CFP(Certified Financial Planner)とは、国際的に通用するファイナンシャルプランナー資格のことです。

保険や投資、年金、相続などお金の知識が必要な場面で頼れるのが「ファイナンシャル・プランナー(以下:FP)」です。FPはお金のプロとしての知識や経験を持ち合わせ、ライフプランニングの相談・提案をしてくれます。このFPの最高ランクが「CFP」という資格です。

FPの資格取得に興味があるけれど、どの資格から目指せばいいのか分からない。色々なFP資格の種類があるため、自分にはどの資格が適しているのか迷ってしまう。という方もいるかもしれません。

この記事では、CFPとはどのような資格なのか、その取得方法やAFP、FP1級との違い、取得することでのメリットなどについて紹介します。

CFPとは

CFPは、FPとして最高ランクの資格であり、国際的に通用する資格でもあります。ここではAFPとの違いも合わせて紹介します。

FP1級と並ぶ最高ランクの資格

CFPは、FP1級と並ぶFPの最高ランクの資格です。

FPは一言でいえば「お金のプロ」です。子育て、病気、災害、マイホーム、結婚、老後…人生には様々な楽しみがあるとともにリスクも背中合わせです。そして、それらのすべてがお金と関係してきます。この一人ひとり異なるライフプランを提案できるのがFPです。

国家資格である「ファイナンシャル・プランニング技能検定」の最高ランクは1級で、「FP1級」と呼ばれています。「CFP」は、FP1級の知識や経験が世界的に認められるものとして資格認定されているものです。

国際的に通用する資格

国際的なCFP組織であるFPSB(ファイナンシャル・プランニング・スタンダーズ・ボード)は、お金相談者とFP専門家の双方にとってメリットが増えるよう、CFP資格を推進しているグローバルな組織です。

CFPは世界25の国や地域で導入(2021年3月現在)されており、世界のCFP認定者数は19万人を超えています(2020年12月末時点)。

その中でも、金融先進国である米国が88,726人と一番多くのCFP認定者を輩出しています。米国では、CFPは公認会計士や弁護士と同様にプロフェッショナルな職業的資格とされ、高い位置づけにあります。

日本では2020年12月末現在で23,095人がCFPの資格認定されています。国際的な組織が認定するFP資格である「CFP」は、国際的に通用する資格として今後日本でもますます重要度や認知度が高まっていくでしょう。

AFPとの違い

AFPは日本FP協会の認定資格です。FPとして必要な提案書の作成、プラン実行援助などの技術や知識を持っているものとしてFP技能を習得した人に与えられる資格です。

一方、CFPの受験資格は「AFP認定者」もしくは「協会指定大学院の所定課程修了者」であり、AFPの上級資格であるといえます。

AFPとの最も大きな違いは、「CFPは世界水準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できると認められている」点で、これは世界で通用する資格であることを意味しています。

CFPとFP1級の違い

CFPとFP1級の違い

CFPとFP1級はどちらもFPの最高ランクであり、レベルの高い資格です。しかし、資格の中身には差があります。CFPとFP1級の異なる点を3つ解説します。

国家資格か民間資格か

FP技能検定試験は、「一般社団法人 金融財政事情研究会(通称:きんざい)」「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(通称:日本FP協会)」が実施するFP試験です。両機関とも厚生労働大臣の​​指定試験機関で指定を受けており、FP技能検定試験は「国家資格」として認められています。

AFP・CFPは、「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(通称:日本FP協会)」が実施している資格試験で「民間資格」です。AFPを取得するためには、AFP認定研修の修了とFP技能検定試験2級の合格が必須となります。AFPを取得することで、さらに上級であるCFPの受験資格を得ることができます。

資格の更新が必要

AFPとCFPには有効期限があり、2年ごとに更新が必要です。日本FP協会は、資格取得時の知識だけにとどまらず、継続的な教育と資格更新が必要と定めています。資格更新要件として、所定の継続教育単位を取得する必要があります。

継続教育単位を取得するためにはいくつかの方法があります。研修を受講して単位を取得する方法や、執筆活動や講師活動を単位として申請する方法などがあり、それらを組み合わせて単位を取得します。CFPの資格更新に必要な単位数(30単位)と科目数をクリアし更新手続きを行います。

FPにとって最新の法制度を熟知しておくことや、日々変化する経済状況について学ぶことは重要です。次々と販売される新しい保険商品や金融商品の知識を深めることで、常にお客さまに適したプランを提案ができます。そのためにも研修を受けるなどして、定期的に資格の更新をすることが重要とされています。

一方、FP技能検定試験には資格の更新制度はありません。

維持費がかかる

AFP・CFPの資格は維持費がかかります。具体的には入会金や年会費、2年ごとの資格更新のためのセミナー費用などです。

まず、AFPとして認定され日本FP協会へ入会するためには入会金10,000円が必要です(初年度のみ)。それ以外に年会費として毎年12,000円を納めます。

また、CFPとして認定された場合、初年度の新規登録料は5,000円、年会費がAFPと同様の12,000円とCFP会費8,000円を納めます。

  AFP CFP
入会金 10,000円
(初年度のみ)
年会費 12,000円
(毎年)
12,000円
(毎年)
CFP
新規登録料
5,000円
(初年度のみ)
CFP会費 8,000円
(毎年)
合計 22,000円(初年度)
12,000円(次年度以降)
25,000円(初年度)
20,000円(次年度以降)

さらに、2年ごとの資格更新には単位取得が必要であり、単位取得には次のような維持費がかかります。

  • 研修やセミナーの受講費用
  • 「FPジャーナル継続教育テスト」や「FP実務と倫理テスト」の受験費用
  • FPフェアの参加費用

それぞれ金額は異なりますが、単位取得には最低でも1万円程度が必要です。

出典:日本FP協会「CFP®資格の維持にかかる費用を教えてください。 No.0600002」
出典:日本FP協会「AFP資格の維持にかかる費用を教えてください。 No.0600001 」

CFP資格の取得方法

CFPとして認定されるまでには、「AFP認定者であること」「CFP資格審査試験全6課目に合格すること」「CFPエントリー研修を受講し修了すること」「3年間の実務経験があること」の4つをクリアし、登録申請をする必要があります。

AFP認定者であること

CFP資格を取得するためには「AFP認定者」であるという大前提をクリアしていなければいけません。

しかし、所定の大学院で単位を取得することでAFP認定を得ずにCFP試験を受験することができます。2021年9月時点では、千葉商科大学会計専門職大学院や多摩大学大学院など8つの大学院が認定されており、所定の課程を修了すればCFP試験を受験することが可能です。

また、提案書作成など要件を満たせばAFP認定を受ける権利を得られます。

CFP認定教育プログラムを実施する大学院一覧

大学院名 学科・学部
札幌学院大学
大学院
法学研究科
地域社会マネジメント研究科
千葉商科大学
会計専門職大学院
会計ファイナンス研究科
多摩大学
大学院
経営情報学研究科
明治大学
専門職大学院
グローバル・ビジネス研究科
東洋学園大学
大学院
現代経営研究科
京都先端科学大学
大学院
経済学研究科
法学研究科
広島修道大学
大学院
商学研究科
法学研究科
経済科学研究科
琉球大学
大学院
人文社会科学研究科

出典:日本FP協会「CFP®認定教育プログラムを実施する大学院」

実務経験が必要

CFPに認定されるためには、CFP資格審査試験に合格する10年前から合格後5年の間に、通算で3年以上の実務経験が必要です。CFP資格認定に必要な実務経験とは「FP実務の6ステップ」のいずれかの経験をしていることと、「顧客がいること」と定義されています。

実務経験にはFPに関する幅広い業務が該当しており、例えば以下のような業務があります。

  • FP分野における相談・提案業務、執筆や講師業務
  • 税務事務所での確定申告に係る相談や手続き代行
  • 対面による保険契約や金融商品の提案・販売
  • 不動産の売買仲介業務
  • 社会保障や介護保険等の説明や相談 など

日本FP協会によると、「顧客」とは「サービスを受ける者」と定義されています。サービスそのものが有料であるかどうかは問われないため、無料相談の場合でも「顧客」の定義をクリアできます。

また、実務経験が足りない場合は、FP協会や認定教育機関などが実施する「みなし実務研修」の受講・修了することで実務経験とすることができます。

出典:日本FP協会CFP®資格認定における実務経験

CFP資格審査試験に合格

CFP資格審査試験は次の6課目です。

  • 金融資産運用設計
  • 不動産運用設計
  • ライフプランニング・リタイアメントプランニング
  • リスクと保険
  • タックスプランニング
  • 相続・事業承継設計

これら6課目すべてに合格する必要があります。1課目ずつ受験することもできますし、6課目を一括で受験することも可能です。

試験は毎年6月と11月の年2回実施され、自分の学習状況や仕事とのバランスを見ながら受験を進めることができます。

CFPエントリー研修の受講・修了

CFP認定を受けるためには、CFPエントリー研修の受講・修了が必須です。

CFP資格審査試験全6課目の合格者を対象に、CFPエントリー研修が行われます。年2回開催され、CFP認定者に求められる倫理やFP実務の6ステップなど、CFPとして活躍するために必要なことを学びます。

CFPエントリー研修は約2週間、通信研修(eラーニング)形式にて無料で行われます。いつ受講しても構いませんが、CFPの合格発表後の7月下旬と12月下旬に実施されるため、合格した後すぐに実施される研修に参加するのがおすすめです。高いモチベーションのまま受講するのが望ましいです。

試験合格後、要件を満たしたら登録申請

「通算3年以上の実務経験」「CFP認定試験の合格」「CFPエントリー研修の受講・修了」すべての要件を満たしたら、CFP資格認定登録の申請をします。

実務経験がすでに3年以上ある状態でCFP試験に合格した場合は、エントリー研修の受講・修了により要件が満たされます。実務経験がまったく無い状態でCFP認定試験に合格した場合は、その後エントリー研修を受講しながら実務経験を得ることで要件が満たされます。

順序は人それぞれですが、申請し忘れを防ぐためにも要件がそろい次第の申請をおすすめします。不備なく登録手続きが完了すれば、CFP認定者となります。

CFPを取得するメリット

CFPを取得するメリット

CFPを取得するためには学習する時間や費用を要します。その反面、CFPを取得することによる大きなメリットがあります。たくさんあるメリットから3つを紹介します。

転職や昇進に有利になる場合がある

FPの中でも最高ランクである「CFP」を取得したとなれば、お金のプロとして一目置かれます。

お金の知識は金融業界だけに限らずすべての業界、すべての人にとって必要なものです。お金の知識と経験を兼ね備えた人材は、会社にとって重要な存在です。そのため、CFPの取得は転職活動をするときの力強い資格となります。

転職をしなくても、現在の職業にCFP資格がプラスされることで仕事の幅が広がることが期待できます。CFPの取得や更新のために参加する研修・セミナーで新たな顧客をつかんだり、新しい業務に携わったりと今まで以上の活躍が認められ昇進に有利になる場合もあるでしょう。

高度な知識を継続して習得できる

CFP資格維持には2年ごとに更新が必要です。資格更新のためには研修の受講や30単位の獲得など継続学習が必須のため、常に最新の情報にアップデートされます。

毎年のように改正される法制度や日々目まぐるしく変化する経済状況、それらに対応させるべく販売される保険商品や金融商品など、最新の情報はCFPにとって必要不可欠です。

2年ごとの資格更新のたびに、法改正や新制度はお客さまにどのような影響を与えるか、お客さまにどう活用できるかなど、高度な知識を習得できる場が必然的に与えられるのはCFP取得の大きなメリットといえます。

国際的に通用する資格

CFPは世界標準資格として国際的に通用し、北米、アジア、ヨーロッパなどを中心に世界25カ国で導入されています。CFPは国際的な資格であり、高度な知識や経験を持ったFPとして認定されている資格です。

お客さまは自身の資金計画や財産に関すること、保険や金融商品のことなど、プライベートな相談をするのに多少の不安を抱えます。しかし、国際的に通用するCFPを取得している方なら安心できると信頼も深まることでしょう。

もちろん、CFP資格を取得したからといって世界で活躍できるという意味ではありません。しかし、世界で通用する資格を取得することは、日本での仕事にも大きく影響することが期待されます。

出典:日本FP協会「CFP®資格とは?」

まとめ:CFPを活かすことができるなら資格取得を目指しましょう

CFPを活かすことができるなら資格取得を目指しましょう

CFP資格を取得するには、まずはAFP認定者になり、その後6課目の試験に合格する必要があるなど、時間と費用を要します。

しかし、自分の現状を踏まえて今の仕事にCFPを活かすイメージができている、もしくは、CFPを取得しスキルアップして活躍していきたいと願うなら、ぜひ資格取得を目指してがんばりましょう。

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