みなさんは「ねんきんネット」をご存知でしょうか。聞いたことはあっても具体的な内容がわからない方や、利用方法がわからない方などさまざまでしょう。今回は「ねんきんネット」について、概要から登録方法まで解説します。

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ねんきんネットの概要

最初に、ねんきんネットとはどういうものなのか確認していきましょう。

「ねんきんネット」とは?

ねんきんネットとは、文字のとおりですが、インターネットを通じて自分の年金の情報の確認ができるサービスです。平成23年2月末にサービスが開始され、平成29年12月末までには500万人の利用者(ID登録者)となっています。

参考:日本年金機構

「ねんきんネット」で確認できること

ねんきんネットにはさまざまな機能がありますが、いくつか代表的な機能を説明します。

年金記録

年金記録の一覧表示では、公的年金制度(国民年金・厚生年金保険・船員保険)の加入履歴(加入していた年金制度・加入月数・勤め先の名称)を確認でき、他にも1年間の保険料納付額、これまでの保険料納付額、年金見込み額などもあわせて確認できます。

また、年金記録照会では、各月の公的年金制度の加入状況、各月の国民年金保険料と国民年金付加保険料納付状況、各月の厚生年金保険または船員保険の標準報酬月額と標準賞与額なども見ることができます。

年金見込み額の試算

「かんたん試算」「質問形式で試算」「詳細な条件で試算」の3つの方法が用意されています。

「かんたん試算」とはボタンクリックだけで、60歳未満の方は「60歳まで同じ働き方(収入が継続)をしたとして計算した場合の見込み額」、60歳以上の方は「現在の年金記録をもとに計算した年金見込み額」が表示されます。

「質問形式で試算」とは、今後の働き方などを試算条件に関連するいくつかの質問に答えることにより、その内容をもとに算出された年金見込み額が表示されます。

「詳細な条件で試算」とは、自分自身で詳細な試算条件を設定して年金見込み額を試算することができます。

追納等可能月数と金額

国民年金保険料や国民年金付加保険料が未納となっている期間について「国民年金保険料の免除」、学生納付特例制度や納付猶予制度の適用を受けている期間について「今後納付する月数や金額」を確認するこができます。

電子版ねんきん定期便

日本年金機構が送っている「ねんきん定期便」は電子版でも確認することができます。内容は送られてくるものと同じです。

日本年金機構から郵送された各種通知書

年金受給者に送られている、年金振込通知書、年金支払通知書、年金額改定通知書、年金決定通知書・支給額変更通知書、公的年金等の源泉徴収票については、パソコンなどでも確認・ダウンロードが可能です。

利用対象者

ねんきんネットは基礎年金番号を持っていれば利用できますが、昭和61年4月1日以前に年金受給権が発生し老齢年金を受けている方は対象外となります。[年金証書に記載の年金コードがゼロから始めるもの(0XXX)を受けている方が対象外です]

ねんきんネットの登録に必要なものと登録方法

ねんきんネットを利用する際に必要なものや実際の登録方法を確認していきましょう。

必要なもの

登録時に必要なものは下記となります。

基礎年金番号
基礎年金番号は、年金手帳や年金証書に記載されているものです。

メールアドレス
登録にはメールアドレスが必要なので、お持ちのメールアドレスを準備しましょう。もし、メールアドレスをお持ちない場合は別途取得しておく必要があります。

アクセスキー(有り・無し
アクセスキーとは、毎年誕生日の月に送られてくる「ねんきん定期便」に記載されている「お客様のアクセスキー」です。
アクセスキー有り・無しと記載しているのは、アクセスキーが有る場合と無い場合で登録方法が異なるためです。

ねんきんネットの登録ページより登録

日本年金機構のホームページ(https://www.nenkin.go.jp/)からねんきんネットのページにアクセス、もしくは、ねんきんネットのページ(https://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html)に直接アクセスしてください。

画面に「新規登録」ボタンがあるので、クリックすれば登録画面に移動します。登録方法は、アクセスキーが有る場合と無い場合で異なるので、別々に説明していきます。

アクセスキーを持っている場合の登録方法

アクセスキーがある場合は、ご利用登録(有効なアクセスキーあり)のほうをクリックします。

手順としては、

①画面に利用規約が表示されるので、内容を確認し問題がなければ「利用規約に同意する」にチェックして、「ご利用登録を続ける」をクリック

②ユーザID発行申込の画面で、アクセスキーと基礎年金番号、氏名、生年月日、パスワード、メールアドレスなどを入力し「次に進む(入力内容を確認する)」ボタンをクリック

③内容確認が表示されるので問題がなければ「ユーザIDの発行を申し込む」ボタンをクリック

④完了画面が表示され、入力したメールアドレスに確認用のメールが届きます。メールに表記されているURLをクリックし、登録時に入力したパスワードを入力します。パスワードが認証されるとユーザIDが画面に表示され手続きが完了します。

アクセスキーを持っていない場合の登録方法

アクセスキーがある場合は、ご利用登録(アクセスキーなし)のほうをクリックします。

手順としては、

・画面に利用規約が表示されるので、内容を確認し問題がなければ「利用規約に同意する」にチェックして、「ご利用登録を続ける」をクリック

・ユーザID発行申込の画面で、基礎年金番号、氏名、生年月日、パスワード、メールアドレスなどを入力し「次に進む(入力内容を確認する)」ボタンをクリック

・内容確認が表示されるので、問題がなければ「ユーザIDの発行を申し込む」をクリック

・完了画面が表示され手続きが完了です。ねんきんネットのユーザIDは、5日程度で登録の住所宛てに送付されます。

ねんきんネットを利用するメリット

ねんきんネットを利用するメリットには具体的にどのようなものがあるのか確認していきましょう。

いつでもどこでも最新の年金記録の確認ができる

インターネット環境があれば場所を問わず確認できるため、気になったときにいつでも利用でき、最新の情報を取得できます

日中忙しくても年金窓口に並ぶ必要がない

働いている時間帯はさまざまなため、役所など開いている時間帯に足を運ぶ機会が作れない方も多いでしょう。24時間いつでも年金記録を確認できるのがとても便利です。

自分の目で年金記録の確認ができるので漏れや誤りが確認できる

年金制度に加入していない時期があったのか、国民年金保険料を納めていない期間があったのかなど、自分の認識があっているのか自分の目で確認することができます

また、ねんきんネットでは、年金に加入していない時期や年金保険料を納めていない時期について分かりやすく色付けされていて確認がしやすくなっています。

マイナポータルからもねんきんネットにアクセスできる

政府が中心となって運営しているオンラインサービス「マイナポータル」からでもねんきんネットに接続できます。

マイナポータルの「もっとつながる」の機能から接続ができ、マイナポータルから接続する場合は、ねんきんネットのユーザIDを取得してなくても(取得していても)接続することができます。

参考:マイナポータル

ライフプランに合わせた年金見込み額の試算ができる

年金見込み額の試算機能では、自分のライフプラン(人生設計)に合わせた働き方などを条件に設定することができ、年金の見込み額を確認できます。いろいろな条件設定の結果を比較することができるので、今後のライフプランを考えたりするのにも利用できます。

届出書を作成できる

パソコンから届書の作成や印刷ができる機能があります。ねんきんネットに登録している情報があらかじめ表示されることにより入力や書く手間を省き、入力ミスも減ります

ただし、電子申請ではないため、申請の手続き自体は、郵送または近くの年金事務所に持参する必要があります。作成できる届書は下記となります。

〇国民年金保険料免除・納付猶予申請書

〇国民年金保険料学生納付特例申請書

〇国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書

〇国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書兼国民年金保険料口座振替依頼書

〇国民年金保険料追納申込書

〇年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)

〇年金受給権者住所・支払機関変更届

〇年金証書・改定通知書・振込通知書再交付申請書

〇国民年金・厚生年金・船員保険・共済年金 未支給【年金・保険給付】請求書・年金受給権者死亡届(報告書)

〇源泉徴収票・準確定申告用源泉徴収票交付(再交付)申請書

〇年金加入期間確認請求書

スマートフォンに対応している

インターネット環境があればパソコンだけでなくスマートフォンでも利用が可能なため、気になったときなどすぐに確認できます。ただし、下記機能はパソコンでしか確認することができないので注意しましょう。

〇持ち主不明記録検索

〇私の履歴整理表

〇追納・後納等可能月数と金額の確認

〇電子版「ねんきん定期便」の確認

〇「ねんきん定期便」の郵送意向登録

〇年金の支払に関する通知書の確認

〇届書の作成

持ち主不明の年金記録を検索できる

確認した年金記録自体に「漏れ」があるのではと心配の場合は、自分自身で持ち主不明の記録を検索することができます

具体的には

〇平成8年以前に退職した旧三公社共済組合(JR・JT・NTT)の記録

〇基礎年金番号に統合していない国民年金・厚生年金保険・船員保険の記録

〇国民年金死亡者記録

〇厚生年金基金記録

〇共済過去記録

〇農林過去記録

〇旧陸軍・海軍共済制度の記録

があります。

自己管理することで納付意識を高め、老後資金の計画が立てやすくなる

年金記録や年金見込み額の試算により、将来自分が受け取る年金の受給額が確認できます。

老後資金として必要としている金額と年金受給額の差額が老後に形成しなくてはいけない資金ということがわかるので、必要な金額に向けていまからでも資産形成に取り掛かれば、思い描いた老後生活を迎えることが近づいてくることになります

参考:政府広報オンライン

まとめ

ねんきんネットの概要から登録方法まで説明してきましたがいかがでしたでしょうか。登録することによるメリットは十分にあることがわかると思います。

登録から手続きをするのではなく、今回の記事を機に登録をしておけば、いざというときにバタバタしなくてすみます。この後さっそく、登録手続きをしてみましょう。

監修者:吉野 裕一(ファイナンシャルプランナー)

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