大阪の人口が減っている?将来の人口 について

2025年の大阪万博やIR誘致など、何かと話題の大阪。街全体も活力あふれるイメージですが、実は大阪の人口は2010年以降減少傾向にあります

大阪の人口は将来的にどう変化していくのか、また、人口減少を止めるためには何ができるのかについてまとめました。

 

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日本の人口の現状と今後について

人口が減少しているのは大阪に限ったことではありません。実際のところ、日本全体の人口も減少傾向にあります。大阪の人口推移について見る前に、日本全体の人口の変化について調べていきましょう。

日本は今人口減少時代に突入

有史以来、飢饉や戦争、伝染病の流行などの例外的な時期を除き、日本の人口は右肩上がりで増え続けてきました。しかし、2004年12月に12,784万人を記録した後、緩やかに減少し続けていますこのまま人口減少が進むと、2050年には約9,500万人になると予想されています

少子高齢化により人口減少が加速

子どもが少ないということは、将来、大人が少なくなるということです。日本では少子高齢化が進むことで、より一層人口減少が加速しています。なお、2004年12月以降、日本の人口は減少し続けていますが、高齢者人口(満65歳以上の人口)は上昇の一途をたどっています。つまり、減少しているのは、若年人口(満15歳未満の人口)と生産年齢人口(満15歳以上65歳未満の人口)の2つのみなのです。

人口減少の危機

日本では、生産年齢人口が減少し、高齢者人口が増加しています。現行の年金制度は満60歳未満の人が支払って満65歳以上の人が受け取る(※)ため、生産年齢人口が減少して高齢者人口が増えると、年金保険料を支払う人の負担が著しく増加することになります。

また、人口減少は経済規模の減少も招きます。人間一人が消費できるものには限りがありますので、購入量の減少が流通量の減少、そして経済規模の減少へとつながるのです経済規模が縮小すると少ない収入で生活していく必要が生まれ、個々人の生活水準の低下や国力の低下につながる恐れもあります

※任意で、年金保険料の支払期間を延長することや、受取時期を満60歳~70歳の間で調整することは可能です。

将来の大阪の人口は減少傾向に

少子高齢化による人口減少の波は、大阪にも訪れています。大阪の人口減少の様子、そして、将来的な人口推移について見ていきましょう。

大阪の人口も2010年をピークに減少傾向に

大阪府の人口は2010年に887万人を記録して以来、減少期に突入しています。2014年には884万人、2018年には882万人と、緩やかな減少を続けています。

人口は東京一極集中

大阪が緩やかに人口減少する中、東京の人口は年々増加の一途をたどっています。東京の人口増の理由として、女性の大学進学率の上昇、東京に本社がある大企業への就職希望者が増加していること、給与水準が高いこと、育児・介護に関する制度が充実していることなどが挙げられます

各年10月時点の推計人口

出典:大阪府公式ホームページ「平成30年10月1日現在 大阪府の推計人口」

東京都公式ホームページ「東京都の人口(推計)―過去の推計―」

このままだと大阪の人口は2060年には287万人も減少の可能性が

このまま大阪府の人口減少が続くと、2040年には750万人、2060年には600万人になると試算されています。人口減少は経済規模の減少を招きますから、大阪の発展が大きく損なわれる恐れもあるのです。

大阪の人口構成

若年世代が多い社会は、将来的には人口増が見込めます。

反対に若年世代が少なく高齢者人口が多い社会は、近い将来、人口減少が訪れます。将来的な大阪の人口状況を予測するためにも、現在の人口構成を理解しておきましょう。

団塊世代と団塊ジュニア世代が多い

大阪府の人口構成の特徴として、団塊世代と団塊ジュニア世代が多いことを挙げられます。なお、団塊世代とは第一次ベビーブームである1947年~1949年に生まれた世代を指します。2020年時点では、高齢者世代に属しています。

一方、団塊ジュニア世代とは第二次ベビーブームである1971年~1974年に生まれた世代です。第一次ベビーブームで生まれた人々が子どもを産み、第二次ベビーブームを引き起こしたともいえるため、第二次ベビーブームの折に生まれた人々を団塊「ジュニア」世代と呼びます。

高齢者人口の増加・生産年齢人口減少

団塊世代が高齢者になり、高齢者人口は急激に増加しました。2031年には団塊ジュニア世代が高齢者になりますので、さらに高齢者人口が増えると予想されます。

一方、少子化のため若年人口と生産年齢人口は減少しています。団塊ジュニア世代以降、出生数は緩やかに減少し続けていますので、今後も若年人口と生産年齢人口が減少していくと考えられるでしょう

出生数・出生率の低下と死亡数の上昇

出生数より死亡数が多いと、外国からの大規模な人口流入がない限り、日本の人口は減少します。2005年、戦後初めて死亡数が出生数を上回りました2006年には一時的に出生数が上回ったものの2007年以降は継続的に死亡数が出生数を上回っており、人口減少は避けられなくなっています

出典:内閣府「出生数及び合計特殊出生率の年次推移」

厚生労働省「第1表  人口動態総覧の年次推移」

生涯未婚率

生涯未婚率とは、満50歳の時点で一度も結婚をしたことがない人の割合のことです。結婚に重きをおかない風潮の高まりもあり、今後も増加していくと見られています。

生涯未婚率の推移

出典:厚生労働省「平成26年版厚生労働白書 ~健康・予防元年~図表1-1-2  生涯未婚率の推移」

大阪の出生率が低い理由

出生率の低さは将来的な人口減に直接結びつく要因の1つです。以下の表からも大阪府・大阪市ともに合計特殊出生率は全国平均よりも低いことが分かりますが、その理由について探っていきましょう。

出生率の推移

出典:大阪府公式ホームページ「合計特殊出生率の年次推移(昭和35年~平成27年の国勢調査年)」

ライフスタイルの変化

「ある程度の年齢が来たら結婚するもの」という固定観念にとらわれない人が増えてきています。また、結婚をした場合でも、子どもを産まないという選択をする人も増えてきています。

経済的困難

子どもを育てるには多くのお金がかかります。大阪府の就業率は全国平均を下回り、経済的に不安定な方も少なくありません。経済的困難のために子どもを産めない方も一定数いると考えられます

都市部特有の核家族化の進展

大阪府の三世帯同居率と子ども1,000人あたりの保育所数は全国平均以下で、親や保育施設に育児協力を頼めない夫婦も多くいます。また、男性の育児総平均時間も全国平均以下で、夫が育児に協力的でないために子どもを産めないという家庭も少なくありません

大阪で最も人口の減少率が多い地域TOP3

大阪府の中でも、とりわけ次の3つの地域は人口減少率が高いです。地域の特性と共に見ていきましょう。

第1位 大阪市西成区

人口減少率1位は、大阪市西成区です。大阪市の中央部からやや南西部にあり、2019年12月時点の人口は10.9万人です。主要駅としては、新今宮駅や天下茶屋駅などがあります。

第2位 能勢町

2位の能勢町は大阪府の最北部にあり、2019年12月時点の人口は約9,000人です。山林が多く、過疎化が進む地域です。

第3位 大阪市大正区

3位の大阪市大正区は、大阪市西部にある大阪湾に面した地域です。2019年12月時点の人口は6.3万人で、大阪市でもっとも人口の少ない区でもあります。

大阪で最も人口の増加率が多い地域TOP3

全体的には人口減が見られる大阪ですが、人口が増加している地域もあります。とりわけ大阪市の中心部では増加が顕著です。

第1位 大阪市北区

人口増加率1位は、JR大阪駅のある大阪市北区です。2019年12月時点の人口は13.7万人です。大規模な再開発が進むウメキタエリアを擁し、今後も人口増が見込まれます。

第2位 大阪市天王寺区

2位の大阪市天王寺区は、天王寺駅周辺に高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ近代的な地域で、商業施設も急激に増えています。2019年12月時点の人口は8.1万人です。

第3位 大阪市西区

大阪市西区は、大阪市の西部ではなく中央部に位置する区です。2019年12月時点の人口は10.3万人で、堀江や新町などの若者に人気のエリアを擁しています。

将来大阪の人口減少に歯止めをかけるためには?

大阪の人口減少に歯止めをかけるためには、価値観の変化や地域課題の克服が求められます。次の3つのポイントから、人口減少を止める手立てを考えていきましょう。

若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現

就労率を上昇させることで、経済的な理由で子どもを産めないケースを減らすことができます若い世代に就労の魅力をアピールすることは、現状打破のためには必要不可欠なことと言えるでしょう。

また、結婚や子育てに希望を持てるように、男女や親世代、地域全体が協力することも大切です。子育てしやすい街づくりはもちろんのこと、一人ひとりが子どもや子どもを持つ親にやさしい気持ちを持つことも今後の課題です。

地域の特性に即した地域課題の解決

保育所不足を改善し、地域を問わず子育てしやすい環境をつくることが少子化をくい止めることにつながります。また、大阪の都市部ではバリアフリー化が進んでいますが、その他の地域ではまだまだ移動しづらい場所が多く見られます。暮らしにくさを増長させる各地域の課題を解決することで、人口減少に歯止めをかけていく必要があるのです。

東京一極集中の是正

魅力的な都市は東京だけではありません。大阪の魅力を増やし、東京一極集中の風潮を是正していく必要があります。教育や就労の場として、また、流通や文化の発信の場として、大阪の更なる発展が望まれます。

まとめ

将来にわたって大阪が輝き続けるためにも、現在の人口減少に歯止めをかけなくてはいけません。大阪に住んでいる人が大阪を愛すること、そして、その魅力を伝えることから少しずつ取り組んでいきましょう。

 

監修者:小林 弘司(不動産コンサルタント)

 

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