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お金 2018.6.20

【FP監修】NISA枠で投資信託を購入!メリット・デメリットや商品の選択方法

 

NISA(少額投資非課税制度)とは、毎年120万円までの少額投資による株式投資信託などの収益(配当金・譲渡益など)が最大5年間非課税になる、個人投資家のための税制優遇制度です。NISAの非課税枠を利用して投資信託を購入した場合のメリットやデメリット、NISAに向いている金融商品の選び方などについて解説していきます。

 

NISA枠を使って投資信託を購入するメリット

 

 

はじめに、NISAを利用して投資信託を購入するメリットについてご説明します。非課税期間や非課税投資枠を有効に利用するためには、NISAの仕組みをしっかり理解することが大切です。

 

枠内であれば最大5年間課税対象外に

NISAは株式や投資信託への投資で得た配当金や譲渡益が最大5年間非課税になります。非課税対象となるのは、年間120万円までの投資金額にかかる利益です。通常これらの利益に課せられる、およそ20%の税金がかからないというのは大きなメリットです。注意しなくてはならないのは、非課税期間は投資を始めた日から5年間ではなく、投資を始めた年から5年目の1231日までという点です。

 

例えば2018年の1月1日~12月31日の間に投資した場合の非課税期間は2022年の12月31日までとなります。NISAの口座開設と金融商品の購入ができるのは2023年までであり、2023年までに購入した金融商品は2027年まで非課税となります。

 

投資枠を最大限に使った投資が可能

NISAでは年間120万円(2016年1月1日~)まで金融商品の購入が可能です。毎年120万円の投資枠を最大限に利用すると、5年間で600万円まで投資できます。ただし仮に100万円しか投資しなかった年があっても、残りの20万円分を未使用枠として翌年以降に繰り越すことはできないので注意が必要です。

 

5年間の非課税期間が終了した後は、保有している投資信託などを翌年の新たな非課税枠に全て移すことも可能です。しかし移した金融商品の時価が120万円を超えている場合は、その年は新たな金融商品を購入することはできません。

 

出典:NISAの概要|金融庁https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html

 

分散投資が容易

NISAの1年毎の投資枠には月毎の上限はなく、年間120万円の範囲内であれば運用商品を売買するタイミングや購入金額を自由に決めることができます。

 

購入時期を分散できる

NISAは1年の間に、上限までの120万円分を一度に投資することも、数回に分割して投資することも可能です。株式を買いたいタイミングで購入したり、投資信託を毎月積み立て購入したりと、購入するタイミングを分散しやすいです。

 

なお購入した金融商品はいつでも売却できますが、既に購入した分の非課税枠を再度利用することはできません。例えば購入した50万円分を同1年内に売却した場合、その年に購入できる上限は70万円となります。

 

複数の商品を購入できる

NISAで購入できる金融商品には、国内外の株式やETF・RIET・公募株式投資信託などがあり、非課税枠内で複数の商品を組み合わせて購入することができます。金融機関によりNISA対象商品が異なるので、NISAの口座を開設するときは自分が投資したい商品があるかを確認するようにしましょう。

 

出典:NISAのポイント|金融庁https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/point/index.html

 

 

NISA枠を使って投資信託を購入するデメリット

 

 

NISAのメリットを十分に受けるためには、デメリットも把握しておかなければなりません。場合によってはNISAの特徴が投資の選択肢を狭くしてしまうこともあるようです。

 

NISAに向かない投資信託もある

NISAのメリットである「非課税」が、NISAに向かない投資信託を見極めるポイントでもあります。具体的には次のようなものがあります。

 

毎月分配型

「毎月分配型」は、毎月決算を行い収益等の一部を投資家に毎月分配するタイプの投資信託です。分配金には利益となる「普通分配金」と、元本を下回る部分の払戻しに当たる「元本払戻金(特別分配金)」の2つがあります。このうち特別分配金(最近は「元本払戻金」と呼ばれます)は利益ではないのでもともと非課税であり、NISAの非課税のメリットが十分に活用できないことになります。

 

また投資信託の分配金は、運用による収益や分配金として充当するための準備金の中から支払われます。分配金が出るということは、ファンド全体の価値である純資産総額と基準価額(純資産総額÷ファンドの総口数=基準価額)がその分下がるということにも注意が必要です。

 

出典:「毎月分配型の投資信託」とは?|日本証券業協会http://www.jsda.or.jp/sonaeru/risk/bunpai/index.html

 

 

分配金を多く出すファンド

分配金が出ない(または少ない)ファンドの場合、収益を元本に加えて運用することでさらに利益を増やしていきます(複利効果)。分配金を受け取っている場合、しかも金額や回数が多いほどこの複利効果のメリットが減少してしまいます。

 

また分配金を再投資する場合、その年の非課税枠を使い切ってしまっているとNISAで再投資ができないことになります。分配金があるファンドにも、定期的に収益を受け取りたい目的がある場合や、こまめに分配金を受け取ることで利益を確定したい場合、などメリットとなるケースはあります。

 

しかし、特に分配金の使い道がないという人がNISAの非課税枠で投資する場合、一般的には分配金がなるべく少ないファンドを選ぶ方が適しています。

 

他の投資商品の方がメリットが大きい場合も

 

金融商品の中には、NISAで取引できるものとそうでないものがあります。例えば株式投資であれば上場株式に限られ、非上場株式は対象外です。また株式投資信託は取引できますが、公社債投資信託は対象外です。他に対象となる金融商品には国内外のETFやREITなどが、対象外のものには預貯金や債券・FX・金・プラチナなどがあります。

 

またNISAの代表的なデメリットとして、他の課税口座との「損益通算(利益と損失を合算して最終的な損益を計算すること)」ができないということがあります。NISA最大のメリットである非課税にこだわらなければ、他の投資商品の方が適しているケースも少なくないでしょう。

 

出典:NISAのデメリット|金融庁https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/knowledge/index.html

 

 

複利のメリットが受けられない

NISAの非課税期間は5年間ですが、前述した通り翌年新たな非課税枠へ移すことで最大10年間保有することができます(2027年末まで)。この10年という期間は複利効果を得ながら長期で、例えば20年以上運用したいという場合にはメリットが少ないと言えます。

 

とは言え、NISAは2014年に始まったまだ新しい制度です。将来制度改正されて非課税期間が延長される可能性を視野に入れつつ利用するというのも一つの考えでしょう現に長期投資向けの「つみたてNISA」が2018年1月からスタートしています。つみたてNISAの解説は割愛しますが、NISAと年単位で変更することも可能です(非課税になる条件や投資対象などの違いに注意)。

 

5年間経過後マイナスでも課税の可能性

最も注意が必要なことは、5年間の非課税期間終了時に値下がりしていた資産を、NISA口座から課税口座(特定口座や一般口座)に移す場合です。

 

例えば、120万円で購入した金融商品が非課税期間終了時に80万円に値下がりしていたとします。この場合、課税口座に移したときに取得価格は80万円に変更されます。その後110万円に値上がりした時点で売却した場合、110万円-80万円=30万円の利益に関して税金が課されます。当初の120万円から比べると10万円のマイナスなのですが、課税されることになってしまいます。

 

対策としては値下がりした資産を新たな非課税枠に移すというものがあります。その後資産が値上がりしても5年間は課税されることはなく、移した年は差額の40万円分新たに投資することも可能です。

 

出典:5年間の非課税期間が終わったら、口座内の金融商品を①翌年の非課税投資枠に移すか、②課税口座に移すか、又は、③売却することを選択することができます。|金融庁
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/point/index.html

 

 

NISAでの運用におすすめの投資信託は?

 

 

投資信託にはNISAで買い付けできるものとそうでないものがあり、金融機関によっても取り扱っている商品が異なります。まず自分がどのような方針で投資したいのかを決めておき、それに合った商品を選ぶことが大切です。ここではNISAで投資しやすい投資信託の種類と運用商品の例についてご紹介します。

 

バランス型ファンド

バランス型ファンドは、国内外の株式や債券など、投資対象や地域を分散してバランスよく投資する投資信託です。少額投資でも多くの資金が必要な分散投資が少額でできることや、リバランスが不要なことがNISAでの運用に向いているポイントとして挙げられます。

 

リバランスとは、分散投資において相場の変動などで配分が変わってきた資産を再配分し、最初に設定した比率に戻すことです。例えば値上がりした株式を一部売却し、値下がりした債券を買い増すなどの方法があります。NISAではリバランスのための買い増しでも非課税枠が減ってしまうので、リバランス不要のファンドは好都合です。

 

・三井住友TAM-SBI資産設計オープン(資産成長型) (三井住友トラスト・アセットマネジメント)

 

国内外の株式(40%)・債券(40%)・RIET(20%)を基本比率として分散投資するバランス型のインデックスファンドです。「スゴ6」の愛称でも呼ばれています。購入時手数料は無料、信託報酬率は年0.7344%(税込)です。解約時には0.15%の信託財産留保額がかかります。SBI証券で取り扱いがあります。

 

出典:三井住友TAM-SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)|SBI証券
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=164311081

 

長期の運用成績が高いファンド

やや長期にわたる投資が基本であるNISAでは、長期の運用実績があるファンドは有効な選択肢の一つです。主な投資信託として年金資産などの運用にも対応し、リスクを抑えながら長期的に安定したリターンを目指すインデックスファンドがあります。

 

・アセット・ナビゲーション・ファンド(株式20|日興アセットマネジメント

 

主に国内外株式(20%)・債券(80%)の配分で投資するバランス型のインデックスファンドです。価格変動リスクが低く、5年以上の長期で安定したリターンを得られる実績があります。ファンドとしての相対的な評価は中等度です。

 

購入時手数料1.08%(税込)、信託報酬率は年0.5778%(税込)、解約時には0.15%の信託財産留保額がかかります。SMBC日興証券で取り扱いがあります。

 

出典:アセット・ナビゲーション・ファンド(株式20) 愛称:Aナビ20.|SMBC日興証券
http://fund2.smbcnikko.co.jp/smbc_nikko_fund/qsearch.exe?F=detail_kokunai1&KEY1=0231499A

 

 

アクティブ型ファンド

ベンチマークを上回る運用成績を目指すアクティブ型ファンドは、収益が非課税であるNISAにとって魅力的なファンドです。インデックスファンドに比べてリスクや信託報酬などの運用コストが高く、投資に慣れた中級者以上の人におすすめです。

 

・ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)

 

長期的な安定性・成長性を考慮して選ばれた国内外の上場株式を主な投資対象とするアクティブファンドです。アクティブファンドの中ではコストも安く、リスクに対応しながらリターンを確保する運用スタイルが人気を集めています。SBI証券や楽天証券などで取り扱いがあります。

 

出典:ひふみプラス|モーニングスターhttp://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2012052801

 

 

購入手数料や信託報酬が低いファンド

投資になるべくコストをかけたくないのであれば、購入手数料や信託報酬が低いインデックスファンドがおすすめです。

 

・ニッセイ日経225インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)

 

主な投資対象を日経平均株価(日経225)の採用銘柄とし、日経平均株価をベンチマークとしたインデックスファンドです。購入手数料は無料、信託報酬率0.27%(税込)と長期保有にも安心の低コストです。楽天証券、SMBC日興証券などで取り扱いがあります。

 

出典:ニッセイ 日経225インデックスファンド|モーニングスターhttp://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2004012801

 

 

まとめ

 

 

・NISA(少額投資非課税制度)は、毎年120万円までの投資で得た収益が最大5年間非課税になる制度

・非課税投資枠は1年の間にどのタイミングで使ってもOK

・毎月分配型のファンドや分配金が多いファンドはNISAのメリットを活用しきれないので注意が必要

・非上場株式やFXなど、NISAでは投資できない金融商品がある

・非課税期間終了後に保有資産が値下がりしていても課税されるケースがある

・NISAに向いていて、自分の投資方針に合った金融商品を選ぶことが大切

・少額で分散投資したいならバランス型ファンド

・NISAに適した長期の運用成績が良いファンドもおすすめ

・より高い収益を目指すアクティブファンドは非課税のメリットを活かしやすい

・購入手数料や運用コストを低く抑えたいならインデックスファンド

 

監修者:田中 佑輝(ファイナンシャルプランナー)

 

 

 

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