年金について疑問を抱いたとき、答えを探すためにまずはインターネットで検索する方が大半です。

しかし、膨大な情報の中からどこに答えが書いてあるのか戸惑う場合があります。

この記事では、公的年金制度についての様々な悩みを気軽に相談できる機関「年金ダイヤル」の連絡先についてまとめています。

つながらないときの対処法や、利用する際の注意点についても記載していますので、年金がダイヤルについて調べている方は参考にしてください。

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年金ダイヤルとは

年金ダイヤルとは

「年金ダイヤル」に連絡することは、複雑な年金制度の悩みを解決する近道です。

年金業務に精通した職員が対応してくれるので、安心して利用できます。

年金相談に関する問い合わせ先

年金ダイヤルは、「日本年金機構」が運営する電話による年金相談窓口です。

全国にある年金事務所でも対面での相談は可能ですが、年金ダイヤルを使えば自宅から気軽に電話相談できるので、忙しい人にはぴったりです。

日本年金機構は、厚生労働大臣の委託を受け2010年1月に発足しました。

公的年金の保険料徴収や加入記録の管理、受給者に対する年金給付といった事務全般を運営する特殊法人です。

年金関連の問い合わせ電話番号

年金に関する問い合わせ先は、質問内容によって異なります。

年金相談に関する一般的な問い合わせは、ねんきんダイヤルへ電話しましょう。

ねんきん定期便・ねんきんネットに関する問い合わせは、専用番号が用意されていて、番号が異なります。

年金の加入状況に関する内容は、ねんきん加入者ダイヤルが問い合わせ先です。

あらかじめ、自身の疑問点を明確にした上で、適切な連絡先へ電話しましょう。また、問い合わせ先によって受付時間が異なります。注意してください。

ねんきんダイヤルの問い合わせ先・電話番号

対応内容 年金に関する一般的な相談
電話番号 ・0570-05-1165(ナビダイヤル)
・050で始まる電話でかける場合
 →03-6700-1165(一般電話)
受付時間 ・月曜日午前8時30分から19時
・火曜日から金曜日午前8時30分から17時15分
・第2土曜日午前9時30分から16時
注意事項 ・月曜日が祝日の場合は、翌日以降の開所日初日に19時まで相談可能
・祝日(第2土曜日を除く)、12月29日から1月3日は利用不可

出展:日本年金機構「電話での年金相談窓口」

ねんきん定期便・ねんきんネットの問い合わせ先・電話番号

対応内容 「ねんきん定期便」「ねんきんネット」に関する問い合わせ
電話番号 ・0570-058-555(ナビダイヤル)
・050で始まる電話でかける場合
 →03-6700-1144(一般電話)
受付時間 ・月曜日午前8時30分から19時
・火曜日から金曜日午前8時30分から17時15分
・第2土曜日午前9時30分から16時
注意事項 ・月曜日が祝日の場合は、翌日以降の開所日初日に19時まで相談可能
・祝日(第2土曜日を除く)、12月29日から1月3日は利用不可

出展:日本年金機構「電話での年金相談窓口」

ねんきん加入者ダイヤルの問い合わせ先・電話番号

対応内容 年金の加入状況に関する問い合わせ
電話番号 ・国民年金加入者向け
 →0570-003-004(ナビダイヤル)
・050で始まる電話でかける場合
 →03-6630-2525(一般電話)
・事業所、厚生年金加入者向け
 →0570-007-123(ナビダイヤル)
・050で始まる電話でかける場合
 →03-6837-2913(一般電話)
受付時間 ・月曜日から金曜日午前8時30分から19時
・第2土曜日午前9時30分から16時
注意事項 ・祝日(第2土曜日を除く)、12月29日から1月3日は利用不可

出展:日本年金機構「電話での年金相談窓口」

年金ダイヤルがつながらないときの対処法

【h2】年金ダイヤルがつながらないときの対処法

年金ダイヤルは、「只今混み合っております、後ほどおかけ直しください」とアナウンスが流れ、つながりにくいことが多いようです。

混み合っているときは、以下の方法を試してみてください。

混雑予想時間を確認する

日本年金機構ホームページの年金ダイヤルページには、当月と来月の混雑予想時間が掲載されています。

年金ダイヤルにつながらない場合は、「混雑予測」を確認した上で、つながりやすい曜日や時間帯を選んで再度電話してみましょう。

平日9時から10時、11時から12時、13時から14時の時間帯は非常に混雑している傾向にあるようです。

比較的混雑状況が緩和しているのは、14時から16時です

月に一度、土曜日の電話相談も実施しているので、平日つながりにくい場合はこちらもぜひ活用してください。土曜日は12時から14時が比較的つながりやすいようです。

【ねんきんダイヤルの混雑予測】の確認はこちらから

週の後半と月の後半にかけてみる

休み明けの月曜日や、お客様宛の通知書が届いた直後5日間ほどは、問い合わせが集中し電話がつながりにくくなります。

週の後半と月の後半は比較的電話がつながりやすいようなので、急ぎの用件ではない場合は日を空けて改めて連絡してみましょう。

予約して年金事務所に直接行く

電話がつながらないときや急ぎの場合は、直接年金事務所に行くこともひとつの方法です。

日本年金機構では、全国の年金事務所や街角の年金相談センター、および街角の年金相談センター(オフィス)で年金相談の予約を実施しています。

予約して年金事務所に行くことで、相談内容にあったスタッフが丁寧に対応してくれます。

年金を受給している方の「住所変更手続き」や「氏名変更手続き」は、原則訪問不要です。

予約相談の受付は、「予約受付専用電話」0570-05-4890(ナビダイヤル)で行っています。なお、050で始まる電話からかける場合は、03-6631-7521(一般電話)になります。

予約不要な相談・手続き

すべての相談で予約が必要なわけではなく、予約不要でできる手続きもあります。

ご自身の希望する手続きが以下に該当していれば、相談を希望する年金事務所等に直接訪問しましょう。

国民年金に関する手続き
(事業主や学生の方)
加入に関する手続き
免除・猶予に関する手続き
追納に関する手続き
厚生年金保険に関する手続き
(事業主の方や社会保険事務担当の方)
事業所に関する手続き
従業員やその家族に関する手続き
・就職
・退職
・各種変更
保険料に関する手続き

出典:日本年金機構「予約相談について」

予約相談を利用できる相談・手続き

予約相談可能な手続きは以下です。

各種年金請求
(一時金を含む)の手続き
老齢年金の請求手続き
障害年金の請求手続き
遺族年金の請求手続き
未支給年金の請求手続き
年金分割の手続き
脱退一時金や死亡一時金の請求手続き
見込額・記録確認 年金見込額
年金記録の確認
年金の受取口座変更手続き
各種通知書の内容確認、再交付申請 源泉徴収票や振込通知書等の内容確認、再交付申請

郵送でも可能な請求書や届書の提出のみであれば、年金事務所へ行かなくても郵送で手続きが完了します。

また、年金見込額や年金加入記録の確認は、「ねんきんネット」でも可能です。

ねんきんネットとは、インターネットを通じて自身の年金情報を確認できるサービスのことです。

パソコンやスマートフォンから24時間いつでも閲覧できます。

ねんきんネットは初回利用時に登録が必要ですが、マイナンバーカードがあればマイナポータルから簡単に利用登録ができます。

出典:日本年金機構「予約相談について」

「老齢年金の請求手続き」のみインターネットから予約可能

緑の封筒、「老齢年金の請求手続き」のみインターネットから予約可能

老齢年金の請求手続きは、インターネットから来訪の予約ができます。日本年金機構から、緑色の封筒で年金請求書が届いている方が対象です。

予約受付時間は、8時00分~23時30分です。

なお、老齢年金請求書の受付は誕生日前日から可能です。

出典:日本年金機構「予約相談について」

年金ダイヤルを利用するときの注意点

年金ダイヤルとは?つながらないときの対処法や注意点について解説

年金ダイヤルとは?つながらないときの対処法や注意点について解説

通話料は無料でない

0570からはじまるナビダイヤルは、0120のフリーダイヤルとは異なり、通話料がかかります。

一般固定電話からかける場合は、市内通話料金で利用可能です。

携帯電話やPHS、IP電話からかける場合は、通話料定額プランの対象外となりますので、無料で問い合わせができない点に注意してください。

また、ナビダイヤルは一部IP電話と海外からは通話できません。

その場合は、東京03から始まる一般電話へ電話してください。

以下の表で確認しておきましょう。

各ダイヤルの電話番号 ナビダイヤル 一般電話
(通話料全額お客様負担)
一般の固定電話 利用可
市内通話料金お客様負担
利用可
携帯電話・PHS 利用可
通話料全額お客様負担
利用可
公衆電話 利用可
通話料全額お客様負担
利用可
IP電話 利用不可
(一部通話可)
利用可
海外から 利用不可 利用可

出典:日本年金機構「電話での年金相談窓口」

あらかじめ質問内容をまとめておく

せっかく電話がつながったのに、必要な情報や質問内容がまとまらず、あとからかけ直すことにならないよう、事前準備を漏れなく行いましょう。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 前住所(引越しを伴う場合)
  • 基礎年金番号
  • 年金手帳

基本情報として、氏名や住所、電話番号、基礎年金番号が必要です。引っ越しを伴う場合は、前住所も聞かれる場合があります。

二親等以内の代理人から問い合わせの場合は、本人の基礎年金番号と併せて、代理人の基礎年金番号も必要です。

あらかじめ質問内容をまとめて明確にしておくとスムーズにやり取りできます。

まとめ:年金の相談は年金ダイヤルへ

まとめ:年金の相談は年金ダイヤルへ

2022年4月から、年金の受給開始年齢拡大や年金手帳廃止が決定しています。年金制度は常に変化しており複雑です。

自分の老後の生活にかかわる「年金」に関する疑問や不安は、年金ダイヤルを活用して解決しましょう。

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