消費税、なぜ上がるの?

みなさんこんにちは。マネカツ運営局の菊地です。
今年の4月に消費税が5%から8%に増税されたのは記憶に新しいですね。個人的には計算が面倒くさくて「どうせなら早く10%になれば良いのに」なんて思ったりしてますが(笑)、その10%への増税をめぐっての衆議院解散など、国会も政府も大混乱の最中です。
ところで、そもそもなんで消費税があがるのか、消費税をあげなくてはいけないのか、皆さん知っていますか?
社会保障費の増加
まず第一に、社会保障費の増加ということが大きな理由となっています。もちろん、国家としての成熟によって様々な社会保障制度が充実してきたという背景もありますが、世の中で散々叫ばれ続けている「少子高齢化」によって高齢者1人あたりの生産年齢人口が減少し、年金制度が崩壊寸前であるということ(1990年頃は高齢者1人に対して生産年齢人口が5~6人、2014年現在では高齢者1人に対して約3人しかいないのです)や、生活保護受給者の増加(1990年からの24年で約100万人増加しました)などなど、様々な社会問題に伴って、1990年と比べると以下の図にあるように、約3倍にもなっているのです。
出典:2014年 内閣官房「社会保障と税の一体改革に関するパンフレット」
国債発行額の増加
まずこの図を見てください。
出典:財務省 「平成26年度一般会計予算(平成26年3月20日成立)の概要」
この図の右側が、2014年度のわが日本国の歳入です。なんと96億円のうちの41億円、割合にして43%を国債、つまり借金に頼っているのです。この毎年発行されている国債の額も、1990年と比べると、約6倍にもなっています。
要は、お金が足りない……それって?
つまり、簡潔に言うと、お金が足りないのです。だから、
・景気や人口構成の変化に左右されにくく、税収が安定している
・働く世代など特定の人に負担が集中することなく、経済活動に中立的
・高い財源調達力がある
という特徴を持った、消費税があがるということなのです。
ここで考えなくてはならないのは、消費増税の是非はともかくとして、消費増税をしなくてはならない、しかも1年間で5%(もともとの予定)もの増税をしなくてはならない国の未来、社会保障の行く末は完全に信じきってよいものなのでしょうか。
もちろん、「近いうち日本は破綻する」ですとか「もう日本は終わりだから国外へ」なんて大それたことを申し上げるつもりはございませんが、現状から考えるに自分の資産、自分が将来生きていくのに必要なお金は、自分の力で積み上げていくという意識がより重要になっていくのは間違いありませんね。
そのためにも、私達マネカツはセミナーやブログなどを通じて、皆様にとってお役に立てる情報を発信していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
では!