» 【FP監修】個人年金保険は加入するべき?保険の種類やメリット・デメリット、加入率を解説のメインビジュアル  » 【FP監修】個人年金保険は加入するべき?保険の種類やメリット・デメリット、加入率を解説のメインビジュアル

M life 記事

お金 2018.10.31

【FP監修】個人年金保険は加入するべき?保険の種類やメリット・デメリット、加入率を解説

 

 

老後の生活資金の柱となるのが年金です。厚生年金や国民年金などの公的年金もありますが、これだけでは不十分と感じる方もいます。

 

そんな時、さらに老後資金を上乗せできる方法として挙げられるのが個人年金保険です。しかし、どのような種類があり、どんなメリット・デメリットがあるのかがわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は個人年金について詳しくご紹介します。

 

知っておきたい個人年金保険の基礎知識

 

個人年金保険とはどのようなものなのでしょうか?まずは個人年金保険とはどのような保険で、どんな種類があるのかについてご紹介していきます。

 

個人年金保険とは

個人年金保険とは、生命保険の一種で保険会社などと契約する年金型の保険のことです。国民年金や厚生年金などの公的年金では足りない老後資金を補うために加入します。

 

保険料を積み立てると、あらかじめ決められた年齢になった時点から年金を受け取ることができます。特に受取額が少ない国民年金加入者にとって、老後資金の不足を補える手段として勧められています。

 

みんな入ってる?個人年金保険の加入率

個人年金の加入率は2018年9月時点で21.9%となっています。前回調査の21.4%と比べると、わずかに増加しました。個人年金も含むすべての生命保険の加入率が88.7%ですから、それと比較するとまだまだ加入率は低い状態です。

 

【出典】平成30年度版 生命保険に関する全国実態調査:http://www.jili.or.jp/press/2018/pdf/h30_zenkoku.pdf

 

ハイリスクハイリターンの「個人年金保険」

個人年金保険にはさまざまな種類があります。その中でもハイリスクハイリターンなのが「変動型個人年金」と「外貨建て個人年金」です。それぞれどんな個人年金保険なのかみていきましょう。

 

変動型個人年金

変動型個人年金とは、保険会社が掛金を運用し、その運用実績によって年金額が変動するものです。安全性の高い個人年金も、掛金の運用は行います。しかし、元本を保証するためリスクもリターンも少ない運用を行うため、掛金に対して貰える年金額はわずかに増えるのみです。

 

それに対して変動型個人年金は、積極的に運用を行います。運用実績が上がれば貰える年金額も上がります。しかし、元本割れのリスクもあります。

 

外貨建て個人年金

外貨建て個人年金とは、支払う保険料や年金を受け取る時に、アメリカドルやオーストラリアドルなど、外国の通貨を利用します。

 

日本は超低金利が続いています。しかし、他の国では日本よりも金利が高く、円より利回りが良い国が多くあります。そんな国の通貨を使用することで、通常の個人年金よりも運用利率が高くすることができるのです。

 

保険料、解約返戻金、運用利率は外貨ベースで決まっており、為替の変動によって支払う額や受け取る額が変わります。そのため、日本円にした場合、為替の変動を受けて元本割れすることや、月の支払いが変わることもあるので注意が必要です。

 

個人年金保険の受け取り方法をタイプ別に紹介

 

個人年金保険は、受け取り方法によっていくつかのタイプに分けられます。個人年金の受け取り方法についてご紹介します。

 

確定年金

確定年金とは、決められた払込期間保険料を支払えば、年金を受け取る予定だった方が亡くなってしまってもあらかじめ決められた一定期間年金が支払われるものです。

 

公的年金や、終身年金は年金を受け取る予定だった方が亡くなってしまうと支払いは終了します。しかし、確定年金は受け取る方の生死を問わず、あらかじめ決められた一定期間は年金が支払われます。受け取る方が亡くなった場合は遺族に年金が支払われるため、配偶者や子供の生活保障になります。

 

終身年金

終身年金は、年金を受け取る方が生きている間ずっと、年金が支払われるものです。

 

受取人が生きている間は年金が貰えるので、長生きすればするほど受け取り金額は増えます。しかし、早期に亡くなってしまうと元本割れや、返戻率が低くなる場合もあります。

 

有期年金

有期年金は、契約時に決めた一定期間だけ年金が支払われる年金です。しかし、確定年金とは違い、決められた期間が終了する前に受取人が亡くなった場合は年金の支払いがストップします。そのため、支払期間中、早期に受取人が亡くなった場合は元本割れや、返戻率が低くなることがあります。

 

有期年金と終身年金には、保証期間付きの商品もあります。これはあらかじめ決められた保証期間中であれば受取人が亡くなっても年金が受け取れるというものです。この保証があるものを選べば、早期に亡くなり元本割れするリスクを減らすことができます。

 

夫婦年金

夫婦年金とは、夫婦の両方または片方が生きている間年金が受け取れるという個人年金です。

 

終身年金や確定年金では受取人が亡くなった場合、年金は支払われなくなります。しかし夫婦年金は受取人を夫婦二人に設定できるため、ひとつの個人年金で夫婦どちらもカバーできます。残された配偶者の老後資金をきちんと確保できるというのがメリットです。

 

個人年金保険のメリットとデメリット

 

個人年金保険にはメリットとデメリットがあります。それぞれをきちんと把握して、加入を検討していきましょう。

 

個人年金保険の2つのメリット

個人年金保険には2つの大きなメリットがあります。

 

確実にお金を貯めることができる

老後資金を確実に貯めることができるのは、個人年金保険のメリットです。

 

貯蓄ももちろん良いのですが、他の目的で使ってしまうことや、生活費に回して貯蓄できないこともあります。その点、個人年金は決まった年齢になるまで受け取りできません。毎月保険料を支払うことで、確実に老後資金を貯めることができます。

 

個人年金保険料控除の対象になる

個人年金保険を支払うと、税金の控除が受けられます。

 

収入がある方は、所得税や住民税などの税金を支払わなくてはなりません。税金は収入に応じて決められており、収入が多い方ほどたくさんの税金を支払う必要があります。個人年金で支払った保険料の額は一定の条件がそろえば、個人年金控除対象となり、申請すれば支払う税金の額を少なくすることが可能です。

 

個人年金保険の3つのデメリット

個人年金保険にはメリットだけでなくデメリットもあります。あらかじめデメリットも確認しておきましょう。

 

途中解約をすると掛け金が戻らない場合がある

個人年金保険は、途中解約しても掛金が戻らないというデメリットがあります。

 

個人年金保険を途中で解約すると、解約返戻金が戻ってきます。しかし、その金額は基本的に支払った保険料の総額よりも低くなります。特に加入してから3年目までは返戻金がかなり低くなるため、大きく損してしまう可能性が高いです。

 

運用自体にリスクがある

変動型個人年金や外貨建て個人年金の場合、運用実績によって受け取る年金額が大きく変わります。元本保証されている個人年金であれば運用実績に関わらず決められた年金を受け取れますが、運用実績に左右される変動型では特に運用のリスクの影響を大きく受けることになります。

 

インフレのリスクがある

定額型の個人年金は固定金利で長期に渡って積み立てていくものです。そのため、インフレが起こった場合は大きく損してしまう可能性が高いです。

 

日本は超低金利が続いています。定額型の個人年金は、加入した時点で金利が決定します。銀行の預金につく金利よりは高い設定になっており、一見貯蓄するよりお得に見えます。しかし、今後インフレが起こり、お金の価値が下がってしまったらどうなるでしょうか?

 

個人年金ではあらかじめ支払った額に対して受け取れる年金の月額が決まっています。お金の価値がインフレで下がれば、その分受け取る年金額の価値が下がるということです。変動金利であればインフレにも対応できる可能性がありますが、固定金利である個人年金はインフレに対応できず、損してしまうリスクがあるのです。

 

個人年金保険を選ぶときのポイント4つ

 

個人年金保険を選ぶにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。個人年金保険を選ぶ4つのポイントをご紹介します。

 

①ライフプランから選ぶ

ライフプランを設計し、それに対して必要な額を算出する方法です。

 

老後の生活にどれくらいの生活資金が必要なのかは、持ち家かどうか、住む地域、家族構成によって変わります。あらかじめ自分たちの老後の生活を考えて、公的年金に対してどれくらい上乗せすればよいのかを考えて個人年金保険を選びましょう。

 

②年金の受取方法から考える

個人年金保険には終身年金、確定年金など受け取り方法がいくつかあります。受取人がどれだけ生きるかによって、それぞれ元本割れや返戻金が低くなるリスクが変わります。自分の健康状態や、配偶者の生活保障などを考えたうえで、受け取り方法で個人年金を選ぶのも1つの方法です。

 

③保険料の支払方法から選ぶ

個人年金保険は月払いや年払いという一般的な方法だけでなく、一時払いという方法もあります。一時払いとは、一括で保険料を支払うことです。一括で支払うことで月払いや年払いよりも保険料が安くなるというメリットがあります。変額個人年金と外貨建て個人年金は一時払いのみです。手持ちの資金に余裕があるなら、一時払いの個人年金を選ぶというのも良いでしょう。

 

④個人年金保険の返戻率から選ぶ

支払った保険料に対してどれだけ年金が支払われるかという返戻率で選ぶのもよいでしょう。返戻率が高いということは、支払った保険料に対して多くの年金を受け取れるということです。返戻率は個人年金を選ぶ大きなポイントとなります。

 

返戻率の計算方法

返戻率は「返戻率=年金受取総額÷払込保険料総額×100」で計算できます。

 

年金受取総額は、終身保険の場合自分がどれだけ生きるかによっても異なります。年齢別で返戻率を出しておくと、何歳まで生きれば元本割れしないのかもわかるため、あらかじめ複数計算して判断しましょう。

 

個人年金保険以外の個人型私的年金

 

個人年金保険以外にも個人型私的年金はあります。老後資産を形成するにはどれがいいのか、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

 

1:給与から一定額を天引きして行う「財形年金」

財形年金とは、給与から決まった額を天引きして行う積立貯蓄のことです。財形とは、企業が協力して働く方の資産形成を行う方法です。財形年金では預貯金の他、合同運用信託、有価証券などの金融商品を利用することもできます。

 

財形年金を利用できるのは一人一契約まで、55歳未満の勤労者で、5年以上の定期的な積立を行う必要があります。年金として受け取れるのは60歳以降で、5年以上の定期的な受け取りをすることとなっています。

 

財形年金貯蓄の場合、元利合計550万円以下の場合は利子が非課税となるのがメリットです。また、給与から天引きされるので自動的に老後資産を形成できます。

 

2:個人で作る「個人型確定拠出年金」

個人型確定拠出年金はiDeCoとも呼ばれており、掛け金を自分で運用しながら積み立てる年金です。

 

個人年金保険や公的年金の掛け金は、保険会社や年金機構が運用を行います。どの金融商品に投資するかは個人で決められません。それに対して個人型確定拠出年金は自分で運用先を選べるのがメリットです。積極的に運用を行ってリターンを大きくする、リスクを減らして安定した運用を目指すなど、それぞれ考えて運用できます。

 

掛金は全額所得控除の対象となり、分配金などの運用利益が非課税になるなどのメリットもあります。

 

3:個人事業主におすすめの「国民年金基金制度」

国民年金基金制度とは、自営業など国民年金を掛けている方のために作られた公的な年金制度です。

 

会社員は国民年金に上乗せする形で厚生年金に加入しており、国民年金だけの自営業者よりも年金を多く受け取ることができます。その差額を埋めるために作られたのが国民年金基金制度です。20歳以上60歳未満の方で、国民年金の保険料を納めている方などが加入でき、加入すると国民年金に上乗せする形で年金を受け取ることができます。

 

都道府県に一つずつある「地域型国民年金基金」と職種ごとに全国規模で設立された「職能型国民年金基金」があり、どちらかひとつを選択して加入できます。掛金は全額所得控除の対象となります。

 

最後に

 

個人年金保険はどんなものか、メリットやデメリットについてご紹介しました。老後の資金形成はとても大切なことです。税金の控除を受けられるなど、貯蓄とは違うメリットもあります。あらかじめ正しい知識を身に着けて、老後を豊かに過ごせるよう加入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

監修者:宮里 恵(ファイナンシャルプランナー)

 

 

記事一覧に戻る
記事一覧に戻る

高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け 高年収女性のためのスマート投資術セミナー情報 資産運用や投資についてのセミナー初めての方向け

セミナー一覧を見る