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M life 記事

お金 2018.5.25

【FP監修】老後の生活に必要な知識とお金の話

 

皆さんは老後の資金を貯めていますか。老後が不安だなと感じるのは何か大きな出費をするときとか出産やお子さんの入学など人生の大きなイベントにあたったときかもしれません。そんな不安を解消するには、老後にはどれだけのお金が必要なのかを把握することです。今のうちに老後に必要な資金を考えておきましょう。

 

 

 

老後の生活に関するデータ

 

ゆとりある老後生活を迎えるために、貯金や投資をしたり、保険に入らなければならないのでしょうか。老後は年金収入だけで生活ができるのか、老後資金の必要性を考えるとともに、老後の生活で苦労する人の特徴と、老後の生活が満喫できる人の特徴を知っておき、今の生活を見直す必要があるのかないのかを考えてみましょう。

 

夫婦2人が豊かな老後生活を過ごすための必要金額

平成28年生活保障に関する調査(生命保険文化センター)をみると、ゆとりある老後生活費は、平均で月34.9万円というデータが出ています。

 

出典元:厚生労働省 高齢者の生活実態
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/11/dl/s1126-10a.pdf

 

実際に、夫婦2人の高齢者世帯の生活にはどのくらいのお金がかかるのでしょうか。総務省統計局の家計調査によると夫65歳以上、妻60歳以上の仕事をしていない夫婦世帯の2017年の消費支出は235,477円となっています。これは1ヶ月の生活に最低限必要な金額ですので、ゆとりある生活をするにはやはりプラス10万円から15万円は欲しいですよね。

 

出典元:総務省統計局 家計調査報告http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy02.pdf

 

独り身の人が豊かな老後生活を過ごすための必要金額

独り身の人が豊かな生活を過ごすにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。同じ総務省統計局の家計調査では無職で60歳以上の単身世帯の2017年の消費支出は142,198円となっています。プラス10万円あるとゆとりある生活ができそうです。

 

高齢者のリアルな懐事情

では、高齢者は実際にはどのような生活をしているのか懐事情を覗いてみましょう。夫65歳以上妻60歳以上無職世帯の消費支出は先に示した通り月235,477円で内訳は食料27.4%、住居費5.8%、光熱水道費8.2%などとなっています。一方で実収入は、夫婦2人で209,198円であり、税金など非消費支出の28,240円も考慮すると54,000円以上の赤字です。年金だけの老後生活は厳しいということが読み取れます。一体どうすればいいのでしょうか。

 

出典元:総務省統計局 家計調査報告http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy02.pdf

 

老後資金の必要性と把握しておくべき金額

 

今自分が旅行に行きたいとか楽しいことをしたいと思っても、他に優先してお金を使うことがある人は老後の楽しみにとっておこうと我慢をするでしょう。今を我慢できる人はきっと老後までにそれなりに楽しめるお金を貯められるかもしれません。ここで我慢をしないと老後に楽しめるお金がなくなってしまい、老後にも働かなくては生活がなりたたず、大変な苦労をすることになるかもしれません。では、どれくらいお金を貯めておけばいいか目安を知りたいところです。

 

貯蓄が少ないと生活するだけで精一杯

老後に夫婦で生きていくにせよ、独りで生きていくにせよ、ある程度のお金が毎月必要なことはすでに述べました。しかもそれは最低限生活するための金額であり、何か突発的な出来事、例えば子どもの結婚や孫の誕生などのイベントがあったら貯蓄がなければ何も対応できなくなってしまいます。旅行に行くこともできません。年金だけで生活できなければ、老後に職を探して働きにでなければいけません。お金も時間もない老後は避けたいところです。

 

老後の毎月の支出を把握する

2人以上の世帯のうち高齢夫婦無職世帯の消費支出は235,477円です。税金などの非消費支出を含めると月で54,000円ほどのマイナスということです。最低でもそれだけ貯蓄をしておかなければいけないということですね。年単位にすると約650,000円。30年間で1,900万円になります。しかもこれは最低限生活に必要な金額です。

 

一時的な収入や支出を把握する

では、最低限必要な金額以外に一時的にかかるお金や収入も計算に入れておかなければいけません。お子さんの結婚費用を出してあげたり、孫ができればお祝いをあげたりします。親族の冠婚葬祭など臨時の支出というのは多くありますので備えておくべきでしょう。

 

逆に備えのある人は、株や投資信託の配当や不動産収入、親の相続資産など臨時で収入を見込めることもあるかと思います。そうした見込むことのできる資産も老後の生活のために把握しておくのは大事なことです。

 

 

老後の生活で苦労する人の特徴

 

老後に悠々自適の暮らしをする人もいれば、働かなければ生活ができない人もいます。誰だって、苦労する人生は避けたいところです。では、どうすれば豊かな老後を過ごせるのでしょうか。まずは、反面教師として老後の生活で苦労する人の特徴を見てみましょう。

 

老後の準備を怠っている

若いうちに毎日働いているときは、この先もずっと働けるものだと無意識に思って老後の生活への意識は薄いかもしれません。しかし人間は老いていくもので、いつまでも今のように働けるわけではありません。

 

定年を迎えた時、生活に十分な年金がもらえれば良いですが、これから先の人口減少社会の日本ではそれも難しいと言われています。老後にいくら必要で、自分がいくら蓄えておけば良いか把握して貯めておかなければ、老後も毎日のように体にムチを打って働かなければいけなくなってしまいます。


老後は生活をするだけでも年金だけでは1,900万円が不足すると言われているので、しっかりと準備はしなければいけません。

出典元:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/nennkinn10_3.pdf

 

基本的なお金の知識がない

極端な話を言えば、毎月自分の給与から年金を納めてていて、老後に年金をもらえることを知らない人もいるかもしれません。逆に、年金を将来もらえるかわからないから年金を納めたくないと実際に払わない人もいます。

 

このような考え方は、後々働けなくなったときに苦労することになります。また、株や債券、投資信託を毎月積み立てて運用することによってもお金を増やすこともできるという知識がある人とない人では、老後までの30年40年という時間が経つことで大きな差が生まれることでしょう。

 

夫婦が別々にお金を管理している

夫婦お互いが相手の貯蓄額を知らないと、一体どれだけ老後のために貯めればいいのかわかりません。場合によっては相手が貯めているだろうから、自分はいいだろうと財布の紐がゆるくなりがちです。老後にいくらのお金が必要かは夫婦がどのように生活していくかを考えることですので、夫婦お互いが目的を共有してお互いにお金を管理しないと老後に夫婦とも貯蓄が無かったと気付き、落とし穴にはまることになってしまいます。

 

退職金や企業年金等の制度がない企業に勤務している

勤務先の退職金の有無は、退職後の生活に大きく影響します。企業年金があると厚生年金に加えてもらえる金額が大きくなるのですから生活のゆとりが生まれます。両方とも制度がないと制度がある人に比べて老後の収入が少なくなるのは当然です。

 

国民年金保険料が未払い

企業勤めの方が厚生年金を給与から天引きされるのとは違って、自営業の方は国民年金保険料を自分で納めなければいけません。どうせ将来は年金がもらえないに違いないという勝手な憶測をたてて、年金保険料を納めず現在の生活費や遊興費に当ててしまうと老後はとてつもなく苦労します。最低でも国民年金保険料は納めておくべきです。

 

退職後も住宅ローンの返済が待っている

借金はしないに越したことはありません。退職後に返済する住宅ローンがあるのとないのとでは生活のゆとりに歴然の差が生まれます。働かなくなるかもしれない老後の支出はできるだけ減らすべきであって、ローンの返済はできるだけ現役の時に返しておくのが得策です。毎月数万円をローン返済にあてるのと他のことにお金をあてることができるのと、どちらが良いかは想像するまでもありませんね。

 

自営業の期間に自助努力をしていない

自営業は先ほども言った通り、厚生年金ではなくて、国民年金です。サラリーマンが加入する厚生年金の方が充実した保障となっています。厚生年金の半分は事業者が払ってくれますし、国民年金だけを積み立てているのとは年金受給額に大きな差が出ます。そのため自営業者は国民年金以外に自助努力が必要となります。ちなみに1ヶ月に入ってくる国民年金が約6万6000円。厚生年金が約16万円がモデルケースと言われていますのでその差は歴然です。

 

出典元:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/nennkinn10_3.pdf

 

退職後も教育費が必要になる家庭

老後の生活費以外にかかる費用が大きいのは住宅費と教育費です。定年後にお子さんが大学入学の場合、働けなってから支出のピークがくることになります。教育ローンなどを組む必要があると、年金だけでのやりくりでは不安も大きくなるでしょう。

 

貯金が苦手で残高も少ない

当たり前ですが、貯金がない人は老後に苦労します。貯金が苦手で浪費ばかりしてほとんど貯金額がありませんという方は老後もゆとりを持った生活をすることがなかなか難しくなってしまうかもしれません。今をとことん楽しんで老後のことは全く考えないのと、ほんの少し今を我慢して少しずつ老後の蓄えをして豊かな老後を迎えるのとどちらが良いかは考えるまでもありません。

 

教育費に全力投球で余裕がない

お子さんにできるだけ良い教育を与えたいと思うのは、親心としては当然かもしれません。しかし、塾代、参考書代、小学校から私立へ通わせるなどとしてしまうと教育費は際限なくどんどん膨らんでいきます。

 

本当にお子さんにとって必要な教育は何なのかを考えることが大切です。高校まで公立学校でもしっかりと自分で考えて行動できる子どもに育ってくれれば、費用もそんなにかけずにお子さんへの教育を果たすことはできます。ご自身の収入とお子さんのご希望や適性をしっかり考えて、教育へかける費用を計画することが重要です。

 

親の生活費や介護費の負担で余裕がない

自分と配偶者とお子さんだけでなく自分の親の生活や介護まで負担していたら、当然手元に残るお金は少なくなってしまいます。年齢を重ねるごとに思うようにお金を貯めにくくなる出来事は増えるものです。あらゆることを想定して備えは早いうちにしておいた方が良いでしょう。

 

必要最低限の保険に加入していない

病気や事故にあった時の出費は非常に痛いものです。事故で相手に損害を与えてしまった時に何百万円もの損害となってしまって保険に入っていなかったなんてことになると、目も当てられないことになってしまいます。必要最低限の保険は加入しておくようにしておきたいものです。

 

 

 

老後の生活を満喫できる人の特徴

それでは、老後の生活を満喫できる人はどのような特徴を持っているのか見てみましょう。

 

自分のことをよく理解している

身の丈に合わず、高級車を買って、高級時計を身につけ、高級ブランドのやかばんを買って、毎日のようにフルコースやらパーティーで高級な食べ物を食べて、ブランド物に身を包む。これだけの生活を維持し続けるのはいくらお金があっても足りません。

 

今は楽しいでしょうが、将来の蓄えを食いつぶしてしまうと悲惨な将来が待っています。高級なものを全く買うべきではないとは言いませんが、買わなくても生きていけるのであれば、少しお金の使い方を見直すと後の生活に困ることの回避に繋がります。衣食住はお金をかければ際限がありませんし、逆に見栄を張らなければかなりの節約でき、老後生活が満喫できます。

 

老後資金を計画的に準備している

老後の資金はいくら必要なのか。今から意識している人と意識していない人では、今いくら貯金をすれば良いか、貯蓄を実践するかしないかという違いが出ますので、当然老後の結果に大きな差が出ます

 

今から、自分が老後にどのくらい必要なのかを考えて、計画的に貯蓄することで老後に必要な資金を考え、計画的に貯蓄することで豊かな老後へ近づくことができます。

 

節約が得意で楽しみながら実践している

我慢をすることは辛いことです。節約もしたいことを我慢することなので辛いことのように思えます。しかし、節約することは、お金が貯まり自分の将来の生活を快適にするでしょう。

 

この節約を楽しみに変えてしまえば、お金を貯めることが趣味になります。最近は、カードのポイントが貯まりやすくなり、貯まったポイントで食事をすると、お金を使う必要がありません。

 

携帯のアプリでどこのスーパーが安いのかを簡単に調べることができますし、電力会社も選べるようになり電気代が安い会社を自分で選ぶこともできます。ただ我慢をしているというより、ご自身の生活をプロデュースしているという意識を持つと節約が楽しくなってくるかもしれません。

 

保険を上手に利用している

生命保険に損害保険、介護保険に健康保険に年金保険。保険にも多くの種類があり、振り返ると保険に相当な金額を払っていることに気づきます。また、加入している保険を見直してみるとかなり節約できる場合があることに気づきます。例えば民間の住宅ローンを組むと団体信用生命保険(団信)への加入が必須です。

 

団信は、契約者に万一のことがあった場合に残りの住宅ローンが弁済される制度です。住宅ローンが2000万円残っていれば、つまりその時点で、2000万円の死亡保険に入っていることになります。他の死亡保険に加入している場合は必要があるのか見直してみても良いでしょう。

 

また、お子さんがいる方は学資保険のような貯蓄性の高い保険を利用するのも手です。お子さんが大学に入るまでに一定の金額を貯めることができ、満期が来たら保険金を受け取ることができます。元本割れをしない解約返戻率の高い保険を選ぶのがポイントです。契約者本人に万一の時があれば、以後の保険料は免除となりますので、貯金プラス生命保険の1粒で2度美味しい側面があります。

 

借金してもすぐに返す

借金は利子をつけて返さなければいけません。借入の年数が長くなるほど利子は増えますのでなるべく早く借金を返すことが得策です。万が一の出費に備えても借金はなくしておいた方がいいのです。まして収入が減る老後まで借金を残すことになると返済に年金やそれまでの貯蓄をあてなければいけないため、余裕のある生活が遠のいてしまう可能性があります。

 

投資の必要性を理解して勉強している

銀行の普通預金だけでは、老後のための貯蓄をするのに今の日本ではあまりにも利息が少ないです。では、どうすればいいか。債券の方が預貯金より利回りが良いです。債券よりも株の方がリスクは高いですが、リターンも大きく得られる可能性があります。

 

大事なことはうまくこれら金融商品などの投資バランスを考えて投資すること。バランスよく組み合わせて長期で投資することによって、リスクはある程度減らすことができます。預貯金より多くのリターンを得る確率は高まりますので、投資の必要性を理解して勉強することで、老後に貯まるお金に違いが出てくるでしょう。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。現役世代の今は自分が働かなくなることが想像できないかもしれません。現に老後になって仕事を趣味のようにして働く人はいます。しかし、誰もがそういうわけには行きませんし、体力は確実に落ち込んでいきます。

 

自分が動けなくなった時に働けなくても収入がある、蓄えがあるという状況を作っておくと、将来になってあの時頑張っておいて良かったなと思う時が来るはずです。始めるのに遅すぎることはありませんので、今からでも老後にいくら必要なのかを考えて、投資や節約に取り組んでいきましょう。

 

監修者:杉浦 詔子(ファイナンシャルプランナー)

 

 

 

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