エクセルで作るライフプラン表、人生設計に役立てる!

皆さんは、自分の将来の人生設計を行ったことはありますでしょうか。また、具体的に、エクセルで表を作成し確認したことはありますか。なんとなく考えたことはあるけど、エクセルなどで実際に表まで作成している人は、まだまだ少ないかと思われます。
自分の将来の人生設計を行って気が付くこと、表にすることで気が付くことなど、いろいろあります。今回は、エクセルで簡単にできる人生設計のライフプラン表の説明および作成の仕方をご説明していきます。
目次
お金とライフプラン
人生設計において、切り離すことができない「お金」。設計した人生設計において、今後どのくらいお金が必要になるかを整理して把握しておく必要があります。
人生において起こる様々なイベントには出費が伴う!
今後予定されているイベントを考えてみると、必ずと言っていいほど必要となる「お金」。車の購入、住宅の購入、結婚、出産など様々なイベントがあります。各イベント、結構まとまった金額が必要となるため、あらかじめ用意しておく必要があることがわかります。
同じ収入や年齢でも、人によってライフプランは違う
現在の貯蓄や収入は、人によって様々です。しかも、生活環境、家族構成、年齢、価値観などでも違うため、自分にあったライフプランを作成して確認していきましょう。
ライフプランは時に変動があるものなので、エクセルで作るのが良い!
作成したライフプランは、状況によっては、人生設計に影響を及ぼす場合もあり、再度人生設計を見直さなくてはならないときもあります。そんなときも、エクセルで気軽に修正が行えます。作成したライププランは、定期的に確認をし、見直し、修正していくようにしましょう。
ライフプラン表とは?
実際に、作成する「ライフプラン表」とは、いったいどのようなものかを説明していきます。
ライフプラン表とは、ライフイベント表にキャッシュフロー表をくっつけたもの
ライフプラン表とは、今後の人生におけるイベントを洗い上げたライフイベントに対して、お金の収支のキャッシュフローのデータを組合せたものになります。
将来のイベントと費用がわかる、ライフイベント表
ライフイベント表とは、今後のイベントを一覧で洗い上げ、各イベントに対していくらの費用が必要かを記載している表となります。
将来の収支予想ができる、キャッシュフロー表
キャッシュフローとは、お金の動きを表した表になります。時系列に、お金の入り(収入)とお金の出(支出)を表している表となります。
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ライフプラン表のメリット
ライフプラン表が、どのようなものかなんとなくはわかったかと思いますが、実際にライフプラン表を作成するとどのようなメリットがあるのか整理してみましたので確認していきましょう。
人生の各時点のキャッシュフローや貯蓄力を把握できる
ライフイベント表とキャッシュフローを組み合わせることにより、時系列的に、いつの段階で、どのくらいのお金が残っているかを確認することができます。また、現在の予定のままだと、いつの時点でいくら足りないかなど不足分についても確認することができます。
シミュレーションにより、家計が破綻し貯蓄残高がマイナスになることを防げる
作成したライフプラン表をみると、お金が不足する時期があらかじめ確認できます。そのため、いきなりマイナスにならないように事前に確認、防止することができます。
やりたいことや期限が明確になる
自分自身で作成した、自分のためのライフプラン表になりますので、各イベントや、キャッシュフロー状況から、いつまでに何をするべきかを検討する資料にも役に立ちます。
事故や病気などの突発的な支出に対応できる
ライププラン表には、予定として記載することができない、突発的な事故や病気による支出が発生した場合、現在の貯蓄状況、今後の支出予定などを確認することにより、柔軟に対応することが可能になります。
計画的に貯蓄できる
このライフプラン表があると、いつまでにいくら必要かがわかるため、貯蓄についても計画的に行うことができます。
エクセルでのライフプラン表の作り方のコツ
ライフプランがどのようなものか、分かって来たところかと思いますが、実際に作成する前に、上手にライフプラン表を作るコツがありますので、それを先にご紹介します。
まずはライブイベント表を、次にキャッシュフロー表を完成させよう!
全体のイメージがわかったからと言って、いきなり作り上げるのでなく、順を追って作成していくことがポイントです。最初に「ライフイベント表」を作成し、そして「キャッシュフロー表」を作成する。初めての方は、特に、この順番に沿って、作るようにしましょう。
エクセルに慣れていない場合は雛形をダウンロードして活用してみる
作りたいけど、エクセルに慣れていない方については、ライフプラン表の雛形などをインターネットで検索するといくつかのサイトからダウンロードできますので、そちらを利用して、必要なデータのみきにゅうする方法も良いかと思います。
定期的に見直してみる
いったん、作成したライフプラン表ですが、状況が変わることが予想されますので、定期的な見直しをすることがポイントとなります。現状の状況をもとに情報を更新して、未来の計画を見直していくようにいたしましょう。
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まずは自分のライフデザインを行う
自分のライフプランを考えるには、自分のライフデザインをきちんと設定しないといけません。今後どのような生き方をしていくかを、これから紹介する3つの内容について、自分の考えを持つようにしましょう。
人生の目標や夢・ビジョンを決める
自分の人生における、「夢」、「目標」、「ビジョン」を確認しましょう。自分は、何のために生きているのか、また、人生の価値をどこにおいているのか、整理するようにしましょう。
どんな家庭を作りたいか考える
まずは、結婚です。そもそも、結婚するのか否か。結婚する場合は、何歳ごろに結婚するのか。いくつぐらいの人と結婚するのか。いっそうのこと晩婚のほうがいいのか。そして、子供になります。子供を作るのか。作る場合は、いつごろ作るのか。何人作るのかなどになります。
また、結婚する計画(もしくは、している)の場合、共働きを基本とするのか、専業主婦(主夫)にするのか、もしくは何年(何歳)まで共働きとするのかを考えましょう。
キャリアプランを考える
お仕事の今後についても考えておく必要があります。サラリーマン、もしくは自営業にするのか。どこかのタイミングで転職、独立を考えるのかなどになります。また、どんな職業や職種につくのか、そして何歳まで働くのか、生涯現役で働くのかなど考えておく必要があります。
ライフイベント表の作り方
では、実際にライフプラン表を作成していきましょう。まずは、表の作り方から説明していきます。記載していくイベントは、ライフイベントのうち、多額の支出を伴うものを記載していきましょう。
ご自身の生きがいや価値観を反映したものになってきますので、時間をかけて慎重に洗い上げていくように心がけましょう。
家族構成を記入
自分自身および家族構成の記入をします。妻(もしくは夫)、子ども、自分や妻(もしくは夫)の両親も記載するようにしましょう。介護や、葬儀などにより資金援助が必要になる可能性があるためです。また、将来、子どもを作る予定があれば、記載するようにしておきましょう。
家族の年齢を記入
各年毎に、家族の方々が各年の年末に何歳を迎えるかを記入するようにしましょう。何歳まで記入するかについては、平均寿命まで記載するのではなく、100歳ぐらいまで記入しておくのがよいでしょう。
イベントを記入
次は、どのようなイベントがあるかという点については、洗い出すのが苦手な場合は、下記内容を参考にしても良いかと思います。もちろん、他にも分かる範囲でイベントを挙げてください。
①「仕事」:就職、退職、転職、独立、パートから正社員、正社員からパート
②「住宅」:持ち家や不動産購入、住み替え、引っ越し、買い替え、建て替え
③「旅行」、「帰省」:ゴールディンウィーク、お盆、年末年始、
④「車」:買い替え、車検
⑤「教育」:入学、卒業、塾
⑥「結婚」
⑦「出産」
⑧「介護」
⑨「葬儀」
キャッシュフロー表の作り方
キャッシュフローについては、いくつかの構成にわけて記入していくようにしましょう。
収入は可処分所得で記入
家族のそれぞれの収入を記入していきます。収入については、可処分所得で記入するようにしましょう。可処分所得とは、わかりやすく説明しますと「手取り額」になります。式ですと「可処分所得=収入総額 – (所得税+住民税)- 社会保険料」となります。
サラリーマンや公務員などの給与所得者の場合は、源泉徴収票にて、現在の手取り年収を概算ではありますが、確認することができます。事業所得者の場合は、可処分所得を確認するのは比較的簡単です。
所得税の金額は、確定申告書、住民税の金額は、住民税納税通知書を保険料も関係書類を見ればわかるので、可処分所得の算出はできるかと思います。
また、退職金が想定される場合は、退職金も記入しておくようにしましょう。老後の年金収入も、もちろん、可処分所得にて記入します。年金収入の総額を確認するには、
サラリーマンの方については、「ねんきんネット(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)」
地方公務員の方は、「地方公務員共済組合協議会のウェブサイト(https://www.chikyosai-nenkin-web.jp/)」にて確認するのがおすすめです。
支出は3つに分けて記入
支出は、大きく3つの構成に分けて記入していくことをおすすめします。家計簿などをつけておらず、分けることが出来ない場合は、総額で記入しましょう。
本生活費
基本生活費とは、毎年支出する変動生活費となります。一般的には、「食費」、「水道光熱費」、「消耗品費」、「新聞図書費」、「通信費」、「交通費」、「服飾費」などになります。
固定費
固定費とは、先ほどの基本生活費に含まれてない費用となります。「住居費」、「保険料」、「車の保険、税金」から「教育費」、「養育費」などになってきます。
一時支出
生活費の中でも、時期や年によって、支出する場合と支出しない場合などがあるものが一時支出となります。先ほどの区分ですと、②「住宅」、③「旅行」・「帰省」、④「車」、⑤「教育」、⑥「結婚」、⑦「出産」、⑧「介護」、⑨「葬儀」などのイベントから発生するものなどになります。
金融資産の増減を記入
年ごとに、収入、支出が記入されたので、収入 – 支出で年間収支を算出します。そして、前年末貯蓄残高+年間収支で貯蓄残高を計算していけば、キャッシュフロー表は完成となります。株や、投資信託などの金融資産をお持ちの方の場合は、そちらも金額も加味した形で記載することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日々の生活において、実際に整理して、自分のライフプラン全体を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。また、実際に自分のライフプランを作成してみたら、想像と違ったなど、現実を突きつけられた方も少なくないかと思います。
そこは、前もって確認することができたと、前向きに考えましょう。これを機にライフプランの運用を開始し、定期的にライフプラン表を見直しながら利用していくことをおすすめいたします。読んでいただいて、気が付いたかたも多いと思いますが、ライフプランは、早ければ早いうちに開始することが望ましいです。
できれば独身時代(学生のうちに)に作り始めることが理想ではあります。また、自分の生活環境以外にも、世の中の状況の変化もライフプランには影響することがあります。変化に伴い、世の中の状況に合わせて、適宜プランの変更も必要になってきます。そうしていくことにより、自分自身で計画したライププランを実現していくようにいたしましょう。
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