VIX指数(恐怖指数)は、株式市場の先行きに対する投資家の警戒度を反映する指数です。

VIX指数を参考に投資をすることで、市場の動きを先読みできる場合があります。

この記事では、VIX指数の基本的な内容や特徴などを解説します。

指数の目安やVIX指数に連動したETFも紹介していますので、投資にご活用ください。

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VIX指数とは

VIX指数とは

VIX指数は、アメリカのシカゴ・オプション取引所(CBOE)によって算出・発表されている株価指数のことです。

アメリカの「S&P500」指数のオプション取引の値動きをもとにして計算されています。

ここでは、VIX指数の基本的な情報を確認していきましょう。

株価の変動率の大きさを示した指数

VIX指数とは「ボラティリティ・インデックス」の略です。

ボラティリティは株価の変動率のことを指し、ボラティリティが大きいほど株価の変動幅も大きくなります。

つまり、VIX指数が高くなるほどボラティリティも大きくなりやすく、株価が大きく変動しやすいということです。

市場のリスクを見極めるために重要な指標であるため、多くの投資家が注目している指数です。

日本では「恐怖指数」と呼ばれている

VIX指数は、日本では「恐怖指数」とも呼ばれています。

投資家の「今後株式市場はどうなるのか」という心理状態を反映した指数であるためです。

投資家が今後の値動きが激しくなると予想している場合はVIX指数が上昇し、安定した値動きをすると予想した場合はVIX指数が下落します。

VIX指数はアメリカのS&P500指数のオプション取引をもとに計算していますが、日本の株式市場にも影響を与えています。

VIX指数の特徴

世界の経済や情勢と連動する

VIX指数は株式市場の将来に対する投資家心理を反映するため、世界の経済や情勢と連動しやすいという特徴があります。

世界的な経済危機や不況、戦争などでVIX指数は急激に上昇することが多く、その後株式市場は不安定な相場となります。

例えばリーマンショックや新型コロナウイルスの世界的流行、最近ではロシアによるウクライナ侵攻などが、投資家の心理に大きな影響を与えます。

ニュースをチェックしつつVIX指数も合わせて確認すると、「どのようなニュースで相場が動きやすいのか」ということの理解にも繋がるでしょう。

VIX指数が大きく上昇した過去の事例

VIX指数が大きく上昇した過去の事例

2020年のコロナショックでは、VIX指数は80を超えるまで急上昇しました。

過去にVIX指数が大きく変動した代表的なものには以下のようなものがあります。

月日 VIX指数 過去の事例
2001年9月 49.35
アメリカ同時多発テロ
2002年7月 48.46
エンロン不正会計事件
2003年3月 34.40
イラク戦争勃発
2008年9月 42.16
リーマンブラザーズ破綻
2008年10月 89.53
リーマンショック
(1993年以降の最高値)
2010年5月 48.20
ギリシャを筆頭とする
PIIGSの国債懸念
2011年8月 47.56
S&Pが米国債を格下げ
2011年10月 46.88
ギリシャ国債のデフォルト危機
2015年8月 53.29
中国経済失速懸念
2020年3月 85.47
コロナショック

2008年のリーマンショック時にはVIX指数が大きく跳ね上がっていることが分かります。

その後、新型コロナウイルスの世界的流行が始まった2020年3月にも急上昇しています。

このように、世界的な経済危機や事件が起こった際にVIX指数が大きく上昇する傾向にあるということを把握しておきましょう。

VIX指数の目安

VIX指数の目安

VIX指数は常に変動しており、その数値によって市場の状況を判断する大切な指標となります。

「数値がどれくらいになったら警戒すべきか」という目安を把握しておくことで、VIX指数をより上手く活用できます。

ここではVIX指数によって市場を判断する際の目安となる値を紹介します。

〜20までは安定した相場

VIX指数が20を超えていない時は、比較的安定した値動きをします。

急激に株式市場が動く可能性は低く、緩やかな値動きの正常な取引が期待できる相場です。

ただし、個別銘柄がなにかの事象で大きく値動きする可能性は十分にあります。

企業の決算発表の数字が悪かったり悪いニュースが出た際は、市場全体には影響を与えないものの個別銘柄だけ急激に下落するケースは少なくありません。

VIX指数はあくまでも株式市場全体のリスクを示しているということを把握しておきましょう。

30前後は市場の動きに警戒が必要

VIX指数が30前後まで上昇してくると、株式市場の動きに警戒する必要が出てきます。

例えば、2022年3月1日時点でVIX指数は30前後となっており、アメリカを始めとした世界の株式市場は不安定な相場となりました。

過去には「リーマンショック」や「コロナショック」の前後もVIX指数が30を超えており、株式市場は大幅に下落しました。

もし20前後で推移していたVIX指数が上昇して30付近になったら、無理に売買するのは控えた方が賢明かもしれません。

40が近くなるとパニック相場

VIX指数が40を超える場合は市場がパニックになっており、下落した株が投げ売りされているような状況です。

非常に先が見通しづらい相場となるので、短期的な利益を狙いに行くのは避けることをおすすめします。

例えばリーマンショックではVIX指数が90を超え、コロナショックのピーク時にも80を超えました。

アメリカのS&P500指数を見ると、どちらも1ヶ月で最大30%ほどの下落幅となっており、多くの投資家が株式市場から資金を引き上げる事態となりました。

ただ、いずれの場合も中長期的にはVIX指数20前後に戻り、安定した相場になっています。

短期的なパニック相場に慌てるのではなく、冷静に状況を見て中長期目線の投資を心掛けると良いでしょう。

VIX指数に連動したETF・ETN

VIX指数に連動したETF・ETN

代表的なVIX指数に連動した投資商品には、「投資信託」と「ETF・ETN」があります。

リアルタイムで売買できるという点で考えると、ETF・ETNに興味ある方が多いのではないでしょうか。

ここでVIX指数に連動したおすすめのETF・ETN3商品について紹介します。

  • iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)
  • 国際のETF VIX短期先物指数(1552)
  • NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)

実際に投資する際の参考にしてください。

iPath Series B S&P 500 VIX Short(VXX)

「iPath Series B S&P500 VIX Short(VXX)」は、イギリスの金融機関バークレイズが発行するETN(指数連動証券)です。

ETNは、ETFと同じように特定の指数に連動する商品ですが、裏付けとなる資産がないことが特徴となっています。

例えば、ETFの場合は対象となる資産を買い付けて運用するのに対して、ETNは対象資産の値動きに連動した証券を発行するだけです。

ETNを発行している金融機関が倒産した場合は、商品の価値がなくなる可能性もある点がETFと違う点です。

VXXで投資をする場合は、発行体の信用リスクにも注意しておきましょう。

iPath Series B S&P 500 VIX Shortの詳細

国際のETF VIX短期先物指数(1552)

「国際のETF VIX短期先物指数(1552)」は、三菱UFJ国際投信株式会社が運用するETFです。

円に換算したS&P500 VIX短期先物指数に連動するような運用を目指しています。

ただし、2024年2月に上場廃止・信託終了が決定していることに注意が必要です。

国際のETF VIX短期先物指数の詳細

NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)

「NEXT NOTES 日経平均VI先物指数ETN(2035)」は、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行するETNです。

上記2つとは違い、日経平均ボラティリティー・インデックス指数に連動する商品となっています。

VXXと同じくETNであるため、発行体の信用リスクがある点には注意が必要です。

NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETNの詳細

まとめ:VIX指数を参考に市場の動きを予測しよう

VIX指数を参考に市場の動きを予測しよう

今回はVIX指数(恐怖指数)について解説しました。

VIX指数は、投資家の株式相場への不安を反映した指数であるため、上手く活用することで今後の市場の動きを先読みすることも可能です。

日頃からニュースとVIX指数をチェックして、市場の予測をしながら投資をしていきましょう。

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