしている企業もあるため豊かな生活の楽しみとして優待株投資をする個人投資家もいるのです。

 

株主優待とは企業が株主に送るお中元・お歳暮

では株主優待とはどのようなものなのでしょうか。

通常、企業は株主に対するリターンとして「配当金」を分配するものです。株主優待は配当金に加えて物品やサービスをプレゼントとして提供します。日本ではお世話になっている方たちにお中元やお歳暮を渡す習慣がありますが、株主優待は株主に対してお礼の品を渡す形として生まれたものなのです。

優待内容によっては高い利回りで投資ができる

株主優待は金銭ではありません。しかし優待品には金銭価値があるため投資に対する利回りとして考えることができるのです。したがって配当金と株主優待を合わせることで通常では考えられないようなリターンを得られる企業があります。

 

・【2914】JTは高配当に加えて株主優待がある

JT(日本たばこ産業)は配当利回り(株価に対する配当金の利率)の高い株式として知られています。11月30日終値2120円に対する配当利回りは7.26%です。さらにJTでは株主優待として100株を1年以上保有した株主に対して2500円相当の自社製品を提供しています。この優待品を加えて配当利回りを計算し直すと、8.4%の利回りになるのです。

 

・【7458】第一興商はカラオケ好きが満足できる株主優待

カラオケ機器最大手の第一興商は11月30日の株価に対して3.35%の配当利回りがあります。さらに同社では株主優待として100株保有の株主に対して年間1万円分の自社サービスの商品券を提供しているのです。そして株主優待を加えて利回りを計算し直すと6.32%になります。

長期間保有で優待内容がグレードアップする

成長できる企業であれば長期間投資をすることで配当金が増えていきます。実は株主優待でも長期間株主を続けることで優待内容が良くなることがあるのです。このような株主優待であれば不況などで株価が低迷したとしても株式を保有し続ける意欲が出てきます。

 

・【9831】ヤマダホールディングスは長期保有で商品券増額

家電量販店大手「ヤマダ電機」を展開するヤマダホールディングスではヤマダ電機の店舗で使える商品券を株主優待として提供しています。100株を1年間保有すれば合計2000円分の商品券を手に入れることができます。そして2年以上保有すれば2500円分の商品券にグレードアップされるのです。

 

・【8591】オリックスはカタログギフトがグレードアップする

国内リース最大手のオリックスでは、全国各地の名産品を選べるカタログギフトが株主優待の1つになっています。実はこのカタログギフトは2種類あるのです。オリックスの株式保有期間が3年以上と3年未満で選べる商品が変わります。もちろんですが、3年以上の株主優待では商品の内容が良くなっているのです。

優待品を他の人にプレゼントすることもできる

カタログギフトや自社商品での株主優待の中には株主以外の人に送付先を指定できることがあります。これら株主優待では申込時に希望する商品を記入することが必要です。そして同時に株主以外の送付先を記入できるようになっています。この仕組を活用すれば家族やお世話になっている方に株主優待をプレゼントすることができるのです。

 

株主優待は企業にとってもメリットがある

では株主優待を提供する企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

企業にとって株主優待を行うことは「株価対策」「業績アップ」に効果があるのです。

個人投資家の数を増やす

企業にとって株主は「保有者」として企業を監視する立場にあります。そのため限られた株主だけの企業よりも、不特定多数の人が株主として参加している企業の方が理想的な企業統治ができているのです。また株式を上場する条件に一定数の株主が必要なことが明記されています。

そのため企業にとって多くの個人投資家に株主になってもらうことは経営上の課題なのです。そして株主優待は個人投資家を集める手法として有効だとされています。

株価の下落を防ぐ

株式市場は様々な理由で株価が変動します。例えばコロナショックでは経営に影響が少ない企業でも株価が下落したのです。このようなときでも株主優待制度を続けていれば多くの個人投資家が株主として居続けます。また新たな優待株を狙う投資家たちが株主となりやすいため、株価の下落を防ぐ効果があるのです。

自社商品の広告効果・認知度アップ

一方で株主優待は企業の業績にも貢献します。例えば自社商品を株主に提供することで株主は自社商品を使うことになります。これによって自社商品の認知度が上がり、普段の買い物でも自社製品を選んでもらえる確率が高くなるのです。また新商品が発売されることを機に、株主に無償で提供する企業もあります。

自社店舗の売上アップ

自社商品の購入や店舗で使える割引券を株主優待として提供する企業があります。これは株主に来店機会を促すメリットがあるのです。割引価格で提供しても赤字にならないようにすれば問題にはなりません。また来店を促すことで、普段以上に買物をしてもらえれば企業の売上向上に貢献することになるのです。

例えば株主優待が飲食店の商品券であれば、家族や友人との食事で使うことで投資先の業績に貢献することができます。

 

株主優待は公平性と配送コストに問題が残る

このように株主優待は株主・企業ともにメリットがあります。ところが株主優待にもデメリットがあるのです。企業利益を分配することに対する公平性や株主優待制度を利用した特殊な取引方法に問題が残されています。また自社製品の株主優待を行う場合、送付に必要なコストも軽視できません。

投資信託は割を食っている

株式投資のリターンの1つに配当金があります。配当金は原則1株あたりの金額が明記され、保有株式数に応じて配られるのです。一方で株主優待は100株や1000株などまとまった株式保有数に対して提供されます。この場合、保有株式数が違っても手に入る株主優待の価値が同じになってしまうのです。

例えばある企業から100株~999株の株式保有者に同じ株主優待が提供されるとします。この場合、101株~999株を保有する投資家に対するリターンが低下してしまうのです。

そのため投資信託など機関投資家はこのデメリットに影響を受けています。機関投資家にもルールに従って株主優待品が提供されますが、寄付や換金しているのが現状です。

優待クロス取引(つなぎ売り)は信用取引を使った投資テクニック

他にも株主優待制度のスキを突いた手法で問題が出ています。優待株投資をする個人投資家の中に「クロス取引」を利用して株主優待を手に入れている方がいます。クロス取引は株価の変動リスクを最小限にして株主優待を得られるメリットがあるのです。

優待クロス取引では株主優待の権利が得られる直前に株式を購入すると同時に、「空売り」と呼ばれる信用取引を行います。空売りとは株価が下落した方が利益を得られる投資手法です。そのため優待クロス取引をすれば株価がどのように動いても損失を抑えて株主優待を得ることができます。

優待クロス取引は株主優待の趣旨に反しているかも

優待クロス取引で株主優待を得ている投資家の存在は企業側も熟知しています。また優待クロス取引が株式を保有し続けている株主への御礼という株主優待の目的に合っていないのではないかという点も議論されているのです。そのため企業も株主として長期間保有していることを確認する取り組みを始めています。

 

・【7581】サイゼリヤは新たな手法でクロス取引対策を始めた

イタリアン系外食大手のサイゼリヤでは株主優待として自社店舗の商品券を提供しています。そして同社は株主優待を得られる株主を確認する日を「任意の日」とし、株主優待の権利を得られる日を分かりにくくしたのです。

 

・【8098】稲畑産業は株主の確認を年4回行っている

稲畑産業は大阪に本社を置く住友系の専門商社です。同社では株主優待としてQUOカードを提供しています。さらに同社は長期保有の株主に対してQUOカードの金額を増額しているのです。しかし長期保有を認めてもらうには年4回の基準日に株主として在籍している必要があります。

 

株主優待の内容は企業によって様々

ところで今日本の上場企業のうち1500社以上が株主優待を実施しています。そして各社が様々な株主優待品を用意しているのです。

ここでは様々な株主優待を実施している企業の例をあげていきます。

自社商品詰め合わせ・割引券は鉄板の株主優待

自社の商品やサービスを格安で提供することは合理的な株主優待です。とくに消費者に近い業種では株主優待に積極的な企業がたくさんあるのです。

 

・食品メーカーは自社商品の詰め合わせ【2811】カゴメ

野菜を軸にした食品メーカー大手のカゴメでは自社商品の詰め合わせが株主優待として送られます。100株以上の保有でかつ、1年以上株主として継続していれば2,000円相当の自社商品の詰め合わせが提供されるのです。

 

・スーパーは店舗の割引サービス【8267】イオン

スーパーをはじめ、店舗を持つ企業では割引券を株主優待として設定している企業が多くあります。例えばスーパー最大手のイオンはオーナーズカードと呼ばれるカードが株主に送られてきます。そして買物でオーナーズカードを使うことで保有株式数に応じて設定された割合でキャッシュバックを受けられるのです。

 

・アミューズメント施設は入場券【4661】オリエンタルランド

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは株主優待として1dayパスポートを提供しています。100株保有で1枚/年1回、そして400株以上の保有になると年2回パスポートが送られてくるのです。

 

※現在東京ディズニーリゾートでは株主優待での入場者に対しても抽選で入場可能日を決めています

カタログギフトは株主にも喜ばれやすい

自社グループ商品や、百貨店などと提携したカタログギフトを株主優待にしている企業があります。多くの場合、普段買わない高級品の中から選ぶことができるので楽しみのある株主優待です。

 

・全国各地の名産品から選べる【9433】KDDI

携帯電話キャリア大手のKDDIでは100株以上保有の株主に対して年1回「全国47都道府県のグルメ品」から選べるカタログギフトを株主優待にしています。また同社株式を5年以上保有した株主に対しては内容をグレードアップしたカタログギフトを提供しているのです。

 

・自社商品or名産品を年2回選べる【9783】ベネッセコーポレーション

通信教育大手進研ゼミで有名なベネッセコーポレーションでは自社の教育・アミューズメントサービスや各種商品をカタログにしたギフトを株主優待として設定しています。さらに同社の株主優待は3月末と9月末の2回行われるのです。

企業にゆかりのある土地の名産品で地域の活性化

 

部品メーカーや金融機関では自社製品を優待品として設定することが困難です。そこで企業のゆかりがある地域の特産品を株主優待としていることがあります。ふるさと納税のような感覚で企業を応援したい人にはおすすめの優待です。

 

・本社地域の名産品を年2回提供【7296】エフ・シー・シー

エフ・シー・シーは自動車やオートバイのクラッチを製造するメーカーです。ホンダ向けが主力のため2輪クラッチでは世界首位のシェアになっています。同社は静岡県に本社があるため3月末日の株主には静岡茶、そして9月末日の株主には三ヶ日みかんの詰め合わせを株主優待としているのです。同社の株主優待は200株以上保有の株主に提供されます。

 

・地域名産品をカタログギフトに【8342】青森銀行

青森銀行は青森県に拠点を置く県内最大手の地方銀行です。同社の株主優待は地域経済の発展に寄与することを目的として青森県の特産品を集めたカタログギフトを設定しています。同社の株主優待は1年以上株式を保有している株主に提供されます。

各種商品券(QUOカード・図書券・おこめ券など)は送料負担の軽減

株主優待品として各種商品券を提供する企業は数多くあります。株主にとっては家計の負担を軽減するメリットがあります。そして企業にとっては株主優待のデメリットである送料負担を抑える効果があるのです。

ユニークな優待

株主優待には他にも一風変わった制度やユニークなサービスを提供している企業があります。これら株主優待も上手く活用できればリターンはさらに大きくなります。

 

・株主優待ポイント制度【7228】デイトナ

デイトナは静岡県に本社を置くオートバイのパーツメーカーです。デイトナの株主優待はポイント制度になっているのが特徴です。100株保有で初年度は500ポイント、そして2年目以降は1,000ポイントが付与されます。そして2,000ポイント以上から優待品と交換することができるのです。

 

・保険が付与される株主優待【7231】トピー工業

トピー工業は自動車や建設用の部品を製造する企業です。特にタイヤホイールで高シェアを有しています。同社の株主優待は交通傷害保険に加入してもらえることです。100株保有で死亡・後遺傷害保険(最高100万円)そして入院特約(3,000円/日)の保障を受けられます。

 

・グループポイントで各種優遇措置【8308】りそなホールディングス

りそなホールディングスは大阪に本店を置くりそな銀行などを傘下に持つ持ち株会社です。同社の株主優待はポイント制になっています。100株保有に対して年間240ポイントが付与されるのです。そして貯まったポイントは楽天やイオンなど大手流通業のポイントに還元することができます。また提携金融機関のATM利用手数料の無料サービスを受けることも選択可能です。

公表されていないがサプライズがあるかも?「かくれ優待」

株主優待には「かくれ優待」があることをご存じでしょうか。かくれ優待とはホームページなどで公表されていない株主優待のことです。何も知らずに投資した場合、ちょっと得した気分になります。

 

・希望者には同社カレンダーが配られる【3405】クラレ

クラレはクラリーノなど人工の繊維を製造する大手化学メーカーです。同社には公表されている株主優待の他に、希望者に対して同社オリジナルカレンダーが送られます。上質な風景写真のカレンダーが多く、株主にも好評を得ているのです。

 

・誰でも使える引越し割引券【9039】サカイ引越センター

引越し大手のサカイ引越センターでは公式な株主優待としてお米が送られます。そして同社ではかくれ優待として引越しの割引券が提供されるのです。さらにこの割引券は株主の記名があれば、株主以外の人でも使うことができます。そのため自分自身だけでなく友人や知人が転居する前にプレゼントすることができるのです。

 

投資やお金の殖やし方が学べるマネカツセミナー
↓ 詳しくは画像をクリック ↓

 

優待株投資のリスクとリスクを避けるチェックポイント

このように株主優待には様々なメリットとデメリット、そして様々な優待品があることが分かりました。

ではできるだけリスクを抑えて、楽しく優待株投資を続けるにはどのようにすれば良いのでしょうか。ここからは優待株投資の注意点や楽しく続けるコツについて解説します。

権利確定日をしっかり理解しよう(株を買った日≠権利確定日)

優待株投資ではじめに注意すべきポイントは「権利確定日」と呼ばれる日があることです。権利確定日とは株主優待や配当金をもらえる権利が決まる日で、権利確定日に株主として登録されている株主に優待品を提供することになっています。ところが権利確定日に株式を購入しても間に合わないのです。なぜなのでしょうか。

株式には約定日と受渡日がある

株式市場で株の売買を行うとき約定日(やくじょうび)と受渡日(うけわたしび)に分けられます。約定日とは売買が成立した日で、一般的に株を売り買いできた日を指します。一方で受渡日とは株の権利とお金が実際に交換される日です。そして受渡日は約定日の2営業日後と決められています。

受渡日に権利確定日を間に合わせないといけない

したがって株主優待を得るためには権利確定日の2営業日前までに株式を買わなければいけません。これを権利付き最終日と呼びます。したがって株主優待をできるだけ早く欲しい人は投資先の権利確定日と権利付き最終日を確認されることをおすすめします。

 

※2営業日前とは証券取引所(≒証券会社)が休みになる土/日/祝などは日数に数えません。例えば金曜日に約定した場合、受渡日は翌週の火曜日になります。

人気優待株は株価が動きやすいので権利確定日を避けて投資する

このような制度があるため人気のある優待株では権利付き最終日に向けて株価が上昇する傾向があります。そして権利付き最終日を過ぎると株価が急落することがあるのです。長期的に株主優待を受けたいと考える方は権利付き最終日直前の投資を避けることをおすすめします。

保有株式数が少ないと株主優待が無いことがある

 
次に優待株投資で注意すべき点は保有株式数によって優待内容が変わることです。多くの場合株主優待は100株から受けらます。ところが企業によっては500株や、1,000株保有者になって初めて株主優待が追加されることがあるのです。

 

・1株保有でももらえる株主優待 【8173】上新電機

一方で1株しか保有していない株主にも配られる株主優待があります。上新電機は近畿地方を中心に全国展開する家電量販店です。同社では年1回100株以上保有の株主に割引券を提供しています。さらに同社では先の割引券とは別に全株主に対して割引券(5,000円分)を提供しているのです。これは1株保有の株主にも配られるため個人投資家の間でも人気があります。

保有期間が短いと優待受けられないことがある

先ほど解説した「クロス取引」の対策や、株式の長期保有者を増やす目的で数年単位保有した株主のみに株主優待が設定されている企業があります。つまり権利確定日を狙って投資をしても株主優待がもらえないことがあるのです。

 

・長期保有株主だけの株主優待【9432】NTT

通信最大手のNTTでは同社のポイントサービス「dポイント」を株主優待で提供しています。100株以上で2年以上3年未満保有した株主は1,500ポイント、そして5年以上6年未満保有した株主は3,000ポイントを得られるのです。

 

・半年以上の保有が必須【2809】キューピー

マヨネーズやドレッシングの大手であるキューピーでは100株以上保有の株主に株主優待を提供しています。しかし権利確定日に1度株主になるだけでは株主優待の権利を得られないのです。同社によれば5月31日と11月30日の2回連続で同一株主番号にて保有している株主のみが株主優待を受けられるとなっています。

同一株主番号について

株式を購入すると株主ごとに株主番号が付与されます。そして株主番号は全株売却すると抹消されるのです。そのため権利確定日だけ狙って株を買う行為では連続保有として認められない可能性があります。

規定の株式数を長期保有することがベスト

このように株主優待は一定数の株式を長期保有する株主に対する特典です。また株主優待を続けられる企業は長期的にも成長できる力があります。したがって優待株投資では規定の株式数を数年以上かけて投資することが最善です。

業績低迷などで優待を廃止・改悪することも

株主優待は配当金と同じく企業の利益に対して配分されるものです。そのため景気の悪化や業績の低迷で利益の余裕が無くなれば、株主優待が削減や廃止されることがあるのです。

 

・コロナショックは外食産業に大打撃【3197】すかいらーくホールディングス

国内外食最大手のすかいらーくホールディングスでは株主優待として同社店舗で使える商品券を提供しています。しかし新型コロナウィルスによって業績の見通しが立たなくなったのです。そのため同社は株主優待制度の変更を行いました。例えば100株保有の株主に対して、これまでは商品券を年間6,000円分提供していました。これを4,000円分に減額したのです。

 

・業績低迷で株主優待廃止【7256】河西工業

河西工業は自動車内装部品を手がけるメーカーです。同社はこれまで100株以上保有の株主にQUOカードを提供する株主優待を実施していました。ところが2020年に入って業績が悪化、同年8月末に株主優待を廃止することを発表したのです。

ある程度の分散投資と思い切った損切りも必要

このように株主優待は業績が悪化したときの経費削減策として真っ先に行われる可能性があります。このようなリスクを抑えるためには、

 

①様々な優待株に分散投資して損失を軽減させる

②優待廃止と同時に株を売却する(とあらかじめ決めておく)

 

など皆さんの投資スタンスに合わせた選択されることをおすすめします。もちろん「株主優待はおまけだから」と割り切って投資を続けることも間違いではありません。

無駄な優待品は結局利回りを下げる

いくら株主優待がお得だといわれても皆さんが普段消費されないものを優待品として受け取ることは本当にお得なのでしょうか。例えば株主優待で普段購入しないブランドやお店の割引券を受け取ったとします。しかし普段買わないものをわざわざ買いに行っても結局無駄使いになるかも知れません。これでは株式投資での利回りを下げることになるのです。

住んでいる地域に無い店舗の割引券

例えばスーパーの株主優待では店舗で使える割引券が設定されています。ところが全国規模で展開できているスーパーはごくわずかです。これでは商品券が無駄になってしまいます。

 

※このようなケースで商品券を転売される株主がいますが、多くの企業は転売を禁止しています。

商品券が使えない店がある

例えば株主優待で人気のQUOカードですが、使用できる店舗が限られています。コンビニエンスストアでは比較的使えるのですが、定価販売のため割高になることがほとんどです。したがってQUOカードは普段使える店に行かない方にはお得な株主優待とはいえません。

有効期限にも注意しよう

株主優待がカタログギフトや自社店舗・商品の割引券の場合、申し込みや使用に期間が定められています。そのため有効期間を過ぎたことを忘れてしまうケースがあるのです。したがって株主優待は届いたらできるだけ早く使われることをおすすめします。

「家計を助ける優待品を選んで長期保有」がベスト

このように株主優待は様々な特典がある代わりに、現金では無いため使い道が限られてしまうデメリットがあります。したがって優待株を選ぶときには、皆さんにとってお買い得であることを十分確認された上で投資されることをおすすめします。

 

株主優待で豊かな生活を実現しよう

今回は株式投資の醍醐味の一つである「優待株投資」について様々な視点で解説しました。

株式投資に興味はあるけど何からはじめたら良いか分からないという方は、優待株投資から始めるのはいかがでしょうか。

株主という企業を見守る立場として投資することができるので日々の株価を気にせず、配当と優待だけを楽しみに投資することができます。

今回の記事を機会に株主優待を楽しむ個人投資家が増えることを願っております。

 

※投資はあくまでも自己責任となります。利益を保証するものではありませんので、ご注意ください。

 
 

投資やお金の殖やし方が学べるマネカツセミナー
↓ 詳しくは画像をクリック ↓