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お金 2018.3.26

【FP監修】知っておくと便利!年金の種類を把握しておこう!

将来私たちが国から受け取る「年金」。退職して65歳になったらもらえるもの…くらいの知識しかなく、もらえる時に分かればいいという人が多いのではないでしょうか?年金にはいくつかの種類があり、受け取る金額もさまざまです。ここでは、将来自分が受け取る年金について、マンガで解説しながらわかりやすく説明してきたいと思います。

 

 

公的年金の種類を知ろう

 

公的年金とは、私たちが生活していくうえで必要なお金を国が管理・運用してくれる社会保障制度です。公的年金は20歳以上の国民全員が加入することが義務付けられており、原則として65歳から支給されます。

 

昔は親と子が同居し、年を取った親の面倒を子供が見ることが普通でした。しかし現在では核家族化が進み、親と子が別居することが増え、子供が面倒をみることも難しくなってきました。そこで国がこの制度を作ったという背景があります。

 

また、障がいや家族を亡くした人の生活が崩壊しないように助けるといった面もあり、簡単に言うと「困っている人を働いている人たちで支えよう」というシステムです。

 

しかし高齢化の現在、年金については度々ニュースで取り上げられ、支える人たちの負担が増えたり、年金の受給金額が減ったり…という現状が続いています。

公的年金はその人の働き方や生活状況によって大きく3つに分けられます。

 

国民年金

国民年金とは20歳以上60歳未満日本国民全員が加入するものです。65歳になるとすべての人が受け取れます。定額の基礎年金が給付されることから「基礎年金」と呼ばれます。加入方法は20歳になると日本年金機構から国民年金加入の案内が送られてくるので所定の手続き行います。以後、毎月保険料を納付するという仕組みです。

 

経済的に保険料を納めることが難しいときには保険料免除や納付猶予という制度もあり、その方にとって過重負担にならないような救済措置も取られています。国民年金の加入者は以下の3通りに分類されます。

 

 第1号被保険者

学生や無職の人、自営業、フリーランスなど個人事業主のです。

保険料は一律で16,340円(H30年度)ですが、まとめて前払いまたは1か月早く口座振替する早割があり、一定の割引が適用されます。

 

 第2号被保険者

会社員や公務員の人で厚生年金に加入しているです。国民年金への加入は会社が手続きを行うため、個人での手続きは必要ありません。また保険料もそのの収入により違い、給料から天引きされます。

 

 第3号被保険者

サラリーマンや公務員などの第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者を指します。第3被保険者の保険料は自分で支払う必要がなく、配偶者である第2号被保険者が加入している厚生年金保険料や共済年金保険料に含まれています。

 

厚生年金

厚生年金とはサラリーマンやOLの人など、民間企業で働く人が加入している制度です。一般的に厚生年金は高額と言われますが、通常、厚生年金の保険料は労使折半となっており、半分は事業主が負担しています。

 

共済年金

主に公務員や私立学校の職員の人が加入している制度です。国民年金はすべての人が受け取れる年金です。働いている人は+αで厚生年金・共済年金が受け取れるということから2階建ての年金と言われています。

 

なお、2015年10月に共済年金は厚生年金に統一されました。現在は公務員も厚生年金に加入しています。統一の背景には会社員も公務員も年金制度を一本化して平等にするということがあります。共済年金も厚生年金も基本的には、国民年金に上乗せするものという考えは一緒です。

 

出典:年金のことを調べるhttp://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/yakuwari/20150518.html#cmskousei

 

遺族年金にも種類がある

 

遺族年金とは公的年金の一種で一家の稼ぎ頭が亡くなった時に、遺族が生活に困らないようにするための年金のことをいいます。

 

ある日突然、生計を支えていたが亡くなってしまったとき、今後の生活に不安を持つことがあるでしょう。そんな時に助けてくれるのが「遺族年金」です。遺族年金は亡くなったの職業や収入、また受け取る人の働き方などの状況によって年金額が変わります。受給条件や支給される時期が複雑なためここではわかりやすく解説したいと思います

 

遺族基礎年金

 

遺族基礎年金は一定の条件を満たしているに支給される年金です。

亡くなったや受け取る人の条件は以下の通りになります。

 

<亡くなった主な条件>

・20歳以上60歳未満の国民年金加入者

・国民年金に加入していた、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の方

・老齢基礎年金の受給資格期間が25年以上ある人(国民年金の加入期間のうち3分の2以上が保険料納付済み(免除期間を含む)であること)

 

出典:遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html

 

【年金を受けられる人の条件(遺族の条件)】

・亡くなったにより、生計が維持されていた「18歳未満の子供がいる配偶者」または「18未満の子供」

 

配偶者の年齢は関係ありませんが、事実婚であることが条件で、内縁の妻や子供がいない家庭は対象外になります。

 

子供については亡くなったの実の子であることが条件で、配偶者の連れ子は認められません。子供に障害等級1級または2級の障害がある場合は20歳まで支給期間が延長されます。

 

年金額は定額で779,300円+子の加算 から算出されます。(平成30年4月現在)の加算とは第一子・第二子は各224,300円、第三子以降は各74,800円で計算します。

 

年間ベースでの計算となるので、

妻と18歳未満の子供一人の場合は1,003,600円、

妻と18歳未満の子供二人の場合は1,227,900円、

妻と18歳未満の子供三人の場合は1,302,700円を1年間に受け取ることになります。

 

出典:遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)

http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html

 

もともと遺族基礎年金は夫を亡くした妻とその子に限定されていましたが、平成26年に法律が改正され、妻を亡くした夫も対象となりました。

 

遺族厚生年金

遺族厚生年金とは厚生年金加入者が亡くなった場合に支給される公的年金のことをいいます。遺族基礎年金と違い、子供がいない妻にも年金が支払われることが最大の特徴です。また、支給される対象も幅広く、妻と子のほかに、亡くなったによって生計を維持されていた55歳以上の夫、両親、祖父母、孫にまで範囲が拡大されます。遺族厚生年金は遺族基礎年金と重複して受け取ることができます。

 

主に会社員が加入している厚生年金で成り立っていますが、現在は共済年金と一本化されたため基本的な仕組みは遺族共済年金と一緒です。

 

 

受給条件は以下の通りです。

 

・厚生年金加入者が死亡したとき、または厚生年金加入中に病気やケガが原因で受けた初診日から5年以内に死亡したとき(厚生年金の加入期間のうち3分の2以上(免除期間を含む)が保険料納付済みであること)

・障害等級1級2級の障害厚生年金を受けた方が死亡したとき

・老齢厚生年金の受給期間が25年以上ある方が死亡したとき

 

遺族厚生年金の年金額は本来、厚生年金で受け取る予定だった金額のおよそ4分の3です。支給期間は以下の通りです。

妻が受け取る場合 

一生涯支給されますが、夫が死亡したとき妻が30歳未満で子がない場合は5年間の有期給付となります。

 

夫や両親、祖父母が受け取る場合 

60歳から受け取れます。

 

遺族共済年金

遺族共済年金は公務員や私立学校の職員の人が亡くなった時に支給される遺族年金で、内容は遺族厚生年金とほぼ一緒です。現在は遺族厚生年金と一元化されたため、遺族共済年金はありませんが、一元化される2015年より前に受給権を得ていた方は遺族共済年金を受けられます。

 

受給条件は遺族厚生年金とほとんど同じですが、死亡日が2015年9月30日以前であることが前提です。2015年10月1日以降の場合は遺族厚生年金の手続きになります。遺族厚生年金との違いは遺族共済年金の方が少しだけ受け取る金額が増えるという点です。

 

 

障害年金とは

 

障害年金とは、病気やケガが原因で仕事や日常生活を送るうえで支障がある人をサポートするための公的年金です。「年金」というフレーズから若い人には関係のない制度と思われがちですが、20歳以上の現役世代でも受け取れる特殊な年金です。

 

障害年金は対象とされる障害の判断基準が難しかったり、手続きが大変だったりするので、あまり広く知られていない年金ですが、正しく理解し、もしもの時に役立てましょう。

 

障害基礎年金

障害基礎年金は国民年金加入中の人が病院で受けた、治療が必要な病気やケガが原因で、一定の障がいが残ってしまった人に給付される年金です。また年金制度に加入していない20歳前や60歳以上65歳未満の人でも障害基礎年金を受け取ることができます。

 

主な支給要件は以下の通りです。

・国民年金加入中に障害の原因となる病気やケガのため初めて診察された日(初診日)があること

20歳前や60歳以上65歳で国内に住んでいるときに初診日がある人も対象となります。

・一定の障がいがある人

・国民年金加入期間のうち3分の2以上が保険料納付済みであること(年金制度に加入していない20歳前を除く)

・直近1年間未納がないこと

以上のことを満たさなければ障害基礎年金は支給されません。 

 

一定の障がいがある人とは障害等級1級2級の人のことです。

障害等級1級…他人の手助けがないと、日常生活が全く送れない程度

障害等級2級…他人の手助けを必要としない場合もあるが、自力で日常生活を送ることが難しく、働くことができない程度

 

障害基礎年金の受取金額は以下の方法で算出します。

【1級】 779,300円×1.25+子の加算

【2級】 779,300円+子の加算

子供の加算第一子、第二子は各224,300円、第三子以降は各74,800円で計算をします。

また子供は18歳未満、障がいがある場合は20歳未満という条件があります。

障害厚生年金

障害厚生年金とは厚生年金加入中に初診日がある場合に、障害基礎年金に上乗せして支給される年金です。障害基礎年金と違うところは障害等級3級の人も支給対象となり、1級から3級に該当しなくても、一時金として障害手当金が支給されることもあります。

 

障害等級3級

日常生活は遅れるが、働き方に制限が必要な程度

 

障害手当金

厚生年金に加入している間に初診日のある病気・けがが初診日から5年以内になおり、3級より軽いが、働き方に制限が必要な程度

 

主な支給要件は以下の通りです。

・厚生年金加入中に初診日があること

・一定の障がいがある人

・初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間のうち3分の2以上が保険料納付済み(免除期間を含む)であること

・初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの直近1年間未納がないこと

 

障害厚生年金の年金額は比例報酬で計算され、支払った保険料や加入期間によって受け取る金額も違います。

【1級】(報酬比例の年金額) ×1.25+ 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕

【2級】(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕

【3級】(報酬比例の年金額) 最低保障額 584,500円

障害手当金については障害厚生年金の約2年分を一時金として受け取ることができます。

 

出典:障害年金
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html

 

障害共済年金

障害共済年金は2015年10月より障害厚生年金と一元化されました。2015年9月30日以前に初診日がある場合は、障害共済年金が給付されます。障害厚生年金との違いは請求先が共済組合であり、審査や給付も共済組合から行われるということです。

 

受取年金額の計算も障害厚生年金と同じです。

 

 

意外と知られていない付加年金

 

付加年金とは国民年金に追加で保険料を支払うことにより、将来の受取り年金額を増やせる年金です。金額は一律400円で市区役所及び町村役場の窓口で納めることができます。ただし、第1号被保険者の人しか加入することが出来ません。

 

付加年金に加入した場合、200円×付加保険料納付月数が将来の年金に上乗せされます。国民年金の1階部分しか保証がなく、将来受け取る金額が少ない自営業やフリーランスの方は付加年金で受取金額を増額してみてはいかがでしょうか?

 

 

その他の年金の給付

 

国民年金の第1号被保険者のが亡くなった場合、保険料を払ったのに年金を受け取れない場合の救済措置として遺族基礎年金の他に寡婦(かふ)年金死亡一時金といった国民年金第1号被保険者独自の給付というものがあります。

 

寡婦年金を受け取る条件は以下の通りです。

・国民年金の第一号被保険者である夫が10年以上(免除期間を含む)保険料を払っていること

・10年以上婚姻関係にあり扶養されていた妻であること

 

寡婦年金は妻が60歳から65歳までの間に支給され、老齢基礎年金を受け取ると同時に寡婦年金は終了します。

 

年金額は夫の老齢基礎年金の4分の3です。また妻自身が繰り上げて老齢基礎年金をすでに受け取っている場合や、亡くなった夫が老齢基礎年金を受け取っていた場合には寡婦年金は支給されません。

 

死亡一時金は亡くなったが国民年金第1号被保険者として36月以上保険料の納付があるが老齢基礎年金・障害基礎年金を受けることなく亡くなったときは、その方と生計を同じくしていた遺族に支払われます。

 

寡婦年金と死亡一時金はどちらか一方しか選択できません。どちらが得かは専門家や市区町村の年金担当の窓口へ相談することをおすすめします。

 

出典:第1被保険者の独自給付
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/sonota-kyufu/1go-dokuji/20140422-03.html

 

脱退一時金

厚生年金加入者が企業を退職した際に、今まで貯めてきた厚生年金基金の貯蓄部分をそのまま受け取ることができるお金です。受け取り方には一時金として受け取る方法と将来年金として受け取る方法があります。

 

 

一口に「年金」と言ってもさまざまな種類があり、受給者や年金額も全く異なります。将来の老後の生活費だけでなく、もしもの時のサポートのしっかりしてくれる年金についてこの記事で少しでも理解していただければ幸いです。困っている人をサポートするという助け合いの精神で、今後の年金の納付や使い方を考えていきましょう。

 

監修者:大間武(ファイナンシャルプランナー、CFP)

 

 

 

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