年金加入期間が短縮される?! ~どうなる?今後の年金制度~

みなさん、こんにちは!
マネカツ運営局の植田です。
先日の記事では
無年金の実態についてお伝えしましたが
今日は第二弾として、
無年金の現状と今気になる
『年金制度改革』 についてお伝えしたいと思います。
無年金者数の現状とは?
日本における「無年金者」(無年金見込み者を含む)は、
最大で118万人と推計されています。
そのうち、年金受給年齢である65歳以上で、
今後、保険料を納付しても年金を「受給できない」とされる者は、
最大42万人と推計されているという調査結果が出ています。
(平成19年旧社会保険庁)
<無年金者数>
保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が「25年」に満たない者
<70歳まで納付しても25年に満たない者>
■60歳未満:45万人
■60歳~64歳:31万人
■65歳以上:42万人
(※平成19年4月時点)
受給資格期間が25年から10年に?!
無年金者が増加する結果を受け、政府は
受給資格期間を
消費税率10%への引上げ時(平成29年4月)に
25年から10年に短縮に踏みきることにしたのです。
これにより、25年の受給資格期間に満たない無年金の高齢者も、
10年以上の加入期間(免除・猶予・カラ期間等含む)があれば、
来年4月以降は保険料を納めた期間・免除された
期間に応じた年金を受給することができます。
10年に短縮した場合のメリット
今まで、25年未満しか保険料を支払っていなかった場合、
年金をもらうことがませんでした。
しかし、10年間に短縮することで
今まで受給資格がなかった人の中で、保険料を10年以上支払っていた人
が新たに年金受給資格を得られます。
つまり、無年金者が減少すると考えられます。
10年に短縮した場合のデメリット
10年に短縮することにより受給対象者が増えるため、
短期的には、年金の支払総額が増え、年金の財源が減ります。
そのため、財源問題がますます問題になる可能性があります。
→結果として、保険料の増加や支給額の減少、
年金支払年齢の上昇などの影響が考えられます。
国民年金を10年間加入するといくらもらえる?
国民年金は、40年(480ヶ月)納めると満額もらうことができます。
国民年金を40年全て納付した場合に受け取れる老齢基礎年金額(満額)は、
78万100円(平成27年度)です。
受給額は前年の物価や賃金の変動をもとに決まるため、毎年変動しています。
満額が78万円の場合とすると10年なので単純に1/4。
つまり・・・
■40年加入の場合
→年間年金額:78万円 月間年金額:65,000円
■10年加入の場合
→年間年金額:19万5千円 月間年金額:16,250円
となります。
10年の加入では、月額の金額があまり大きくありませんが、
もらえなかったことを考えると嬉しい収入ですよね。
はたして本当に受給期間の短縮は行われるのか?
・・・今後の政府の動向にも要チェックですね!
もっと詳しくお金について学びたい方は
お金に関するお悩みを一緒に解決しましょう♪
★お金に関する知識が気軽に学べるLINE@はじめました!