独身でマイホーム購入もアリ?!住宅ローン減税が変わる!【FPコラム】

こんにちは。
東京都内でワンルームマンション投資をしている、
個人投資家兼ファイナンシャルプランナーの川井えりかです。
住宅ローンの制度が改正される見込みです。
賃貸マンションで一人暮らしをしていた20代の頃の自分に戻れるなら、
「独身だけどマンション買っちゃおう!」
と思える改正がありました。
独身でも使いやすくなる住宅ローン減税の改正をご紹介します。
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住宅ローン減税は、基本はファミリー向け
改正されると何が変わるのかをご紹介する前に、住宅ローン減税の大前提をおさらいします。
住宅ローン減税は、ローンを組んでマイホームを購入する人が、
年末調整で所得税の還付を受けられたり、翌年の住民税の負担が軽減される制度です。
多い人は、年間40万円ほど税金が還付されるお得な制度ですが、対象となる住宅に条件があります。
「住宅ローン減税はファミリー向け」と言われる一番の理由は、
床面積50㎡以上の住宅という広さの基準があるためです。
50㎡以上は間取りでイメージすると、広めの1LDKやコンパクトな2LDKです。
都心で一人暮らしをする人の賃貸マンションの面積は、20~25㎡の1Kの間取りが多いです。
そのため一人暮らし用の物件を購入して住もうと思っても、住宅ローン減税が使えないのです。
この広さの要件が緩和され、独身でも住宅ローン減税を使ってマイホームを購入できるケースが増える見込みです。
住宅ローン減税とは
既に住宅ローンを組んでいる殆どの人は知っていて、
利用している住宅ローン減税ですが、独身で賃貸暮らしだとあまり縁がありません。
住宅ローン減税とは、住宅ローンを組んでいる人の税負担が軽くなる制度です。
毎年、住宅ローンの年末残高の1%の所得税が還付されます。
仮に年末に2,000万円の住宅ローン残高がある人は、その1%の20万円の所得税が還付されます。
所得税を年間15万円納税している人であれば、所得税負担はゼロです。
さらに還付しきれなかった残りの5万円は、翌年の住民税が減額されます。
生命保険料やiDeCoの掛金の所得控除とは異なり、
住宅ローン減税はローン残高の1%分の税額を控除するので節税効果が非常に高いです。
購入する住宅により、還付できる上限額が異なりますが、
活用すると毎年20~50万円の税負担の軽減になる大変お得な制度です。
【毎年】と説明しましたが、具体的には住宅ローンを組んでから10年間です。
消費税増税時の対策で、例外的に13年間に延長される物件もあります。
(主に新築物件です)
そのため、毎年数十万円の積み重ねで、
10年後には累計で数百万円単位の還付が受けられるケースが多いです。
住宅ローン減税は、持ち家の人の特権です。
40㎡以上の住宅が住宅ローン減税の対象に!
主にファミリー向けだった住宅ローン減税がどのように変わるのかをご紹介します。
「賃貸の家賃を払い続けるのはもったいないけど、
一人暮らしだからマンションを買うわけにもいかないし・・・。」
と思っている方は、是非参考にしてください。
住宅ローン減税の広さの要件が緩和されます。
現在50㎡以上の住宅が対象ですが、40㎡以上に変わります。
コンパクトな1LDKの間取りです。
ゆとりのある空間で一人暮らしをする人や、カップル向けの間取りです。
当然物件価格も、50㎡の住宅に比べると下がり、単身でもローンを組みやすくなります。
今は1Kの賃貸マンションに住んでいても、
「本当は広い独立洗面台があり、
もちろんバストイレは別で浴室も広く、
コンロが3口あるシステムキッチンの物件に住みたい。」
と思っている女性は多いのではないでしょうか?
(私は一人暮らしの時そう思っていました)
一人暮らしの女性が快適に生活できる空間の間取りが、住宅ローン減税の対象になるのは非常に魅力的です。
住宅ローン残高の1%が毎年還付されることを考えると、
今の賃貸の家賃と、住宅ローン負担の差が殆どないケースも多くなると思います。
ただし、50㎡未満の住宅に住宅ローン減税を利用するには、所得1,000万円と制限が付く見込みです。
住宅ローン減税は、高所得者の節税のためではなく、あくまでも住宅を購入したい人の支援のための制度だからです。
将来、結婚・出産したらマイホームはどうする?
住宅ローン減税の改正を機に、
一人暮らしの女性が40~50㎡の間取りのマンション購入をするという選択肢は
アリだと思います。
もちろん資金計画を立て、今の家賃との比較もした上で決める必要がありますが、
男性に比べ洋服やコスメなど物の多い女性は、広い間取りの方が快適です。
ですが、将来結婚・出産した時のこともしっかり考えましょう。
2人、3人で暮らすには手狭になってしまったときに、希望する価格で売却できるような物件を選ぶ。
自分が所有したまま賃貸で貸し出せるような物件を選ぶ。
という出口戦略も重要です。
ただこの点は、女性はセンスがあります。
当たり前ですが、「自分が住みたい物件」を選んで購入することが大切です。
・駅近くが良い
・築浅が良い
・共用部が綺麗、充実している方が良い
次にその物件を購入したい人、次にその物件に賃貸で住みたい人も、
あなたと同じような物件探しをするからです。
ただし、住宅ローンを組んだまま賃貸に出すことは難しく、一般的にはローンの借換え等の手続きが発生します。
居住用も投資用も、不動産は購入した後が重要です。
購入前の資金計画から、
ローン完済、借換、売却など出口のフォローまでしてくれるFPや不動産会社の担当者の力を借りることも大切なポイントです。
記事・監修 川井えりか(ファイナンシャルプランナー)
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