クレジットカードの明細確認・保管方法とWEB明細が優秀な理由
現代では、誰もがクレジットカードを持っているといってもよいほど普及しています。
そのクレジットカードを利用すると送られてくるのが利用明細書です。この利用明細書は、最近ではWEBで確認する方法もとられていますが、今回の記事では、その確認方法や保管方法、さらにWEB明細が優れているところをご紹介します。
この記事の目次
クレジットカードの利用明細とは
クレジットカードの利用明細書は、毎月支払日の1週間ほど前に前月の締め日翌日から今月の締め日までのカードの利用実績と請求金額、利用残高などの明細が記載されたものです。
クレジットカードで買い物を何度もすると、利用額や何度利用したかなどがわからなくなり、家計管理がしにくくなりますが、この利用明細書があれば、簡単に管理することができます。家計簿とのチェックをすればよいのです。
また、利用明細書を確認することで、記憶にない利用実績を見つけることができますので、不正利用を早く見つけることもできます。
このようにクレジットカードの利用明細書は非常に大事な情報を提供してくれるものです。必ず確認するようにしましょう。
利用明細書についてもう少し詳しく見てみます。
カード利用の明細が記載されたもの
クレジットカードには、各カード会社で決められている締め日と支払日というものがあります。毎月、支払日に請求される金額と、その根拠となる前月の締め日翌日から今月の締め日までのカードの利用実績を明細としてまとめた書類が送られてきます。
これが利用明細書と言われるもので、リボ払いや分割払いを利用している場合には、利用残高も重要な情報になります。使い過ぎないように、忘れずに確認する必要があります。
また、クレジットカードには、常に不正利用のリスクが存在しています。利用明細によって不正利用を早く発見し、カードの利用停止などの措置をカード会社に依頼することで被害額を最小限に抑えることもできるのです。
利用明細は支払日前に届く
クレジットカードの利用明細書は、通常は支払日の1週間前くらいに送られてきます。クレジットカードは、銀行口座からの自動引き落としによる支払いが多く、銀行に引き落としデータを送る必要があります。そのためには1週間くらい前には内容を確定しておく必要があるためです。
従って、送られてきた請求金額は、不正利用を含んでいたとしても、支払日には銀行口座から引き落とされることになります。不正利用に対する補償などは後からの対応になります。
登録住所に届く場合
通常は、クレジットカードの申し込みをした際に登録された住所地に利用明細書は送られてきます。従って、転勤などで住所が変わった時には、必ず住所の変更届けをカード会社にも行う必要があります。
住所地の変更は、どのクレジットカード会社でもWEB上の公式ホームページから行うことができます。
登録アドレスに届く場合
また、最近では、クレジットカードの利用明細書は書面の郵送ではなく、WEB上の公式ホームページ上から閲覧する形やメールアドレスに電子書面で届く場合もあります。(WEB上で閲覧できることを知らせるメールの場合もあります)
タイミング的には書面の場合とそれほど差はありませんが、郵送の手間などがないため、多少早く見ることができます。
クレジットカードの利用明細は2種類
クレジットカードの利用明細書は、すでに記載したように、書面で郵送される場合と、WEB上で確認する場合の2種類があります。どちらも内容的には法定の記載必要事項が決まっており、差はありませんが、それぞれに特徴があります。
1:郵送で送られてくる明細
クレジットカードの利用明細書が郵送で送られてくる場合には、たいていはすぐに開けて見ることになりますので、いやでも利用明細は目に入ります。
但し、不正利用を確認するほどによく確認するには普段から意識している必要があります。
2:WEB明細
WEB明細は、タイミング的には、郵送期間がかかりませんので、早く見ることができるため、不正利用などに早く気がつくことができます。
また、クレジットカード会社によっては、WEBにログインすれば、前月締め日翌日から閲覧日前日までの利用状況をいつでも反映している会社もあり、常に利用状況の確認による家計管理をやり易くしている場合もあります。
但し、WEB上の確認は、意識している方は確認しますが、普段から意識していなければ、何ヵ月も見ないままになっている場合もあります。
特に、自動リボ払いになっているため、月額支払い額が一定になっている場合や、クレジットカードを何枚も持っていて、普段使わないカードがある場合には、明細を見ないケースも多くなります。
知らない間に不正利用が行われていても、何ヵ月も気がつくかないと言うことも起こりますので、意識して利用明細を確認するようにしましょう。
クレジットカードの利用明細はここを確認すべし!
クレジットカードの利用明細書が届いた時には、何を確認する必要があるのでしょうか。見る際のポイントについてご説明しましょう。
①利用内容
クレジットカードの利用明細書には、前月締め日翌日から当月の締め日までのカード利用の実績が記載されるとともに、カードの限度額、今月の請求金額、締め日における利用残高、利用可能額などが記載されています。利用ごとの支払い方法も記載されています。
それらについて、家計簿などとの付け合わせで利用内容を確認するようにしましょう。
また、利用明細で記憶にないものがある時には、問い合わせ先が記載されていますので、連絡をして内容を確認するようにしましょう。
②支払い方法に間違いはないか
クレジットカードの利用明細書で一番最初に確認をする必要があるのは、やはり前月締め日翌日からの利用明細ですが、その際には、支払い方法に間違いがないかを確認する必要があります。
リボ払いを選択しているにもかかわらず、一括払いになっている場合や、逆に一括払いを選択しているにもかかわらず、リボ払いになっている場合がないか確認をする必要があります。
特に高額でリボ払いにしているにもかかわらず、一括払いにされている場合には、銀行口座の預金残高が足りないという事態にもなりかねません。
そのような場合には、事前に連絡してリボ払いに訂正してもらう必要がありますが、引き落としには間に合わない場合が多く、その場合には、残高不足で落ちないようにして、再引き落としでリボ払いの金額で引き落としてもらうようにできます。
支払い日も要チェック
利用明細で、チェックしておく必要がある事項として、支払日があります。
基本的にクレジットカード会社によって支払日は決まっていますが、それを忘れて銀行口座にお金を入れ忘れることがあるのです。
支払日に、銀行口座の残高不足で引き落としができなかったり、銀行からの振り込みを忘れた場合には、クレジットカード会社では遅延と処理され、督促が行われます。
そのような場合に、すぐに入金をしなかったり、再引き落としでも残高不足の場合には、今度は延滞扱いになり、信用情報機関に延滞の登録が行われ、期間が長引いた場合には、カードの利用停止になることもあります。
さらに未払いが続いた場合には、クレジットカード契約が強制解約になり、信用情報機関には事故登録されます。他のカードも利用停止になり、新たなカード申し込みや住宅ローンなどの借入もできなくなりますので、注意してください。
③見覚えのない請求がないか
利用明細書の確認で重要なことには、見覚えのない請求がないかの確認があります。
クレジットカードでは、知らない間にカード番号や暗証番号、有効期限などの情報が盗まれる可能性があります。カード会社や販売店のコンピュータにハッキングが行われたり、お店でカード情報を盗んで偽造カードを作ったりされる例がたくさん見られます。
特にネットショップでの買い物が増加することにより、情報が盗まれたり、流出することも増えているのです。
これらの不正利用を早く発見するためには、カードの利用明細を入念にチェックする必要があります。
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利用明細はいつまで持っておく?保管方法のススメ
クレジットカードの利用明書は、いつまで持っておく必要があるのでしょうか。
不正利用などが行われていても気がつかずにいる場合があり、利用明細書はその被害額を確定するためにも少なくとも1年は残しておく必要があります。
クレジットカードには盗難保険が付いていますが、長期間、気がつかない場合には自己責任になり、補償されません。
保管期間は1〜5年
利用明細書の保管期間は普通は1~5年と言われています。
しかし、利用明細書は税金計算上では、証拠能力はありませんので、通常は個人の場合は1年程度でよいでしょう。会社などの場合には5年を保管期間にしていることもあります。監査上などでは必要になる場合もあるのです。
利用明細は領収書代わりになれない
基本的に利用明細書は領収書としての機能はなく、税務上では通用しません。
不正利用などが生じたり、クレジットカード会社や販売店の事務ミスなどによる金額誤りがあった場合の補償を受けたりする場合に、被害金額を確定するための保管となります。
口座明細とセットで保管する
不正利用や請求ミスの証拠として保管する場合には、銀行の口座明細でも実際に引き落としが行われていることがわかるようにしておくことが大切です。両方によって被害金額を確定させることができます。
また、警察などに不正利用の被害届けを出す際にも、被害金額を確定させる必要があるので、利用明細書と口座明細の両方が必要になります。
利用明細を紛失してしまったら再発行も可能!
クレジットカードの利用明細書を紛失した場合には、カード会社に請求すれば、再発行をしてもらえます。
WEB明細の場合には、過去の明細を復活させることが難しいことが多いですが、書面での再発行は可能です。
保管期間が過ぎた明細はシュレッダーで捨てること
なお、保管期限が過ぎた利用明細書は、シュレッダーで処分して捨てる必要があります。
いくら時間経過しているとは言っても、人に明細を見られることは望ましいことではありません。中には、請求金額が大きい明細を見て、いろいろな勧誘をしてくる場合もあるのです。
優秀なWEB明細をオススメする理由
クレジットカードの利用明細書には、WEBで利用できるさまざまなメリットがあります。
メールアドレスに送られてくる明細の場合には、通常の利用明細書の内容と変わらない場合も多いですが、公式ホームページのご自身の口座にアクセスして見れる場合には、いろいろな利点があります。
但し、意識して見るようにしておかないと、せっかくの情報を活かせずに、利用残高を限度額まで積み上げて返済が難しくなる場合もありますので、注意も必要です。
利用履歴をいつでも確認できる
WEBの自分専用ページで利用明細を見れる最大のメリットは、リアルタイムに近い形で利用履歴を確認できることです。
リアルに近いだけに見覚えのない請求がある場合にはすぐに気がつき、カードの利用停止をすることにより、被害額を最小限に抑えることができます。
また、家計管理にも使え、今月は利用金額が多いので、買い物を控えることもできます。書面での利用明細では、すでに過ぎ去った利用明細だけに手遅れの場合も多いのです。
処分する手間が省ける
クレジットカードの自分専用ページでの明細は定期的に差し替えられますので、処分の必要はありませんし、メールでの利用明細であれば、メールを削除すれば簡単に処分することができます。
電子化されているメリットと言えます。
WEB利用で年会費割引やポイントプレゼントと特典があるカードも
クレジットカード会社では、利用明細書を郵送するために、集中センターなどで手間をかけて行う必要がありますが、WEB上での閲覧にすれば、かなりの省力化やコストダウンが可能になります。
そのため、WEB利用の場合には、年会費を割り引いたり、ポイントプレゼントなどの利益還元が行われています。
WEBを上手く活かせば、不正利用も防げますし、家計管理も上手く行うことができ、それにポイントなどをもらえば、家計に余裕をもたらしてくれます。
最後に
クレジットカードでは、毎月利用明細書が送られてきますが、この情報を上手く活かすことによって、不正利用や家計崩壊を防ぐことができます。
最近では、メールやWEB上の自分専用ページで利用明細を見ることができるようになっており、より活かし易くなっています。
利用明細を活かして、楽しいカードライフを満喫してください。
記事監修者
マネカツ編集部
"将来への漠然としたお⾦への不安はあるけど、何から始めていいのかわからない…"
そんな方に向けて「資産運用」や「税金対策」など、お金に関する情報を発信しています。
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