さまざまな資産に投資ができるCFDは、投資初心者から経験者まで幅広い人に人気の取引です。

CFDはレバレッジをかけて取引を行うため、少額からでも大きなリターンを狙うことができる反面、相場が想定と逆の動きをした場合は大きな損失を被るリスクもあります。

この記事では、CFDの特徴やメリット・デメリット、CFD取引ができる証券会社について紹介します。

CFDとは

CFDとはレバレッジをかけて利益を狙う投資手法

レバレッジをかけて利益を狙う投資手法

CFDとは、「Contract For Difference」の頭文字をとったもので、「差金決済取引」のことを指します。

現物株や株価指数、商品などのマーケットの値動きを反映しながら、売買価格の差を損益として受け取るの仕組みです。

差金決済では、担保として「証拠金」を預けることで、手元の資金にレバレッジをかけてより大きな金額で売買が可能となります。

証拠金取引

証拠金を預け入れた上で取引を行うのが証拠金取引です。取引を行うために必要な証拠金を「必要証拠金」といいます。

CFD取引をするには、取引金額の総額に対して一定の証拠金が必要です。取引口座内の資金が必要証拠金に満たない場合は、取引を行うことができません。

また、ポジションを保有している間は、必要証拠金分が拘束されるため引き出すことができなくなります。証拠金を預けることで、少ない資金でその何倍ものレバレッジをかけた取引ができる反面、予想と反対に相場が動いた場合は大きな損失を被る可能性もあります。

レバレッジ取引の例

例えば、証拠金が10万円でレバレッジを20倍効かせて取引を行う場合は、200万円分の取引ができることになります。

この場合は、株価が5%動くだけで証拠金と同額の10万円の損失となり、元手がなくなってしまうこととなります。

CFD取引は大きなリターンを得られる可能性がある一方、大きなリスクも伴う取引だということを十分認識しておく必要があります。

「取引所CFD」と「店頭CFD」がある

CFDには「取引所CFD」と「店頭CFD」の2種類があります。

どこが取引の運営・管理を行っているかと、取引価格の決定方法という点において異なります。

それぞれ特徴を確認しましょう。

取引所CFD

「取引所CFD」は、その名の通り取引所で取引されるCFDのことです。日本で初めて公的な取引所による株価指数証拠金取引として生まれたのが、「くりっく株365」です。くりっく株365では、完全マーケットメイク方式という方法で価格が提示されます。

複数のマーケットメイカー(値付け業者)により提示される価格の中から、最も安い売り価格と最も高い買い価格を抽出し、リアルタイムで提供されます。

そのため、投資家はその時点で最も有利な価格で取引ができるという利点があります。また、くりっく株365は公設CFD取引であるため、取扱業者が万が一破綻した場合も原則保護対象となります。

店頭CFD

「店頭CFD」は取引所を介さずに取引されるCFDのことです。証券会社やFX会社など、CFD取扱業者によって提示された価格での相対取引となります。

CFD業者が市場価格を参考にしながら各社で独自のレートを算出するため、証券会社やFX会社ごとにレートが異なります。

店頭CFDは、取引所CFDであるくりっく株365よりも取扱銘柄数が多い点が特徴です。

FXとの違いは投資対象

CFDの仕組みはFXとほとんど同じですが、投資対象が異なります。

FXでは、ドルやユーロ、日本円といった通貨の組み合わせである「通貨ペア」の取引を行います。

CFDは、世界各国のインデックスや株価指数、商品取引といった幅広い商品の取引を行います。証拠金を預けた上で、レバレッジをかけて差額を取引するという仕組みはどちらも同じです。

CFDのメリット

CFDのメリット

レバレッジをかけた取引ができる

CFDでは、レバレッジをかけて取引を行うことで少ない資金でも大きな額の取引ができます。

現物の取引に比べて小口で始められるので、今までは高額で手が出せなかった商品にも投資できるのが魅力です。

売り注文することで相場下落時でも利益を狙える

通常の株式投資は基本的に「買い」から取引を始めますが、CFDでは「買い」だけでなく「売り」からの取引も可能です。「売り」の取引から始めることを「売り(ショート)ポジション」を保有する、といいます。

値下がりしそうな商品を先に売り、予想通りに下がったら安い値段で買い戻すことで「差金」を「利益」として受け取れます。相場の下落局面でも利益を狙うことができ、他の資産と組み合わせて投資をする際はリスクヘッジする役割としても活用できます。

例えば、現物株式や投資信託を保有している場合、その価格が値下がりすると損失が生じてしまいます。しかし、それらと同時にCFDを「空売り」することで、そこから生まれるキャピタルゲインと相殺して損失を抑えることができます。

配当を受け取れる

CFD(くりっく株365)においても、通常の株式投資同様に「配当相当額」を受け取ることができます。配当を受け取るためには、権利付き最終日までに銘柄を保有している必要があります。

配当は取引金額に応じて算出されるため、配当相当額にもレバレッジがかかります。

CFD(くりっく株365)の場合、配当金のお受け取りに関して現物株やETFなどと一部仕組みが違う部分があります。詳細は下記株式会社SBI証券の記事をご参照ください

出店:株式会社SBI証券「特徴2 買いなら配当金相当額が受け取れる!」

投資対象が豊富

CFDでは為替以外のさまざまな商品で取引を行うことができ、世界中の金融商品や指数などが投資対象となります。

日経平均株価やNYダウといったメジャーな指数はもちろん、ナスダックや上海総合指数、新興国の株価も取引可能です。

トヨタ自動車やソフトバンクといった私たちに馴染みの深い日本企業から、アップルやアマゾン、テスラといった米国の成長株にも投資を行うことができます。

手数料が無料

CFDにおいて必要となるコストは「取引手数料」と「スプレッド」です。

CFDの取引手数料とは

取引手数料は、銘柄の売買を行う際にかかる手数料です。CFDでは取引手数料は無料としている会社が多いため、取引会社による差はあまりありません。

CFDのスプレッドとは

スプレッドはBID(売値)とASK(買値)の差のことを指します。

例えば、ある指数を売る場合の値段が10,000円で、買う場合の値段が10,050円だとします。この場合は差額の50円がスプレッドとして、投資家の取引コストとなります。

スプレッドが小さいほど取引コストが下がり利益を出しやすくなるため、スプレッドを抑える工夫をするのも一つです。

スプレッドを抑える方法には以下のようなものがあります。

  • スプレッドの小さいCFD会社を選ぶ
  • スプレッドの小さい商品を選ぶ
  • スプレッドの小さい取引時間帯を選ぶ など

ほぼ24時間取引可能

CFDは、最長で月曜〜金曜の午前8時〜翌午前7時まで取引可能です(米国夏時間は、月曜〜金曜の午前7時〜翌午前6時まで)。

東京株式市場やNY株式市場が閉じている時間にも取引できるため、海外市場の動向を踏まえてスピーディーに売買を行うことができます。

日中働いている人も、家に帰ってからの空き時間や休日に取引を行えます。

CFDのデメリット

CFDのデメリット

元本以上の損失が出る可能性がある

CFDのデメリットは、元本を上回る損失が出るリスクがあることです。CFD取引では、取引開始にあたって証拠金を預けますが、投資対象の値動きによっては追証(追加保証金)が必要になる場合もあります。

レバレッジをかけることで預けた資金の何十倍もの取引ができる分、価格が動いた場合のインパクトも大きくなります。予想していた値動きをすれば大きく利益を得ることができますが、予想と逆の値動きをした場合は想定以上の大きな損失を被る恐れもあります。

大きなリターンを得るためには相応のリスクが必要になることを十分理解した上でCFD投資を行うようにしましょう。

ロスカット(損切り)について

ポジションを保有している状態で予想と逆にレートが急変した場合、大きな損失を抱えてしまうリスクがあります。

相場の急変動に伴う損失拡大を防ぐため、含み損が一定基準に達した場合に自動的にポジションの決済を行うルールを「ロスカット」といいます。

ロスカットは、投資家にとって最低限の資産を守るための重要な仕組みです。あらかじめ決めておいた条件を証拠金残高が下回った場合に、メールや取引画面上の通知で知らせる仕組みを、「ロスカットアラート」といいます。

ロスカットアラートを設定しておくことで、強制ロスカットになる前に決済するか、追加入金をしてロスカットを防ぐかを決めることが可能です。なお、相場が急変した場合にはロスカットアラートとロスカットがほぼ同時に行われる場合もあるため注意しましょう。

追加証拠金(追証)について

損失の拡大に伴い、取引口座の時価評価総額が必要証拠金額を下回ってしまった場合は、「追証(おいしょう)」として証拠金の不足分を新たに差し入れる必要があります。

仮に期日までに入金できなかった場合は、強制的に決済されることになります。強制決済は「成注文行」で行われるので、タイミング次第では想定以上の損失となる可能性もあります。

CFD取引口座の証拠金状況をこまめに確認し、必要に応じてロスカットなどの手法を使いながら資金を管理していくことが重要です。

株式投資と損益通算ができない

一般的な株式投資の場合は、複数の口座で発生した利益と損失を「損益通算」することで、納税額を少なくすることができます。

例えば、A証券会社で年間50万円の利益が出たとして、B証券会社では30万円の損失が出た場合は、この2つの口座を損益通算させることで20万円の利益が課税対象として扱われます。

しかし、CFDと株式投資では損益通算ができません。CFDの場合は一律20%(所得税15%、住民税5%)の「申告分離課税」となります。つまり、CFDで利益が出た場合は、通常の株式口座で損失が出ていたとしても全額課税対象となります。

また、CFDは確定申告が不要な特定口座制度の対象ではないため、投資家自身で確定申告を行う必要がある点にも留意しましょう。

CFDの専用口座を開設する必要がある

CFDを始めるためには、CFD専用口座を開設する必要があります。

通常の株取引を行う証券口座では取引ができないため注意が必要です。

また、CFD取引は全ての証券会社で行えるわけではなく、限られた証券会社でのみ取引ができる点も覚えておきましょう。

CFD取引ができる証券会社

CFD取引ができる証券会社

以下は、CFD取引ができる主な証券会社です。

会社名 取り扱い銘柄数 最大レバレッジ
SBI証券 6銘柄 50倍
楽天証券 10銘柄 20倍
GMOクリック証券 140銘柄 20倍
IG証券 約16,000銘柄 50倍
サクソバンク証券 約9,000銘柄 20倍
DMM.com証券 7銘柄 20倍

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、CFDの取引ツールの使いやすさで群を抜いています。シンプルで使いやすいため、CFDの初心者にもおすすめです。

デモ取引が行えるため、いきなり取引を行うのは不安だという方もCFD取引を試してみることができます。

IG証券

取扱銘柄数が多いという特徴を持つのがIG証券です。CFDでは16,000銘柄以上取引することができ、株式だけではなく株価指数や債券・金などの商品にも幅広く投資をすることができます。

最大レバレッジは50倍と、大きくレバレッジをかけたハイリスク・ハイリターンな取引を行うことも可能です。

まとめ:CFDはレバレッジや空売りで投資の幅が広がる

CFDはレバレッジや空売りで投資の幅が広がる

CFD取引は、証拠金をもとにレバレッジを効かせて取引を行うことが可能なため、大きなリターンを得られる可能性があります。

一方、自分の想定通りにマーケットが動かない場合は、証拠金以上の損失を抱えてしまうリスクについても十分理解しておきましょう。

CFDはうまく活用できれば投資の幅を広げる素晴らしい手法です。特徴やリスクをしっかりと理解した上で取り組んでみてください。

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