皆さんのなかには、趣味のためや将来の老後生活のためなどに貯金をしている方も沢山いらっしゃると思います。ただ、貯金だけではなかなか資産が、もう少し資産を増やそうと投資を検討している方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、特に投資初心者の方に向けて、貯金よりも投資がおすすめな理由や投資種類、リスク・リターン別におすすめの投資方法をご紹介します。そして最後には、実際に投資する際に参考となる人気の高い投資ファンドベスト5をお伝えします。

目次

貯金よりも投資をおすすめする理由

まず始めに、皆さんも既に感じているかもしれませんが、貯金だけではなかなか資産が増えませんそれは超低金利の現在、銀行に預けていてもほとんど金利がつかないからです。

そこで、より資産をやすためには貯金の一部でも投資に回して資産運用を図る必要があります。また、今後10年から20年先、インフレーションが起こる可能性もあるでしょう。インフレーションとは物やサービスの価格上昇がお金の価値の増加を上回る状態のことを言います。

この場合、貯金をしていても資産がほとんど増えないなか、物価は上がるので生活が苦しくなってしまいます。そうしたことからも、「貯蓄から投資へ」の流れのもと、投資によってコツコツと資産形成を図ることをおすすめします。

低金利時代では銀行で貯金をしていてもお金はふえない

貯金というとタンス預金よりも銀行の普通預金を利用している方が多いと思います。先ほどもお伝えしましたが、普通預金をしているだけでは資産はほとんど増えません。

それは、一国の金融の中心を司る中央銀行の日本銀行が、経済を下支えするために「マイナス金利」を導入したことにより、メガバンクなど民間の銀行が普通預金の金利を大きく引き下げたからです。

例えばメガバンクの一角、みずほ銀行の普通預金「スーパー定期1年、300万円未満」は年0.010%(2018年7月2日現在)です。つまり100万円預けても年間100円しかふえないことになります。

これでは将来の子どもの教育資金や海外旅行、病気など急な出費を十分にまかなえるとは言えないでしょう。そこで貯金だけでなく、投資によって資産形成を図ることが大切になってきます。

出典:円預金金利|みずほ銀行

https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/rate_deposit.html

投資とは資金(資産)を効率よく運用すること

資というと簡単にお金が減ってしまうなど、負のイメージを抱いている方もいるでしょう。投資におけるリスクは、期待している利回りとのブレですから、目減りするだけでなく増えることもあります。

そもそも投資のことをあまり知らずに、とにかくお金を増やしたい一心で投資を行っていると期待している結果は思うように出ないでしょう投資はあくまで自己責任です。リスク・リターンをしっかり把握したうえで、適切にリスクを管理する必要があります。

投資には大きなメリットがあります。それは働いている時間以外にも投資によって「不労所得」を得ることです。つまり、毎朝通勤電車に揺られ夜遅くまで働くことなく、お金が自らお金を生み出していくイメージです。

貯金だけではほとんどふえない資産ですが、投資によって寝ている時間でもふえていく可能性があり、より資金を効率よく活用することができます。この「不労所得」を得ることは投資によるメリットの大きなポイントでしょう。

初心者の人は少額から投資を始めるのがおすすめ

実際に投資を始めるにあたり、まずは少額から始めることをおすすめします。投資に絶対ということはありません。投資によって利益を得ることもあれば、損をしてしまうこともあるでしょう。そこで、まずは少額から始めることにより、投資に慣れて知識・経験を積み重ねていくことが重要です。

これからご紹介する投資商品のなかには、少額からでも始められるものがありますので、各商品の値動きなどに慣れてきて、経済環境を考慮しながら、徐々に投資金額を増やしていくこともできます。

投資の種類別におすすめポイントをご紹介!

ここからは投資の種類別におすすめのポイントをご紹介します。

株式投資

まずは株式投資。こちらは企業が発行する株式を購入しその株価値上がりした際に売却して利益を得る「キャピタルゲイン」を狙ったり、定期的に受け取ることが期待できる配当金から利益を得る「インカムゲイン」を狙ったりする投資です。

株式投資は1日の間で売買を繰り返し行う短期的な投資ができます。また数年、長ければ10年単位のスパンでじっくり株価の上昇、配当金をもらい資産形成を図ることもできますよって、個々人それぞれの目的やタイムスパンなどに合わせて比較的自由に投資を行うことができるでしょう。

なお株式を実際に購入するにあたり、最低限の購入単位が100株や1株からというように、会社によって最低購入単位(金額)が決まっています。投資する際はその都度確認する必要があります。

また、初心者で少額から始めたい方には、株式投資累投(るいとう)やミニ株があります。累投について説明すると、毎月1万円など、一定額を積み立てていく投資手法です。株式投資の初心者にとって少額から始められるので、リスクを抑えながら投資のスタートを切ることができると言えるでしょう。

投資信託

次に投資信託。投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金を投資の専門家によって株式や債券などで運用する商品です。そして運用がうまくいった場合は、投資家に利益が分配されますが、運用が失敗した場合、投資元本が目減りすることになります。つまり株式同様、元本保証の商品ではありません。

投資信託は、国内外の株式や債券、原油や金といった商品(コモディティ)などに国際分散投資をできる点に加え、何よりも投資のプロフェッショナルに運用を任せられる点が大きなポイントでしょう。こちらも少額から始められますので、投資の初心者や、投資に多くの時間を費やせない方におすすめです。

一方で注意が必要な点は、「信託報酬」という管理手数料がかかることです。日経平均などの指数に連動するものは手数料率が低く、指数よりも高い運用成績を狙うものは手数料率が高くなる傾向があります。

投資信託での運用は長期間にわたることが多いため、この信託報酬の高低も投資信託選びには重要でしょう。

ETF(上場投資信託)

ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で、上場投資信託のことです。日経平均株価など株式や債券、商品(コモディティ)などの指数に連動する運用成果を目指す金融商品です。

東京証券取引所などの金融商品取引所に上場しており、インデックスファンドが1日に1回しか取引できないのに対し、ETFは金融商品取引所の取引時間内に、株式同様に売買ができます。分散投資ができることや信託報酬が安いことなどもメリットです。

REIT(不動産投資信託・リート)

REITはReal Estate Investment Trustの略で、不動産で運用する投資信託のことです。先ほどお伝えしましたETFと仕組みは似ていて、たくさんの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。

過去に経営破綻した投資信託もあります。運用利回りだけでなく、借入金の比率や投資先、信託報酬がいくらかかるかも確認しておきましょう

不動産投資

不動産投資はマンションやアパートなどを購入し、その家賃収入を得たり、価格が上昇したときに売却し、その差額が利益となる投資です。購入した物件において安定的に借主が入居し続ければ、長期間にわたり安定収入を得られる投資と考えられます。

一方で、想定通りに借主が見つからず家賃収入が思ったほど得られなかったり、不動産価格が投資金額より下落してしまったりするリスクもあります。そして、ある程度の年収がある方は、銀行やノンバンクなどの金融機関から不動産投資ローンを借りて始めることもできます。

この場合、多額のローンを抱えることになりますので、投資を始める前に物件や不動産市場などに関して十分に調べる必要があるでしょう。

 個人向け国債

個人向け国債は、国が発行する個人でも購入できる国債です。定期的に利子(2018年7月4日現在、固定金利5年物で0.05%、財務省HPより)が支払われ、満期になれば元本の返済を受けることが可能です。

固定金利の3年満期と5年満期、変動金利の10年満期の3種類の商品があります。国が発行しており、信用力が高いため安心して投資ができるでしょう。銀行や証券会社など様々な金融機関で1万円から購入できます。そのため、ペイオフ対策の一環として、今まで銀行預金していたものの一部を、この個人向け国債に投資するのも一つの方法です。

国内債券(個人向け国債以外)

国内債券は、政府や地方公共団体、企業などが発行します。個人向け国債同様、定期的に利子を受け取ることができ、満期に元本が返済されます。また、債券の発行体が国ではなく企業などのため、国債より金利が高い傾向にあります。

個人向け国債以外の国内債券は、中途換金時は時価での売買となり、元本割れする可能性もあります。株など値動きの激しい投資商品ではなく、ローリスクの投資と言えるでしょう。

外貨預金

外貨預金は、米ドルや豪ドルなど外国の通貨で預金することです。日本円で預金するよりも、受け取れる金利が高い傾向にあります。ただし注意が必要なのが、日々の為替相場の動向によって、元本が増減することです。つまり、外貨から日本円に戻す際、外貨預金したときよりも円安になると資産がふえ、逆に円高になると円換算の資産が減ることになります。

外国債券

外国債券は発行市場や発行体が外国である債券です。外国の通貨で発行されることが一般的ですが、元本や受け取る利息が日本円建てのものもあります。新興国や信用力が低い企業が発行することもあり、一般的に発行体の破綻により元本が保証されていません。

元本の払い込みや利子の受け取りなど外貨の場合、外貨預金と同じように円に交換する時に為替相場の動向の影響を受けます。

リスク・リターン別におすすめの投資方法をご紹介!

ここからはリスク・リターン別におすすめの投資方法をご紹介します。

ローリスク・ローリターンの投資方法

まずはローリスク・ローリターンの投資方法としては、銀行の定期預金、個人向け国債、国内債券などが挙げられます。これらは基本的に破綻がなく満期まで保有していれば元本が保証されます。また銀行の普通預金よりも金利が比較的高いため、リスクを極力抑えたで貯金から投資を始めたい方におすすめです。

ミドルリスク・ミドルリターンの投資方法

次にミドルリスク・ミドルリターンの投資方法としては、不動産投資信託、外貨預金、外国債券、不動産投資などが挙げられます。

これらはローリスク・ローリターンの商品のように元本が保証されているわけではありませんが、長期保有したり、国内外の商品に分散投資したりすることにより、リスクを抑えながら着実にリターンを狙える商品と言えるでしょう。

ハイリスク・ハイリターンの投資方法

そしてハイリスク・ハイリターンの投資方法としては、株式投資、株式投資信託、FXや仮想通貨、先物取引などが挙げられます。仮想通貨に関しては新しい投資商品のため、後ほどもう少し詳しく説明します。株式や株式投資信託は、銘柄によっては値動きが大きいものも小さいものもあります。よって、銘柄の選び方でリスクをコントロールすることができます。

FXや先物取引は、「レバレッジ」効果により少ない元手で多額の資金を運用できます。そうすることにより、短期間で大きく資産をふやす可能性もありますし、急減することもあります。投資初心者の方にとってはリスクの高い商品と言えるでしょう。

短期・中期・長期別でおすすめの投資方法

ここからは投資期間、つまり短期・中期・長期別でおすすめの投資方法をご紹介します。

短期でお金を増やしたい人におすすめの投資方法

まず短期でお金を増やしたいにおすすめの投資方法としては、先ほどのハイリスク・ハイリターンの投資方法でお伝えしたFXや仮想通貨、先物取引などが挙げられます。加えて株式投資も新興市場の株式を1日に何度も取引することにより、短期間でお金を増やせる可能性があります。

ただし、リスク・リターンは表裏一体で大きく資産を増やせる可能性があるということは、急激に資産を減らすリスクもあるということなので、初心者の方は事前に十分に知識を身に着けておく必要あるでしょう。

中期でお金を増やしたい人におすすめの投資方法

次に中期でお金を増やしたい方におすすめの投資方法としては、先ほどのミドルリスク・リターンの投資方法でお伝えした不動産投資信託、外貨預金、外国債券、不動産投資などが挙げられます。

株式投資に関しては、短期でも中長期投資でも対応可能です。特に投資に時間をあまり割けない方にとっては、まずは長い目で見て成長すると思われる企業を見守りつつ、じっくり腰を据えて株価の値上がりや配当を受け取ることは有効な投資戦略であるでしょう。

長期でお金を増やしたい人におすすめの投資方法

そして長期でお金を増やしたい方におすすめの投資方法としては、ローリスク・ローリターンの投資方法でお伝えした銀行の定期預金、個人向け国債、国内債券などが挙げられます。これらは満期まで持てば基本的に元本保証のため安心して投資ができるでしょう。

加えて株式投資や投資信託も、売買手数料や信託報酬を意識しながら、株価が安定成長している企業に長期で投資することも可能と考えられます。

仮想通貨投資は投資方法としておすすめできる?

ここからは仮想通貨投資が初心者の方にとって投資方法としておすすめできるかお伝えします。

仮想通貨投資とは

まず仮想通貨とは、インターネット上に存在する電子的な通貨(ビットコインやイーサリアムなど)で差益を狙う投資です。こちらは新しい投資商品であり、値動きが非常に激しいです。

そのため「億り人」といわれる言葉が生まれたように、ごく短期間で資産を急激に増やせる可能性もあります。そして、ハイリターンであることはハイリスクでもありますので、資産が急激に減少してしまうこともあります。

仮想通貨投資のメリット・デメリット

メリット

仮想通貨への投資のメリットとしては、値動きが大きいため、うまくいけば短期間で億単位の資産を形成することができます。日々の生活一変し、ご自身の趣味の時間をしっかり持てるなど、より自由な生活を送れるかもしれません。

デメリット

仮想通貨投資は24時間取引ができるため、特に取引が少ない時間帯に価格が急変んすることがあります。株式投資などと比べて新しい投資方法のため、テクニカル・ファンダメンタルズ分析などを駆使し、知識・経験のもと投資で利益をあげる確率を高める方法が通用しないことがあります

仮想通貨投資がおすすめの人

そこで、仮想通貨投資がおすすめの人としては、投資全般に言えることですが、まずは生活費とは別に余裕資金があるが大前提です。

特段使い道がなく、無くなったとしても日々の生活に何ら支障がないというお金があるで、新たな短期投資にチャレンジしてみたいと思っているにおすすめでしょう。また、株式とは違った値動きのもので分散投資したい方にも有効かもしれません。

人気が高い!おすすめの投資ファンド【ベスト5】

ここからは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」を参考に、おすすめの投資ファンドベスト5をご紹介します。

なお「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」は、証券会社の宣伝にまどわされず、一般投資家の目線で、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を広めようとするイベントです。

出典:投信ブロガーが選ぶ!Fund Of the Year 2017

http://www.fundoftheyear.jp/2017/

1位:楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)

栄えある第1位は楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)。日本を含む全世界の株式市場の動きをとらえることを目指した株式インデックス・ファンドです。

設定日が2017年9月29日とトラックレコードは短期間であるものの、純資産を順調に伸ばしていることから、投資家からの評価が高いことがうかがえます。なお為替ヘッジをしていないため、為替動向の影響も受けます。

出典:楽天投信投資顧問

https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivge/

2位:ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント株式会社)

次にニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント株式会社)。こちらは日本を除く主要先進国の株式に投資するファンドです。

2018年6月末現在、設定来の運用パフォーマンスが+50.56%と好調な成績を誇っています。為替ヘッジは行っていません。

出典:ニッセイアセットマネジメント

https://www.nam.co.jp/fundinfo/ngkif/main.html

3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)

第3位は楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)。こちらは米国株式市場の動きをとらえることを目指した株式インデックス・ファンドです。

ETFを主要投資対象としており、信託報酬を低く抑えています。こちらも為替ヘッジを行っておりません。

出典:楽天投信投資顧問

https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivue/

4位:野村つみたて外国株投信(野村アセットマネジメント)

第4位は野村つみたて外国株投信(野村アセットマネジメント)。こちらは新興国株式を含む外国の株式を実質的な主要投資対象とし、中長期的な動きを概ね捉える運用を行っています。

設定日は2017年10月2日とまだ若いファンドですが、順調に純資産を増加させています。為替ヘッジは行っておりません。

出典:野村アセットマネジメント

https://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=140714

5位:eMAXIS Slimバランス8資産均等型(三菱UFJ国際投信)

第5位はeMAXIS Slimバランス8資産均等型(三菱UFJ国際投信)。こちらは日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券の8資産を、基本的に12.5%ずつ均等に運用を行っています。

株式のみ、もしくは債券のみの運用ではなく、バランスよく各資産をポートフォリオに組み入れています。海外商品に関しては、為替ヘッジは原則行いません。

出典:三菱UFJ国際投信

https://emaxis.jp/fund/252760.html

まとめ

結びとなりますが、今回ご紹介しました様々な角度からの投資方法をもとに、ぜひ貯金から投資をスタートしてみてください。

投資を行う目的や投資期間は個々人それぞれ違ってくるかと思います。ご自身に合ったリスク・リターンの取り方や投資期間などを考慮のうえ、投資によってコツコツと資産形成を図っていきましょう。

監修:上津原 章(ファイナンシャルプランナー)