株式投資初心者におすすめする銘柄の選び方は「買ってはいけない銘柄」を見分けることです。

株式投資の未経験者や初心者が投資できない理由に「どのような銘柄を買えば良いのか分からない」という点があります。確かに初心者が、何千社もある上場企業の中から投資先を選ぶのは至難の業です。

そのため、投資をするなら得する銘柄をどのように選ぶのか、知りたくなることでしょう 。

しかし株式投資で成功するために大切なことは「損失を最小限に抑えること」です。そのため株式投資では、損失が出そうな銘柄を選ばないことが重要なポイントになります。

そこで今回の記事では、株式投資の初心者が手を出してはいけない銘柄について解説します。もし投資先候補にあがった企業が「投資してはいけない銘柄」に当てはまるのであれば、本当に投資すべきか再度検討されることをおすすめします。

 

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大切なことは「投資してはいけない銘柄」を決めること

長期保有の株式投資で資産を作るときに、投資先に起きて欲しくないことが2つあります。それは「投資先の経営破綻(倒産)」「長期的な業績の低迷」です。投資先がこれらの事態に陥れば、配当金や株主優待はおろか株価も低迷することになります。

逆に地味な業績であっても倒産せず、業績も低迷しなければ投資先の企業価値が上昇するものです。そしてそれに合わせて株価は上がり、配当金など株主還元も大きくなります。

したがって株式投資で満足できる結果を得るには、損失する可能性が高い「投資してはいけない銘柄」を理解してください。そして、そのような企業への投資を避けるようにするのです。

ハイリスクな銘柄を狙うのはプロかギャンブラー

ところが以下で解説する「投資してはいけない銘柄」の中には、株式市場やビジネスの世界で派手な動きをしていることがあります。そのためマスコミへの露出が多く、株式投資初心者には魅力的に見えるかもしれません。

また業績が急下降した銘柄に対して「V字回復を狙う」投資をすることに、魅力を感じるかもしれません。しかし確実にV字回復を狙うためには、初心者では追いつかないほどの金融知識や株式市場、投資先に対する観察力が求められます。

もちろん、このようなリスクを取った投資で利益を得られる可能性は誰にでもあります。しかし失敗する可能性も考慮すると、初心者が行う健全な株式投資にはほど遠いのです。

「投資してはいけない銘柄」はハイリスクな経営状態になっている銘柄

ここからは「投資してはいけない銘柄」として、10のパターンを紹介します。これらに関する情報はいずれも企業の公式サイトやニュース記事、そして会社四季報を使えば確認することができます。

投資してはいけない銘柄①:継続企業の前提に関する注記(疑義注記)がある銘柄

はじめに挙げる投資してはいけない銘柄は「疑義注記」が明記されているものです。疑義注記は、正式には「継続企業の前提に関する注記」と言 います。

これは上場企業が経営を持続できない可能性が高くなったときに、決算書類へ 明記するというルールがあります。

もちろん経営状態が回復し、疑義注記の表記がなくなる可能性はあります。しかし、経営の基盤がぜい弱であることには変わりません。したがって長期的な株式投資をするには不適切です。

疑義注記の銘柄は、インターネットや会社四季報で一覧が掲載されています。そのため投資候補の銘柄が掲載されていないかを、事前に確認されることをおすすめします。

投資してはいけない銘柄②:債務超過になっている銘柄

債務超過とは、借金(負債)が過剰になっている状態です。会計上では、資産総額を上回る負債を抱えてしまったことを表しています。

企業は負債の返済期日を超えてしまった場合、経営破綻(倒産)してしまうのです。したがって債務超過になっている銘柄への投資は、リスクが高すぎます。

債務超過の銘柄は、会社四季報では純資産がマイナスで書かれています。また企業が公開している決算書類で、確認することができます。

投資してはいけない銘柄③:第三者割当増資や新株予約権の比率が高い銘柄

第三者割当増資とは企業が運営する資金を得る手段の1つで、新たに株式を発行し資金提供者に株式を売却する行為です。また新株予約権とは企業が従業員に渡す報酬として、無償もしくは格安な価格で新株を提供します。

これらの行為にメリットはありますが、既存の株主にとっては保有する株式の価値を低下させるリスクがあるのです。また過剰な増資は、銀行がお金を貸してくれないくらいリスクの高いビジネスをしている場合があります。

したがって第三者割当増資や新株予約権を過剰に発行しているのでは?と思える銘柄への投資は、考え直すことをおすすめします。これらの情報は会社のホームページで公式に発表されているので、しっかりと確認するようにしましょう。

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投資してはいけない銘柄④:売上の推移が下降線の銘柄

売上が低迷している銘柄への投資は、長期的に報われない可能性があります。売上とは企業が提供する製品やサービスに、どの程度需要があるかを表す指標です。

売上が下降している企業が、長期的に成長することは一筋縄ではいきません。したがって、株式投資で長期的な恩恵を目指す個人投資家が選ぶ銘柄ではありません。

売上げが低迷している銘柄は、会社四季報や会社のホームページで売上の推移を確認することで判断できます。

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投資してはいけない銘柄⑤:赤字が連続している銘柄

赤字続きの銘柄に、株式投資初心者が近寄る必要はありません。優良企業でも赤字決算をすることで、これまでのビジネスを整理することがあります。しかし赤字が数年続く場合、ビジネスを整理するための傷が深いことを表しているのです。

また赤字の内訳では営業利益から赤字を出している企業は、より注意する必要があります。なぜなら営業利益で赤字の場合、ビジネスの根幹から問題が出ている可能性が高いからです。

投資候補の銘柄の決算情報も会社四季報や公式サイトで見ることができますので、必ず確認されることをおすすめします。

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投資してはいけない銘柄⑥:業界シェアが下位の銘柄

競争の激しい業界で、高いシェアを取れていない銘柄への投資にも注意してください。マーケティングの観点でシェア下位の企業は、売上/利益の点で不利になることが定石です。

なぜならシェア下位の企業は、売上を保つにしても伸ばすにしても商品やサービスの価格を下げる必要があります。そのためシェア上位企業より、利益が残りにくくなるのです。

業界でシェアや順位が上位の場合、四季報に掲載されていることがあります。また主要産業であれば、業界地図と呼ばれる本を読むことで順位を知ることが可能です。

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投資してはいけない銘柄⑦:キャッシュフローが不安定な銘柄

売上や利益が順調に見える銘柄でも、キャッシュフローを確認することをおすすめします。

キャッシュフローとは、経営におけるお金の流れをリアルに反映させる財務諸表の1つです。キャッシュフローが安定していない企業は、資金繰りが悪化する可能性が高くなります。

株式投資初心者の方は 、少なくとも営業CF(営業活動によるキャッシュフロー)を確認されることをおすすめします。もし営業CFがマイナスであれば、売上に見合ったお金を得られていない可能性があるからです。

投資してはいけない銘柄⑧:急速にM&A(合併や資本提携)を繰り返す銘柄

急成長で注目される銘柄の中には、他社の買収に積極的なケース があります。M&Aを行えば、買収先の売上や利益をすぐに上乗せすることができるため、企業をより早く大きくすることができます。

しかし順風満帆な企業を買収することは、そう簡単ではありません。したがって急速なM&Aで成長している企業は、業績不振の企業を抱え込んでいる可能性があるのです。

業績不振な企業をすぐに回復することができれば問題ないのですが、上手くいかないことも多くあります。急成長企業への投資は魅力的ですが、株式投資初心者は慎重にするべきです。

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投資してはいけない銘柄⑨:不祥事などで業績が悪化している銘柄

企業の中には、悪しき習慣によって大きな不祥事が発覚する場合があります。そして不祥事を処理するために、業績が悪化することがあるのです。このような銘柄に対して、V字回復を狙う投資方法をする方がいます。

しかしこのような投資法は、投資先に対する十分な情報がある方か、お金を失うリスクをとることができる方以外はすべきではありません。

不祥事からの回復を狙った銘柄に投資した場合、銘柄の値動きや企業情報に対して細心の注意を払うことになります。しかし株式の長期保有を目指す初心者にとって、銘柄の情報に心血を注ぐことは負担が重すぎるのです。

投資してはいけない銘柄⑩:ビジネスモデルがまったく理解できない銘柄

これまでの「投資してはいけない銘柄」に当てはまらない銘柄であっても、企業のビジネスが理解できない場合は投資を控えるべきです。

日本の優良企業には「BtoBビジネス」と呼ばれる消費者と直結していない企業がありますが、ビジネスの内容やその優位性を理解することが難しいことが多いのです。

また比較的名の知れた企業であっても、利益を得る仕組が思いもよらぬことがあります。

投資先企業のビジネスモデルを理解することは、長期保有の株式投資では重要になります。なぜなら何らかの理由で株価が低迷したときに、投資先のビジネスが維持されていれば安心して投資を続けることができるからです。

もし興味のある銘柄があれば、企業のビジネスモデルやその優位性、そして将来性などを十分調べた上で決めることをおすすめします。

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「危ない銘柄」が分かれば大きな損失を回避できる

株式投資をはじめると、どうしても株式が欲しいという気持ちが強くなってしまいます。しかし投資したい銘柄が優良企業であれば、慌てて投資をしなくても無くなることはありません。

一方でむやみにリスクの高い銘柄に手を出してしまうと、大きな損失を受ける可能性があるのです。

したがって皆さんも投資したい企業が見つかったときは、最初に「投資をしてはいけない銘柄」ではないことを確認されるのをおすすめします。

※投資はあくまでも自己責任となります。利益を保証するものではありませんので、ご注意ください。

記事 湯川 国俊

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