【2024】給与振込口座のおすすめ5選!ネット銀行のメリット・デメリットや口座を分ける理由
社会人になるとほとんどの方が指定口座に振り込んでもらう形で給与を受け取りますが、どの銀行口座を使用するかによって利便性が大きく異なります。
銀行はさまざまなサービスと連携しており、組み合わせによっては日々の生活を今よりも便利に・お得に過ごせるようになるでしょう。
例えば給与振込口座に指定するとATMや振込を無料で利用できる機会が増えたり、独自のポイントが付与されるなど、普段使いでお得な制度もあります。
この記事では、給与振込口座を選ぶ際のポイントやおすすめの銀行を紹介します。
給与振込口座はどこがいいか調べている方は参考にしてください。
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この記事の目次
給与振込口座を選ぶ際のポイント
ほとんどの会社では、給与の振込口座を自由に指定できます。
だからこそ利便性が高く、お得に利用できる給与振込口座を指定することが大切です。
ここでは、給与振込口座を選ぶときの3つのポイントについて解説します。
手数料の安さや無料回数
給与振込口座は、生活の中心となる「メインバンク」となるケースが一般的で、お金を引き出す機会が多いだけに手数料の安さや無料で利用できる回数は重要なポイントです。
ATMでお金を引き出す場合は、時間内であれば手数料無料のケースも珍しくありません。
しかし、時間外や土日祝日に急遽お金を引き出したいケース、コンビニやデパートなどの提携ATMでお金を引き出したいケースもあるため、手数料の安さや無料で利用できる回数は重視したいポイントです。
金利が高いかどうか
銀行にお金を預け入れた際の金利の高さも、給与振込口座を選ぶ上で重要なポイントになります。
現在の日本は低金利なため利息にはあまり期待できませんが、預金金利が高い金融機関とそうでない金融機関では大きな差が出てきます。
メガバンクや地方銀行など、多くの金融機関では普通預金の金利は0.001%ですが、一部のネット銀行では金利0.1%以上のものも存在します。
例えば100万円を預けた場合の利息の違いは、以下のとおりです。
金利 | 利息金額 |
金利0.001% | 10円 |
金利0.1% | 1,000円 |
※利息にかかる税金は考慮していません
普通預金に預けて増える金額は、そこまで大きいわけではありません。
ですが、預ける金融機関の違いだけで100倍の差が生まれることを踏まえると、金利の高さも給与振込口座を選ぶポイントになります。
利便性の高さ
給与振込口座はお金を引き出す回数が多いため、自宅や会社の近くなど、ATMが近くにあることが理想です。
手数料無料で利用できる機会の多さや金利の高さも大切ですが、お金を引き出す機会が多い方は利便性の高さを重視しましょう。
専用のATM以外にも、コンビニATMや駅、スーパーのATMなど、提携ATMが多い金融機関であれば多くの場所でお金を引き出せるため利便性が高いといえます。
【注意】勤務先によっては口座指定の場合がある
利便性の高さや金利の高さなどから、自身が希望する金融機関を給与振込口座に指定できることが理想です。
しかし、勤務先によっては給与振込口座が指定されているケースがあります。
このようなケースでは、勤務先が金融機関と提携していて手数料が安くなる、融資を受けている、などさまざまな背景があるため、給与振込口座を自分が希望する金融機関に変更することは難しいでしょう。
給与振込口座が決まっている場合は原則としてそのルールに従う必要があるので、あらかじめ経理や総務担当者に確認しておくことをおすすめします。
給与口座にネット銀行を選ぶメリット
給与振込口座を指定できる場合、選択肢としてメガバンクや地方銀行などがありますが、こだわりがなければネット銀行を選ぶのがおすすめです。
給与振込口座にネット銀行を選ぶことで、以下のようなメリットがあります。
- ATM手数料が無料・安い
- 振込手数料も無料・安い
- 預金金利がメガバンクと比べて高い
- 全国のコンビニで利用できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
ATM手数料が無料・安い
ネット銀行は、ATM手数料を月に数回無料で利用できるサービスがあることが多いです。
無料で利用できる回数や条件はネット銀行によって異なるため、口座開設をする前にご確認ください。
基本的にATM手数料の無料回数には上限があり、無料回数が無くなると手数料がかかります。
下記の表は、主要メガバンクとネット銀行のATM手数料を比較したものです。
提携している金融機関によって、手数料が変わるため、今回はセブン銀行のATMでの手数料で比較しています。
金融機関 | 手数料 |
楽天銀行 | 無料 〜 220円 |
住信SBIネット銀行 | 無料 〜 110円 |
auじぶん銀行 | 無料 〜 110円 |
三井住友銀行 | 220 〜 330円 |
みずほ銀行 | 110 〜 220円 |
メガバンクの場合は条件を満たすことで手数料が無料になることもありますが、基本的には220~330円の手数料が必要です。
一方のネット銀行はATM手数料の無料回数を設定しているか、無料回数を超えても100円程度で利用できるサービスが多くなっています。
ATM手数料を抑えるならメガバンクよりもネット銀行のほうが最適だといえるでしょう。
振込手数料が無料・安い
ネット銀行は振込手数料の無料回数が多く、上限を超えた後の振込手数料も安いで
す。
ATMやネットバンキングを利用して同じ銀行宛に振込を行う場合、ネット銀行もメガバンクも振込手数料が無料なケースがほとんどです。
他行宛に振込を行う際の毎月の無料回数と手数料は以下のとおりです。
金融機関 | 無料回数 | 振込手数料 (他行宛) |
楽天銀行 | 0・1・2・3回 | 無料 〜 145円 |
住信SBIネット銀行 | 1・5・10・20回 | 無料 〜 110円 |
auじぶん銀行 | 0・1・8・15回 | 無料 〜 99円 |
三井住友銀行 | 0回 | 165〜330円 |
みずほ銀行 | 0・3回 (みずほダイレクトのみ) | 150〜330円 |
※手数料や無料回数は使用状況に応じて変化します
振込手数料が無料であれば、給与振込口座から貯蓄用の口座や決済用の口座にお金を移動する際に入出金の手間を省けます。
このような生活の手間を省ける点はネット銀行の魅力です。
預金金利がメガバンクと比べて高い
ネット銀行は、条件をクリアすると預金金利が高くなることも珍しくありません。
近年のメガバンクの普通預金金利は0.001%で、仮に100万円を1年預けても10円の利息しか受け取れません。
しかしネット銀行は、口座を給与振込用に指定したり証券会社の口座を連動させたりすることで、金利が0.1%以上とメガバンクの100倍を超える水準となります。
全国のコンビニで利用できる
ネット銀行は「コンビニATM」や「ゆうちょ銀行ATM」と提携しているものがほとんどのため、日本全国さまざまな場所で利用できるといえます。
メガバンクもコンビニATMと提携していますが、手数料の点で差別化できます。
ネット銀行の方が手数料無料の回数が多い点や手数料が安い点から、コンビニATMを利用しやすいです。
給与口座にネット銀行を選ぶデメリット
ここまでネット銀行のメリットをお伝えしましたが、以下のようなデメリットが存在する点には注意が必要です。
- 実店舗がない
- ID・パスワード管理が必要
- 引き落とし口座に設定できない場合がある
- ネット障害やメンテナンス時に利用できない
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
実店舗がない
ネット銀行には、実店舗がないことが多いです。
実店舗がある銀行の場合、手続きで不明な点があるときや通帳を再発行したいときなど、窓口を訪れることで悩みや疑問が即座に解決できます。
ネット銀行にも公式サイト上にカスタマーセンターが用意されていることが多いですが、ほとんどの場合は電話やメール、チャットでの対応となります。
対面で行員と話しができるわけではないため、質問の意図が伝わりづらい、問題解決までに時間がかかるといったケースも珍しくありません。
ID・パスワード管理が必要
ネット銀行は、メガバンクや地方銀行に比べてID・パスワードの管理が煩雑です。
メガバンクや地方銀行の場合は、暗証番号さえ覚えていれば残高の確認から入出金までほとんどの手続きを行えます。
ネット銀行の場合でも入出金や振り込みは暗証番号さえあれば手続きが可能ですが、Web上での残高確認やネット振り込みなどを行うためには「ログインID」や「パスワード」を入力しなければなりません。
IDやパスワードの管理に手間がかかるのが、ネット銀行のデメリットだといえます。
引き落とし口座に設定できない場合がある
最近では多くありませんが、ネット銀行によっては、公共料金や携帯代などの引き落とし口座に設定できない場合があります。
特に市税や国民健康保険料などは、ネット銀行を引き落とし口座に指定できない市区町村が存在します。
この場合、各種代金の支払いのために振り込まれた給与を別口座に移動する必要があるため、思わぬ手間がかかってしまいます。
給与振込口座を指定する際は、自分がよく利用するサービスの引き落としができるかどうかをチェックしておきましょう。
ネット障害やメンテナンス時に利用できない
ネット銀行は、アプリやインターネットからさまざまな操作ができる点で魅力です。
一方でネットに依存している部分が大きく、利用しているインターネット回線に障害が発生した場合や、ネット銀行のサーバーメンテナンス中は、ネット銀行の機能を利用することはできません。
メガバンクや地方銀行の場合、たとえ1台のATMが故障しても別のATMで代用することが可能です。
しかし、ネット銀行ではシステム復旧やメンテナンス終了まで待つ必要があるので、緊急時でも素早く入出金や振り込みができるよう、保険としてメガバンクや地方銀行の口座も併用することをおすすめします。
給与口座におすすめの銀行5選
給与振込口座におすすめの銀行は以下の通りです。
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- イオン銀行
- auじぶん銀行
- 三菱UFJ銀行
給与振込口座に指定するとどのような点がお得なのか、それぞれ詳しく解説します。
楽天銀行
楽天銀行を給与振込口座に指定すると、翌月から他行宛の振込手数料が3回まで無料になります。
貯蓄用や決済用に口座を分けて管理する方であれば、外出やATMを操作する手間が省ける点でおすすめです。
楽天証券と連携することで、普通預金金利が300万円以下に対しては0.1%、300万円を超える部分に対しては0.04%と高くなる点も魅力といえます。
また、ハッピープログラムというサービスをフルに活用することができれば、ATM手数料が最大7回まで無料になります。
楽天経済圏を普段から利用されている方はメリットが大きいため、検討してみてはいかがでしょうか。
【2024】楽天銀行のメリット・デメリット!特徴についても紹介
住信SBIネット銀行
ATMで頻繁に入出金や振り込みをする方には、住信SBIネット銀行がおすすめです。
住信SBIネット銀行は会員ランク別にATMの無料回数が設定されています。
「ランク1」では月2回の入出金と月1回の振り込みが無料になりますが、不正送金防止機能のスマート認証NEOに登録するだけで「ランク2」へ昇格し、入出金と振り込みがそれぞれ月5回ずつ無料で利用できるようになります。
さらに預金額が増え条件を満たすことで、月に最大20回の無料回数がつくのが特徴です。
住信SBIネット銀行のメリット・デメリット!特徴や評判を解説
イオン銀行
普段からイオン経済圏をよく利用している方には、イオン銀行がおすすめです。
給与振込口座にイオン銀行を指定し、イオンカードセレクトで入出金や振り込みを行うことで毎月10WAONポイントが受け取れるほか、普通預金が優遇金利0.1%へと変わります。
またデビットカード機能付きのキャッシュカードで決済をすると、毎月20日と30日にイオン系列店で5%割引が受けられます。
イオンのほかにも「まいばすけっと」や「MaxValu」などのスーパーでも適用されるため、近所にイオン系列店がある場合に最適です。
auじぶん銀行
auのスマートフォンを利用している方には、auじぶん銀行がおすすめです。
auじぶん銀行はau PAYと連携しており、スマートフォンアプリ1つで口座残高を確認できます。
ほかにもauじぶん銀行からau PAYへのオートチャージや、au PAYからauじぶん銀行への1円単位の入金などに対応しており、auユーザーにとって便利なサービスが揃っています。
auじぶん銀行を給与振込口座に指定することで、最大15Pontaポイントが受け取れるのもメリットです。
三菱UFJ銀行
ネット銀行を給与振込口座に指定できない方やセキュリティーの面で不安だという方は、大手メガバンクである「三菱UFJ銀行」がおすすめです。
三菱UFJ銀行では、三菱UFJダイレクトの口座を給与振込口座に指定することで、コンビニATM手数料が月2回まで無料になります。
セブン銀行ATMやローソンATM、イーネットATMと対象店舗が多く、手数料を気にせずどこでも入出金や振り込みができるのがメリットです。
ネット銀行に比べると金利こそ低いものの、メガバンク特有の安心感の下でお金を管理できます。
給与を口座毎に振り分ける理由
給与振込口座は1種類の口座しか指定できませんが、受け取った給与を管理する際は複数の口座に分けることをおすすめします。
一つの口座だけでお金を管理しようと思うと、その残高の多さから無駄遣いが増えてしまいがちです。
その点、銀行口座を複数に分けることで管理を行いやすくなり、着実に資産を増やしていけます。
たとえば受け取った給与をすぐに「固定費用」と「先取り貯金用」の口座に入金し、残りの金額を「生活費用」の口座に分けて管理することで、すでに必要な支出が引かれた残額が確実に「生活費用」の口座に残ることになります。
「生活費用」には自由に使えるお金も含まれているため、上記の手続きを毎月繰り返すと貯金と自由なお金を確保しつつ、徐々にお金が貯まっていくことでしょう。
銀行口座を複数持つメリット・デメリット!使い分けのコツも紹介
まとめ:給与振込口座を意識してお得に生活しよう
従業員自身が自由に指定できることが多い給与振込口座ですが、自由に選べるからこそ賢い選択が重要になってきます。
給与振込口座は指定する銀行によって特徴やメリットが大きく異なるからです。
給与振込口座を選ぶ際は、特に手数料や金利、利便性を比較し、慎重に選び分けることをおすすめします。
また、振り込まれた給与を管理するために複数の銀行口座を検討しておくことも大切です。
各行の給与振込の口座指定サービスを上手に活用し、より豊かなライフスタイルを送りましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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