» 必ず覚えておきたい!相続放棄するときの手続きの仕方と注意点!のメインビジュアル  » 必ず覚えておきたい!相続放棄するときの手続きの仕方と注意点!のメインビジュアル

M life 記事

お金 2018.3.23

必ず覚えておきたい!相続放棄するときの手続きの仕方と注意点!

 

突然、相続する遺産があるよ!と教えられた場面を想像してみてください。お金をもらうことチャンスが来たと嬉しくなるかもしれませんね。ですが、受け取ります!と答えるのは、ちょっと待ってください。身内の方が亡くなって相続することができる財産はプラス財産だけではありません。遺産を相続することを決めてしまうと、マイナスの財産も継承することになるのです。今回はこういったマイナスな財産が見つかった時の対処法として、「相続放棄」をご紹介します。

 

 

どんな場合に相続放棄をするの?

 

相続とは、人が亡くなった時にその亡くなった人(被相続人といいます)の財産を特定の人(相続人といいます)に継承させることをいいます。

 

この時継承する財産は以下のようなものがあります。

 

プラスの財産(積極財産):預貯金、土地建物、有価証券など

マイナスの財産(消極財産):借金、ローン、債務など

 

続が開始して一定期間経過してしまうと、プラスとマイナス両方の財産を引き受けることになってしまいます。もし相続する財産がマイナス財産ばかりで、借金などを被ってしまうことが確実だったとき、それを回避するために「相続放棄」という選択をすることができます。「相続放棄」とは、相続開始後に相続人が相続財産の継承するのを拒否することです。ここからは、相続放棄のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

相続放棄をするメリットとデメリットとは?

 

では簡単に相続放棄のメリットとデメリットを紹介します。

 

相続放棄をするメリット 

・借金を背負わなくてよくなる

これは相続放棄の説明でも書いていますが、亡くなった人の借金や債務を背負わなくてよくなるので、マイナスの財産があるとき最もメリットのある部分です。

 

・相続争いから抜けられる

相続が始まってマイナスの財産があることがわかると、親族で争いが発生することがあります。プラスの財産が多い場合はもしかすると実りがある部分があるかもしれませんが、マイナスの遺産について争うことになると、結局争い終わったあとも借金を背負うという重荷がまっています。相続放棄をするとこういった相続争いから抜けることができます。

 

相続放棄をするデメリット

・財産調査の初期段階で放棄をすると損する可能性がある

相続放棄はマイナスの財産放棄だけでなく、プラスの財産の放棄も含んでいます。ですので、もし初期段階で放棄してしまって、あとあとマイナスの財産を上回るプラスの財産が出てきたとしても、それを受け取ることはできません。

 

・親族関係が悪化することがある

相続放棄を行うと自分は相続争いから抜けることができますが、自分が引き受けるはずだったマイナスの財産の相続分は他の相続人(いればですが)に移ってしまいます。このような場合があるので、しっかり説明せず勝手に相続放棄をしてしまうと、マイナスの財産を引き受けた親族から冷たい目で見られることもあるかもしれません。

 

相続放棄の手続きの流れ

 

では、相続放棄をすることにしたとして、どういった手続きが必要になるのでしょうか。相続放棄の手続きについて4つの手順で見ていきます。

 

相続放棄申述書・添付書類の提出

まずは、相続放棄を申述(相続放棄をしますという意思表示)をしなくてはいけません。申述するのは、亡くなった人が住んでいた場所の近くにある家庭裁判所になります。相続放棄を行うときには、必要書類を準備し、家庭裁判所に書類を提出しに行くことになります。申述に必要な書類についてはあとでご紹介します。

 

裁判所からの照会に回答

 

書類提出が終わると裁判所から照会書が届きます。

この照会書には、申述が行われていることを知っているのか、本当に相続放棄をするのか、財産にはどういったものがあるのか、どうして放棄するのか、といったような質問項目があります。こういった質問に回答し、回答書を裁判所に送り返します。

 

相続放棄の受理

全ての手続きが終わると、裁判所から受理通知書が届きます。これによって、相続放棄手続きが完了したことになります。

 

相続放棄受理証明書の交付

受理通知書だけでも、相続放棄したことを周りに説明することができますが、場合によっては証明書が必要になってくることがあります。裁判所の備え付け申請用紙に必要事項を記入し、150円の収入印紙を手数料として納めると、相続放棄受理証明書を交付してもらえます。

 

 

 

相続放棄申述の方法

 
 

相続放棄申述とは?

相続放棄申述とは、亡くなった人が住んでいた地域の最寄りの家庭裁判所に相続放棄をすることを申し述べることです。ここではその際に必要な書類についてご紹介します。なお、注意してほしいことが1つあります。それは、被相続と相続放棄する相続人の関係によって必要書類に違いがあるということです。今回は関係ごとの必要書類についてもご説明いたします。

 

必要書類

共通書類

・相続放棄申述書

 ※次の項目でご紹介します。

・被相続人の住所除票または戸籍附票

 ※住民除票:もうそこに存在しない人の住民票の記録

  戸籍附票:戸籍(本籍地)と現在までの住所の記録

・申述人の戸籍謄本

 

被相続人との関係によって変わる書類

【配偶者】

・被相続人の死亡記載のある戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

 ※改製原戸籍謄本:戸籍形式変更に関する法律の改正前の戸籍

 

【子または代襲相続者(孫、ひ孫など)】

・被相続人の死亡記載のある戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・代襲相続人(孫、ひ孫など)の場合、本来の相続人(孫の父親など)の死亡の記載のある戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

 

【父母・祖父母など(直系尊属といいます)】

・出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・被相続人の子どもで亡くなった子がいる場合は、その子の出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・直系尊属に死亡している人がいる場合、その直系尊属の死亡の記載のある戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

 

【兄弟姉妹またはその代襲者(甥や姪)】

・出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・被相続人の子どもで亡くなった子がいる場合は、その子の出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・直系尊属の死亡の記載のある戸籍謄本(除籍、改製原戸籍謄本)

・代襲相続人(甥や姪)の場合、被代襲者(本来の相続人)の死亡の記載のある戸籍謄本

(除籍、改製原戸籍謄本)

 

※代襲相続とは?

代襲相続とは、相続が開始するときに被相続人の子どもが亡くなっていた場合、その子どもの子(孫)が代わりに相続人となる制度のことです。相続人が欠格・廃除した場合も代襲相続ができます。ただし、相続放棄の場合は代襲相続はできません。

 

相続放棄申述書の書き方

 

ここでは、相続放棄申述を行うとき必要な共通書類でもある相続放棄申述書について説明します。20歳以上の場合と20歳未満の場合で書類の書式が違いますが、今回は20歳以上の場合を例として見ていきましょう。

下の書類が相続放棄申述書です。

出典:相続の放棄の申述|裁判所
http://www.courts.go.jp/

 

この用紙に必要事項を記載していきます。

主な事項としては、

 

・提出する裁判所の名前と作成年月日

・申述人の名前と押印

・添付(提出)書類にチェック

・申述人の住所、氏名、連絡先

・被相続人との関係

など

 

また、申述の理由や相続財産についても記載する必要があります。記入例は下のようになります。

 

もちろん裁判所でも記入が可能ですので、わからない場合は直接出向く方がいいかもしれません。また、行く時間がない方は、相続放棄申述書をこちらのホームページからでもダウンロードできます。

http://www.courts.go.jp/saiban/syosiki_kazisinpan/syosiki_01_13/index.html

 

 相続放棄の手続きの期限

 

さて、これで相続放棄の手続きと必要書類についてはご紹介できたかと思います。それではさっそく申請に、となるわけですが、相続放棄の手続きはいつでもできるわけではありません。実は相続放棄の手続きは、相続が開始したことを知ったときから3カ月以内に行わなければならないと決まっています。

 

期限延長の方法

基本的には3カ月を1日でも過ぎてしまえば、相続放棄はできません。しかし、相続人が相続財産の状況を3カ月調べてもプラスが多いのかマイナスが多いのかわからず、相続放棄を決定できないときには、裁判所に申し立てを行うことでその3カ月の期限を延長することができます。

 

相続放棄するときの注意点

 

それでは最後に相続放棄するときの注意点についてお話します。

 

相続放棄の手続きをすると取消が不可

相続放棄を選んでしまうと、取り消しはできません。あとでプラスの財産が出てくることもあるかもしれないといった不確かな場合には、早まって相続放棄しないようにしましょう。

 

相続開始前に放棄できない

相続放棄は、相続が開始してからできる手続きです。ですので、亡くなる前に相続放棄を行うことはできません。

 

生命保険は相続放棄しても受け取り可能

生命保険金は受取人が被相続人以外なら、受取人の財産ということになるので、亡くなった人の財産とはなりません。ですので、相続放棄したとしても、生命保険は受けることができます。

 

相続放棄すると代襲相続ができなくなる

相続申述の方法のところで補足しましたが、もし相続放棄した場合は自分の子どもへの代襲相続はできません。相続放棄する場合は、自分も子どもへの相続も放棄することになるになります。ですが、遺言書で孫への遺産分与の指定があれば、孫である自分の子どもも遺産を相続することが可能です。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。これで相続放棄はOKと思われる方もいるかもしれませんが、実際に相続する場面になると周りの親族やお葬式の準備などで落ち着いて考える時間がないかもしれません。もし相続放棄するかどうか答えが見つからないときは、一度立ち止まって弁護士さんに相談することも考えてみてください。相続放棄と聞くと亡くなった方との縁が切れてしまうと考えてしまうかもしれませんが、自分のこれからに関わることでもありますので、慌てず選択していただければと思います。

 

監修者:添田裕美

 

 

 

記事一覧に戻る
記事一覧に戻る

高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け 高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け

セミナー一覧を見る