住宅ローン、定期預金、外貨預金の金利計算など、世の中にはローンや金融商品がたくさんありますが、この計算をキチンと出来る方は意外に少なかったりします。普通の電卓でこれらの金利計算を行おうとすると、足す、引く、掛ける、割る、結果を保存するなどの作業が多く、複雑化してしまいます。

そんな複雑な金利計算を簡単に行ってくれるのが、金融業界の方に利用者が多い「金融電卓」です。この記事では「金融電卓」の機能について、おすすめ商品と共に紹介していきます。

「金融電卓」と「電卓」の違い

あまりなじみが無い方は、「金融電卓って何?そんな電卓あるの?」と感じるかもしれません。実は普段私たちが使っている電卓は『事務用電卓』と呼ばれるもので、電卓には他にも種類があります。科学・工学系の計算を簡単にできる機能を持った計算機が『関数電卓』、金融業界の方がローンの支払額や投資商品の利回りを計算するために作ったのが『金融電卓』となります。

金融電卓の機能は、普通の事務用電卓とは比べ物になりません。事務用電卓が四則演算(単純な足し算、引き算、掛け算、割り算)しかできないのに対して、金融電卓は金融業界、特に銀行員が使うような様々な金利計算が可能です。普通の電卓にはない、金融電卓の機能をご紹介します。

特殊ボタン付きで複雑な計算も可能

金融電卓には普通の電卓にはない特殊なボタンがついており、一般的な金融電卓には『各種金利の計算』『メモリ操作』『定期預金』『外貨預金損益』『繰上返済借換』『年賦償還』のボタンがついています。

それぞれの特殊な計算プログラムがインプットされており、事務用電卓では紙に書きだしながら時間をかけて行わなければいけない複雑な計算も簡単入力をするだけで計算が可能です。一般的な金融電卓に付けられている特殊ボタンの機能をご紹介します。

各種金利の計算

金利の計算について、一般の方は『銀行マンならキチンと理解していて当然』と思っていませんか。実は銀行マンも具体的な計算式を記憶していて、普通の事務用電卓で計算できる方はほとんどおらず、銀行員も金利計算をする場合は金融電卓を使用しています。

金融電卓には『固定金利』『段階金利』『元金均等固定金利』等のボタンがあり、それぞれのボタンを押して必要最低限の内容を入力すれば、各種金利の計算が行われる優れものです。これらの金利計算は住宅ローンや長期ローンを組むときの計算に非常に役立ちます。

メモリ操作

メモリ操作は計算結果を呼び出すボタンです。折角計算した結果を保存しておきたい時や、後で利用したいと思う事は計算していてよくあるものです。
メモリ操作で計算した結果を保存することによって、後で確認する、計算結果を再計算に利用するといった色々な利用の仕方が出来ます。

定期預金

定期預金ボタンでは定期預金計算、積立預金計算を行う事が出来ます。定期預金計算では、『預金額』、『利率』、『預入月数』を入力することにより受取額が出力され、積立預金計算では『月々の積立額』、『利率』、『受け取り時のレート』を入力することにより最終的な受取金額を出力する事が出来ます。

少ない情報で結果が出ますので、預金計算を行う業種に就いている方にとって、とても重宝する機能です。

外貨預金損益

外貨預金損益ボタンでは、外貨預金の受取額計算をおこなったり、外貨預金損益分岐点を計算したりすることが出来ます。『預金額』、『預入時の交換レート』、『利率』、『預入月数』、『受け取り時の交換レート』を入力すると、受取金額を計算することが可能です。損益分岐点では受け取り時の損益分岐点額となる為替レートを計算できます。

繰上返済借換

住宅ローン等のローンで繰り上げ、借り換えを行う時に使うボタンになります。繰上返済・借換計算の月払いとボーナス併用で計算することも可能です。

繰上返済計算では、『借入残高』、『利率』、『返済回数』、『初回支払年月』、『算出年月』、『繰上返済額』を入力する事により、毎月の利息軽減額を出力する事が出来ます。

年賦償還

年賦償還はローン返済時に発行される『返済月額明細表』と同じ内容の出力を行う機能です。固定金利計算、段階金利計算の両方を行う事が可能で、『借入残高』、『利率』『初回支払年月』、『算出年月』を入力する事により、『月額返済額』、『利息金額』、『元金返済額』、『返済後残高』を出力する事が出来ます。

画面が大きく、見やすい

金融電卓の最大の特徴として、『画面が大きく、見やすい』点が挙げられます。金融業に携わっている方は、顧客に計算結果を説明する機会も多いでしょう。

普通の電卓ですと画面が小さく見にくくなりますが、金融電卓では画面が大きくて見やすく説明の手助けになります。画面が大きい方が、入力ミス等防止ももたらすでしょう。

外貨の$で計算も可能

金融電卓の良いところは、外貨のドル$で計算する事も可能な点です。金融業界の方は、円建て外貨運用の商品説明をするときに金融電卓があるととても便利です。

「金融電卓」を購入する時の3つのポイント

金融電卓は様々なメーカーが色々な種類を出しています。種類が多い分、購入するときはキチンと吟味してから購入したいものです。「金融電卓」を購入するときの3つのポイントについてお教えします。

①製造メーカーを確認する

一番最初にチェックしたいポイントは製造メーカーです。

「金融電卓」はカシオ、シャープ、キャノンなど様々なメーカーが出しており、その機能や見やすさも異なります。海外製の金融電卓の一部では安価な分使い勝手がイマイチ、説明書が外国語で使いこなせないという事もありますので、製造メーカーチェックはちゃんと行いましょう。

②コンパクトで持ち運びに便利かどうか

金融電卓はお客さんの所に赴いて計算したりする機会も多くなるものです。普段から持ち運ぶ必要があるものは、コンパクトで持ち運びが便利であるかは重要なポイントになります。

ただし、小さすぎると画面が見にくくなりますし、ボタンが小さすぎてミス入力が発生しやすくなりますので、丁度手になじむ大きさのコンパクトな金融電卓を選択しましょう。

③目的にあった電卓機能が付いているか

「金融電卓」では金融業界にまつわる全ての計算機能が搭載されているわけでは有りません。住宅ローン計算で必須の「繰上返済 借換計算」機能がついているのは一部の金融電卓だけになります。銀行の住宅ローン営業で金融電卓の購入を考えているのであれば、目的に合った機能がついているか入念にチェックしましょう。

間違えて購入してしまうと、お金の無駄になってしまいます。

金利計算におすすめの「金融電卓」5つを紹介!

金融電卓は多くのメーカーから数種類発売されており、どの金融電卓が優れているのか選択に迷うかと思います。お薦めの金融電卓5つをご紹介しましょう。

1:カシオ 金融電卓 折りたたみ手帳タイプBF-480

最初にご紹介したいのは、カシオのBF-480です。
折り畳みタイプなので、

◆コンパクトで持ち運びしやすい(サイズ(奥行×幅×高さ) : 81.5×118×13.5mm)
◆画面が大きい
◆ボタンも大きく入力しやすい

と言った特徴があります。

機能は固定金利、段階金利、元利均等固定金利、年賦償還、固定金利ボーナス返済、定期預金、外貨預金損益、メモリ操作などがついており、コンパクトながらも高機能です。

参考:https://casio.jp/dentaku/products/BF-480/

2:カシオ 金融計算電卓 BF-450-N

カシオ 金融計算電卓 BF-450-Nも折り畳み式の金融電卓です。
特徴として、以下のようになっています。

◆金融機関の借りる、貯める、殖やすといったサービスに対応
◆返済期間中に金利が変わる住宅ローンにも対応
◆積立預金や定期預金の満期額・元金にも対応

参考:https://support.casio.jp/storage/pdf/004/BF-450.pdf

3:HP 10bII+ 金融電卓 

HP 10bII+はヒューレット・パッカードが作る金融電卓です。海外製品ですので日本語対応していない点には注意しなければいけません。海外の商品を計算するときは、海外製の金融電卓の方が使いやすかったりします。国内の金融電卓では機能が足りないと言う方は、HP 10bII+を検討してみると良いでしょう。

参考:http://www.hp.com/ctg/Manual/c02989763.pdf

4:Canon 12桁金融電卓 FN-600

Canon 12桁金融電卓 FN-600は折り畳み式の金融電卓です。手ごろな値段で、機能は充実しています。胸ポケットに入る、薄型コンパクトデザインな点も高評価です。持ち運びしやすい金融電卓を探している方に是非お勧めしたい逸品です。

参考:https://cweb.canon.jp/calc/lineup/function/fn600/index.html

5:シャープ 金融電卓 EL-K632X

シャープ 金融電卓 EL-K632Xは、以下のようになっています。

◆万単位で入力可能で、大きな計算に向いている

◆計算結果以外に入力値も記憶可能

◆預金の受取額、利率、外貨預金など貯蓄計画のシミュレーションが容易

◆大型表示で読みやすい

コンパクトかつ高機能で、初めて金融電卓を買う方から、今の機能が足りないので買い替えたいという方まで使いやすい金融電卓と言えるでしょう。

参考:http://www.sharp.co.jp/corporate/news/150602-a.html

金利の計算なら電卓アプリもおすすめ!

『金融業界で働いているわけでは無いけど、色々なお金の計算をしたいな』という方にお薦めしたいのが電卓アプリです。現在のスマホアプリの機能は進化していて、あなたが行いたい計算機能を有したアプリもあるでしょう。
金利計算の為のおすすめ電卓アプリをご紹介します。

どこでもローン計算機

どこでもローン計算機は・・・

◆いくつかの項目を入力するだけで住宅ローンの計算ができる
◆返済額、総返済額を出力

といった住宅ローンの計算に特化したアプリです。

毎月の返済額、元金と利息の推移がわかりますので、これから住宅ローンを組もうと物件を探している方は、このアプリで一度計算して返済計画をと立ててみるといいでしょう。

参考:https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E8%A8%88%E7%AE%97/id520466267?mt=8

ローン計算 iLoan Calc

ローン計算 iLoan Calcではより詳細なローン計算が可能です。ボーナス払い、繰上返済にも対応しており、不動産業、金融業に従事している方にも評価されています。

グラフや試算結果をPDFやCSVファイルで出力できますので、試算結果を出してからの利用も行いやすいでしょう。

参考https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E8%A8%88%E7%AE%97-iloan-calc/id329174056?mt=8

10BII金融電卓 by Vicinno

10BII金融電卓 by Vicinnoは投資計算を行う専門のスマホアプリです。お金の時間的価値、キャッシュフロー分析、社債、統計分析など複雑な計算ができ、金融電卓をしのぐほどの高機能です。

証券会社、銀行員など投資商品を販売する方にとって、ぜひ使いこなせるようになりたいアプリと言えるでしょう。

参考:https://itunes.apple.com/jp/app/10bii%E9%87%91%E8%9E%8D%E9%9B%BB%E5%8D%93-by-vicinno/id734187686?mt=8

最後に

金融電卓の機能について、おすすめの金融電卓、金融電卓の代わりとなるスマホアプリについて解説してきました。

◆普通の電卓ではできない様な複雑な計算も金融電卓なら可能

◆住宅ローン、投資商品など複雑なローン計算を行うときに最適

◆金融電卓を購入するときは、製造メーカー、持ち運びしやすいか、主要機能をチェック

◆スマホアプリにも高機能な計算が可能な電卓があるのでチェック

といった事が言えるでしょう。

金融電卓を使いこなせるようになれば、仕事の幅、投資の幅が広がります。数字に強くなり、より明確な家計管理も出来るようになりそうです。金融電卓をまだ持っていない方は、是非高度な計算が可能な金融電卓の購入を検討してみてください。

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