「無駄遣いしていないのに、全然お金が貯まらない!周りの人はどうやってお金を貯めているのかわからない…」と困っている方、必見です。この記事では、お金が貯まらない原因とその解決策についてご説明します。この記事でご自身のお金が貯まらない原因と解決策を見つけてどんどんお金が貯まる人に変身しましょう。

お金が貯まらないのには理由があった

お金が貯まらないのには、必ず理由があります。その理由も、個人によって異なります。ここでは、お金が貯まらない本当の理由をいくつか解明していきます。

出るお金を把握できていない

お金が貯まらない人の典型的なパターンとして、出るお金を把握できていないことが挙げられます。家賃やスマホ代など、月ごとに確実に出ていく固定費の把握や、毎月の食費や生活用品代などはおおまかな出費予測をすることができます。お金が貯まらない人は、この出費を把握していないために、毎月お金を使いすぎてしまうのです。

買い物でつい見栄を張ってしまう

買い物でつい見栄を張って高いものを購入してしまってはいないでしょうか。友達のSNSなどを見て、キラキラしていることに憧れて身の丈に合わない価格の高級バッグを買ってしまったり、軽自動車なんて恥ずかしくて乗れないと思って自分しか乗る人がいないのに6人乗りの車を買ってしまったりなど、これも無駄遣いの1つです。ご自身の身の丈にあった買い物を行い、しっかりとお財布の紐を締めましょう。

「余ったお金を貯金しよう」と考えている

お金が貯まらない人の考え方で代表的なのが「余ったら貯金しよう」という思考です。このような考え方をしている人は、最初のうちはお金を余らせようと努力しますが、徐々に全額使ってしまようになります。そして、結局お金は余らないので、貯金がいつまでも増えないという状態になります。

何のためにお金を貯めるか、考えていない

お金を貯めるには、モチベーションが必要です。ただ、漠然と貯めようと思って貯められるのは、相当意志が強い人でなければ困難です。使う目的が明確に決まっていないと、本気で貯めようと思えないのが普通です。したがって、使う目的や目標を持つことが大切になります。

銀行口座を活用できていない

お金が貯まらない人は、銀行口座を上手に活用できていないことが多いようです。大半の銀行では、積立定期預金などの「お金を自動的に貯める口座」を開設することができます。このようなサービスを利用せず、お給料は普通預金に入れっぱなしという人は、お金が貯まっていないことが多いのです。

「生き金」と「死に金」とは?意味のあるお金の使い方を考える

「生き金」と「死に金」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。こちらは、お金の使い方を表現した言葉です。では、「生き金」と「死に金」にはどんな意味があるのでしょうか。

生き金は、後々生きてくるお金の使い方

生き金とは、後々生きてくるお金の使いとなります。誰かの役に立ったり、自身のスキルアップになったりなど、後になって意味が出てくることを指します。自身やその周りの人に有益な結果を生むお金の使い方を「生き金」と表現していることが多いようです。

死に金は、将来のためにならないお金の使い方

死に金は、将来のためにならないお金の使い方を指します。自分のためだけにお金を使ったり、有意義にお金を使わず、無意味に貯め込むことも「死に金」と表現されます。死に金は、嗜好品(タバコ、お酒など)やパチンコなどのギャンブル費用が代表例とされています。

自分にとっての「生き金」と「死に金」を考えてみる

「生き金」と「死に金」の意味がわかったら、次は自分にとっての生き金と死に金はどのようなものなのか考えてみることが大切です。自身のスキルアップや感情を豊かにするためなどにつながる読書であれば生き金ですが、ただ暇つぶしで何も得られない読書であれば死に金と分類されます。

また、タバコやお酒にしても、ストレス解消になり健康を害さない程度に楽しんでいるのであれば生き金となりますが、ストレス発散だと言って健康を害する量の喫煙や飲酒をすることは死に金に当たります。今の自分のお金の使い方は、生き金が多いのか死に金が多いのか、まずは考えてみましょう。

本当に必要かどうか考えて、無駄遣いを減らす

無駄遣いを減らすために、まず買い物をする前に「本当に必要かどうか」を考えることが大切です。

コンビニにふらっと立ち寄る時は要注意

コンビニへふらっと立ち寄る時は、要注意です。コンビニには新作のスイーツやお菓子が並んでいたり、日用品も少なからず置いていたりします。実はここに、落とし穴があるのです。

少額のお菓子なども、ちりも積もれば大きな出費に

コンビニのスイーツやお菓子は、どれもワンコイン程度で買えるものが多いですよね。そのため、ついつい買ってしまうこともあります。しかし、いくら少額といっても回数を重ねると大きな出費となります。

例えば、300円のスイーツを平日毎日買ったとすると、300円×20日間=6000円です。6000円あれば、スイーツのビュッフェに2回は行けますよね。このように、日々の積み重ねでお金が貯まらない状態になっていることも多いのです。

日用品は高くつくことも

コンビニで売っている日用品は割高で売られていることが多いようです。例えば歯磨き粉は、ドラッグストアでは150円で売っているのにコンビニでは230円程度で売られています。日用品は足りなくなる前にストックしておくようにして、なるべくコンビニの利用は控えるようにしましょう。

自動販売機でジュースを買う時

自動販売機でジュースを買うことも、無駄な出費になることが多いです。例えば、平日に毎日150円のペットボトルを買うとなると、150円×20日=3000円です。これをスーパーで購入すると、100円×20日=2000円となります。1000円は無駄な出費を抑えられます。さらに、水筒を持参できるのであれば、より無駄な出費を抑えることができます。

セール品を買う時

セール品を買う時は、必ず本当に必要なものかどうか考えてから購入しましょう。同じような服は持っていないか、まだ着られる洋服がたくさんあるのではないか、そのセール品を買ったらどれくらいの期間着られるのか等を吟味したうえで、欲しいのであれば購入しても良いでしょう。

新発売の物を買う時

新発売の物はすぐにでも欲しくなりますよね。しかし、本当に「今」すぐに必要な物なのか考えるようにしましょう。新しい商品だからといってすぐに飛びついてはいけません。今の自分に本当に必要な物だと断定できるまで、新商品の購入は控えた方が良いでしょう。

用途が限られているアイデアグッズなど

便利なキッチングッズやお掃除グッズを買ってみたは良いものの、数か月後には全く使わなくなってしまったものはなかったでしょうか。便利なのは良いですが、すぐに飽きたり他に使い道がなくなったりしてしまいます。便利グッズは、よく使うものを最低限そろえるようにしましょう。

お金を貯めるにはどうしたらいい?

お金の無駄遣いの原因がわかったところで、ではどうやってお金を貯めたら良いのでしょうか。ここでは、お金を貯めるための具体的な方法についてご紹介します。

家計を把握して見直しをする

お金を貯めるために必要なことは、家計を把握して見直すことです。いくら収入があっていくら支出があるのか、今すぐに答えられるでしょうか。パッとすぐに答えられる人は良いのですが、答えられない人は今すぐに家計を把握し見直しましょう。見直しをると良い部分は以下のとおりです。

毎月かかる生活費の節約

毎月、生活するためにいくら必要なのか把握しましょう。家賃や水道光熱費、スマホ代など、毎月決まって支払う費用の他に、食費や日用品費、美容代なども把握しておくと良いでしょう。

年に何回かの決まった出費の見直し

電車やバスでき通勤をしている人は、年に数回定期券を買うことになると思います。この費用も把握しておきましょう。車を持っている人は、車検や保険の更新代などの料金も把握しておくことが必要です。また、生命保険や火災保険などの更新にかかる料金も積極的に把握していきましょう。

何のために、毎月いくら貯金するのか決める

家計の見直しが済んだら、次は毎月いくら貯金する具体的な金額を決めましょう。ここで無理な貯金目標は立てず、余裕を持って貯められる金額を設定すると、貯金につまずきにくくなります。

3ヶ月後の旅行資金5万円を貯めるでも良いですし、5年後に結婚したいからその資金として100万円貯めるというのも良いでしょうご自身が貯金を頑張る理由になる目標を立てることが望ましいです。

パソコンやスマホの家計簿アプリを活用

家計簿をいちいちノートなどに書くことが面倒というは、パソコンや家計簿アプリなどを使って、お手軽に家計簿を始めましょう。家計簿をつける上で大切なのは、「長く続けられること」です。ご自身の生活リズムや性格に合わせて、家計簿のやり方を変えていくことが良いでしょう。

銀行口座を活用する

お金を貯めるためには、銀行口座を必ず活用しましょう。銀行口座の活用方法は以下のとおりです。

貯めるための口座を設ける

まず、お金を貯めるための口座を設けましょう。大切なのは、貯金専用の口座を作ることです。また、意志が弱い人はすぐに口座からお金を下ろしてしまう可能性がありますので、できればすぐにお金を引き出せないようにしましょう。(カード発行は行わず、窓口で手続きをしなければ引き出せない等の仕組みづくりが大切です。)

定期預金や財形貯蓄でコツコツ積み立てる

お金をコツコツと貯めたい人には、定期預金や会社の財形貯蓄を活用することをおすすめします。定期預金と財形貯蓄は解約に手間がかかるため、中々引き出せない仕組みとなっています。利用している銀行や会社に確認すると手続きの方法を教えてくれるので、積極的に活用するようにしましょう。

投資信託の積み立てをする

ある程度貯金に慣れてきたら、投資信託の積み立てを行うことをおすすめします。預金の金利では微々たる金額しか貯まっていきません。よって、より効果的にお金を増やしていきたいのであれば、投資をしてみましょう。

しかし、投資ですので資金を減らすこともあります。よって、必ずある程度お金が貯まり、余裕が出てきたら始めることが大切です。

節約は無理のない方法で

お金を貯めることは大切ですが、無理な節約をしてはいけません。お金を貯めることに執着しすぎて、必要最低限のものしか買わずに生活をしていては精神的に辛くなってしまいます。節約はストレスのない範囲で行うようにしましょう。

クレジットカードを上手く利用する

クレジットカードは、実は家計を把握するには良い手段とも言えます。クレジットカードの多くはウェブで明細を確認できるため、出費の把握がしやすいのです。また、光熱費や携帯電話料金の引き落としに利用すれば、ポイントも貯まってお得になることもありますので、クレジットカードは賢く利用するようにしましょう。

出費の見直しから始めて、お金が貯まりやすい生活に変えよう

この記事では、お金が貯まらない理由と、お金が貯まりやすくなるにはどうすれば良いのかご紹介してきました。お金は貯めようと思わなければ貯まらないものです。よって、家計を見直して無駄な出費を把握することが大切です。いつまでも、「余ったら貯める」といった考え方では貯まりません。

しかし、お金を貯めるために無理な節約をしたり、無謀な貯金額を設定して挫折することも良くありません。お金を貯めるために必要なのは、コツコツとストレスなくやれる仕組みを作ることなのです。

ご自身の生活スタイルや性格を把握し、それぞれに合った貯金の仕組みを作っていってください。そうすることで、いつの間にか貯金ができる人になっています。お金はすぐには貯まりませんが、お金を貯められる人になろうとする努力はすぐにできます。今、貯金ができない人はこれから頑張れば良いのです。

少し上手くいかなくても、次に貯められれば良いので、今すぐにお金を貯める準備をして、お金を貯められない負の連鎖を断ち切るように頑張りましょう。

監修:高橋 政実(ファイナンシャルプランナー)