初めて株式投資をするとき、どの企業に投資すべきか分からないことがあります。そしてせっかく株式投資をするのなら、今後も利益を上げ続けられる企業に投資したいものです。

そういった悩みをお持ちの個人投資家は、「JPX日経インデックス400」に採用されている銘柄から選ばれるというのはいかがでしょうか。なぜならJPX日経インデックス400は収益力や組織の完成度の高い企業から選ばれているからです。

今回の記事ではJPX日経インデックス400についての概要と、日経平均やTOPIXとの違い、そして採用銘柄のうち筆者が選んだ5社の業績を解説します。

 

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JPX日経インデックス400はグローバルな投資基準に見合った企業を厳選

日本の株式市場を表す指標として日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)と呼ばれるものがあります。これらは長年、日本の代表的指標として使われてきましたが、グローバル化する経済の中で問題が出てきたのです。

それは日経平均の選定基準に経営の効率性や組織作りについての基準が無いこと、そしてTOPIXが東証1部上場銘柄全てを対象にしていることです。そのため赤字続きの企業や、非効率な経営を続けている企業が織り交ざった指標になっています。そこで日本取引所グループは日本だけで無く、世界中の投資家にとってより魅力的な企業を厳選した指標を作ることになったのです。

このような経緯をもって2013年11月にJPX日経インデックス400が発表され、2014年1月から算出を始めました。

安定した経営と企業統治が選定基準

JPX日経インデックス400はグローバル水準に見合った経営を行っている企業が選ばれています。そのため選定において水準に達していない企業は先に除外されるのです。そして水準に達した企業うち上位にランキングされた約400社が指標に組み込まれます。

業績と株式の流動性でスクリーニング

JPX日経インデックス400の選定でははじめに収益や財務に問題がある企業や、創業後間もない企業を除外します。具体的には以下の項目が選定から除外する対象として公表されています。

 

1.上場後3年未満(テクニカル上場を除く)

・テクニカル上場

上場企業が非上場企業の子会社になったときなどに、非上場企業の上場を迅速に認めること。具体的には持株会社化(○○ホールディングスなど)にしたときの持株会社の株式上場がある。

2.過去3期いずれかの期で債務超過

3.過去3期すべての期で営業赤字

4.過去3期すべての期で最終赤字

5.整理銘柄などに該当

・整理銘柄

上場廃止基準を満たし、上場廃止が決定した銘柄。直近ではNTTドコモが上場廃止となりJPX日経インデックス400から除外された。

 

そしてこれらスクリーニングで残った企業のうち、株式取引の活性度や時価総額をふまえた上位1000社が選ばれます。

収益力の低い企業を除外

次に選ばれた1000社の中で収益力を重視したスコアリングが行われます。スコアリングで使われる指標は以下のように公表されています。

 

1.3年平均ROE

2.3年累積営業利益

3.時価総額(選定日を基準とする)

 

そして各スコアにおいて1位の企業には1000点、1000位の企業には1点という形で配点します。またスコアリングにおいて上記3つの指標のうち、3年平均ROEと3年累積営業利益にそれぞれ40%の比重(計80%)をかけているのです。これによってJPX日経インデックス400は規模(時価総額)よりも経営の効率性や収益力(ROE、営業利益)に重きを置いた指標になっています。

グローバルスタンダードに見合った企業統治と情報開示

さらにJPX日経インデックス400では世界基準に見合った経営努力を行っている企業に加点をすることになっています。

 

1.独立した社外取締役の選任(全体の1/3以上など)

2.IFRS(国際会計基準)の採用、または採用の決定

3.決算情報やコーポレートガバナンスに関する情報を英文でも開示している

(東京証券取引所が運営する適時開示情報サービス「TDnet」経由であること)

 

これらをふまえた点数において上位400社がJPX日経インデックス400に選ばれるのです。

※前年選定銘柄の継続採用や銘柄数が400社に満たない場合について別途基準が設けられています。

定期的な銘柄の入れ替えがある

JPX日経インデックス400は年1回、選定基準日を設けています。そして選定銘柄の入れ替えを行っているのです。また整理銘柄など選定基準に外れた企業はその時点で指標から除外しています。

ちなみに、2020年では32銘柄がJPX日経インデックス400に追加選定され、27銘柄が除外されました。また同年、整理銘柄として前述のNTTドコモの他にも【8028】ファミリーマートや【8729】ソニーフィナンシャルホールディングスがJPX日経インデックス400から除外されたのです。

日銀や年金も運用対象に選定

JPX日経インデックス400はグローバルスタンダードに見合った経営を実現している企業として機関投資家からも評価を得ています。例えば日本銀行は2014年にJPX日経インデックス400のETF(上場投資信託)の買入れを決定したのです。また年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も2014年にJPX日経インデックス400を運用水準の対象として採用しています。

JPX日経インデックス400選定銘柄の業績を紹介

ここからはJPX日経インデックス400に選定されている企業のうち、筆者が選んだ5つの企業について解説します。今回筆者が選んだ基準は以下の通りです。(令和3年1月時点のものです)

・JPX日経インデックス400に長期間採用されているもの(8期)

企業の実績を重視するため、JPX日経インデックス400が開始された当初から選定され続けている企業に絞りました。

・日経平均(日経225)銘柄になっていないもの

規模では日経平均採用銘柄に劣るものの、優秀な業績を残している企業に絞りました。

・消費者に近い商品を展開している企業

初めての株式投資では自らが消費者として使っている企業から始めるのもおすすめです。

 

以上の基準で選んだ5社について、JPX日経インデックス400が選定基準にしている直近3期の営業利益とROEを含めて解説します。

 

【2267】ヤクルト本社は国内外に高いブランド力がある

ヤクルト本社は東京都港区に本社がある食品メーカーです。独自の乳酸菌を使った「ヤクルト」が全国的なブランドとして知られています。また、乳酸菌技術を活用した化粧品や医薬品の製造も行っています。

ヤクルト本社の業績は優良です。ROEは10%前後を保ち、営業利益もメーカーとしては高い水準を残しているのです。ヤクルト本社は小売店だけで無く、女性スタッフを活用した独自の販売網を持っている点が強みになっています。さらにヤクルト本社は海外進出も順調に行っており、今後の成長が十分期待できるのです。

 

【2371】カカクコムはIT企業らしい高い収益力が強み

カカクコムは東京都渋谷区にあるIT企業です。価格比較サイト「価格.com」で急成長し、事業を拡大してきました。近年はグルメサイト「食べログ」が第2の柱として成長中です。

カカクコムは営業利益の総額では見劣りするものの、利益率では際だった数値を残しています。40%を超えるROEはIT企業でも簡単に出せる数字ではありません。

ところが今期のカカクコムは新型コロナウィルスの営業で食べログで苦戦している現状です。しかし長期的な投資であれば新型コロナの問題は解決でき、業績は復活すると仮定できます。

 

【2782】セリアは100均業界の雄として成長中

セリアは岐阜県大垣市に本社を置く100円ショップ会社です。独自の商品管理システムと店舗作りを強みに「おしゃれな100均」として支持を得ています。

薄利多売が宿命だと思われがちな100均業界においてセリアは優良な業績を残しています。営業利益総額は少ないものの、営業利益率は10%前後になっているのです。またROEが15%以上で推移できている点は効率的な経営が実現できていることを裏付けています。セリアは今後も国内事業の充実を目指し、新規出店を目指しています。

 

【4555】沢井製薬はジェネリック医薬品で世界進出

沢井製薬は大阪市淀川区に本社を置く製薬メーカーです。ジェネリック医薬品の国内トップメーカーとして広く知られています。

ジェネリック医薬品は価格が安いので業績も良くないと思われがちですが、沢井製薬は大手製薬メーカーに匹敵する利益を出しています。これは大手製薬メーカーが研究開発に注力して単価の高い新薬を出していることに対して、沢井製薬は研究開発費を低く抑えることで利益を保っているのです。

日本ではジェネリック医薬品の拡大は国策として推し進められています。また沢井製薬は海外への展開を目指しており、米国にて製薬会社を買収ずみです。

 

【8113】ユニ・チャームは途上国の生活水準向上に貢献

ユニ・チャームは東京都港区に本社がある衛生用品メーカーです。生理用品の製造から始まり、オムツやペット用品まで展開しいています。

ユニ・チャームの業績も優良です。同社の経営戦略の特徴は1980年代から国内の成熟化を見越して、アジア市場に進出したことです。衛生用品は国民の生活水準が高まるにつれて需要が高まります。そのためアジア各国は経済成長につれて、ユニ・チャーム製品への需要が高まっていったのです。今後もユニ・チャームは先進国の売上を確保しながら途上国への積極的な進出を進めていくようです。

選ばれた成長企業からお好みの1社を探してみよう

このようにJPX日経インデックス400は優良な業績を残し、さらに今後の展開も期待できる企業が選ばれています。このような企業に投資できれば日々の株価変動を気にせず10年後の成長を信じることができそうです。

選定企業は日本取引所グループの公式サイトでいつでも見ることができるので、皆さんも「初めての投資先」をじっくり選ばれてみてはいかがでしょうか。

※投資はあくまでも自己責任となります。利益を保証するものではありませんので、ご注意ください。

 

 

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