クレジットカードでマイルを貯める!誰にも教えたくない最強な貯め方

航空会社の発行しているクレジットカードには、マイレージ制度があり、マイルが貯まるようになっています。マイルは、他社のポイントとも交換が可能で、航空機を利用される機会の多い方には人気のカードになっています。
今回はクレジットカードでマイルをためる方法などを中心にご説明します。
目次
クレジットカードの「マイル」って何?
よくインターネットなどで、マイルとの交換も可能などと記載されているクレジットカードの宣伝を見かけます。この「マイル」とは何なのでしょうか、また、通常のポイント制度とはどう違うのでしょうか。さらに、航空会社のクレジットカード発行などではマイレージ機能搭載などというものが多くあり、マイルとの違いが判りにくい場合があります。これらの点について見てみます。
航空会社が提供しているポイント
マイルというのは、航空会社が搭乗などでの利用の特典として提供している、飛行距離などに応じて提供されるポイントのことです。飛行機に搭乗する際に、搭乗ゲートにある航空券を通す機械にかざすことでマイルが貯まります。
また、クレジットカード機能付きがほとんどですから、ショッピングなどで利用した際にもマイルが貯まるようになっている場合もあります。距離に応じてポイントの貯まり方は同じでも、そのマイルを利用できる特典などで各社に差があります。
普段、海外出張などが多い会社員の方などは出張のたびにマイルが貯まりますので、マイレージ機能付きのクレジットカードをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
マイレージとマイルの違い
では、マイルとマイレージではどう違うのでしょうか。
マイレージというのは制度の名称であり、マイレージ制度で貯まるポイントがマイルと言われているものです。マイレージ制度は各社で、複雑なクラス分けが行われていて、利用距離に応じてクラスが設定される場合も多く、クラスに応じてサービス内容が設定されているのです。
マイレージサービスを最初に提供したのは1981年のアメリカン航空で、既に37年ほどが経過しています。その後、主要航空会社ではそれぞれにマイレージサービスとして提供しています。
日本では、1983年にJALが米国内でスタートさせ、1997年にはANA(全日本航空)、JAL(日本航空)、日本エアシステムが同時に開始しました。
国内で利用される「マイレージ」の種類
国内の主要航空会社はそれぞれにマイレージ制度を持っています。
また、国内の航空会社だけでなく、海外の航空会社のマイレージ制度にも日本国内で入会することができます。その中でも代表的なマイレージクラブを見てみましょう。
ANAマイレージクラブ
ANAマイレージクラブは1997年からスタートして、約20年の歴史があります。
ANAでは、ANAマイレージクラブを設け、各種カード会社と提携して、クレジットカード機能と一体化たマイレージカードを発行しています。そのため、航空機に乗るだけではなく、クレジットカードとしてショッピングなどで利用してもマイルを貯めることができるのです。
貯まったマイルは、国内、国際線航空券や国内、海外ツアーと交換できますし、ANA及び提携航空会社のお得な特典航空券と交換することもできます。(特典航空券と交換した方がかなりお得です。)
JALマイレージクラブ(バンク)
JALマイレージバンク(JMB)は、早くから米国内では発足していましたが、日本国内では1996年からマイルが付与されるようになり、正式にJALマイレージクラブ(現バンク)となったのは、翌年からです。
ANAマイレージクラブと同様に、国内、国際線の搭乗によりその距離によりマイルが貯まる仕組みです。
基本的には、JALカードは、入会金も年会費もいらず、JALを利用される方であれば、どなたでも入会ができます。
スカイマイル
スカイマイルは、米国のデルタ航空が発行しているマイルカードで、米国内で早くからスタートした制度だけに、特典航空券などとの交換以外にも、さまざまな特典が用意されています。
マイレージプラス
マイレージプラスは、米国のユナイテッド・エアラインが発行しているマイルカードで、ネットから誰でも入会ができます。入会した場合には、他のマイレージクラブと同様に、さまざまな特典、サービスが受けられようになっています。
マイレージの加入方法
マイレージに加入するのは、ほとんどの航空会社が空港の窓口のほか、スマートフォンやパソコンのインターネットサイトの公式ページから入会できるようになっています。JAL、ANAともにさまざまなクレジットカード会社と提携しており、気に入ったカードを発行できるようにしています。
例えば、JALであれば、WAONの使用が可能なJALマイレージカードや、VISAのクレジットカード機能のついたJALカードなどや、さまざまな提携パートナーとタイアップしたカードが作れるようになっています。
海外マイレージも参考にしよう
海外出張の多い方などは、国内のマイレージクラブだけでなく、海外のマイレージ制度も見ることができますので、それらを参考に入るマイレージクラブを選ぶこともできます。
普段よく利用する航空会社のサービスを海外のマイレージクラブなどと比較して、サービスレベルが低いようであれば、別の航空会社にしてみるということもできるのです。
クレジットカードで貯めたマイルの賢い使い方
マイレージカードと一体型のクレジットカードでマイルを貯めることができますが、その貯まったマイルをどのように使えるかを見てみます。
マイルは、特典航空券と交換して旅行に利用したり、飛行機の座席のグレードアップに利用するなどいろいろな使い方があります。また、国内のポイントを交換したりして、マイルとして航空券などに交換することもできます。
特典航空券と交換
一番有効に使えるのは特典航空券と交換することです。
各クラスで利用基準の違いがありますが、格安の航空券に交換してご家族との海外旅行、国内旅行に利用することができます。特典航空券との交換であれば、実質的に1マイルは2円程度になることもあり交換比率も高く、通常の航空券と交換するよりもお得です。
座席のアップグレードに!
長時間搭乗する海外旅行などの場合に、エコノミーでは狭くて耐えられないという方もいます。ビジネスクラスやファーストクラスへの変更は大変高い費用がかかり、航空券よりも高くなってしまうという場合もあるのです。
そのような場合には、マイレージ制度でマイルを使って座席のグレードアップが可能です。航空各社で差があり、また、コースなどによっても使用するマイルには差がありますが、海外旅行をより楽しいものにしてくれます。
航空会社のクーポン券や電子マネーと交換
航空会社が電子マネーとの提携をしていた場合にはその電子マネーに交換したり、国内旅行会社や提携パートナー企業などのクーポン券とマイルを交換してくれる場合があります。
例えば、JALマイレージバンクカードは、イオンが出している電子マネーであるWAONが使えたり、イオンのお店で使うことができ、ポイントをマイルに交換したり、逆にマイルを電子マネーに交換することも可能です。
クレジットカードで今すぐできるマイルの貯め方
マイレージクラブのマイルは、航空会社のゲートでタッチアンドゴーで貯めるのが、一番早道ですが、クレジットカード機能を利用してマイルを貯めることもできるのです。
飛行機の予約、ショッピング、電子マネーの利用、提携ホテルなどの利用など、その方法はたくさんあります。
①クレジットカードで飛行機を予約する
VISA、JCB、マスターなどの国際ブランドのクレジットカードなどでは、付帯サービスとして飛行機やホテルなどの予約ができるサービスがあります。
この飛行機の予約によってもマイルをつけることができるのです。実際に飛行機に乗れば、その距離に応じてマイルは付きますが、予約によっても一定のマイルを貯めることができるのです。
②クレジットカードでショッピングをする
マイレージクラブと提携しているクレジットカードの場合には、もちろんショッピングをすることによってマイルを矯めることができます。
マイルへの還元率としては、0.5%の場合が多いですが、提携パートナー企業によっても差があるのです。JAL、ANA、デルタなどは、ランクの高いプレミアム会員の場合には、1%がつくようになっています。
③提携ホテルを利用して貯める
それぞれのマイレージクラブが提携しているホテル(国内外)に宿泊したり、食事したりすることでもマイルを貯めることができます。
海外旅行や出張先などで利用するホテルでも付くところがたくさんありますので、確認して予約するようにしますと、マイルは貯まりやすくなります。
④電子マネーを利用して貯める
JALマイレージバンクではイオンなどの電子マネーを搭載したカードも発行しており、イオン系列のショッピングセンターなどで使用してマイルを貯めることができます。
イオンなどでの買い物の頻度が高い方の場合には、知らない間にマイルが貯まることになります。
⑤入会キャンペーンを上手く活用する
それぞれのマイレージクラブで入会キャンペーンを盛んに行なっており、そのような際には、入会特別特典としてマイルが進呈されることが多くあります。また、入会時だけでなく、その年度の最初のフライトなどでボーナスマイルが貯まるケースもあります。
従って、マイレージクラブに入会するような際には、そのようなキャンペーンの時を選んで入るとお得です。
⑥友達紹介で貯める
各マイレージクラブ間の競争も激しくなっています。マイレージクラブに入会すれば、マイルを貯めるために入会したクラブの航空会社のフライトを予約するようになるからです。
そのために、各マイレージクラブでは、お友達紹介キャンペーンなどをして、紹介した場合には、特別のマイルを提供するようになっています。
また、それだけでなく、提携パートナー企業においても友達紹介制度が設けられており、それによってマイルポイントを獲得することも可能です。
この友達紹介制度では、紹介した友達がさらにほかの方を紹介した際にはポイントがついて来る場合もありますので、期間が長くなりますと、結構自動的にマイルが貯まることもあるのです。
マイルが貯まるクレジットカード①ANA VISAカード
では、マイルを貯めることのできる代表的なクレジットカードをいくつかご紹介していきます。
一つ目は、「ANA VISAカード」です。ANAには、VISAだけでなく、海外ブランドのカードして、Master、JCB、AMEX、Dinersなどがあり、それぞれに種類もあります。
その中で、もっとも人気が高いのが、この「ANA VISAカード」です。
この「ANA VISAカード」には、入会特典としてゴールドカードで最大2万マイル、プレミアカードで最大3万マイル貯まるキャンペーンがあり、2万マイルあれば、香港往復の特典航空券などとの交換も可能なのです。(2018年10月現在)
特典航空券との交換であれば、実質1マイルは2円以上の価値になる場合もあるため、マイルを貯めて旅行の計画を検討してみてはいかがでしょうか。
その他にもいろいろなメリットがありますので、ご紹介します。
【参考】https://www.sukesuke-mile-kojiki.net/entry/2016-09-17-083814
都度申告でマイルを貯めやすい
ANAカードでは、クレジットカードとして貯まったポイントをその買い物の都度に申告すればマイルに移行してくれますので、あまり航空機に乗らない方でもマイルを貯めやすいカードです。ポイントの有効期限とマイルの有効期限を足す形になり、有効期限を延ばせるメリットもあります。
移行手数料の利用で積算率が1.0%にアップ
「ANA VISAカード」では、通常のポイントからマイルへの積算還元率は0.5%ですが、以降手数料を6,480円支払いますと、積算率が倍の1.0%にアップします。(※通常会員の場合)
よく買い物をされる方であればお得にマイルが貯まります。
「ANAカードマイルプラス対象店舗」は積算率が最大2%
通常のマイル積算還元率は0.5%ですが、ANAカードマイル+対象店舗というものがあり、それに該当するセブンイレブン、ENEOS、スターバックスなどでは、0.5%~1.0%加算されて、最低でも1%、最大では2%になる場合もあります。
マイルが貯まるクレジットカード②JALカードSuica
マイルを貯めることのできるJALカードとして、JR東日本が発行している電子マネーであるプリペイド型カードのSuicaとJCBなどのクレジットカードを搭載しているJALカードがあります。クレジットカードが付いているため、Suicaの自動チャージ機能もついています。
買い物、電車・バスの乗車などさまざまな形でポイントやマイルを貯めることができます。もちろん、Suicaですから、定期券や電車の乗車券代わりとして使うこともでき、それによってマイルを貯めることができるのです。
【参考】https://jalcard.jal.co.jp/cgi-bin/cardlist/af.cgi?f=suicas
年会費初年度無料
この「JALカードSuica」は、年会費が初年度無料であり、お得に利用できます。2年目からは2,160円の年会費になります。
ボーナスマイルでお得に貯められる
このJALカードには、入会後にJALグループの航空機に搭乗された方には、通常のフライトによるマイルのほかにもボーナスマイル制度があります。
なお、JALカードには、普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードなどがあり、ボーナスマイルはそれぞれに違っています。CLUB-AカードやCLUB-Aゴールドカードなどでは、入会後の初搭乗時のボーナスが最大5,000マイル、毎年の初回搭乗時に貯まるボーナスマイルが最大2,000マイルがあり、その他にも搭乗ごとに最大25%のボーナスマイルがついてるのです。
JALグルーブは、JALのほか、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアコミューターがあります。
Suicaを使えば使うほどマイルが貯まる
あまり航空機に搭乗しなくても、Suicaを使って普段の通勤や移動をしていたり、買い物をすることによって、マイルが貯まっていきます。
マイルが貯まるクレジットカード③JCB一般カード
もう一つマイルが貯まる人気が高いクレジットカードとして、「JCB一般カード」があります。
JCBの一般カードにANAマイレージクラブをプラスしたものであれば、航空機に搭乗すればマイルが貯まりますし、クレジットカードして貯めたポイントをマイルに移行させることができるのです。
【参考】https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/jal_card.html
年会費がわずか300円
JCB一般カード/プラスANAマイレージクラブの年会費は、本会員が1,250円、家族会員は400円ですが、現在はキャンペーン中であり、初年度の年会費は無料になっています。
また、従来のJCB一般カードにプラスANAマイレージクラブ機能を付けるサービス付帯年会費としては、300円で可能になります。クレジットカードとマイレージクラブとしての機能も両方享受できるのです。
ショッピングでお得にマイルが貯まる
JCBカードとしてショッピングで使って貯まるOki Dokiポイントをマイルに移行することが可能であり、マイルに移行して特典航空券と交換すれば、実質ポイント還元率は2倍に相当でき、お得です。
クレジットカード初心者向けで安心
JCB一般カードは、クレジットカードとしては初心者向けですが、保険などもついており、国内、国外を問わず加盟店は多く、さまざまに利用できるカードです。国際ブランドであるJCBのカードですから、海外でも身分証明書代わりとしても扱ってもらえますので、安心して使うことができます。
最後に
クレジットカードには、国内外航空会社のマイレージクラブと提携したマイルを貯められるカードがあり、いろいろな方法でマイルを貯めることができます。これまで飛行機を利用する機会はあってもマイルを貯めてこなかったという方は、この機会にマイレージ機能付きクレジットカードの保有を検討してみてはいかがでしょうか。
イラスト:三井みちこ