「投資」と「保険」のバランス、偏っていませんか?【FPコラム】

こんにちは。
東京都内でワンルームマンション投資をしている、
個人投資家兼ファイナンシャルプランナーの川井えりかです。
最近の株高で、
「もっと投資額を増やしたい!」というご相談が増えています。
今まで趣味やレジャーなどで「消費」していたお金や、
利息のつかない普通預金で「貯金」していたお金が、「投資」に回るのは良いことです。
ところが、
「生命保険や医療保険の支払いがもったいないからそれを解約して投資に回したい」
という人も中にはいます。
保険をやめてまで投資はすべきなのでしょうか?
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投資をするなら保険が必要
「ゴールキーパーのいないサッカーチームは、どれだけ得点しても負けるリスクがあります。」
マネーセミナーでお金の管理について話すときによく使う表現です。
サッカーは11人で試合をし、一人一人役割がありますね。
私はサッカーの経験がない素人ですが、テレビで試合観戦をしているだけでも、
「前線で点を取る人」
「前線へボールを送る人」
「守りに徹する人」
というように役割分担されているのが分かります。
これは勝つために必要なことで、投資をする場合も同じことがいえます。
自分のお給料もこのように役割分担をするのです。
お給料から生活費や住居費などを引いた残りが、投資や保険に回せるお金です。
この残りのお金の配分が、
「全額資産運用につかっていて、保険に入っていない」
「昔から保険にはきちんと入っているけれど、投資は全くしていない」
など偏りのある人が多いです。
将来の自分の資産をより確実にふやすために、投資と保険のバランスを見直してみましょう。
投資でできること、できないこと
まず、サッカーでいう点を取りにいく役割が投資です。
自分のお金に働いてもらい、積極的に増やします。
投資は分散、積立が大原則ですが、この基本ルールを守って景気の良し悪しを気にせず長期間継続していると、数十年後に資産が2倍3倍になることも期待できます。
同じ元手で貯金をしていた人と比べて、将来ゆとりある生活ができる可能性が高くなります。
反面、投資にはもしもの備えがありません。
大きな病気で入院した時の治療費が必要になったり、介護でお金が必要になった時、資産を売却してそのお金を使うと、資産残高は減ります。その後もお給料が減ったり、医療費や介護費の支出が多く、積立を継続できなくなってしまうと、投資計画が大幅に狂います。
iDeCoのように、60歳まで引き出しできない投資をしている人は、
途中で現金化することもできずイレギュラーが起こった時に大変です。
もしもに備えるにはやはり保険です。
保険は、投資をする人にこそ入ってもらいたいものです。
保険の目的は、
「もしもの時に、せっかく増やした資産を減らさない」です。
保険でできること、できないこと
サッカーでいう守りに徹する役割が保険です。
入院や手術をするとお金が受け取れる。
ガンなどの大きな病気になった時にお金が受け取れる。
新型コロナウィルスに感染して療養した時にお金が受け取れる。
車で事故をおこしたときにお金が受け取れる。
火災や地震で被災した時にお金が受け取れる。
保険は病気、けが、感染症、事故、災害など様々なリスクに備えることができます。
保険はもしもの時のお金の代わりなので、
イレギュラーがあった時にも、いつもと変わらない生活を維持するために必要です。
必要な保険の種類や保障額は人それぞれですが、お金の代わりになるものなので、
社会人でお給料をもらっている人であれば、独身、既婚を問わず必要です。
誰にでも必要なものですが、あくまでももしもの備えです。
女性は若い時からきちんと保険に入っている人が多いです。
ですが、保険に入ってもしもの備えはできているけれど、そのもしもが起こらなかったとき、将来あまりお金がたまっていない。
という人も多いです。
既にもしもの備えができているなら、安心して投資をスタートしましょう。
簡単に投資と保険のバランスが取れる方法とは
サッカーには、前線へボールを送るという、攻めと守りの間の役割の人がいます。
これと同じ役割の資産運用があることをご存知ですか?
代表的なものを2つご紹介します。
・不動産投資
不動産投資には、投資と保険の2つの役割があります。
まず、賃料という収益があります。
また、将来売却した時に売却益という利益を期待できます。
そして、ローンを組んで不動産投資をする人は、団体生命保険という保険に加入します。
死亡した時に加え、金融機関によってはガンになったときにローン残高がゼロになる保障もあります。
ローンがなくなると、賃料という収益だけが残ります。
不動産投資は、投資をしながら保険に入れる代表例です。
・生命保険
保険の中には、もしもがなかった時にもお金がもらえるものがあります。
終身保険や養老保険、個人年金保険という名前の商品で、お金を貯める機能があります。
ただし、低金利の今、投資のように数十年後に2倍3倍と資産をふやすことは難しいです。
ところが、保険の中でも「変額」という名前の付いた、変額終身保険、変額養老保険、変額個人年金は例外で、株式が組入れられた投資信託でお金を運用することが可能です。
死亡したときには確定した額の保険金が受け取れ、生存していた時は運用成果に応じた解約返戻金が受け取れます。
このような、投資と保険のバランスがとれた資産運用ができていると、より確実に将来の資産を増やすことができます。
まずはご自分の投資と保険のバランスをチェックしてみるところからはじめましょう!

記事筆者
川井 えりか Erika kawai
ファイナンシャルプランナー、マネーセミナー講師。
「10年後にお金を2倍にするマネープランニング」「給料+10万円の副収入を作る」をコンセプトに、働く女性の資産運用、
家計管理のご相談を受ける。首都圏と札幌を中心に活動。
我慢を伴う「節約」は苦手。「お得にお金を使う」ことでお金の管理を楽しく簡単にします。
記事筆者
川井 えりか Erika kawai
ファイナンシャルプランナー、マネーセミナー講師。
「10年後にお金を2倍にするマネープランニング」「給料+10万円の副収入を作る」をコンセプトに、働く女性の資産運用、
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