マイホームの購入には、多くの人が数千万円規模の住宅ローンを利用しています。

そのため、住宅ローンの返済額が家計に与える影響を把握し、無理のない範囲で借り入れることが重要です。

月々10万円の住宅ローン返済額は「生活がきつい」と感じる人もいますが、その理由や実態を理解しておくことで、適切な住宅ローンの契約につなげられるでしょう。

この記事では、住宅ローンの返済額が月々10万円の場合に「きつい」と言われる理由や具体的な返済シミュレーション、返済が難しいときの対応策などを紹介します。

住宅ローン契約時に気を付けたいポイントも解説していますので、ぜひ参考にしていただき、無理なく返済できる範囲で住宅ローンを契約しましょう。

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住宅ローンが月々10万だときつい?その理由は?

住宅ローンが月々10万だときつい?その理由は?

月々10万円の住宅ローンの返済がきついと言われる一般的な理由として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 住宅ローン以外の支出
  • ライフプランの変化
  • 住宅ローン返済シミュレーションの甘さ

それぞれのポイントを解説していきます。

住宅ローン以外の支出

住宅ローンの返済額が月々10万円になると、想定外の支出が重なり「返済がきつい」と感じるケースが多くあります。

主な支出としては以下の3つが挙げられます。

  • ライフステージ変化の際の大きな出費
  • ランニングコスト
  • 生活費

それぞれ具体的にどのような支出が想定されるのかを確認しておきましょう。

ライフステージ変化の際の大きな出費

住宅ローンを組む際は、契約時点の生活状況や収入をもとに返済プランを立てることが一般的です。

しかし、結婚や出産などライフステージの変化によって、まとまった出費が必要となるケースは少なくありません。

住宅ローン返済の負担が増える原因として、ローン契約当初と状況が変わり、想定外の支出が発生するパターンが考えられます。

具体的には、結婚式の費用や出産費用、子どもの教育費といった大きな支出が挙げられるでしょう。

こうした出費が予想される場合には、あらかじめ計画に組み込み、住宅ローン返済が家計を圧迫しないよう注意することが重要です。

ランニングコスト

マイホームを購入すると、住宅ローンの返済に加えてさまざまなランニングコストが発生します。

マンションや戸建てを購入した際の維持費が家計を圧迫し、結果として「月々10万円の返済がきつい」と感じてしまうケースも少なくありません。

マンションを購入した場合、固定資産税や都市計画税のほかに、管理費、修繕積立金、駐車場代などが継続的にかかります。

一方、戸建ての場合でも固定資産税や都市計画税に加え、火災保険料や必要に応じた修繕費が発生します。

住宅ローンの返済だけでなく、マイホーム購入に伴うランニングコストがあることを考慮して、無理のない資金計画を立てることが大切です。

購入後の維持費を把握しておくことで、生活が圧迫されるリスクを軽減できるでしょう。

生活費

住宅ローン返済を計画する際に、生活に関わる支出を見落としてしまうケースも少なくありません。

水道光熱費や食費といった基本的な生活費に加え、医療費や娯楽費、車の維持費といったさまざまな支出が重なることで「月々10万円のローン返済がきつい」と感じてしまうことが多いです。

さらに、近年は物価やエネルギー価格が高騰しており、日々の生活費が上昇傾向にあります。

税金や社会保険料の負担も年々重くなっており、これらの支出増加を見越しておかなければ、想定外に家計が圧迫される可能性があります。

物価高騰や税負担増などの外部要因も含めてシミュレーションし、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。

住宅ローンを契約する際は、毎月の支出全体をしっかりと把握し、無理なく返済できる金額を設定するようにしましょう。

ライフプランの変化

ライフプランの変化

ライフプランの変化に伴い、月々10万円の住宅ローン返済が次第に苦しくなるケースは少なくありません。

主に以下の3つのパターンが想定されます。

  • 老後資金が足りない
  • 災害や病気のリスク
  • 働き方の変化

それぞれのパターンを確認しておきましょう。

老後資金が足りない

住宅ローンは返済期間が長期にわたることが多いため、完済する頃には老後が間近に迫っているケースも少なくありません。

月々10万円のローン返済が続くことで十分な老後資金を準備できず、結果として資金が不足してしまうことがあるのです。

例えば、30歳の時点で返済期間30年以上の住宅ローンを契約した場合、完済する頃には60歳を過ぎています。

定年退職と同時期にローンが完済する場合、老後の資金積立に回す余裕がなかったり、現役を引退して年金生活に入った後に返済負担が残ったりする可能性があります。

老後の生活資金が不足しないよう、住宅ローンを組む際には返済計画に加えて老後資金の準備も見据えたライフプランを立てることが重要です。

また、早期完済や繰り上げ返済を視野に入れることで、老後の資金計画に余裕を持たせられるでしょう。

災害や病気のリスク

災害や病気によって収入が減少し、月々10万円の返済が難しくなるというパターンも想定されます。

そのため、住宅ローンを契約する際は、万が一の事態に備えて適切な保険への加入を検討しておくことが大切です。

災害に備える場合、火災保険や地震保険が有効です。

これらの保険に加入しておくことで、火災や地震による住宅の損害が補償され、災害による経済的な負担を軽減できます。

また、住宅ローン契約時に加入する「団体信用生命保険(団信)」は、万が一、契約者が死亡または高度障害状態になった場合、ローンの返済が不要となる保険です。

最近では、がんや脳卒中などの特定疾病にかかった場合や長期の入院で就業不能状態となった際に適用される商品も増えています。

災害や病気は予期せぬタイミングで発生するため、事前にこれらの保険を活用し、リスクに対する備えを整えておくことが重要です。

安心して住宅ローンを返済できるよう、万が一の状況を想定して対策を講じましょう。

働き方の変化

働き方の変化による収入の減少が、住宅ローン返済を厳しくしてしまうケースも少なくありません。

例えば、共働き世帯で配偶者が退職し一馬力の収入になる場合や、転職によって収入が下がってしまうといった事態が考えられます。

さらに、住宅ローンの返済が重荷となり、転職やキャリアチェンジといった働き方の見直しが難しくなるケースもあります。

本来自分の人生設計に合わせて柔軟に働き方を変えたいと考えていても、収入の減少による住宅ローン返済の不安からキャリアの選択肢を狭めてしまうことにもなりかねません。

このような事態を避けるためにも、現状の収入だけに頼った無理のある返済計画は立てず、ライフスタイルやキャリアの将来的な変化を見越して、余裕をもった範囲で住宅ローンを契約することが重要です。

家計全体のバランスを見極めながら、長期的に安定した返済が可能かどうかをしっかりと判断しましょう。

住宅ローン返済シミュレーションの甘さ

住宅ローン返済シミュレーションの甘さ

住宅ローンの返済が苦しくなる要因として、契約前に行う返済シミュレーションが甘かったというケースがあります。

特に、以下の2つのパターンに注意が必要です。

  • 返済額に無理があった
  • 金利の変化を考えていなかった

具体的にどのような問題が発生しやすいのか、それぞれ確認しておきましょう。

返済額に無理があった

契約時に設定した毎月の返済額に無理があったことが、住宅ローン返済を苦しくしてしまう原因の一つです。

支払いの見通しが甘く、当初から現実的ではない返済計画を立ててしまうケースには注意が必要です。

一般的に、住宅ローンの返済割合(返済負担率)は収入の「30%以下に抑えるべき」と言われています。

例えば、月収25万円の人が毎月10万円を返済する場合、返済割合は40%になり、他の生活費を圧迫してしまう可能性が高いでしょう。

固定費である住宅ローンの返済負担が重くなると、想定外の出費やライフスタイルの変化に柔軟に対応しにくくなります。

返済シミュレーションをしっかりと行い、現在の収入や将来のライフプランも踏まえて、無理なく返済していける範囲で住宅ローンを契約することが重要です。

金利の変化を考えていなかった

変動金利で住宅ローンを契約した場合、日本の政策金利の上昇に伴い、ローンの金利が上昇する可能性があります。

このような金利変動を想定していなかった場合、毎月の返済額が増え、返済が苦しくなってしまうこともあります。

例えば3,500万円の住宅ローンを元利金等返済で借り入れ、返済期間を35年とした場合、金利に応じた毎月の返済額は大きく異なります。

金利毎月の返済額返済総額
1%98,799円41,495,820円
3%134,697円56,572,801円
5%176,640円74,189,054円

住宅保証機構株式会社「住宅ローンシミュレーション」をもとに試算

このように、金利が上昇すると毎月の返済額が増えるだけでなく、トータルの返済額も大幅に膨らむ可能性があります。

特に変動金利を選択する場合には、将来の金利上昇リスクも考慮しなければなりません。

金利変動をシミュレーションにしっかりと組み込むとともに、無理なく返済できる金額を算出して契約することが重要です。

また、金利リスクを低減させたい場合には、固定金利やミックス金利など他の選択肢も検討してみると良いでしょう。

【世帯収入別】年収ごとのシミュレーション!適切な住宅ローンの返済金額は?

【世帯収入別】年収ごとのシミュレーション!適切な住宅ローンの返済金額は?

次に、年収ごとに住宅ローンの返済シミュレーションを行います。ここでは、年収300万円、500万円、700万円の場合を想定し、それぞれに無理なく返済できるであろう金額について確認していきます。

このシミュレーションを参考に、ご自身の収入に合った返済額を設定する際の目安にしてください。

年収300万円の場合

住宅ローンの返済額は「年収の20~30%」が目安とされており、この範囲を超えると返済負担が家計に影響を与えるリスクが高まります。

例えば年収300万円の方の場合、年間の返済額はおよそ60万円~90万円が目安となり、月々の返済額に換算すると5万円~7.5万円程度に収めるのが望ましいと言えます。

この基準を基にすると、月々10万円の住宅ローン返済は年収300万円の方にとって過剰な借入となる可能性が高く、日常生活やライフイベントに支障をきたす恐れがあります。

住宅ローンを契約する際は、余裕を持った返済額を設定し、長期的に無理なく返済を続けられるプランを立てることが重要です。

年収500万円の場合

年収500万円の場合、住宅ローンの年間返済額の目安は100万円~150万円程度に設定され、月々の返済額は約8.3万円~12.5万円が適切な範囲とされています。

この水準であれば、月々10万円の住宅ローン返済も可能です。

しかしながら、結婚や子どもの教育費などのライフイベントに伴う大きな出費や、老後資金の準備が必要になる将来を考えると、毎月10万円の返済額では家計に余裕が持てない可能性もあります。

また、変動金利で契約している場合、金利の上昇リスクによって返済額が増加する懸念もあります。

これらの要因を考慮すると、返済の負担を軽減しつつ安定した生活を送るためには、月々の返済額を理想的な8万円程度に抑えるのが望ましいと言えます。

余裕を持った計画を立て、無理なく返済できるプランを選ぶよう心掛けましょう。

年収700万円の場合

年収700万円の場合、住宅ローンの年間返済額の目安は140万円~210万円、月々の返済額で言えば11.7万円~17.5万円程度が適切とされています。

この水準であれば、月々10万円の住宅ローン返済は比較的ゆとりを持って行えると考えられます。

毎月の返済に余裕がある場合、金利の総負担を抑えるための早期返済も効果的です。

ボーナス時に追加返済をすることで元本の減少を促進したり、まとまった貯蓄ができたタイミングで繰上返済を行ったりするのも有効な方法です。

ただし、繰上返済を検討する際には、手元の資金に過度な影響を与えないよう注意する必要があります。

一定の生活費や緊急時の資金を確保した上で計画的に返済を進めることで、余裕を持ちながら安心して住宅ローン返済を進められるでしょう。

月々10万円の住宅ローンの場合いくらの物件を購入できる?返済にかかる期間は?

月々10万円の住宅ローンの場合いくらの物件を購入できる?返済にかかる期間は?

住宅ローンで月々10万円を返済する場合、どのような物件を購入できるのかについて考えることは、マイホーム購入の重要なステップです。

ここでは、物件の種類ごとの返済額の相場を踏まえつつ、月々10万円の返済で購入可能な物件価格をシミュレーションして解説します。

物件タイプごとの返済額の相場

国土交通省住宅局の「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の年間返済額の平均は月々10万円を超える場合が多く、予算内に収めるには難しいケースが一般的です。

そのため、注文住宅を検討する場合は、頭金を多めに用意する必要があります。

物件タイプ月々の返済額
注文住宅約12.9万円
分譲戸建住宅約10.4万円
分譲集合住宅約10.3万円
既存(中古)戸建住宅約9.0万円
既存(中古)集合住宅約9.2万円
リフォーム住宅約5.0万円

一方で、分譲戸建住宅や分譲集合住宅、中古の戸建住宅・集合住宅は、月々10万円の住宅ローンで購入可能な物件が多く存在します。

分譲住宅では建物や土地がセットで販売されていることが多く、価格設定が比較的抑えられているため、選択肢に入れやすいでしょう。

中古住宅に関しては新築よりも価格が低いため、広いエリアやゆとりのある間取りを条件に物件を探すことが可能です。

出典:国土交通省 住宅局「令和5年 度住宅市場動向調査報告書」

月々10万円の住宅ローンで物件を購入するシミュレーション

月々10万円の住宅ローンで物件を購入するシミュレーション

月々10万円の住宅ローンを組む際、購入できる物件の価格は返済期間によって異なります。

返済期間が長くなるほど毎月の返済額が同じでも借りられる融資額は増えますが、これにより総支払額(利息負担)は大きくなります。

また、年齢制限があるため、50年ローンを組むには比較的若い契約者が前提となります。

以下の条件を前提として返済期間に応じた住宅ローンの融資額をシミュレーションし、購入可能な物件価格をまとめました。

【条件】

  • 元利金等返済
  • 金利:1%
  • 月々の返済額:10万円
  • 年収500万円
返済期間融資額
20年21,740,000円
30年31,090,000円
35年35,420,000円
50年47,200,000円

住宅保証機構株式会社「住宅ローンシミュレーション」をもとに試算

返済期間は契約時点での年齢やライフプランに応じて変わってきますが、50年にわたるローン返済が可能であれば約4,700万円の物件が選択肢に入ります。

一方で20年程度の返済期間を設定する場合、約2,100万円の物件が目安となります。

上記の表を参考にしつつ、購入する物件の価格をシミュレーションしましょう。

月々10万の住宅ローン返済がきつい人の対応策

月々10万円の住宅ローン返済が負担に感じる場合、以下のような対策を検討してみましょう。

  • 月の返済額を減らす
  • 元利均等返済と元金均等返済のどちらがいいか考える
  • 住宅ローンの返済シミュレーションを徹底的に行う
  • 家計を見直す

それぞれの対策を詳しく解説します。

月の返済額を減らす

月々のローン返済がきついと感じたら、まずは月の返済額を減らす方法を検討することが重要です。

具体的な選択肢として、ローンの借り換え、繰上返済、返済期間の延長があります。

現在契約している住宅ローンよりも金利が低いローンが他社で提供されている場合、借り換えを検討するのが良いでしょう。

借り換えによって金利が下がると、毎月の返済額を減らすことができる可能性があります。

また、一定の貯蓄がある場合には繰上返済も効果的です。繰上返済を行うことで、元金が減少し、それに伴い利息額や月々の返済負担が軽減されます。

さらに、返済期間を延長する方法も検討できます。返済期間を長くすると月々の返済額は減りますが、トータルの支払額が増えることには注意が必要です。

これらの選択肢を考慮し、月々の返済負担を無理のない水準に抑えられるよう調整することをおすすめします。

返済計画を見直し、将来にわたって安定した返済が可能な状況を整えることが大切です。

元利均等返済と元金均等返済のどちらがいいか考える

住宅ローンの返済方法は「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

どちらを選ぶかは、自身のライフスタイルや将来の計画に合ったものを選択することが重要です。

「元利均等返済」は、毎月の返済額が一定で、初期の返済負担を抑えやすいのが特徴です。

一方、「元金均等返済」は、元金部分を均等に返済するため、初期の返済額は大きくなりますが、支払いが進むにつれて月々の負担が軽くなる点がメリットです。

それぞれの特徴は後述してます。月々の家計状況や将来的な収入の見通しなどを踏まえ、適切な返済方法を選ぶようにしましょう。

住宅ローンの返済シミュレーションを徹底的に行う

住宅ローンの返済計画を立てる際は、各種条件を反映させた綿密な返済シミュレーションを行うことが重要です。

「無理なく返済できる」と確信が持てるまで、十分に検討を重ねましょう。

返済シミュレーションを行う際には、自分のライフプランを明確にしておく必要があります。これには、将来発生し得る大きな支出や生活の変化を考慮することが欠かせません。

たとえば、子どもの教育費、車の購入、老後資金など、長期的な視点での支出を漏れなく計算に組み込むことで、想定外の負担を回避できます。

さらに、具体的な数字や計画をもとに試算を行うだけでなく、専門家のアドバイスを受けるのも良い選択です。

ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すれば、自分の家計やライフプランに適したアドバイスを受けることができ、より現実的かつ安定した返済計画を立てられるでしょう。

家計を見直す

住宅ローンの返済を安定して行うためには、ローン以外の支出を見直し、無駄を削減することが欠かせません。

家計全体の状況を把握し、必要性の低い支出を特定して削減する工夫をしてみましょう。

特に見直しの効果が大きいのは、毎月固定的に支払っているサブスクリプションサービス、保険、通信料といった支出です。

たとえば、利用頻度が低いサブスクリプションサービスを解約したり、必要以上に補償内容が手厚い保険を見直したりするだけでも支出の削減が可能です。

また、通信費については、格安スマホやインターネット回線の見直しを検討することで、大幅なコストダウンが期待できます。

ローン返済が家計を圧迫している場合、月々の支出を細かくチェックし、優先順位をつけて必要な支出とそうでないものを分けることが重要です。

少しずつでも支出を削減することで、住宅ローン返済の負担を軽減し、家計を健全な状態に保ちましょう。

住宅ローンを組む際に気を付けるポイント!理想的な計画とは?

住宅ローンを組む際に気を付けるポイント!理想的な計画とは?

住宅ローンを組む際には、慎重に計画を立てることが大切です。

ここでは、理想的なローン計画を立てるために押さえておきたいポイントを解説します。契約前にしっかりと確認し、後悔のない選択を目指しましょう。

返済期間の長さ

住宅ローンを組む際、返済期間の設定は非常に重要なポイントです。

返済期間が長くなるほど、毎月の返済額を抑えられるため、家計への負担は軽くなります。

しかしその分、支払う利息の総額が増えるため、最終的な返済総額は大きくなります。

一方で、返済期間を短く設定すれば、利息の支払いを抑えて返済総額を小さくすることが可能です。ただし毎月の返済額が増えるため、家計に与える負担が大きくなります。

重要なのは、月々の返済負担と返済総額のバランスをしっかり見極めることです。

自身の収入や生活費、将来のライフイベントを考慮し、無理なく返済できる期間を慎重に設定しましょう。

また、返済計画を立てる際には、複数の期間でシミュレーションを行い、自分にとって最適な条件を選ぶことが大切です。

元利均等返済と元金均等返済

住宅ローンを選ぶ際、「元利均等返済」と「元金均等返済」のどちらを選ぶべきかは、返済計画を左右する重要なポイントです。

各返済方法の特徴をしっかり理解し、自分のライフプランに合った方法を選ぶことが求められます。

「元利均等返済」は毎月支払う返済額が一定となる返済方法、「元金均等返済」は毎月支払う返済額のうち、元金の額が一定となる返済方法です。

事前に返済シミュレーションを行い、それぞれの方法での返済額や総返済額を具体的に確認しながら、自分に合った返済計画を立てましょう。

元利均等返済

元利均等返済は、毎月の返済額が一定となるため、計画的に返済を進めやすいのが特徴です。

特に、返済が始まったばかりの時期には、返済負担を軽減できるため、家計管理がしやすくなります。

ただし、同じ借入期間で比較すると、総返済額は元金均等返済よりも多くなる点に注意が必要です。

利息が元金に対して計算されるため、返済の初期段階では利息が多くを占め、元金の減少が遅い傾向があります。

元金均等返済

元金均等返済は、毎月支払う元金の額が一定で、利息は残りの元金に応じて計算されるため、返済が進むにつれて毎月の返済額が減少していきます。

この方法では元金の減少が早く、総返済額を抑えられるのがメリットです。

一方で、返済が始まった当初は毎月の返済額が高額になるため、初期の家計負担が重くなる点がデメリットといえます。

どちらの返済方法を選ぶべきかは、現在の収入や将来のライフイベントを考慮する必要があります。

安定した収入を見込める場合や、返済の初期負担を軽減したい場合は元利均等返済が適しているかもしれません。一方で、早期に元金を減らし、総返済額を抑えたい場合には元金均等返済が選択肢となります。

固定金利と変動金利

住宅ローンを選ぶ際、「固定金利」と「変動金利」のどちらを選ぶかも大切な項目です。

固定金利は返済期間中金利が変動しないタイプ、変動金利は一定期間ごとに適用金利が見直されて変動していくタイプとなります。

固定金利は契約時の金利が返済期間中変わらないため、返済額が一定で計画を立てやすいですが、変動金利より初期の金利が高い傾向があります。

一方、変動金利は固定金利よりも低金利で始められるメリットがあるものの、市場金利の変動により返済額が増加するリスクがあります。

どちらを選ぶにしても、家計の状況や将来の計画に基づいて慎重に検討することが大切です。

返済計画は無理のない範囲で立てる

住宅ローンの返済計画を立てる際は、無理のない範囲で計画を構築することが最も重要です。

一般的には、年間返済額が年収の35%以内であれば審査に通る可能性が高いとされていますが、実際に無理なく返済を続けるには、年収の25%以内に抑えるのが理想的です。

自身の年収や将来の収入の見通しを考慮し、過剰な借入を避けて安定的な返済が可能な計画を事前に整えておくことが大切です。

まとめ:月々10万円の住宅ローンがきつい場合は対策を講じましょう

まとめ:月々10万円の住宅ローンがきつい場合は対策を講じましょう

月々10万円の住宅ローン返済がきついと言われる背景には、住宅ローン以外の支出増加やライフプランの変化、シミュレーションの不足甘さなどが考えられます。

本記事のシミュレーションや住宅ローン契約前のチェックポイントなどを参考に、無理のない返済計画を立てることが大切です。

また、住宅ローン返済の負担軽減には、税金対策を行い手取り収入を増やす工夫も効果的です。

この機会にオンラインの「税金対策セミナー」に参加し、税負担を減らす方法を学んでみてはいかがでしょうか。

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