ラッセル2000指数とは?上位構成銘柄や投資できるETF・投資信託
米国株には様々な指数が存在します。有名なところだと「ダウ平均」や「S&P500」、「NASDAQ100」などがあります。
これらと並んで重要な指数として、小型株指数の「ラッセル2000指数」にも注目が集まっています。
小型株は米国市場の動きを先行していることが多く、今後の市場の動きを先読みするために用いられる事が多いです。
この記事では、ラッセル2000指数の特徴や主な構成銘柄、投資できるETFや投資信託について解説します。
米国株を始める前に、各指数の概要を把握しましょう。
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この記事の目次
ラッセル2000指数の特徴とは
ラッセル2000指数とは、「ラッセルインベストメント社」が1984年に開発した株価指数です。
米国市場の先読みに用いられるラッセル2000指数の特徴を解説していきます。
米国の小型株で構成された指数
ラッセル2000指数とは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ市場に上場している銘柄のなかで時価総額上位1,001位から3,000位の銘柄を対象とした指数です。
米国株式の小型銘柄を対象とした指数で、小型株に投資するファンドや投資家の多くが参考にしています。
銘柄入れ替えは年に1回
ラッセル2000指数に組み入れられている銘柄は、年に1回入れ替えが行われます。
定期的に銘柄が入れ替えられるため、時価総額が大きくなった銘柄は除外されていきます。
常に小型の銘柄が組み入れられ続けることが、ラッセル2000指数の大きな特徴です。
例えば2021年6月に行われた銘柄入れ替えでは、ミーム株の代表格であった「AMC」が組み入れられました。
ミーム株とは、企業の業績などに関係なく、インターネット・SNS等で情報が拡散されて急激に株価が変動する銘柄のことです。
2021年上旬は「ゲームストップ【GME】」や「AMCエンターテイメント【AMC】」などが、ミーム株の筆頭として急激な株価変動をしました。
銘柄の入れ替えによって、注目を集めるミーム株などが組み入れられることもラッセル2000指数の特徴のひとつです。
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暴落の先行指数と言われている
ラッセル2000指数は「暴落の先行指数」ともいわれています。
小型企業は時価総額が小さいため、業績悪化による値動きが大きくなりやすいことが特徴です。
大企業と比べると倒産リスクも高いため、景気の悪化に対して敏感に反応しやすい傾向があります。
したがって米国の景気が悪化して大企業の株価が下落し始める前に、小型銘柄中心のラッセル2000指数が先に下落しているケースが多いのです。
これから米国株に投資を始めようという方は、ラッセル2000指数の値動きを定期的にチェックしておくことをおすすめします。
ラッセル1000、ラッセル3000という指数もある
ラッセルインベストメント社が算出している株価指数には、「ラッセル1000指数」「ラッセル3000指数」というものもあります。
それぞれの指数の特徴は以下のようになっています。
ラッセル1000 | ラッセル2000 | ラッセル3000 | |
構成銘柄 | ラッセル3000指数に該当する銘柄のなかで、時価総額上位1,000銘柄で構成 | ラッセル3000指数に該当する銘柄のなかで、時価総額1,001位〜3,000位の銘柄で構成 | 米国企業の株式のなかで、時価総額上位3,000銘柄で構成 |
特徴 | 米国市場に上場する大型株が対象 | 米国市場に上場する中小型株が対象 | 米国市場に上場する銘柄のほとんどをカバー |
ラッセル1000の概要と特徴
ラッセル1000指数は、米国市場の時価総額上位1,000銘柄を対象としている指数です。
大型株で構成されているため、米国市場をリードしている企業の株価の動きを確認することができます。
ラッセル2000指数と同様に年に1回銘柄の入れ替えが行われるため、直近で大きく成長した企業を反映しやすいという特徴があります。
ラッセル3000の概要と特徴
ラッセル3000指数は、米国市場の時価総額上位3,000銘柄を対象としている指数です。
米国市場のほとんどをカバーしているため、市場全体の株価の動きを捉えることができます。
ラッセル1000指数、ラッセル2000指数と同様に毎年1回、銘柄の入れ替えが行われることも特徴のひとつです。
ラッセル2000の主要上位構成銘柄
ラッセル2000指数を構成している主な構成銘柄を紹介します。
ラッセル2000指数に連動するETF「iシェアーズ ラッセル 2000 ETF」の2021年9月17日時点の組入上位10銘柄は以下の通りです。
ティッカー | 銘柄名 | 比率 |
AMC | AMCエンターテインメント・ホールディングス | 0.77% |
NTLA | インテリア・セラピューティクス | 0.36% |
CROX | クロックス | 0.32% |
LSCC | ラティス・セミコンダクター | 0.30% |
ASAN | アサナ | 0.29% |
BJ | BJsホールセール・クラブ・ホールディングス | 0.27% |
TTEK | テトラテック | 0.26% |
THC | テネット・ヘルスケア | 0.26% |
OVV | オビッンチビ | 0.26% |
SWAV | ショックウェイブ・メディカル | 0.26% |
中小型株が中心となっているため、S&P500やNASDAQなどの指数に組み入れられている銘柄と比較すると日本での知名度は高くない銘柄が多いことが特徴です。
出典:Black Rock「iシェアーズ ラッセル 2000 ETF」
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ラッセル2000連動の主なETF
ラッセル2000指数に連動した主なETF(上場投資信託)を2つ紹介します。
- iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)
- Vanguard Russell 2000 ETF(VTWO)
それぞれの特徴を見ていきましょう。
iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)
iシェアーズ ラッセル 2000 ETFは、アメリカの運用会社「ブラックロック」が運用しているETFです。
ラッセル2000指数に連動しており、2000年5月に設定されています。
運用純資産額が2021年9月時点で620億米ドルを超えており、多くの投資家から資金が集まっていることが特徴です。
投資期間中に手数料としてかかる経費率は0.19%と低く、コストを抑えた運用ができることも魅力となっています。
Vanguard Russell 2000 ETF (VTWO)
Vanguard Russell 2000 ETFは、アメリカの運用会社「バンガード」が運用しているETFです。
設定日は2010年9月22日で、「iシェアーズ ラッセル 2000 ETF」よりも新しく設定されています。
運用純資産額は60億米ドルと多くはありません。
一方で経費率は0.10%と低い水準であるため、運用期間中のランニングコストを抑えられる点が大きなメリットです。
ラッセル2000連動の主な投資信託
ラッセル2000指数に連動するように運用されている投資信託は、残念ながらほとんどありません。
ただし、三井住友DSアセットマネジメントが運用している「米国小型ハイクオリティファンド(資産成長型)」のように、ラッセル2000指数を参考指数にしている投資信託があります。
米国小型ハイクオリティファンドは、円ベースのラッセル2000指数を上回るような運用成果を目指しています。
米国小型株への投資を検討している人は、投資信託という手段も視野に入れておくと良いでしょう。
まとめ:ラッセル2000で米国市場を先読みしよう
ラッセル2000指数について解説してきました。
ラッセル2000指数は米国市場の小型株式を中心とした株価指数です。
小型株は景気の動きに敏感であるため、市場の動きを先読みする際に役立ちます。
もしラッセル指数が下落し始めた場合は、その後大型株も下落する可能性があります。
普段は米国大型株に投資している人も、日頃からラッセル2000指数をウォッチしておくことをおすすめします。
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