SOXLとはどんなETF?構成銘柄やメリット・デメリットを解説
近年の半導体需要によって、半導体に関連した株式に注目が集まっています。
なかでも「SOXL」は、半導体指数の3倍の値動きを目指した海外ETFとして、短期的に利益を得たいと考える投資家に人気の銘柄です。
この記事では、SOXLの特徴や構成銘柄、メリット・デメリットなどを解説していきます。
レバレッジETFの注意点も合わせて解説していますので、投資する際の参考にしてください。
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この記事の目次
SOXLとはどんな銘柄か
半導体指数の3倍レバレッジETFのこと
SOXLは、「エヌビディア(NVDA)」や「インテル(INTC)」などの人気半導体銘柄が組み込まれた指数をベンチマークとして参照するETFです。
半導体に関連した銘柄に間接的に投資ができるだけでなく、3倍のレバレッジがかかっていることが特徴となっています。
ETFにおける「レバレッジ」とは、ベンチマークになる指標に対して一定の倍率を掛けて運用されることを指します。
SOXLには3倍のレバレッジがかかっているため、指数が1%上昇したらSOXLの価格は3%上昇するということになります。
大きなリターンを狙うことができますが、大きく損失を抱えてしまうリスクがあることにも注意が必要です。
SOXではなくICE半導体指数に連動している
SOXLは、元々はその名の通り「SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)」をベンチマーク先としていましたが、2021年8月から「ICE半導体指数」に変更されました。
SOX指数とICE半導体指数の違いは、その計算方法にあります。
SOX指数は時価総額全体をもとに計算、ICE半導体指数は浮動株の時価総額をもとに計算されているのです。
「浮動株」とは、企業役員などが保有している固定株に対し、市場で投資家から取引されている株のことを指します。
したがって、新たに採用されたICE半導体指数の方が、市場に参加している投資家の取引が反映される指数となっています。
SOXLの構成銘柄
SOXLに組み入れられている上位10銘柄は以下の通りです。
銘柄 | 構成比率 (2022年7月時点) |
エヌビディア (NVDA) | 8.92% |
ブロードコム (AVGO) | 8.55% |
アドバンストマイクロデバイセズ (AMD) | 7.07% |
インテル (INTC) | 6.19% |
クアルコム (QCOM) | 5.29% |
テキサスインスツルメンツ (TXN) | 4.30% |
マイクロンテクノロジー (MU) | 4.26% |
KLAコーポレーション (KLAC) | 4.19% |
マーベルテクノロジー (MRVL) | 4.18% |
アナログデバイセズ (ADI) | 4.11% |
上位銘柄には、大型の半導体銘柄が並んでいます。
例えば、エヌビディアはゲーム用のGPUやデータセンター向けの半導体などを中心に収益を上げています。
インテルはPCやサーバー向けの半導体などを中心に提供しており、世界的に規模の大きい企業です。
このように、グローバルに活躍している半導体企業がSOXLの構成銘柄に多いことが特徴です。
SOXLの投資するメリット
長い目で見れば高成長が見込める
半導体業界はこれまではもちろん、今後を長期的に見ても成長性が高い分野であるため、大きなリターンを得られる可能性があるという点がメリットです。
実際、SOXLは大きく株価を上昇させており、仮に2019年に投資していれば2021年末時点で約6倍もの利益を得ることができました。
今後、家電のさらなる高性能化や電気自動車の躍進、話題のメタバース社会において半導体は必要不可欠であるため、これからの成長性にも期待が持てます。
SOXLは、そんな成長性が高い半導体銘柄にレバレッジをかけて取引できるため、効率的に資産を増やせる可能性があります。
成長性が高い分野で資産を大きく増やせるチャンスがある点が、SOXLのメリットのひとつです。
短期投資でも利益を狙いやすい
SOXLは長期間での高い成長性だけでなく、短期間の取引でも利益を狙いやすいことが特徴です。
3倍のレバレッジをかけているため通常よりも値動きが大きく、短期間でリターンを得ることが可能となります。
例えば、2022年4月時点における過去1年間のSOXLのチャートを見てみましょう。
短期的にも大きく値動きしており、1日5%、10%と値動きすることも珍しくありません。
安いタイミングで購入することができれば、短期間で大きなリターンを得られる可能性があります。
数千円から投資可能
SOXLは、1株から投資できる米国市場で取引されているため、数千円単位の少額からでも投資ができます。
投資を始める際の心理的なハードルが低く、投資初心者も気軽に取引することが可能です。
例えば、2022年4月4日時点のSOXLの価格は約36米ドルです。
日本円と米ドルの為替レートが「1米ドル=約123円」であるため、およそ4,400円から購入できます。
「いきなり大金を投資するのが怖い」という方にとって少額から始めやすい点は、大きなメリットといえるでしょう。
SOXLに投資するデメリット
大きな損失を出す可能性がある
大きく資産を増やせる可能性がある反面、多大な損失を抱えてしまうリスクがあることに注意が必要です。
3倍のレバレッジによって値動きの幅が大きくなっているため、短期間で資産を減らしてしまう危険性もあります。
投資をする以上は当然リスクがついて回りますが、レバレッジ銘柄はより高いリスクを抱えることになります。
取引のルールをしっかり決めて、慎重なリスク管理を心掛けましょう。
高い経費率
SOXLの経費率はほかのETFよりも高い傾向にあるため、運用期間中にかかるコスト面がデメリットとなります。
経費率とはETFを運用するためにかかるコストのことで、日々運用資産の中から差し引かれていきます。
例えば、米国市場全体を対象とした人気のETF「VTI」の経費率は0.03%です。
一方で、SOXLは経費率0.95%となっており、運用期間に差し引かれる手数料が多くなっています。
経費率として差し引かれる金額が多く、運用期間中にかかるコストが高い点がSOXLのデメリットとなるので注意しておきましょう。
SOXLに投資する際の注意点
SOXLは、レバレッジをかけて効率的に資産を増やすことを目的としていますが、一方でリスクが高いことに注意する必要があります。
ここでは、SOXLに投資する際の3つの注意点を解説していきます。
- 必ず損切りルールを決めておく
- 最初は少額から慣れていく
- 半導体業界のニュースを日々チェックする
SOXLだけに限らず、レバレッジ商品を扱う際の基本になりますので、投資の参考にしてみてください。
必ず損切りルールを決めておく
SOXLは値動きが大きく、下落相場が続くとすぐに大きな損失を抱えてしまいます。
損失を最低限に抑えるためにも、事前に損切りルールを決めておきましょう。
例えば、「購入時から○%下げたら損切りする」などのルールがあれば、感情に左右されずに売却することができます。
また、機械的に損切りするために逆指値を設定しておくことも有効な手段となります。
逆指値とは、「株価が○○円以上になったら買付、〇〇円以下になったら売却」といった注文を設定する方法のことです。
あらかじめ逆指値を設定しておくことで、機械的に損切りすることができるので活用してみましょう。
指値・逆指値とは?使い方や成行注文との違いについても解説
最初は少額から慣れていく
SOXLは値動きが大きい銘柄であり、いきなり大金を投じてしまうと短期間で大きな金額を失ってしまう可能性があります。
最初は少額から投資に慣れていくことを心掛けましょう。
少額であっても実際に投資することで値動きを体感でき、取引の感覚を掴むことができます。
SOXLは数千円単位から取引ができるので、無理のない範囲で投資を始めてみましょう。
半導体業界のニュースを日々チェックする
SOXLは、日々の半導体関連のニュースによって変動するため、情報をチェックすることである程度相場の流れを読むことが可能です。
例えば、半導体関連の企業の決算や業務提携などのニュースは、半導体業界の銘柄に大きな影響を与えます。
また、昨今の半導体不足問題などで、予定通りに出荷されているかどうか、今後の売上見通しも重要な指標になります。
日々半導体に関連する情報をチェックし、業績やニュースで動いているのか、相場全体の流れに乗って動いているのかを掴めてくると、勝率を上げることに繋がるかもしれません。
まとめ:SOXLのリスクを理解して運用に活かそう
SOXLは、半導体指数に3倍のレバレッジをかけたETFです。
長期的に高成長が見込まれているだけでなく、短期的なリターンも狙いに行ける銘柄として人気を集めています。
しかし、短期的にもボラティリティが大きい分、短期間で多額の損失を抱えるリスクもあるため、慣れないうちは少額から投資を始めることが大切です。
本記事で紹介した注意点を参考にして、魅力のあるSOXLをポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか。
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マネカツ編集部
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