お札(お金)の数え方のコツを解説!縦読み、横読みのやり方や練習方法も紹介
レジ担当者や経理・事務担当者、冠婚葬祭や医療費の支払いなど、多くのお札を数える機会がある方も多いと思います。
お札の数え方を知っていると、そのような機会で素早く正確にお札を数えられるため役立つでしょう。
この記事では、ミスのないお札の数え方が知りたい、作業スピードを上げたいなど効率的なお札の数え方を知りたいという方に向けて、「縦読み」「横読み」と呼ばれる2種類のお札の数え方を解説していきます。
これらの方法は正確性や作業スピードの向上は勿論のこと、お札の破損や種類の確認まで行える非常に便利な数え方ですので、是非覚えておきましょう。
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この記事の目次
お札(お金)の数え方「札勘」は主に2種類
勘定には「お金を数える」という意味があります。
札勘定の略である「札勘(さつかん)」とは「お札を数える」を意味する言葉です。
札勘には「縦読み」と「横読み」の2種類の数え方があります。
大量のお札を数える場合、縦読みと横読みの両方を行い、数え間違いや違う種類のお札が紛れていないかダブルチェックします。
2種類とも実際に銀行で使用されている非常に効率的な数え方ですので、以下でそれぞれを解説します。
縦読みのやり方とコツ
「縦読み」はお札を縦に持ち、1枚1枚めくって枚数を数えるやり方です。
縦勘(たてかん)と呼ばれることもあります。
縦読みの特徴は、違う種類のお札や破損したお札が紛れていた際に発見しやすい点です。
お札を1枚ずつめくって確認していくため時間はかかりますが、お札をお客様に見せながら一緒に数えることができるので、安心感を与えることにも繋がります。
また、お札の枚数が少なくても使える数え方なので、日常生活でお札を数える際にとても便利です。
縦読みのやり方
出典:りそなグループ「銀行員が教える!札勘の仕方~上手なお札の数え方~《たて読み》篇」
- お札を整える
- 左手中指と薬指の間にお札を挟む
- 挟んだ状態のまま、人差し指と中指を覆うようにお札を奥へ折り曲げる
- 左手親指と人差し指でお札を挟んで固定する
- お札の右上を掴み、前後に揺すって広げる
- 右手の人差し指と中指をお札の裏側に固定する
- 右手の親指を上から下へ動かし、お札をめくる
- 右手の薬指でお札を優しくおくる
- 最後に中指を人差し指の上からお札に向けてはじき「パチン」と音を鳴らす
左手の力加減を調節する
スムーズに素早くお札を数えるためには、お札を挟んで固定する左指の力加減がポイントになります。
中指と薬指でお札をしっかり固定する
手順2の中指と薬指でお札を挟む際は、しっかりと力を入れましょう。
お札を挟む力が弱いと、右手でめくった際にお札がズレてしまい、スムーズにめくれなくなります。
親指と人差し指でお札を支える
手順4の親指と人差し指でお札を挟む際は、あまり力を入れ過ぎないように注意しましょう。
特に親指の挟む力が強過ぎるとお札を固定する力が強くなり、右手でめくりにくくなります。
「しっかり固定する」というよりも、お札を支えるくらいの力加減で挟むとスムーズにめくれます。
中指と薬指でお札がしっかり固定されていれば、親指と人差し指の挟む力は弱くても問題ありません。
親指に込める力がどうしても強くなってしまう場合は、中指と薬指に込める力を少し緩めてみてください。
中指と薬指の挟む力は、お札を逆さまにしたときに落ちない程度の力が入っていれば十分です。
1枚1枚しっかりめくる
お札の枚数を正確に数えるために、1枚1枚しっかりめくる意識を持ちましょう。
スピードを意識をするあまり、お札を数え間違えてしまっては意味がありません。
ポイントはお札を「親指」と「薬指」の2回に分けてめくることです。
薬指も使ってお札をめくると、お札が重なっていた際に発見しやすくなります。
親指と薬指で2回触れるため、触った感覚でお札の枚数を確認しやすい点に加えて、薬指を使ってお札をおくった際の音でも確認できます。
薬指の使い方は、親指でお札をめくったときにできる隙間に薬指を通しておくるイメージです。
手順には親指を上から下に動かすとありますが、やりづらいと感じた人はお札を斜め下にずらし、できた隙間から薬指でおくるやり方を試してみてください。
お札を折り曲げる際に、できるだけ面積を広くする
手順3で、お札を折り曲げる際に、上部の面積が広くなるように持ちましょう。
上部の面積が広いと、違う種類のお札や破損しているお札が紛れていた際に発見しやすくなります。
横読みのやり方とコツ
「横読み」は、お札を扇形に広げてから枚数を数えるやり方です。
横勘(よこかん)と呼ばれることもあります。
横読みの特徴は、お札を素早く数えられる点です。
縦読みと違い、異なる金額のお札や破損したお札を見分けることは難しくなりますが、4、5枚を1つの単位として数えるため、慣れると縦読みよりも素早く数えられます。
また、お札を扇形に広げて数えるため、見た目も華やかな数え方です。
横読みのやり方
出典:りそなグループ「銀行員が教える!札勘の仕方~上手なお札の数え方~《よこ読み》篇」
- お札を整える
- 左手で下から包み込むようにお札を持つ
- 左手親指にお札が当たるように、右手でお札を斜め下に倒す
- そのまま円を描くように元の位置に戻してお札を開いていく
- 3と4を繰り返すことでお札を扇状に開いていく
- 右手親指をお札から離して倒すように注意する
綺麗な扇形を広げられるようにする
横読みができるようになるためには、お札を綺麗な扇形に広げられるかどうかがポイントになります。
綺麗な扇形とは、お札が等間隔に広がっている状態です。
お札が等間隔に広がらず、一部の隙間が広くなってしまったり、お札が重なっている部分があったりするとスムーズに数えられません。
お札が重なってしまうとスムーズに数えられないだけではなく、数え間違いが発生する可能性が高いため、綺麗な扇形に広げる練習はとても大切です。
左手の親指の力を調節する
手順にある通り、お札を左手で持ちます。
その際、表面を親指だけで支えますが、親指全体で押さえないで爪の先端で押さえること、強く押さえ過ぎないことがポイントです。
親指で強く押さえ過ぎてしまうと、お札は思うように開きません。
逆に押さえる力が弱過ぎると、お札を開く際にバラバラになってしまいます。
押さえる力が強過ぎても弱過ぎてもお札を思うように開けないため、何度も練習して込める力の感覚を掴んでいきましょう。
お札が綺麗に開けないとき
お札を動かしていると、左手の親指の付け根にお札が当たってしまい、左側がうまく開かない場合があります。
動かす際にお札の重心が左手側に置かれていることが原因であるため、右手側にお札の重心を置く意識を持ちましょう。
お札の束が重心のある方向に行くように動かすと、バランスよく全体的にお札が開きます。
慣れるまでは2、3枚ずつ数える
横読みでのお札の数え方は、右側のお札から4,5枚を1セットとして数えます。
ただ、最初から5枚を束にして数えようとすると時間がかかったり、数え間違えてしまうことも多いです。
最初は5枚ずつではなく、2、3枚ずつの束で数えるところから練習して徐々に枚数を増やしていきましょう。
お札(お金)を数える練習方法
練習用の「模造紙幣」を準備する
お札を数える練習をするためには、大量のお札が必要です。
実際に一万円札や千円札で用意してもいいですが、50枚・100枚のお札を準備するとなると難しい場合があります。
実物を用意できない場合は、「模擬紙幣」を使って練習しましょう。
お札の大きさは日本銀行のホームページで公開されているため自分で作成することも可能ですが、Amazonや文房具屋などで購入することもできます。
サイズや質感にこだわって作成された模擬紙幣もあり、本物のお札に近いもので練習したい人におすすめです。
YouTube動画を見ながら手順を覚えよう
この記事にもお札の数え方を解説している動画を紹介していますが、YouTubeで検索するとたくさんの動画がヒットします。
動画を参考にしつつ、手順やコツを覚えると上達に近づきます。
練習してもうまくいかないときは、動画のお手本と比較して何が違うかチェックしましょう。
慣れるまでは枚数を減らして練習する
数える枚数が増えると、お札を素早く正確に数える難易度は高くなります。
紙幣が100枚で1束であったり、模擬紙幣も100枚で1セットの商品がよく見られるため、いきなり100枚から練習を始める人がいるかもしれませんが、あまりおすすめはできません。
特に横読みは数える枚数が多くなるほど綺麗な扇形に広げる難易度が高くなるため、全く上達しない期間が続いてしまうこともあります。
最初は10枚・20枚と少ない枚数から練習を始めて各動作を覚えたり、手順を覚える時間に当ててください。
慣れたりコツを掴んだら、徐々に数える枚数を増やしましょう。
最後に「パチン」と音を鳴らせるとかっこいい
縦読みでお札を数える際は、最後の1枚を数えるときに「パチン」と音を鳴らす意識を持ちましょう。
最後の1枚をめくるとき、中指を人差し指の上からお札に向けてはじくと「パチン」と音が鳴ります。
パチンと鳴らす動作の目的は、かっこいいだけではありません。
お札が1枚のときと2枚以上のときとでは、はじいたときに鳴る音が違います。
最後にめくるお札が重なっていないかどうかをチェックする目的もあるため、必ずパチンと音を鳴らしましょう。
お札を上手に数えられたらかっこいい職業
お札を数える機会がある職業では、札勘ができると素早くお札を数えられたり、数え間違いを減らせたりするため業務効率が上がります。
札勘を習得しなければならない職業、札勘ができると仕事がスムーズに進められるようになる職業を紹介します。
銀行員
ネットバンキングの普及に伴い札勘する機会は減っているのが現状ですが、銀行員は入行前の研修の段階で札勘を習得します。
ただ、上述したネットバンキングの普及に加え、現在はお札を数える機器が導入されていることもあり、あまり札勘の練習を活かす機会がないかもしれません。
それでもお札を数える場面で遅かったり、数え間違えたりすると問題になるため、現金での取引がなくならない限り、これから銀行員になる人も札勘の習得が必要といえるでしょう。
経理
業種にもよりますが、経理は現金に触れる機会が多い職業です。
職場によっては毎日現金を確認する業務があるため、お札の数え方をマスターすると素早く正確に日々の業務を進められます。
これから経理の職に就く人が札勘の技術を活かす機会があるかどうかは、就職する会社次第で変わります。
キャッシュレスを導入している会社や現金を扱う機会が少ない業種の会社では、活かせる機会があまりないかもしれません。
とはいえ、経理は会社のお金を扱う担当であるため、身につけておいて損はない技術ではあります。
レジ打ち
レジ打ちは1回の会計で扱うお札の枚数はそこまで多くはないものの、混雑時を中心にスピードと正確性が求められます。
高額の商品を扱う職場でなければ、縦読みだけでも練習してみてはいかがでしょうか。
五千円札が不足している場合では、千円札を9枚お客さまにお返しする場合もあります。
お札の枚数が増えれば確認する時間が増えるため、いずれ札勘の練習が活かせる場面が訪れるでしょう。
まとめ:お札を正確に数えられるよう練習しましょう
お札の数え方には「縦読み」と「横読み」の2種類あります。
お金を素早く正確に数える必要のある職業に就く人は、2種類のお金の数え方を覚えると、業務に活かせます。
縦読みは、数えるお札が少ない場面でも素早く正確に数えられる数え方です。
横読みは、より素早くお札を数えられるため、大量のお札を扱う際は縦読みと合わせてダブルチェックするとミスを防げます。
縦読みと横読み両方の数え方を用いれば、お札の数え間違いを減らすことができます。
縦読みと横読みの2つをマスターして、かっこよくお札を数えられるようになりましょう。
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