「確定拠出年金、見直したのに増えない・・・」それってスイッチング忘れかも?!【FPコラム】

こんにちは。
東京都内でワンルームマンション投資をしている、
個人投資家兼ファイナンシャルプランナーの川井えりかです。
最近ご相談の多い「確定拠出年金」を使った資産運用。
お勤め先の企業年金や退職金が確定拠出年金の人は、
会社が掛金を負担してくれて、自分で掛金の運用方法を選択できます。
会社の制度ではなく、
自分で証券会社や銀行に申込をして掛金を積み立てている人は、iDeCo(個人型確
定拠出年金)の加入者で、同じように自分で掛金の運用方法を選択します。
「確定拠出年金、運用方法を見直したのになかなか増えないんです・・・。」
そんな人の運用状況を拝見すると、
【スイッチング忘れ】という共通点があります。
「運用方法の見直しはどうやるのか?」
「スイッチングとは?」
確定拠出年金の運用の見直し方法をお教えします。
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確定拠出年金の運用方法とは?
まずは確定拠出年金でどのような資産運用ができるかをご紹介します。
確定拠出年金は【積立】が大原則です。
まとまったお金を預けることはできません。
自分(または会社)が毎月掛金を負担し、その掛金で積立をします。
例えば月の掛金が1万円の場合、1万円で何を積立するかは自分で選択します。
選択肢は大きく2つです。
①元本確保商品(預金・年金保険など)
元本割れのしない貯蓄商品。
ただし中途解約すると元本割れをする商品もあります。
②投資信託(株式・債券・不動産など)
元本保証がなく、変動する投資商品。
積立投資をしたい人に向いています。
2つのうちどちらかを選択するのではなく、
毎月1万円の積立の予算内で、好きな商品を組み合わせて合計1万円にします。
「3足よりどり1,000円」のソックスで、同じデザインを3足選ぶ人もいれば、
異なるデザインを3足組み合わせる人もいるように、選び方は個人の自由です。
運用の選択肢をさらに詳しくみると、
①か②の2択ではなく、元本確保商品が数種類、投資信託が数十種類あり、
合計20~30種類の運用商品の中から自分で好きなものを選択することが多いです。
ちなみに私はiDeCoに加入しています。
その運用方法は、
①の元本確保商品は選択していません。
②の投資信託の中から4つの商品を選び、
それぞれ掛金の25%ずつと割合を指定して積立投資をしています。
「確定拠出年金の見直しをしたのに増えない・・・。」
こんなご相談をされる人の多くが、
今までは①の元本確保商品で積立てていたけれど、
見直しをして②の投資信託で積立るように変更された人です。
どうして見直ししても増えないのか?
投資信託は、株式で運用する商品が多いため、
預金や年金保険などの元本確保商品と比較すると収益性は高くなります。
運用方法を見直したのになぜ増えないのか?
その理由は大きく2つです。
一つ目は、株価が下がっているからです。
投資信託の価格は株価に連動しますので、株価が下がれば自分の資産も減少します。
積立投資は長い期間続ける人ほど収益が安定するので、見直して間もない頃は、
増えるどころかマイナスになることも当然あります。
「安い時に投資ができている、この先高くなるのが楽しみ。」
と割り切り、コツコツ続けることが大切です。
見直したときに比べて株価は上がっているのに殆ど増えていない。
そんな人はもう一つの理由、
【スイッチング忘れ】が考えられます。
ご自分で確定拠出年金の見直しをされた人の3人に2人くらいは、
【スイッチング】という手続きを忘れているように感じます。
確定拠出年金の運用方法の見直しには、
・掛金の割合変更
・スイッチング(運用商品の預け替え)
の2つがあります。
2つのうちの1つしか見直していないと、「思ったほど資産が増えない・・・」
ということになりがちです。
未来と過去、それぞれの運用方法を見直しましょう
具体的な確定拠出年金の見直し方法をご紹介します。
確定拠出年金は、
インターネット上で手続き可能です。
「来月以降の掛金で積立する商品を見直したい」
このように今後、つまり【未来】の運用方法を変更したい人は、
掛金の割合変更という手続きをします。
これで、
「いままで定期預金(元本確保商品)で積立てていたけれど、
今後は投資信託を使った資産運用ができる!」
ように思えるのですが、もう一つ、忘れてはいけないのがスイッチングです。
「今まで積み立ててきた定期預金を解約して、別の商品に預け替えたい」
このように、【過去】の運用方法を変更したい人は、
スイッチング(運用商品の預け替え)という手続きをします。
掛金の割合変更をするだけで、
過去に積み立てた定期預金も全部投資信託に変わったと思っている人が多いのですが、スイッチングをしないと、過去の運用は変わりません。
今まで数年間積み立ててきた商品は変更できておらず、
資産の大半は定期預金のまま。
これでは株価が上がっているのになかなか資産は増えないのも当然です。
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確定拠出年金の運用見直しのタイミングは?
「今まで元本確保の商品で積立していたけれど、
今後はリスクを取って収益性の高い投資信託で積立投資をしたい。」
そんな人はすぐにでも掛金の割合変更とスイッチングをすることをお勧めします。
また、既に投資信託で運用している人から、
「相場に合わせてこまめに見直した方がよいですか?」
と聞かれることがありますが、個人的にはあまりお勧めしません。
確定拠出年金は原則60歳まで引き出しすることができません。
言い換えると60歳までの長期投資ができるので、
相場の波に左右されずにコツコツ長い期間運用しましょう。
積立投資は、波のある相場で継続するほど大きな利益を出すことができます。
見直しをお勧めするタイミングは、50歳を過ぎてから。
60歳まで残り10年を切ったら、
利益が十分に出ているタイミングで変動の少ないバランス型の投資信託や、
元本確保商品にスイッチングをして利益確定がおすすめです。
記事・監修 川井えりか(ファイナンシャルプランナー)
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