2020年の株価の動きは非常に激しかったです。日経平均株価やNYダウ・ナスダックなど主要株価指数は、コロナウィルスの問題が顕在化した3月に大暴落しました。なんと1年間で1万円以上もの値動きがあったんですね。近年ここまで大きな動きがあった年はありません。

そんな株価の値幅を図る指標のひとつに「VIX指数」というものがあります。VIX指数を理解することによって、今後の株価値幅の予想が可能です。

この記事では、このVIX指数についてわかりやすく解説します。

VIX指数とは

VIX指数とは

VIXは「ビックス」と読みます。 別名「恐怖指数」と呼ばれ、 相場の温度感を知るのに便利な指標です。

株価の変動率を表す指標

VIX指数とは、「ボラティリティ・インデックス」の略称です。 「ボラティリティ」とは変動率のことで、ボラティリティが高いほど株価の値動きが大きくなります。

VIX指数は、アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」のオプション取引の値動きをもとに算出している指数です。数値が高いほど投資家が先行きに不安を持っていることを表し、数値が低いほど市場は安定しているとみることができます。

0から100の間で動く指数で、平常時は10から20の間で推移することが多いです。通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈されます。

日本では「恐怖指数」と呼ばれている

先ほど少し説明しましたが、VIX指数は日本では「恐怖指数」と呼ばれています。株式市場の現在の動きや今後の動きを予想する上で役に立つ指数です。

もちろん、VIX指数は絶対のものではありません。ただ、今後の株価をある程度予想することができるようになれば、株式投資で大きな利益を上げる可能性が高くなります。

VIX指数は、株価を予想する上で重要な指数になります。内容についてしっかり理解しておきましょう。

VIX指数を用いるメリット

VIX指数を用いるメリット

VIX指数を用いることには、主に2つのメリットがあります。

  • 相場全体の動向を把握しやすい
  • いずれ10前後に戻る特性がある

それぞれのメリットについてわかりやすく説明していきます。

相場全体の動向を把握しやすい

メリットの1つ目は、相場全体の動向を把握しやすいことです。

VIX指数は平常時は10から20で動き、20以上に上昇すると相場が荒れているということになります。VIX指数を見れば相場全体の動向をおおよそ把握することができます。

いずれ10前後に戻る特性

メリットの2つ目は、VIX指数が急騰してもいずれ10前後に戻る特性があることです。

VIX指数は相場が急変すると急激に上昇することはありますが、その状態がずっと続くことはありません。つまり、VIX指数が急上昇したタイミングで株式を購入することで大きな利益を出すことができる可能性があります。

VIX指数を用いるデメリット

VIX指数のデメリットは、VIX指数が収まるか分からないことです。

リーマンショックの時、VIX指数は90近くまで上昇しました。平常時は10から20なので異常な数値であることがわかると思います。比較的すぐに収まるだろうと考え、多くの投資家は逆張りをしました。

しかしリーマンショックのときのVIX指数はなかなか収まらず、多くの投資家は損をしてしまいました。上昇したVIX指数は、その後必ず数値が落ち着いてきます。ただ、いつ収まるかは誰にも分かりません。

VIX指数が大きく上昇した過去の事例

2020年のコロナショックでは、VIX指数は80を超えるまで急上昇しました。過去にVIX指数が大きく変動した代表的なものには以下のようなものがあります。

月日 VIX指数 過去の事例
2001年9月 49.35
アメリカ同時多発テロ
2002年7月 48.46
エンロン不正会計事件
2003年3月 34.40
イラク戦争勃発
2008年9月 42.16
リーマンブラザーズ破綻
2008年10月 89.53
リーマンショック
(1993年以降の最高値)
2010年5月 48.20
ギリシャを筆頭とする
PIIGSの国債懸念
2011年8月 47.56
S&Pが米国債を格下げ
2011年10月 46.88
ギリシャ国債のデフォルト危機
2015年8月 53.29
中国経済失速懸念
2020年3月 85.47
コロナショック

やはりリーマンショックの時に過去最高値をつけています。今回のコロナショックではVIX 指数が85を超えました。この変動幅は過去2位の変動幅になります。

マーケットの85%は平時であるといわれています。しかし、残りの15%は大きく株価や為替が動くことになります。平時の時にコッコツ稼ぐことができても相場が急変した時に大きく負けてしまっては元も子もありません。

VIX指数が急上昇した時は、くれぐれも注意しましょう。

出典:QUICK Money World「「恐怖指数」VIX指数とは コロナショックで80超え、目安や長期時系列チャートも紹介」

VIX指数に連動したETF

VIX指数に連動したETF

代表的なVIX指数に連動した投資商品には投資信託とETF・ETNがあります。リアルタイムで売買できるという点で考えると、ETF・ETNに興味ある方が多いのではないでしょうか。

ここでVIX指数に連動したおすすめのETF・ETN3商品について紹介します。

  • iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)
  • 国際のETF VIX短期先物指数(1552)
  • NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)

実際に投資する際の参考にしてください。

iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)

iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)は、ニューヨーク証券取引所に上場されているETNです。S&P500 VIX短期先物に連動する商品になります。

iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)は、マーケットが落ち着いているときは下落し、リーマンショックやコロナショックなどの異常事態になると大きく価格を上げるETNです。通常の株式とは反対の動きをする商品です。

ちなみにETNとは、「Exchange Traded Note」の略で、「上場投資証券」や「指標連動証券」とも呼ばれています。ETFと同じく証券取引所に上場し、取引されている債券をいいます。証券会社を通して株式と同様に取引が可能です。

iPath Series B S&P 500 VIX Shortの詳細

国際のETF VIX短期先物指数(1552)

国際のETF 「VIX短期先物指数」は、VIX指数先物および米国国債などが主要投資対象です。

基準価額の変動率を円換算したS&P500VIX短期先物指数の変動率に一致させることを目指して運用を行っています。

東京証券取引所に上場されているETFです。

国際のETF VIX短期先物指数の詳細

NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)

NEXT NOTES 日経平均VI先物指数ETNは、日経平均VIに連動しているETNです。

このETNは日経平均株価に関するボラティリティ指数を取引対象とする「日経ボラティリティ―・インデックス先物取引」の価格に基づき設計された「日経平均ボラティリティ―・インデックス先物指数」を連動対象とします。

NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETNの詳細

まとめ:VIX指数を参考に市場の動きを予測しよう

VIX指数を参考に市場の動きを予測しよう

今回はVIX指数(恐怖指数)について解説しました。

VIX指数は、今後の株価の動きを予想するのに役に立つ指数です。もちろん絶対ではありませんが、今後の株価の動きを予想する上で役に立つ指数の1つです。

この記事を参考にVIX指数を理解して、今後の株価値動きを予想する参考にしてください。