社会人になって間もない20代。10代の頃よりも使えるお金が増えてきて、貯金についても考え始める時期です。

「自分の貯金額は周りの20代と比べて十分?」「今のうちから計画的に貯金を始めたほうがいい?」「貯金額を増やすいい方法はあるかな?」

この記事では、これらの悩みに対して20代の貯金額から貯金目標金額の決め方、効率的に貯金を増やす方法を解説しています。

20代の平均貯金額

金融広報中央委員会が毎年行っている「家計の金融行動に関する世論調査」による2020年(令和2年)の20代の貯金に関するデータを見てみましょう。

下表は、調査対象全体を100%とした場合の金融資産の保有額分布です。

保有額は、将来のために運用目的として保有している金融資産の額を表しています。銀行などへの預貯金のほか生命保険や株式などの投資商品も含まれます。

20代 単身世帯 二人以上世帯
金融資産非保有 43.2% 16.0%
100万円
未満
28.3% 20.0%
100~200万円
未満
8.8% 16.0%
200~300万円
未満
4.8% 12.0%
300~400万円
未満
3.6% 0.0%
400~500万円
未満
2.5% 12.0%
500~700万円
未満
2.9% 12.0%
700~1,000万円
未満
1.7% 4.0%
1,000~1,500万円
未満
0.9% 4.0%
1,500~2,000万円
未満
0.5% 0.0%
2,000~3,000万円
未満
0.3% 0.0%
3,000万円
以上
0.0% 0.0%
無回答 2.5% 4.0%
金融資産保有額の
平均額
113万円 292万円
金融資産保有額の
中央値
8万円 135万円

出典:知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」
出典:知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」

一人暮らし・独身の貯金平均額は113万円

20代一人暮らし・独身の場合の貯金平均額は113万円です。

平均額は全体の数値を合計したものを調査人数で割って算出する数値で、資産保有額の多い方の影響を受けやすいです。

そのため、比較的高い数値が出る傾向にあります。

二人暮らし・同棲/夫婦の貯金平均額が292万円

20代二人暮らし・夫婦の場合の貯金平均額は292万円です。

独身の貯金平均額113万円と比べて、約180万円も多く貯金額があります

共働きで世帯収入が上がっていることが理由だと思われます。

20代の独身世帯では、約半数の43.2%が貯金なし

独身で一人暮らしの場合、お金をどのように使うかの決裁権はすべて自分にあります。

貯金する目的が明確でない場合はお給料を全額使ってしまい、貯金ができていない人が多いようです

そのため、貯金ゼロは珍しいことではないといえます。

20代の貯金額「中央値」

平均貯金額とセットで参考にしてほしいのが「中央値」です。

平均値が「全体の貯金額を合計して調査人数で割った数字」であるのに対して、中央値は調査した数値全体の中央の値を抜き出すため、「より実態に近しい貯金額」を調査する際に用いられます。

一人暮らし・独身の貯金中央値は8万円

20代の独身世帯では、約半数の43.2%が貯金なしと紹介しました。

貯金額の中央値は8万円なので、貯金をしていてもその額は非常に少ないということがわかります

貯金平均額は113万円なので、貯金できている人とできていない人には大きな差があるようです

二人暮らし・同棲/夫婦の貯金中央値は135万円

20代の二人暮らし・夫婦の場合、貯金額中央値は135万円です。

独身世帯の8万円に比べてると100万円以上の差があり、共働き世帯がいかに多く貯金できているかがわかります

20代の貯金は手取りの何%が理想?

まずは手取りの10%を目指す

貯金や投資などに資金を回す際は、「手取り収入の10%」が目安になります。

手取りが15万円なら15,000円、手取りが25万円なら25,000円を貯金することを目標にするといいでしょう。

最初は10%よりも少ない金額でもいいので、徐々に10%に近づけていく意識付が大事です。

お金を貯める習慣を付けるなら、

  • 財形貯蓄
  • 個人年金保険
  • 積立NISA(つみたてNISA)

などの活用がおすすめです。

これらを活用すると給与天引きや口座振替などで毎月決められた日に先取り貯蓄をすることができます。

ボーナスを貯金に回すのもあり

毎月のお給料から定額で貯金することが難しい場合は、ボーナスやインセンティブなどを活用して、年間でいくら貯金するかを決める方法もあります。

実際に20代の女性のライフプランニングを見てみると、先取り貯蓄をしている人は資産が数百万円あるのに対し、貯金をなにも意識していない人は資産がゼロに近いことが多くあります。

貯金を意識している人と、意識していない人の違いがよく分かります。

貯金の方法に正解はありませんので、自分が一番ストレスなく貯められる方法を選択するのが貯金を続けるコツです。

20代は自己投資も大事

貯金は大切ですが、20代のうちにしかできないことも沢山あります。

  • 老後まで十分な時間がある
  • 1人暮らしで時間もお金も自由に使える
  • 養っている家族がいない

これらは20代で、特に独身の時の特権です。

お金を貯めるだけでなく、自己投資をして経験を積むことで人生を豊かにできることも忘れないでください

20代で貯金を増やすための目標を決めよう

「貯金をしたほうがいい」とはわかっていても、目標がなく貯金をするのは中々難しいです。

ダイエットを始める時に目標体重を決めるように、何のために貯金をするのかという「目標」を決めると、貯金を継続しやすくなるのでおすすめです。

旅行 

「次は〇〇に行きたいから、そのために必要なお金を貯金する」というのも立派な目標です。旅先をイメージして、その旅費から逆算して貯金を始めるとやりがいがあります。

貯金がない状態で旅行をしていると、ついついクレジットカードのボーナス払いやリボ払いを選択しがちです。旅行のために貯金を崩すのではなく、旅行のためにお金を貯めてみるとよいでしょう。

病気や怪我の備え

入院費や治療費など、思わぬ出費に備えて最低限の貯金(生活防衛資金)は必要です。

手取り収入の6か月分の貯金があると安心と言われています。

まずはこの手取り6ヶ月分を目標に貯金を始めるのもおすすめです。

結婚・子育て資金

「海外挙式をしたい」「披露宴に友人を沢山招待したい」「ハネムーンは長期の海外旅行がいい」など、結婚のイメージができている人は、独身のうちからコツコツ貯金をしておくと理想の結婚式・ハネムーンを実現できます。

子育てには1,000万円以上のお金がかかりますので、将来のためにも早めに目標を決めて貯金を始めるのがおすすめです。

老後資金

FPがライフプランニングをする中でよく聞くのが「老後資金をもっと早くから準備しておけばよかった」という言葉だそうです。

少額ずつでも20代のうちから始めれば、十分な老後資金を貯めることが可能です。先輩たちの声を活かして早めから取り組むことができると、理想の老後が送れます。

20代のうちから老後のことを準備するのは、中々イメージしづらい部分もあると思います。そのため、全額を老後資金のために貯金するのではなく、少額から貯金を始めていくのがおすすめです。

20代で貯金(資産)を効率よく増やす方法

20代の最大の強みは「時間」があることです。この先まだまだ収入を得られる期間が長く、貯金を増やすための運用の時間も十分にあります。

時間という強みを活かしてお金を増やす方法を選択しましょう。

株式投資

数か月後に値上がりする株を探すのではなく、この先長く世の中で必要とされる製品やサービスを提供している会社に投資をするのがおすすめです。

株式投資は短期的に売買すると値上がり、値下がりの影響を受けやすく損失の可能性がありますが、長期投資で運用できれば資産を増やせる可能性が高くなります。

時間を活かして長期保有できる株式を探してみましょう。

国債

国債は、株式投資に比べて安全に資産を増やすことができます。

金利が約束されているため、決まった利息を受け取ることができ、満期になると元本が戻ってきます。

為替の変動リスクがありますが、日本の国債よりも外国の国債の方が金利は高くおすすめです。

投資信託

株式や国債などを自分で選定して購入するのではなく、プロにお金を預けて運用してもらうのが投資信託です。

少額から始めることができ、毎月定額の積立もできるので手軽に始めることができます。

積立NISA(つみたてNISA)

投資信託を積立で購入する場合に使える口座です。積立NISAは銀行か証券会社で口座開設することができ、売却して利益が出た時にかかる税金がかかりません(通常は利益の約20%が課税されます)。

国が推奨する投資の制度で、仮に運用途中で資金が必要になった場合も引き出す(売却)ことができます。

投資対象は投資信託がメインになるため、数百円からでも投資できます。投資を始めるなら株式や投資信託よりも、まずは積立NISAから始めるのがおすすめです。

まとめ:20代から貯金していくことが大切

20代の貯金に関するデータや目標金額の決め方について解説しました。

よく「人生で、沢山お金を貯められる時期は3回しかありません。」と言われます。

  • 1回目:社会人になってから結婚するまでの「独身」の時
  • 2回目:結婚してから出産するまでの「夫婦二人」の時
  • 3回目:子供が産まれてから教育費があまりかからない時

20代は、お金を貯められる時期の1回目です。独身のうちは「お金を貯めよう」とマインドセットすることで、沢山貯金をすることができます。

20代のうちから貯金の習慣を付けておきましょう。

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