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M life 記事

老後 2018.10.26

誰でもわかる、ねんきん定期便の簡易マニュアル

 

 

毎年送られてくる「ねんきん定期便」ですが、いまいち見方ってわからないですよね。

ねんきん定期便は、みなさんの加入履歴や将来の年金額の見込み額がわかる大切な書類です。ねんきん定期便の見方を正しく理解することで、将来のご自身の年金がいつからもらえるかがわかります。老後の生活設計を考えて見ましょう。

 

目次

ねんきん定期便とは

 

 

ねんきん定期便とは、現役世代の年金加入者全員に送られる通知書です。
平成16年の年金制度改正が行われた際に、自分の年金額がわからない等の声が続出したため、加入履歴や見込み年金額をお知らせとして、毎年誕生日月に送られています。

 

通常ははがきで送られてくる

ねんきん定期便は、現役世代の個人宛にはがきで送られてきます(勤務先の会社宛にまとめて送られることはありません)。

 

35歳、45歳、59歳になる年は封筒で送られてくる

35歳、45歳、59歳の方には、日本年金機構が節目と考える年になっており、年金加入記録の確認方法等を記録した書類や年金加入記録に誤りがあった場合に回答する「年金加入記録回答票」を同封した封筒が送られてきます。ご自身の年金記録に誤りがあった場合は「年金加入記録回答票」を返送して誤りを訂正する必要があります。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/20150331-01.html

 

ねんきんネットの利用にはユーザIDの取得が必要

ねんきんネットとは、ご自身の年金を確認できるサイトです。パソコンやスマートフォンから気軽に年金額を確認できるため非常に便利です。利用にはユーザIDが必要ですが、簡単に登録できます。登録のためのURLはこちらです

https://www.nenkin.go.jp/n_net/

 

 50歳を境に記載内容が異なる

50歳以上の方は、50歳未満の方と送られてくる書類が異なります。

 

最大の違いは老齢年金の見込み額が記載されている点です。50歳未満の方は、年金見込み額が記載されていないため、イメージが湧きにくいですが、50歳以上になると実際にもらえる年金の見込み額が記載されるため、50歳以上の方は必ずねんきん定期便を確認しましょう。

 

各共済組合等の記録も確認できる

平成27年の10月以降に作成(12月送付)されたものについては、各共済組合等から情報提供された共済加入記録や年金見込み額などを使用して、各共済組合等の記録もされています。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibin/gaiyou/20140602-03.html

 

国民年金・厚生年金保険の加入者に送付される

ねんきん定期便は、全ての国民に届くわけではありません。ねんきん定期便は国民年金・厚生年金保険の加入者に送付されます。

 

国民年金は自営業の方、学生、無職の方等の第1号被保険者と呼ばれる方です。厚生年金に加入している方の配偶者も第3号保険被保険者とよばれ、国民年金の加入者になります。

 

厚生年金は、企業にお勤めの方が対象です。企業にお勤めの場合でも、会社の規模や勤務形態により、国民年金になる場合もあります。

 

誕生月の2か月前に作成されて誕生月に届く

ねんきん定期便は、毎年1回誕生日の2カ月までに作成され誕生日の月内(1日生まれの方は3カ月前に作成されて前月)に届きます。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibin/gaiyou/20140602-01.html

 

再発行は可能

万が一、ねんきん定期便を汚損・紛失してしまった場合でも再発行が可能です。 ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号に電話をすれば最新の情報に基づいた、ねんきん定期便を再発行でき、依頼後2カ月程度で送付されます。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibin/tetsuduki/20140602-01.html

 

年金定期便の海外送付は可能

ねんきん定期便は海外送付を依頼することも可能です。「ねんきん定期便お申込みページ」から手続きすることにより海外送付が可能です。お手続き一回につき一回限りの送付となるため、国内居住の方のように毎年誕生日月に自動的に送付を依頼することはできません。申込手続きを行ってから3カ月程度で海外の住所へ送付されます。 

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/20140401-02.html

 

年金定期便以外の年金記録の確認方法について

 

 

年金の加入記録は、ねんきん定期便のみで確認できるわけではありません。ねんきん定期便以外のご自身の年金記録の確認方法をご紹介します。

 

インターネットで照会

前述の「ねんきんネット」からでもご自身の年金記録を確認することができます。ID登録しておけばスマートフォン等でも確認が出来るので非常に便利です。

 

電話で照会

日本年金機構に電話をすれば電話でも年金記録を確認することができます。電話での照会の場合は、本人確認のために基礎年金番号を伝える必要がありますので、年金手帳など、基礎年金番号のわかるものをお手元に用意してから電話しましょう。

 

年金事務所窓口で照会

全国の相談窓口で加入記録について相談することもできます。(http://www.nenkin.go.jp/section/soudan/)
窓口で相談する場合も年金手帳、年金証書など基礎年金番号がわかるものを持って行きましょう。

 

年金加入記録回答票とは

 

年金加入記録回答票は35歳、45歳、59歳の方のねんきん定期便に同封されます。

何のための書類か、全員返送する必要があるのかをご説明します。

 

漏れや誤りを訂正するための書類

年金加入記録回答票は、年金記録に漏れや誤りがあった場合に返送する必要があります。特に誤りが無かった場合は返送する必要はありません。

 

職歴の記入が必須

年金加入記録回答票を返送する場合は、職歴の記入が必須となります。職歴が未記入の場合は日本年金機構が記録を調査することができませんので、返送されてしまいます。

 

日本年金機構のHPから印刷する場合は氏名か照会番号を記入する

年金記録回答票は日本年金機構のHPから印刷することもできますが、ご自身で印刷した場合は氏名か照会番号を記入して返送する必要があります。

 

年金手帳等の添付は不要

年金加入記録回答票を送付する場合は、年金手帳等の原本やコピーの添付は不要です。同封の返信用封筒に「年金加入記録回答票」をのみを入れて返送しましょう。

 

必ず文書で回答される

年金記録に漏れや誤りなどがあり、年金加入記録回答票を送付した場合の調査結果は必ず文書で回答されます。調査結果が日本年金機構から送られ、さらに漏れや誤りがある場合は「被保険者記録照会回答票」を返送します。問題が無い場合は、年金記録の統合を行います。

 

参考:http://kurassist.jp/nenkin_atoz/seido/teikibin/teikibin03.html

 

回答文書は2~3か月程度で届く

日本年金機構からの調査結果の返信は通常2カ月~3カ月程度で送られてきます。

 

届かない理由

 

 

ねんきん定期便が誕生日になっても届かない場合は、どのようなケースが考えられるのでしょうか。

 

氏名・住所の相違

ほとんどの場合、年金定期便が届かない理由は氏名・住所が相違しているからです。また、海外に住まれている方には自動的にねんきん定期便は届きませんのでインターネット等で確認するか送付を依頼する必要があります。

 

基礎年金番号導入時(平成9年1月)以降に年金制度に加入したことがない場合

平成9年1月に全ての公的年金制度に共通する「基礎年金番号」が導入されました。これにより、転職や退職などで加入する年金制度が変わった場合でも、一つの番号で生涯にわたる年金記録を管理できるようになっています。

 

全ての年金加入者に基礎年金番号は振られていますが、平成9年1月以降に年金制度に加入していない方は基礎年金番号を持っていない可能性があります。基礎年金番号が無い方にはねんきん定期便は届きません。 

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/yakuwari/20131107.html

 

基礎年金番号をお持ちでない場合

その他少数ですが、登録上の不備等、なんらかの理由により基礎年金番号を持っていない方がいます。この場合もねんきん定期便は届きませんので、ご自身の年金がどのような状態になっているのか、お近くの年金事務所に相談するといいでしょう。

 

50歳未満の人に届くねんきん定期便

 

ねんきん定期便は50歳以上の方と50歳未満の方で記載している内容が異なります。50歳未満の方に届くねんきん定期便はどのようなことが記載されているのでしょうか。

 

照会番号

ねんきん定期便に記載されていてる照会番号とは、年金事務所に問い合わせをする際に必要な12桁の番号です。年金事務所に問い合わせをする場合は、この数字を手元に用意しておきましょう。

 

国民年金・厚生年金・船員保険別の加入月数と合算月数

国民年金・厚生年金・船員保険の合算月数が記載されています。

 

受給資格である120月に到達できるかどうかをチェックする必要があります。受給資格の120月に満たない場合は、年金受給資格を取得できませんので注意が必要です。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/kirokutorikumi/tokubetsubin/kisainaiyou/20150424-09.html

 

加入実績に応じた国民年金の年金額

加入実績に応じた国民年金の年金額が記載されています。かなり少なく感じられると思いますが、ねんきん定期便作成時までに納付した保険料をもとに算出しており、今後保険料納付を継続することで、年金額が加算されていくので、心配する必要はありません。

 

加入実績に応じた厚生年金の年金額

厚生年金の年金額も国民年金と同じく作成時点の納付額をもとに算出されています。少なく感じても心配する必要はありません。

 

保険料納付額の累計額

ねんきん定期便作成時までの保険料の納付累計額が記載されています。

 

最近の月別状況

最近の月別の年金保険料の納付状況が記載されています。記載漏れや誤りが無いか必ず確認しましょう。特に転職した際は、特に納付漏れが発生しやすくなるので注意が必要です。

 

作成年月日

ねんきん定期便を作成した日付が記載されています。通常は誕生日月の2カ月前に作成されています。

 

50歳以上の人に届く年金定期便

 

では50歳以上の方のねんきん定期便には何が記載されているのでしょうか。

 

照会番号

ねんきん定期便に記載されている照会番号とは、年金事務所に問い合わせをする際に必要な12桁の番号です。

 

国民年金・厚生年金・船員保険別の加入月数と合算月数

50歳以上の方のねんきん定期便にも国民年金・厚生年金・船員保険の合算月数が記載されています。受給資格である120月に到達できるかどうかをチェックする必要があります。120月に満たない場合は年金受給資格を取得できませんので注意が必要です。

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/kirokutorikumi/tokubetsubin/kisainaiyou/20150424-09.html

 

国民年金の年金見込額

国民年金の見込み額もねんきん定期便で確認することができます。ねんきん定期便に記載されているのはあくまで見込み額ですので、制度の変更等により、金額が変わる場合もあります。

 

厚生年金の年金見込額と受取開始年齢

厚生年金の見込み額と受取開始年齢も確認することができます。国民年金の見込み額と同じく、制度の変更等により受取金額が変更する場合があります。

 

アクセスキー

50歳以上の方のねんきん定期便にはアクセスキーが記載されています。年金ネットで将来の年金受取額を確認するために必要となります。年金ネットでの確認は非常に便利ですので、ねんきん定期便は保管してアクセスキーがわかる状態にしておくといいでしょう。

 

保険料納付額の累計額

これまでに納付した年金保険料の累計額が記載されています。

 

最近の月別状況

最近の月別の年金保険料の納付状況が記載されています。記載漏れや誤りが無いか必ず確認しましょう。特に転職した際は納付漏れが発生しやすくなりますので注意が必要です。

 

作成年月日

ねんきん定期便を作成した日付が記載されています。通常は誕生日月の2カ月前に作成されています。

 

ねんきん定期便で確認すべき3大ポイント

 

年金を受給するのは遠い将来のことのように感じられるかもしれませんが、若いうちからライフプランを立てて資産運用をしてきた方と、何もしなかった方では大きな違いがでてくるでしょう。将来の年金額を知るために、若い方もねんきん定期便を確認する習慣をつけておくことをおすすめします。

 

では、ねんきん定期便が届いたら何を確認したらよいのでしょうか。ポイントをご紹介します。

 

加入期間

まず確認するべきは加入期間です。ねんきん定期便には、ねんきん定期便作成日時点での加入期間が記載されています。

 

国民年金保険料を前納している場合は前納した期間の月数を含めて加入期間を表示しています。未納期間を確認したい場合は、ねんきん定期便の「最近の月別状況です」覧に未納期間を表示しています。

 

全体では年金がもらえるかどうかの基準が10年、遺族年金が出るかどうかの基準が25年、加給年金や振替加算がつくかどうかの基準が25年となりますので、ご自身の加入期間を確認しておきます。 

 

参考:http://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibinkisainaiyo/kanyukikan/20140602-01.html

 

支給開始年齢

支給開始年齢も確認が必要です。65歳より前に年金(特別支給の老齢厚生年金)が受給される場合は、作成日時点での予想額が記載されています。支給開始が2段階以上になる方もいます。

どの年金がいつからもらえるか確認しておきましょう。

 

年金額

年金額も当然チェックするポイントとなります。ねんきん定期便には「いつから」、「どの種類の年金が」、「いくらもらえるか」が記入されています。会社員としての勤続が長い方は老齢厚生年金が年金の大部分を占めますので、必ず金額を確認しましょう。会社員の配偶者期間が長い方は老齢基礎年金が大部分を占めます。

 

氏名・住所の変更方法は?

 

結婚や離婚・引っ越し等により住所を変更したい場合は、どのように手続きをすればよいのでしょうか。加入している年金の種類によって手続方法が変わってくるのでしっかり確認しておきましょう。

 

国民年金加入者の場合

国民年金の場合は、住んでいる市区町村役場の国民年金担当窓口で住所変更の手続きをする必要があります。

 

厚生年金保険加入者の場合

厚生年金の場合は会社を通じて住所の変更を行います。

 

国民年金第3号被保険者の場合

第3号被保険者は、配偶者の勤務先に届ける必要があります。居住している市区町村役所ではありません。

 

年金額はねんきん定期便作成時までに納付した保険料を基準に算出される

年金額はねんきん定期便作成時までに納付した保険料を基準に算出されています、そのため50歳未満の方は加入期間が短いため、低い年金額見込みとなってしまいます。

 

50歳以上の方は60歳まで年金加入を続けた場合を仮定して算出されています。そのため、50歳以上の方で年金加入を60歳まで続ける予定の方は、実際にもらえる年金額とかなり近い金額となります。

 

転職した際は納付漏れが発生する可能性が高い

転職した際は納付漏れが発生する可能性が高くなりますので、特に注意が必要です。転職をした方はねんきん定期便の「最近の月別状況」覧を必ず確認しましょう。

 

共済加入記録に不備がある場合は共済組合等に連絡する必要がある

ねんきん定期便は「日本年金機構」から送付されていますが、共済加入記録については、各共済組合等から情報提供を受けて加入記録を記載しています。そのため、不備がある場合は加入していた共済組合等に問い合わせて不備を訂正する必要があります。

 

まとめ

 

ねんきんの制度は非常に複雑でわかりにくいものですが、国民に少しでも理解してもらおうと始まったのがねんきん定期便です。50歳未満の方は若いうちから、ご自身が将来受け取れる年金額を把握することで、ライフプランの作成に非常に役立つので、若い時からねんきん定期便を確認することをおすすめします。

 

50歳以上の方は見込み額が確認できるので退職後のライフプランの設計に役立てるといいでしょう。

 

また、年金加入記録に不備がある場合もありますので、加入記録に誤りが無いかは必ず確認しましょう。特に転職等により職場が変わられた方は不備が発生する可能性が高くなりますので、注意が必要です。

 

ねんきん定期便は毎年誕生日月に自動的に送付されるので、年1回はご自身の年金額を確認し、将来の資産形成を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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