近年、資産形成のために投資をはじめる人が増えています。

投資をはじめる際の最初の選択肢になりやすいのが投資信託です。

投資信託の中でも購入手数料が無料なノーロード投資信託は、初心者のうちから知っておきたい銘柄です。

この記事では、ノーロード投資信託のメリットやデメリット、おすすめの銘柄や選び方について解説します。

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ノーロード投資信託とは

ノーロード投資信託とは

投資信託とはさまざまな資産に投資ができる金融商品です。

投資信託を活用すれば国内外の株式や債券、不動産などさまざまな資産に投資することが可能です。

投資信託には「購入手数料」や運用するのにあたってかかる「信託報酬」、解約時に必要になる「信託財産留保額」などのコストが存在します。

ノーロード投資信託とは「購入手数料が無料の投資信託」のことをいいます。

投資信託の購入手数料は販売会社が決めることができるため、同じ投資信託でもノーロード投資信託に該当する場合としない場合があります。

ノーロード投資信託のメリット

ノーロード投資信託のメリット

購入手数料が無料

ノーロード投資信託の最大の特徴は、購入時の手数料がかからない(無料)という点です。

購入手数料がかかる投資信託は、手数料分を運用成果で取り戻すまではマイナス運用となってしまいます。

購入と売買を繰り返すとその分手数料が多くかかるため、売買を繰り返すだけで損になってしまうということも実際に起こりえます。

投資においては僅かな手数料が最終的に大きな差になることも多いです。

そのため、手数料無料で購入できるノーロード投資信託は、資産運用するにあたって人気がある商品が多いです。

ネットで気軽に購入することができる

ノーロード投資信託の多くはインターネットで購入できる商品です。

わざわざ窓口に出向かなくても気軽に運用をはじめることができます。

インターネット取引の場合、小額で投資ができる金融機関も多いため、投資初心者でも気軽に購入できます。

種類が豊富

ノーロード投資信託に力を入れる運用会社も増えており、種類が豊富になってきています。

そのため、ノーロード投資信託だけでもさまざまな資産に分散投資することが可能です。

シリーズ化されているノーロード投資信託もありますので、シンプルに信託報酬の安さで商品を選ぶこともできます。

ノーロード投資信託のデメリット・注意点

ノーロード投資信託のデメリット・注意点

信託報酬(販売手数料以外のコスト)がかかる

ノーロード投資信託は、全く手数料がかからないわけではありません。投資信託には、信託報酬という保有期間中にかかる手数料があります。

信託報酬は純資産額に対しての割合で決められており、一定の手数料が差し引かれたうえで基準価格が決められています。

保有期間中はずっと必要な手数料ですので、保有期間が長ければ長いほど負担する金額は大きくなります。

購入時の手数料が無料のノーロード投資信託も、他の手数料が全くかからないわけではないので注意しましょう。

サポートは薄め

購入時に手数料がかかる通常の投資信託は、銀行や証券会社の窓口で営業員に相談をしながら購入するケースが多いです。

しかし、ノーロード投資信託はインターネットで購入することがほとんどのため、金融機関の営業員に相談することができないケースが多いです。

商品の詳細が記載されている目論見書は、当然自身で確認する必要があります。

指数連動型が多く、大きなリターンは狙いづらい

ノーロード投資信託は、ほとんどがインデックスファンドです。

何かしらの株価指数と連動する動きをする商品が多いため、リスクは小さい反面、大きなリターンを狙いづらいのが特徴です。

「コストは少なく、まずは運用を始めてみたい」といった方におすすめです。

ノーロード投資信託のおすすめ銘柄と選び方

ノーロード投資信託のおすすめ銘柄と選び方

ノーロード投資信託にはさまざまなシリーズがあります。

ノーロード投資信託の中でもオススメの3つのシリーズをご紹介します。

たわらノーロードシリーズ

たわらノーロードは、みずほフィナンシャルグループと第一生命ホールディングスが共同出資するアセットマネジメントOneの投資信託シリーズです。

「たわらノーロード」では、さまざまな資産に投資する投資信託が揃えられています。

  • 国内株式の代表的な指標である日経平均に連動する「たわらノーロード225」
  • 先進国の株式に投資をする「たわらノーロード先進国株式」
  • 全世界の株式に投資する「たわらノーロード全世界株式」
  • 国内の債券に投資をする「たわらノーロード国内債券」
  • 先進国の債券に投資をする「たわらノーロード先進国債券」
  • 国内のREITに投資をする「たわらノーロード国内リート」
  • 先進国のREITに投資をする「たわらノーロード先進国リート」

があります。

ノーロードでさまざまな投資信託を購入することができるため、たわらシリーズだけで分散投資をすることが可能です。

また、一つのファンドで様々な資産に分散投資をするバランスファンドも多数そろえています。

株式の配分が多く積極的に運用をする、「たわらノーロード最適化バランス(積極型)」や債券中心で安定的に運用をする「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」など、バランス型だけでも多くの種類があるため、たわらノーロードだけで自分に合った投資スタイルを確立することができるでしょう。

たわらノーロードシリーズはグループ会社であるみずほ証券や大手ネット証券ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入することができます。

eMAXIS Slimシリーズ

eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJ国際投信のノーロード投資信託です。業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンドであると定義づけられています。

eMAXIS Slimシリーズはラインナップも豊富です。代表的な投資信託は、

  • 全世界の株式に分散投資する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
  • さまざまな資産に分散投資する「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」
  • アメリカの株式に投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

などがあります。積立NISAの銘柄にも含まれているため、ご存知の方も多いと思います。

eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJ銀行、三菱UFJモルガンスタンレー証券、大手ネット証券ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することができます。

eMAXIS Neo

eMAXIS Slimシリーズと同じく、三菱UFJ国際投信が発売しているのが「eMAXIS Neoシリーズ」です。eMAXIS Neoシリーズは自動運転や遺伝子工学、フィンテック、ドローンなど革新的な産業に注目して投資する投資信託シリーズです。

eMAXIS Neoシリーズは価格変動が大きい投資商品ですが、将来的に大きな成長が見込める分野です。

多少のリスクをとってでも大きなリターンを得たいという方におすすめの投資信託シリーズです。

eMAXIS NeoシリーズはeMAXIS Slimシリーズと同じく三菱UFJ銀行、三菱UFJモルガンスタンレー証券、大手ネット証券ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することができます。

伝統的な投資対象が多いeMAXIS Slimシリーズと、革新的な企業に投資をすることができるeMAXIS Neoシリーズをあわせて投資をするのも良いでしょう。

まとめ:ノーロード投資信託で購入手数料を抑えた運用をしよう

ノーロード投資信託で購入手数料を抑えた運用をしよう

ノーロード投資信託は、手数料無料で購入できる投資信託です。

気軽に少額からインターネットでも購入できるため、初心者が投資を始める際にもおすすめの投資対象です。

ノーロード投資信託にもさまざまな種類があり、シリーズ化されている投資信託だけで分散投資をすることも可能ですので自分にあった投資信託を選ぶようにしましょう。

ただし、ノーロード投資信託も全く手数料がかかっていないわけではありません。

投資信託には信託報酬と言われる運用期間中に差し引かれる手数料もありますので、認識しておきましょう。

また、投資信託にはリスクがあります。ノーロード投資信託は購入時の手数料がかからないため、効率的に運用することができますが、運用で損をする可能性がないわけではありません。

リスクがあることを認識してノーロード投資信託を購入するようにしましょう。

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