» 【FP監修】定期預金の仕組みとは?上手な活用方法と預ける時の注意点のメインビジュアル  » 【FP監修】定期預金の仕組みとは?上手な活用方法と預ける時の注意点のメインビジュアル

M life 記事

お金 2018.6.5

【FP監修】定期預金の仕組みとは?上手な活用方法と預ける時の注意点

 

銀行に行かなくても、テレビのCMや投函されるチラシ、街中の広告など、「定期預金」という言葉に触れる機会は沢山ありますのでそんなことわざわざ聞かなくても…と思うは多いでしょうね。しかし何回も見たり聞いたりしているとなんとなく知っている気になってしまいますが、思い返すと自分は定期預金の仕組みについてどれくらい理解しているのか、ちょっと自信がなくなることもありませんか?今回はそんな知ってるようで理解しきれていない「定期預金」について、仕組み・活用法、そして預ける時の注意点をまとめてお伝えしていきます。

 

 

定期預金と普通預金の違いとは

 

まず初めに、そもそも定期預金は普通預金と何が違うのか見ていきましょう。

 

預金保険制度により保護されているところは同じ

預金保険制度とは、金融機関が破綻した場合に、預金者を保護し、信用秩序を維持することを目的とした制度です。万が一金融機関が破綻した場合には、無利息、払い戻しがいつでも請求できる、決済サービスを提供できる、という3つの条件を満たす「決済用預金」なら全額、利息のつく普通預金、定期預金などの「一般預金等」なら、預金者1人当たり元本1,000万円までと利息等が保護されます(ペイオフと呼ばれています)。

 

預金保険制度の保護対象を以下にまとめておきます。

対象

・当座預金

・普通預金

・定期預金

・貯蓄預金

・元本補てん契約のある金銭信託

金銭信託とは、 信託銀行などが顧客に代わってお金を管理・運用する金融商品。信託銀行などがあらかじめ決められた方針に沿って運用し、顧客はその収益を受け取ることができる。

・金融債(保護預かり専用商品のみ)など

 ※金融債とは、 特定の金融機関が長期信用銀行法などに基づき発行する債券のこと

 

対象外

・外貨預金

・元本補てん契約のない金銭信託

・金融債(保護預かり期間が終了したものなど)など

 

出典:万が一金融機関が破綻した時|預金保険機構https://www.dic.go.jp/yokinsha/page_000134.html

 

定期預金は一定期間下ろせない

普通預金はいつでも引き出すことができますが、定期預金は決められた期間引き出すことができません。

 

定期預金の方が金利は高い

普通預金はいつでも自由に出し入れ可能なので、流動性が高く、銀行にとっては貸付や運用に回しにくい商品といえます。それに比べ、定期預金は預けてから一定期間は引き出すことができない預金なので、普通預金と比べると流動性が低い商品です。そのため、銀行としては貸付や運用に回すことができる定期預金を集めるためにも、金利を普通預金より高く設定しています。

 

利息のつき方も違う

利息の付き方についても、普通預金と定期預金には違いがあります。普通預金は、一般的に半年に1回、その期間の利息が預金残高にプラスされます。また、預け続けていれは一定の複利効果を受けることができます。定期預金は預入期間によって、3年未満であれば単利で、それ以上の場合なら複利で運用される場合が多いです。「単利」と「複利」については次の項目でご説明いたします。

 

いまさら聞けない、金利と利子のこと

 

さて定期預金と普通預金の違いの中で、「金利」と「利息」という言葉が出てきました。この言葉の違い、お分かりでしょうか?もしかするとちょっと分かりずらいと感じるかもしれませんので、ここで少し補足しておきます。

 

金利とは

金利とは、借りたお金を返す場合に支払う「利息」を決める割合のことです。銀行にお金を預けることは「貸している」ということですので、貸す対価として利息を受け取ることができます。

 

金利と利子などの用語の使い分け方

金利や利息の他にも、利子や利率といった用語もあります。この使い分けについて以下にまとめてみました。利子と利息は立場によって呼び方が変わるのですが、元本に対し一定の金利割合をかけて計算されます。

 

・利子

 金融機関から借りた時に支払う場合に使う。ローンの利子を支払う、など。

・利息

 金融機関に貸した時に受け取る場合に使う。預金の利息を受け取る、など

 

・金利や利率

金利・利率はほぼ同じ意味で使われます。レート(%)で表され、利息の割合を示すものです。

 

利息の受け取り方の種類

預金した場合には元本について利息が付き、その利息を受け取ることができます。この利息の付き方には、単利と複利の2つがあります。

 

単利とは

最初に預入した元本に対して利息が計算される方法です。

 

複利とは

一定期間ごとに支払われる利息を元本に加え、その合計額に対して利息が計算される方法です。利息が元本に加えられる期間によって、1年複利、半年複利、1ヶ月複利があります。貯蓄商品としては、しばらく使う予定がないお金を預けるのであれば、雪だるま式にふえてゆく複利型がお金を貯めるのに有利です。

 

利息には税金がかかる

預金の利息などは利子所得として税金がかかります。

 

税率について

税率は、所得税と復興特別所得税を合わせ15.315%+住民税5%、計20.315%となっています。

 

出典:株式・配当・利子と税|国税庁https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_5.htm

 

利息から税金を引いた金額が口座に入金される

利息が支払われるときには、この税金を金融機関があらかじめ差し引いて入金してくれる「源泉分離課税」扱いになりますので、確定申告を行う必要はありません。

 

財形貯蓄の中には利息の税金が非課税のものもある

定期的にお金を貯蓄していき、60歳以降に年金として受け取るための資金づくりを目的とした「財形年金貯蓄」や マイホームの建設・購入・リフォームなど、住まいの資金づくりを目的とした「財形住宅貯蓄」は、合わせて元利合計550万円までの利息には税金がかかりません。

 

出典:財形貯蓄制度|勤労者財産形成事業本部http://www.zaikei.taisyokukin.go.jp/service/save/index.php

 

 

定期預金を上手に利用するには

それでは、定期預金を上手にするにはどんなことに注目するとよいのでしょうか?

 

預ける前にライフプランを確認

定期預金は自分の都合で引き出しが自由にできないことがあり、そのため急な出費があった時、柔軟に対応できないこともあります。定期預金の中途解約で元本割れをすることはありませんが、中途解約利率が適用となり当初約束されていた利率より低くなりますので、まず預ける前にライフイベントの時期や予算(住宅の購入、車の買い替え、子供の入学、退職など)を確認しておきましょう。

 

金利が低い時は短期、金利が高ければ長期で預ける

定期預金は一般的に固定金利のものがほとんどです。固定金利では、預けた時点で満期までの預金金利が確定してしまいます。例えば金利が低い時に預けた場合には、その後金利が上昇したとしても、金利は低いままが適用されます。

 

定期預金を利用する時に、金利が低い場合には預入期間を短いもの、金利が高い場面では預入期間長いものを選びます。こうした金利変動に対応した使い方は大切です。現在がどういった金利状態か、将来金利がどうなっていくか、まず検討してから預ける期間を決めましょう。

 

満期の時にどうするかを決める

預入期間が終了し満期になったら、定期預金を引き続き継続(自動継続)するか、解約するかを選ぶことになります。もし自動継続を選択すると、最初と同じ期間の定期預金にまた預けられることになります。

 

元利自動継続

満期になった定期預金の「元金」と「利息」を再び定期預金に預ける方法です。100万円の定期預金に利息が1万円ついていた場合、この101万円を定期預金に預けることになります。

 

元金自動継続

満期になった定期預金の「元金」のみを再び定期預金に預ける方法です。100万円の定期預金であれば、そのまま100万円を定期預金にし、利息については普通預金口座で受け取ります。

 

満期自動解約

名前の通り、満期の日が来たら自動的に定期預金が解約されます。元本と利息はともに普通預金の口座に移されることになります。

 

大きなお金を分割して預けるメリット

定期預金にまとまった大きなお金を預ける場合には、お金を分割して預ける方法も検討してみましょう。もし1つの口座にまとめて預けてしまった場合、もしも急にお金が必要になったときに一括して解約しなくてはならない場合があり、今、必要ないお金まで引出さなければならなくなります。ですが、金額を分割して預けておくことで、もしも急な出費が必要で解約しなくてはならないときには、必要な分だけの解約を行うだけで済み、他の定期預金はそのまま預け続けることができます。

 

まとまった金額で定期預金を組むメリット

また、まとまった金額を預けるメリットもあります。定期預金は、投資型の金融商品などと違い、元本割れしないことがあげられます。また普通預金と比較し、通常、金利は高く設定されていることが多いです。まとまった金額で定期預金を組むことで、預けた元本を減らすことなく、満期時に受け取る利息を増やすことができます。

 

コツコツと積立預金で貯める方法も

確かに定期預金にはメリットはあるけれど、そのうち、まとまったお金ができたら定期預金に預けようと考えているうちに、ついついお金を使ってしまい、いつまでたっても貯められないという人もいるでしょう。そんな方には、積立定期預金という方法をおすすめします。積立定期預金なら、毎月決まった日に自動的に預金口座から定期預金に積み立てていくことができます。給料日を自動積立日にしておけば、使ってしまう前に預金することができます。

 

 

定期預金を組む時に気をつけたいこと

 

最後にお伝えするのは、定期預金を組むときに気をつけておくべきことです。

 

普段の生活に必要なお金は預けない

定期預金は元本も保証され、普通預金と比較すると金利も高いですが、それは満期まで継続した場合の話で、中途解約をすると中途解約利率というペナルティーがあります。そのため、生活費が足りなくなってから引き出すといったことをしてしまうと、最近は定期預金も低金利傾向ではありますが、せっかくの定期預金の金利メリットを得ることができなくなります。まずは普段どのくらいの生活費がかかっているかを確認し、無理のない範囲で定期預金に預けましょう。

 

お金を使う予定を考えて満期を選ぶ

注目するポイントのところでも出てきましたが、人生の中で多くのお金がかかってくる時期であるライフイベントはいくつもあります。定期預金の満期時期を選ぶ際には、ご自身のライフプランを考え、起きるであろうライフイベントに合わせて満期が来るようにしておきましょう。

 

中途解約できるかどうか確認する

ライフイベントに合わせて満期を選んでいても、どうしても想定していなかった、急にお金が必要な場面が出てきてしまいますね。

 

こういった場合、定期預金を中途解約するという方法があります。ただし、定期預金は原則満期までは解約しないことが条件ですので、中途解約すると予定していた利息よりも低い利息が適用されますのでご注意ください。

 

また、定期預金の中にはこの中途解約ができないものもあるので。もしもの場合に中途解約できる定期預金なのか、預入前に確認をしておきましょう。

 

仕組預金は中途解約出来ないものもある

中途解約できない預金として、「新型預金」とも呼ばれる「仕組預金」についてご紹介します。仕組預金は、オプション取引などのデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ預金商品で、通常の預金よりも金利が高く設定されており、その代わりに預金者にはいくつか制限が課せられています。

 

仕組預金のリスクとは

仕組預金は、元本割れリスクがあり、原則、中途解約ができません金融機関がやむを得ないと認めた場合に解約することができる場合もあるのですが、その場合には、違約金が必要となり元本割れすることもありますのでご注意ください。

 

また、外貨預金から預入するタイプなど預入通貨が外貨の場合は預金保険の対象外となります。

 

 

ライフプランに合わせて賢く定期預金を利用しよう

 

「定期預金の仕組みとは?上手な活用方法と預ける時の注意点」いかがだったでしょうか。何気なく聞いたり使っていたりした定期預金について、少し自信をつけることができましたか?

 

定期預金は普通預金と違って金利が高めですが、期間内に中途解約すると普通預金並みの利息となってしまう場合がある商品です。金融機関ごとの金利についつい目がいってしまうかもしれませんが、なんとなく預金するのではなく、自分や家族のライフプランに合わせて賢く定期預金を活用するようにしましょう。

 

監修者:寺野 裕子(ファイナンシャルプランナー)

 

 

 

記事一覧に戻る
記事一覧に戻る

高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け 高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け

セミナー一覧を見る