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M life 記事

老後 2018.8.7

【FP監修】個人型確定拠出年金(iDeCo)を知ろう!加入条件や節税効果は?

 

最近、テレビや雑誌などで紹介されるようになってきている「iDeCo」(イデコ)という言葉をご存知でしょうか?「iDeCo」とは、「個人型確定拠出年金」の愛称で、今回は、この「iDeCo」について詳しくご説明していきます。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?

 

 

個人型確定拠出年金とは、確定拠出年金に基づいて実施されている私的年金制度です。つまり、自分で加入する年金制度、老後資金を自分で作るための制度ということになります。

 

自分自身で申込を行い、自分自身で掛金を拠出して、自分自身で運用方法を選び、掛金と運用益の合計の金額をもとに給付を受けることができる制度です。国民年金、厚生年金と組み合わせることによって、より豊かな老後生活のための資産形成方法の1つとなります。

 

加入資格は?

 

20歳以上60歳未満で、原則として国民年金や厚生年金等の公的年金に加入していれば、iDeCoに加入する資格はあります。雇用形態による条件などはありませんので、パートやアルバイト、派遣社員の方でも、もちろん加入資格はあります。反対に、対象外となる場合は基本的に2つあります。1つは、60歳以上の方になります。

 

掛金の積立期間が60歳までと決まっているため、60歳以上の方はiDeCoへ加入することはできません。もう1つは、海外に住んでいる方になります。iDeCoは、日本国内に居住している人のみが加入できる制度なので、海外に住んでいる方は加入はできません。

 

加入NGの基本はこちらの2つになりますが、それ以外に、国民年金保険料を払っていない方、国民年金の保険料の全額もしくは一部が免除されている方、学生納付特例制度で保険料納付を猶予されている学生も加入はできません。

 

iDeCoの公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/start/)にて加入診断ができるようになっています。選択式で質問に答えていくだけですので、わかりやすい仕組みになっています。加入できるか診断してみましょう。

 

何歳から受け取れるの?

 

年金を受け取ることができるのは60歳以降となります。ただし、60歳から年金資産を受け取るには、加入期間が10年以上必要です。50歳を超えてからiDeCoに加入した場合は、加入年数が10年未満となるため、受給開始時期が遅くなります。しかし、加入期間がいくら短くても、65歳からは受給開始できます。

 

(参考)iDeCo公式サイト

https://www.ideco-koushiki.jp/join/

 

どんな商品内容があるの?

 

商品については、各金融機関により、取り扱っている商品が異なります。定期預金や保険などの元本確保型商品や、投資信託など様々です。商品の選択を検討すると同時に金融機関の選択も行うことになります。金融機関の提供するサービス、手数料なども、商品と合わせて比較して検討するようにしましょう。

 
また、資産形成、資産運用自体が初めての方については、各商品のリスクなども勉強してから購入するほうが良いかもしれません。最初は、少ない掛金で運用を開始して内容が理解できてから金額を増やすのも良いでしょう。資産を増やすために元本変動型商品(投資信託)を購入する、安定を望むために元本確保型商品を選択する、その両方をうまく組み合わせるなど方法は様々ですので、いろいろな方法を検討してみてください。

 

いくらから始められるの?

 

掛金は、月々5,000円から行うことができます。5,000円以上1,000円単位で設定が可能となっており、上限については加入資格(職業など)によってそれぞれ別に決まっていて、その上限金額まで設定できます。

 
 
また、平成30年1月より、掛金の拠出を1年の単位で考えて、年1回以上、任意に決めた月で拠出することができるようになりました(年単位拠出といいます)。最初は月々5,000円から始めて様子を見て、少しずつ増やしていくのも良いでしょう。

 

(参考)iDeCo公式サイト

https://www.ideco-koushiki.jp/start/

https://www.ideco-koushiki.jp/library/#archive_cateogry_cat

 

積立金額の上限はあるの?

掛金については、月々5,000円から1,000円単位で設定が可能であると先ほど説明いたしましたが、上限については職業などにより異なります。

 

公務員の場合

月額12,000円で年額144,000円が上限となります。

 

会社員(企業年金あり)の場合

企業型確定拠出年金のみに加入している場合は、月額20,000円で年額240,000円が上限となります。確定給付企業年金のみに加入している、もしくは確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している場合は、月額12,000円で年額144,000円が上限となります。

 

会社員(企業年金なし)の場合

月額23,000円で年額276,000円が上限となります。

 

専業主婦(夫)の場合

月額23,000円で年額276,000円が上限となります。

 

自営業の場合

月額68,000円で年額816,000円が上限となります。

 

(参考)iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/start/

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の3つのメリットとは?

 

資産形成方法の1つであるiDeCoですが、どのようなメリットがあるのか整理してみました。

 

掛金全額所得控除

1番のメリットとなるのが「税金が安くなる」ということです。掛金全額が「所得控除」となり、毎年税金が安くなります。具体的には、年末調整や確定申告を行う際に、iDeCoで毎月積み立てた掛金の全額を「小規模企業共済掛金等控除」という所得控除として申告すると、所得税・住民税が軽くなります。また、所得や掛金に応じて納めている税金が戻ってくることもあります。

 

(参考)iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

 

運用益非課税

iDeCoで運用している間に得た利益については、税金がかかりません。通常、投資信託などで得た売買益や分配金、定期預金などの利息には20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の税金がかかりますが、iDeCoの場合は税金がかかりません。

 

(参考)iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

 

受け取る際も控除あり

また、運用したお金を受け取る際にも節税のメリットがあります。基本的には、運用した資産については、60歳から70歳までの間に、「一時金」、「年金」、「一時金と年金の両方」という3つのいずれかの方法にて受け取ることができます。

 
 
どの方法を選択しても、税金の優遇を受けることができます。一時金の形式を選択しますと「退職所得控除」、年金の形式を選択しますと「公的年金等控除」の対象となり、税金が安くなります。

 

(参考)iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の始め方

 

 

 

iDeCoについては、申込から自分自身で行う必要があります。加入資格や掛金の上限について確認した後の、実際の手続の方法についてご説明します。また加入資格や掛金の上限については、先ほども記載しましたが、iDeCoの公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/start/)にて加入診断ができるようになっているので、ぜひお試しください。

 

取扱のある金融機関を選ぶ

iDeCoを取り扱っている金融機関は数多くあります。その中から1社だけ選ぶ必要があるので、選ぶ際にポイントとなる点をご紹介します。

 

運用商品

掛金を運用する商品の種類については、金融機関ごとに取り扱っている商品が異なります。元本確保型商品(定期預金や保険)と元本変動型商品(投資信託)の中で、ご自身の運用方針に合っているものから検討することをおすすめします。

 

サービス

運用商品以外にも金融機関ごとに異なるのがサービス内容です。ホームページで公開されている情報や、サポート(コールセンター)の対応、見やすさ、わかりやすさなど含め確認するのが良いでしょう。

 

手数料

運用するにあたり、口座にかかる毎月の管理手数料が金融機関によって異なります。長期に渡って継続的に発生する手数料でもあるので、上記サービス内容と併せて確認するようにしましょう。

 

専用口座をつくる

金融機関を決めたら、その金融機関に口座を開設しましょう。通常の取引や口座を持っていなくても開設することは可能です。掛金についてはご自身が指定した口座から振替となり、引き落としされます。

 

書類を提出する

ホームページやコールセンターなどに問い合せを行い、申込書類を取り寄せる手続をしましょう。もし、将来のことで不安があるという場合は、窓口で直接相談することをおすすめします。

 

窓口がない金融機関については、コールセンターなどでも相談を受付してくれます。申込書類が届くまでに準備できるものとしては、「基礎年金番号の確認」、「本人確認書類の準備」、「掛金額」になります。書類が届いたら、見本に沿って書類を記入し提出しましょう。

 

(参考)iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/start/

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の受け取り方

 

受け取り方法としては、年金方式として5年以上20年以下の期間で受け取るか、一時金として一括で受け取るか、年金と一時金の組み合わせで受け取るかの3種類となります

 

定期的に受け取る

受け取り期間は5年以上20年以下となります。期間内における受け取り方法としては、運営管理機関が定める方法で支給されます。例えば、楽天証券の場合は、6種類の方法から選択でき、年1回(12月)、年2回(6月、12月)、年3回(4月、8月、12月)、年4回(3月、6月、9月、12月)、年6回(偶数月)、年12回(毎月)となります。

 

(参考)楽天証券
https://dc.rakuten-sec.co.jp/about/recipient/

 

一括で受け取る

受給権が発生(基本60歳)してから、70歳になるまでの間に一時として受け取ることが可能です。

 

年金と一時金を組み合わせて受け取る

一部を一時金として受け取り、残りを年金で受け取る方法となります。ただし、現在、金融機関(運営管理機関)によっては、この方法が選択できないことがあります。選択を検討されている方は事前に金融機関に確認するようにしましょう。

 

確定拠出年金の個人型と企業型の違いは?

 

 

確定拠出年金には今回ご紹介している個人型(iDeCo)と企業型(DC)があります。この違いついて整理してみましたのでご説明します。

 

(参考)iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)
https://www.dcnenkin.jp/401k/

 

加入方法

iDeCoについては、あくまでも自分の意思で入る商品で、任意加入となります。一方、DCについては、会社が退職金制度として導入している場合に加入できます。ただし、強制加入ではなく、加入対象者が決められていたり、加入するかを選択できる場合もあります。

 

掛金負担者

iDeCoについては、自分自身で負担することなります。DCについては、会社側が負担します。ただし、会社負担分に自分自身で上乗せして拠出できる場合もあります。これをマッチング拠出といいます。

 

納付方法

iDeCoについては、基本的に自分の口座からの振替となりますが、給与天引きにより会社から納付が可能な場合もあります。DCについては、会社から納付となります。

 

金融機関の選択

金融機関を選ぶ際、iDeCoについては自分自身で選択します。DCについては、会社が選択します。

 

運用商品の選択

運用商品を決める際、iDeCoは、自分自身で選んだ金融機関から商品を選択します。一方、DCについては、会社が選んだ商品の中から自分で選択します。商品を選択するという点ではどちらも自分自身となります。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)のよくある質問

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)に対してよくある質問の一部を整理しましたのでご説明します。

 

金融機関は一つしか選べないの?

iDeCoにて、運用する金融機関(運営管理機関)は1つのみとなります。金融機関を複数選んで運用することはできません。ただし、1つの金融機関において、運用商品を複数選ぶことができます。また、運用する金融機関を変更すること可能です

 

掛金額は変更できるの?

掛金の金額については、1年に1回だけ変更することができます

 

途中でやめることはできるの?

基本的には途中解約してそれまでの積立したお金を引き出すことはできません。途中解約はできませんが掛金を下げることはできます。掛金額は、年1回まで変更することができ、毎月の掛金の最低金額は5,000円となります。また、例外として、脱退一時金の給付がありますが、国民年金の保険料免除者になるなどの要件を満たした場合に限られます。

 

死亡した場合はどうなるの?

iDeCoの加入者(もしくは運用指図者)が死亡した場合については、ご遺族の方にiDeCo口座内の資産すべてが一時金として支給されます。ただし、ポイントとしては、遺族が自ら請求する必要があります。

 
 
本人が死亡しても、iDeCo口座内にて運用は引き続き行われることになり、運用が止まるのは、運営管理機関が裁定を行った後になります。つまり、運営管理機関がご遺族からの請求に基づいて確認をした後、iDeCo口座内の運用商品の売却処理が行われます。
 
 
運用商品が売却されたことにより、現金化された金額が支給されることになります。死亡一時金については、加入者が60歳未満で死亡した場合でも、iDeCoでの資産額が残っている限り支給されます。受取人である遺族の年齢などは関係ありません。

 

まとめ

 

 

「個人型確定拠出年金(iDeCo)」について説明しました。老後に向けて資産形成を考えている方には、おすすめできる方法の1つになります。手続から商品選択まですべてを自分自身で行うことになりますが、上記に記載したメリットを考えると、無理のない金額から始められますので、まずはやってみてください。老後の豊かな生活を迎えるために1歩前進しましょう。

 
 
 
監修:山﨑 貴史(ファイナンシャルプランナー)
 
 
 

 

 

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