資産運用で得られるリターンには、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2つがあります。それぞれの特徴を把握しておくと、ご自身に適した運用方法を選ぶことができます。

この記事では、キャピタルゲインとインカムゲインの違いや特徴、どっちがおすすめかという点を解説します。

キャピタルゲインとは

資産を売却して得る利益

キャピタルゲインとは、資産の売却で得られる利益のことです。将来値上がりが期待できそうな金融商品に資金を投資して、価格が上昇したタイミングで売却し利益を狙うのがキャピタルゲインの投資方法です。

例えば株式投資の場合です。株価2,000円の株式を100株購入すると20万円の購入価格になります。その後、株価が上昇して5,000円になると保有資産の評価額は50万円となり、売却することで30万円の利益になります。この30万円がキャピタルゲインです。

今後需要が増えていくことが予想されるもの(5Gや宇宙関連など)に投資して、将来の値上がりを狙っていくスタイルがキャピタルゲインの特徴です。

大きな利益を狙うことができる

キャピタルゲインは、保有資産の価格が高くなった場合大きな利益を得ることができます。急速に値段が上がれば、短期間で大きなリターンを得ることも十分に可能です。

株式投資では1年間で株価が2倍、3倍になる銘柄があります。また、数年かけて10倍以上に株価が上昇していく「テンバガー」と呼ばれる銘柄もあります。

このように商品価格の上昇で大きな利益を狙っていけるのが、キャピタルゲインの特徴です。

元本割れリスクがある

キャピタルゲインは、価格上昇による売却益を狙うスタイルである以上、元本割れのリスクも存在します。購入時よりも価格が下落することによる損失の可能性もあることを把握しておきましょう。

キャピタルゲインを狙う場合は、元本割れをしても影響が少ない余裕資金で投資することをおすすめします。

インカムゲインとは

安定した利益を得られる

インカムゲインとは、資産を保有している期間、定期的に得られる利益のことです。継続的に安定した収益を得やすいことから、インカムゲイン狙いで投資をしている投資家も少なくありません。

代表的なものとして、株式の配当金や不動産の家賃収入などがあります。これらのインカムゲインは、本業以外の収入源とし人気を集めています。

資産の値動きは比較的穏やか

インカムゲインを得られる投資対象は、資産の価格変動が比較的穏やかなケースが多いです。

投資である以上、価格の下落や元本割れのリスクはありますが、資産価格が急激に上昇・下落しづらい特徴があります。

株式投資の場合、キャピタルゲインを狙う銘柄は投資家の市場行動により価格が変動しやすいです。一方、インカムゲイン目的の投資家が多い銘柄は、株価の値動きが比較的緩やかです。

値上がり益狙いの投資(キャピタルゲイン)と比較すると、値動きが少ない分大きく損をする可能性が低い点が、インカムゲインの特徴です。長期保有も安心です。

増配/減配の可能性がある

インカムゲインは、定期的・継続的な収益を見込めます。しかし、その額が変動するリスクがある点も把握しておく必要があります。

例えば、配当金を目的にして株式投資を行う場合、増配/減配の可能性があります。企業の業績が好調で、株主に還元できる利益を継続できている場合は増配される可能性が高いです。一方で業績が悪化し、株主への利益還元を継続できなくなった場合は減配、最悪の場合は無配となってしまうこともあります。

不動産投資の場合でも「入居者がいない」「入居者からの要望で家賃が下がる」などのリスクがあります。必ずしもインカムゲインが継続して得られるわけではないことを把握しておきましょう。

キャピタルゲインとインカムゲインの違い

キャピタルゲインとインカムゲインでは、資産から得られるリターンという点は共通していますが、それぞれ異なる特徴を持っています。2つのリターンの違いを確認していきましょう。

売却益を狙うか配当益を狙うか

キャピタルゲインは売却による利益、インカムゲインは保有期間中の配当による利益という違いがあります。保有資産から利益を得るための仕組みが異なります。

将来の値上がりを予測して投資を行って保有資産の売却益を狙うのか、保有期間中の配当益に期待するのか。投資の目的やスタイルで投資する対象が変わってきます。

一気に資産を増やすか定期的な収益を得るか

キャピタルゲインは、短期間で大きな利益を得られる可能性があります。一方のインカムゲインは、長期的に安定した収益を期待できます。一気に資産を増やすことを狙うのか、定期的な収益を目的とするかで投資方法が異なります。

そして、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらもそれぞれリスクを抱えていることを認識しておきましょう。資産価格の上昇を期待して投資していても、資産価格が下落しまうとキャピタルゲインを得られません。減配・無配により予定していたインカムゲインが得られない可能性もあります。

それぞれに目的とリスクの違いがあることを把握しておきましょう。

投資の種類ごとのキャピタルゲインとインカムゲイン

投資信託

投資信託は、投資家から集めたお金を運用して、得られた利益を投資家に還元するという仕組みの金融商品です。

投資信託のインカムゲインは、年に数回分配される「分配金」です。一方で基準価額が購入時より上昇した場合は、キャピタルゲインが発生します。

投資信託は分配金を目的に投資する人が多いですが、分配金を出さない代わりに基準価額の上昇を目指す商品も人気があります。

株式投資

株式投資におけるインカムゲインは、年に1〜4回ほど出される配当金です。

利益の一部を株主に還元してくれる企業に投資することで、定期的に配当金を受け取ることができます。しかし、すべての企業が配当金を出しているわけではないので、インカムゲインを目的として投資する際は配当金の有無を確認しましょう。

株式投資のキャピタルゲインは、株価が上昇することによる値上がり益です。企業の業績や景気によって株価は変動します。株価が大きく上昇してキャピタルゲインを得られる可能性がある反面、下落してして元本割れのリスクもあることも把握しておきましょう。

普通預金

銀行にお金を預ける普通預金も資産運用の一つです。普通預金は預けている間にお金が増えたり減ったりすることがないため、キャピタルゲインはありません。一方、預け入れ期間中に得られる利息はインカムゲインにあたります。

現在の銀行金利は非常に低い水準となっているため、普通預金ではキャピタルゲイン・インカムゲイン共に資産を増やす手段としては弱いです。

不動産投資

不動産投資によるインカムゲインは家賃収入です。

例えば、家賃5万円で6部屋所有している場合、インカムゲインとして最大月30万円を得られます。一方のキャピタルゲインは不動産の売却益です。5,000万円で購入した不動産の価格が上昇して、7,000万円で売却すると2,000万円のキャピタルゲインとなります。

不動産は将来的に売却価格が下落してしまうリスクがありますが、所有期間中のインカムゲインでカバーできる可能性があります。また、キャピタルゲインを狙える物件もあります。2つのリターンのバランスが取れた投資を目指していくと良いでしょう。

暗号資産(仮想通貨)

暗号資産は、基本的に通貨の値上がりで得られる売却益(キャピタルゲイン)を狙っていく投資方法です。安い時に購入して、高くなったタイミングで売却すると利益を得ることができます。

また、暗号資産は「ステーキング」という方法でインカムゲインを獲得することもできます。暗号資産を自由に動かせないようロック状態にしてブロックチェーンネットワークの維持に貢献することで報酬を受け取ることができる仕組みです。

暗号資産は一般に知られている価格の値上がり以外にも、インカムゲインを得られる方法があることを把握しておきましょう。

キャピタルゲインとインカムゲインどっちがおすすめ?

NISAとiDeCoはどっちがおすすめ?

キャピタルゲインは大きな利益を狙いたい人向き

キャピタルゲインを目的とした投資は、大きな利益を狙いたい人に向いています。資産価格が上昇していくことが見込める場合、その分インカムゲインで得られる利益より大きなリターンが期待できるためです。

しかし、必ず利益が得られるわけではありません。株価の値下がりにより元本割れしてしまう可能性もあります。大きな損失を抱えてしまう前に、損切りする勇気も必要です。事前に「この程度まで価格が下落したら損切りしよう」というルールを決めておくことをおすすめします。

インカムゲインは手堅く資産運用したい人向き

インカムゲインを目的とした投資は、手堅く資産運用したい人に向いています。資産の値動きが比較的穏やかで値動きを頻繁に確認する必要がなく、配当で定期的な収入が得られるためです。

例えば、株式の高配当銘柄をコツコツと買い集めることで、得られる配当金を着実に増やしていくことが可能です。配当金を再投資することで元本が膨らんでいき、手堅く資産を増やしていくこともできます。

長期目線で安定した資産運用をしていきたい人は、インカムゲインを狙った投資方法をおすすめします。

まとめ:キャピタルゲインとインカムゲインのバランスが大切

資産運用で得られるキャピタルゲインとインカムゲインは、それぞれ利益を得る仕組みが違うため、特徴も大きく異なります。

大きな利益を狙うのであればキャピタルゲイン、手堅く運用するのであればインカムゲインを狙うことがおすすめです。

また、どちらか一方のみを狙うのではなく、バランス良く運用することが大切です。資産価格が下落した分をインカムゲインでカバーしたり、減配による定期収入の減少をキャピタルゲインで補えるようにしておくと良いでしょう。

それぞれの性質を把握して、特徴を活かした運用を目指していきましょう。

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