2020年1月にアメリカで開催された見本市で、【6758】ソニーが驚くべき製品を発表しました。

それは「電気自動車」です。その完成度の高さに電気機器業界だけでなく、自動車業界にも衝撃をあたえました。またソニー全体の業績も好調で、株式市場では18年ぶりの高値で取引されています今後の将来性を考えると、ソニーに投資をする魅力は十分です。

その一方でソニーという会社は今や様々な分野に進出しており、どのようなビジネスをしている会社なのかが分かりにくくなっています。そのため「投資をするにも迷ってしまう」と言われる方もいるのです。

そこでこの記事では、ソニーが現在行っているビジネスについて詳しく解説します。また今後の事業展開や将来性について考察します。最後までお読みいただければ、ソニーへ投資することの魅力が理解できます。ぜひ最後までご覧ください。

 

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ソニーが発表した電気自動車はソニーの技術が集まっていた

まず、ソニーの自動車発表のニュースについておさらいしましょう。2020年1月7日から10日の間、アメリカ合衆国ラスベガスでCESという催しが行われました。CESは最新の電子機器を展示する見本市として、1967年以来毎年開催されている催しです。出展社数は約4,500社で、電子機器メーカーだけでなく自動車メーカーも出展しています。

この見本市にてソニーは、自社の開発する自動運転技術を駆使した電気自動車を発表したのです。「VISION-S PROTOTYPE(以下VISION-S)」発表によるとVISION‐Sには以下のような特徴があります。

・各種センサー33個が自動車全体に装備され、周囲の環境を察知できる

・車内での音楽・映像を楽しめる音響機器・映像機器

・高解像度の電子ミラー

電気自動車や自動運転は、今自動車業界が最も力を入れているテーマです。今回ソニーは自社の技術を導入すれば、すぐに自動運転ができる電気自動車を開発できることを自動車メーカーにアピールする狙いがありました

ソニーは戦後日本を代表する「ベンチャー企業」

次にソニーという会社についておさらいしてみましょう。ソニーは1946年(昭和21年)井深大・盛田昭夫の両氏によって「東京通信工業株式会社」という名前で始まりました。その後、テープレコーダーやトランジスタラジオを日本で初めて開発し、1958年(昭和33年)に社名を現在のソニーに変更したのです。

それからも新製品の開発や海外進出をすすめ、1970年(昭和45年)には日本で初めてニューヨーク証券取引所に株式を上場しました。また1979年(昭和49年)にはその後世界に名を馳せることとなる、携帯型カセットプレーヤー「ウォークマン」を発表しました。そしてその後も多角化と海外進出を進め、東京証券取引所では売買代金2位(2020年1月8日)を誇る日本を代表する企業になったのです。

なおソニーの直近(2019年3月期末)の業績は、売上高約8.6兆円(国内上場企業第11位)で純利益は約9,162億円(同4位)です。

ソニーは映像と音響を軸にした多業種連合

そして2019年3月期末時点で、ソニーは1,588社の子会社を有しています。これら子会社では、以下のような製品やサービスを提供しているのです。

では、ソニーが展開している各事業は一体どのようなものなのでしょうか。そしてそれぞれの事業は、今後どのような戦略を立てているのか以下にて解説します。

G&NS(ゲーム&ネットワークサービス):「プレステ」を世界ブランドに

ソニーのG&NS事業は、主にゲーム機器やその周辺機器、サービスを提供している事業です。ソニーは、プレイステーションシリーズと呼ばれるゲーム機を世界中に販売しています。最新のゲーム機「プレイステーション4」は累計販売台数が9,680万台に達しており、さらに関連したネットワークサービスの利用者も増加しています。

そしてソニーはゲーム機を元にしたネットワークを最大限に活用して、今後はさらなる収益性の強化を図ろうとしているのです。またヴァーチャルリアリティ技術の活用など、これまでにない体験をユーザーに提供し、常に「最高の遊び場」を創出する戦略を立てています

音楽:新しい時代にマッチした音楽を輩出

ソニーの音楽事業は、音楽制作と音楽出版に分けられ、楽曲の販売だけでなくライセンス管理やミュージシャンの支援を行っています

音楽業界は、次々と新しいアーティストが現れます。そして近年の音楽配信は、インターネットの発達により大きく変わっているのです。例えばこれまで音楽を聞く手段は、CDやダウンロードが主流でした。しかし今では、YouTubeなど「ストリーミング」と呼ばれる手段が広まっているのです。

そこでソニーは、ストリーミングに強いアーティストの発掘に力を入れています。また発掘したアーティストと作曲家・作詞家をつなげることで、魅力ある音楽を常に発信できる体制を目指しているのです。

映画:ブランド力のあるコンテンツで拡販

ソニーの映画事業は、映画やテレビ番組など映像コンテンツの制作や売買を行っています。また放送事業も展開しており、日本ではアニメや映画の専門チャンネルを運営しているのです。

ソニーはこれまでの買収によってスパイダーマンをはじめ、世界的に有名なキャラクターや映像の権利を保有しています。またゲームや音楽との相性の良さを活かして、様々な事業を展開し収益性の拡大を目指しているのです。

エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(各種電子機器)

ソニーの電子機器事業は、創業以来続いているビジネスです。ソニーでは電子機器事業をさらに以下の3つに分類して展開しています。

IP&S(イメージング・プロダクツ&ソリューション):医療用カメラを強化

IP&S事業とは、カメラの開発と製造を中心に展開しています。さらにソニーでは一般向けのカメラだけでなく、医療分野を含めた業務用のカメラにも進出しているのです。

今後の展開としては、一眼レフカメラや放送用カメラでは既に獲得していブランドを維持しつつ、新製品の投入を進めるとのことです。そして医療用では、事業拡大を中長期的視点で目指すとしています。

HE&S(ホームエンターテイメント・サウンド):「ソニー」ブランドの根幹

HE&S事業は、いわゆるオーディオ機器部門です。ソニーのテレビ(トリニトロン)やウォークマンを生み出した、ソニーの源流ともいえる事業になります。

この部門はソニーの先述のゲームや映画、そして音楽事業と関連性があります。したがって4K技術など最新の技術を積極的に導入し、よりリアルに近い映像や音楽を体験できる製品開発を目指すとしています。

MC(モバイルコミュニケーション):他事業とのコラボで5Gをフル活用

MC部門とは、スマートフォンやインターネットサービス事業です。スマートフォンでは「エクスペリア」というブランドで販売されています。またインターネット部門では、「ソネット」というインターネットプロバイダーを運営しています。ソネットは、インターネットが始まったころから運営されているプロバイダーの1つです。

この部門も将来性がある事業でかつ、ソニーの他のビジネスとの関連性も高くあります。また5Gと呼ばれる新しい通信技術を組み合わせた、サービスの充実を目指すとしています。

イメージング&センシング・ソリューション(半導体):自動運転の生命線

この事業は、半導体を用いた様々な製品を扱っている事業です。電池類や各種記録用機器のほか、この度の自動車開発で活用されたCMOSイメージセンサーを製造しています。

CMOSイメージセンサーとは、半導体を用いて光を電気信号に変換する装置です。人間の目で言えば、網膜にあたる機能を行います。さらに消費電力が比較的低く、かつ安価に製造できるため、多くのスマートフォンや小型カメラで使われているのです。さらにCMOSイメージセンサーは、ソニーが圧倒的なシェアを有しています

今後の展開でもソニーはCMOSイメージセンサー事業に注力して、AI化や自動運転など来るべき将来に向けて布石を打つつもりです。

金融ほか(保険・銀行など):他の事業を補完しつつ「ソニーらしい」独自性

ソニーの金融事業は1981年、アメリカの保険会社と合同で設立したことが始まりです。金融事業は一見、ソニーのビジネスとの関連性が無いように思えます。しかし創業者は、その必要性を早くから感じていたのです。実際、ソニーの他の事業が低迷しているときは利益を助ける役割りを果たしました。なお現在はソニーフィナンシャルグループとして、主に生命保険と損害保険、そして銀行業を運営しています。

今後の戦略としてソニーはネット決済など、いわゆる「フィンテック」への対応をグループ各社と連携して取り組みます。また顧客満足度が高い、住宅ローンの強化や介護事業への進出も重点的に行う計画です。

各分野偏りの少ない売上とバランスの良いグローバル展開

このようにソニーは創業の電子機器から、様々な事業を展開しています。ではそれぞれの事業は順調に進んでいるのでしょうか?ソニーの公式な発表で以下のグラフが示されています。

ソニーの売上は、ゲームと電子機器の2分野が主力で約半分を占めています。そして残りの4事業が、均等に収益を挙げている構造です。そして利益面では電子機器が見劣りする一方で、他の事業が比較的高い利益率を残しています

さらにソニーはグローバル展開もバランスよく行っています。日本での収益は全体の40%程度です。そして米国・欧州、そしてアジアでは均等に収益をあげているのです。

「世界のソニー」はこれからも

今回は電気自動車を発表したソニーの事業展開について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事のポイントは以下の通りです。

・ソニーは2020年1月アメリカの見本市で電気自動車を発表した

・ソニーの電気自動車はソニーの技術が自動運転で活用できることを示した

・ソニーは戦後日本を代表するベンチャー企業の1つ

・現在のソニーは様々な事業を保有する多業種連合企業

・各事業がバランスよく収益をあげている

・事業のグローバル化も着実に進んでいる

これからもソニーの先端技術が、より良い世界をつくるために貢献していくことは間違いないでしょう。ソニーのさらなる飛躍に期待したいですね。

※投資はあくまでも自己責任となります。利益を保証するものではありませんので、ご注意ください。

記事 湯川 国俊

 

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