年収と幸福度には、密接な関係があると言われています。

一般的には年収が高くなればなるほど、幸福度も比例して高くなるとされています。

ところが、一定額の年収を超えると幸福度は頭打ちになり、それ以上伸びないことが調査によってわかってきました。

この記事では、年収と幸福度の相関性や頭打ちになる金額、その理由などについて解説します。

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年収と幸福度の相関性

年収と幸福度の相関性

年収と幸福度の相関性は、内閣府による『満足度・生活の質に関する調査報告書2022』に詳しく示されています。

この調査では、「雇用賃金満足度」という指標を用いています。

雇用賃金満足度とは幸福度を数値化した指標で、雇用環境と賃金について自分がどれくらい満足しているかを0~10点で自己評価したものです。

雇用賃金満足度を年収別・雇用形態別に集計した結果は、以下の通りです。

年収 正規雇用の
平均雇用賃金満足度
非正規雇用の
平均雇用賃金満足度
100万円未満 4.80 4.67
100万円以上300万円未満 4.37 4.33
300万円以上500万円未満 4.88 5.14
500万円以上700万円未満 5.40 5.34
700万円以上1,000万円未満 5.91 5.78
1,000万円以上2,000万円未満 6.10 5.50

この調査結果からわかることとして、以下の3つが挙げられます。

  • 年収が高くなるに連れて幸福度は高くなる
  • 800万円前後を境に伸び率が鈍化
  • 「健康」や「人間関係」も大事

年収と幸福度の相関性に関するこれら3つのポイントについて、詳しく解説します。

出典:内閣府『満足度・生活の質に関する調査報告書 2022 ~我が国の Well-being の動向~』

年収が高くなるに連れて幸福度は高くなる

1,000万円までは、年収が高くなると幸福度も比例して高くなっています。

考えられる理由は、以下の2点です。

  • 生活の質が上がる
  • 責任ある仕事を任せられるようになる

年収が高くなれば趣味などにお金を回す余裕が生まれ、生活の質が上がります。

また、仕事内容も責任あるものに変わるため、仕事を通じて大きなやりがいが得られるでしょう。

仕事もプライベートも充実したものになるため、年収が高くなると幸福度も比例して高くなるのです。

800万円前後を境に伸び率が鈍化

上記の表を見ると、「700万円以上1,000万円未満」から「1,000万円以上2,000万円未満」にかけて、正規雇用の幸福度の伸び率が鈍化していることがわかります。

さらに、非正規雇用では幸福度が5.78から5.50へと低下さえしています。

年収800万円前後を境に幸福度の伸び率が鈍化・低下する理由は、次の2つです。

  • お金で買えるものは大体手に入れられるため
  • 仕事内容がハードになるため

年収が800万円くらいまで高くなると、お金に困ることはほとんどなくなり、ものやサービスを買ったときの満足度が小さくなります。

また、年収が高くなるにつれて長時間労働が増えたりプレッシャーが大きくなったりするため、仕事のストレスが溜まりやすくなるでしょう。

特に、非正規雇用は正規雇用よりも不安定な雇用形態であるため、仕事へのプレッシャーも大きくなりがちです。

こういった理由から、年収800万円前後で幸福度の伸び率が鈍化・低下していると考えられます。

「健康」や「人間関係」も大事

上記の表では、年収が「100万円未満」から「100万円以上300万円未満」にかけて、正規・非正規ともに幸福度が低下しています。

また、すでにお伝えした通り年収800万円前後でも幸福度の伸び率が鈍化・低下しています。

このことからわかるのは、年収が高いからといって幸福度は必ずしも比例して高くなるわけではないということです。

たとえ年収が1,000万円であっても、長時間労働が多かったり、人間関係がギスギスした職場であれば、幸福度は低くなるでしょう。

反対に、年収が500万円未満でも自分のペースで働けたり、友人や家族との時間を増やせたりするなら、幸福度は高くなります。

収入がある程度あり、一定生活水準を維持できるのなら、年収にこだわらず健康や人間関係を充実させた方が幸福度は高くなるのです。

高年収だと幸福度が頭打ちしやすい理由

高年収だと幸福度が頭打ちしやすい理由

年収が800万円前後を超えると、幸福度は頭打ちになってしまいます。

その理由として考えられるのは、仕事内容がハードになることです。

特に、次の2点は仕事で幸福度を下げてしまう要因として挙げられます。

  • 責任が大きくなりストレスが溜まりやすい
  • 労働時間が長くなりがち

ここでは、高年収なのに幸福度が頭打ちになるこれら2つの理由について解説します。

責任が大きくなりストレスが溜まりやすい

年収が高くなるにつれて、仕事のストレスは溜まりやすくなります。

一般的に、年収が高い仕事についている人は、課長や部長以上の役職者であることが多いです。

成果を出さなくてはならないプレッシャーや部下との関係構築など、ストレスの溜まる要因は数多くあります。

ストレスから病気を発症したり、寝不足が続いて休日も疲れが残ったりすることもあるでしょう。

年収が高くても健康的で生き生きとした生活を送れないため、幸福度が頭打ちになると考えられます。

労働時間が長くなりがち

労働時間が長くなることも、幸福度が頭打ちになる原因です。

内閣府の『満足度・生活の質に関する調査報告書2022』によると、仕事時間が長く年収が低いほど、幸福度は低くなるという結果が出ています。

年収が低い場合はもちろんですが、たとえ年収が高くても仕事時間が長ければ、それだけ幸福度は低くなる傾向があります。

年収が高い管理職では業務が増えるため、仕事時間も長くなりがちです。

労働時間が長くなれば、ストレスと同じように病気を発症したり、休日まで疲れが残ったりする可能性が高まります。

趣味や副業などに費やす時間も確保できないでしょう。

長時間労働によって生活を充実させる暇がなくなるため、年収が高くても幸福度が上がらなくなるのです。

年収以外に幸福度を上げるために意識したいこと

年収以外に幸福度を上げるために意識したいこと

年収アップを目指してがむしゃらに働いても、ある程度まで行ったら幸福度は頭打ちになってしまいます。

年収を上げること以外の方法で幸福度を高めるには、以下のことを意識するとよいでしょう。

  • 仕事以外の趣味を見つける
  • 「体験」にお金を使う
  • 家族や友人との時間を大切にする
  • 他人と比較しない
  • 健康を第一に考える

ここでは、年収以外で幸福度を上げる5つの方法について解説します。

仕事以外の趣味を見つける

仕事づけの毎日を送っていても、幸福度は上がりません。

時には仕事から離れて、趣味を楽しむ時間も必要です。

自分の大好きなことに没頭することで、仕事では得られない充実感を味わえるでしょう。

「趣味がない…」という方は、休日カフェや散歩に出かけるなど、一人でもできる簡単なことから始めてみるのがおすすめです。

普段行かない場所を訪れたり、初体験の物事にチャレンジしたりすることが、新しい発見や出会いを生み、新鮮な気分を味わわせてくれます。

仕事ばかりの毎日から離れて気分をリフレッシュするためにも、自分が心の底から楽しめる趣味を持っておきましょう。

「体験」にお金を使う

幸福度を上げるには、「モノ」よりも「体験」にお金を使うことが大切です。

体験にお金を使うべき理由は、自分の経験として心に刻み付けられるからです。

モノは一度買ったら手元に残るため、使い続けていると生活の一部となり、そのうち新鮮さがなくなってしまいます。

一方、体験はその場限りのものであるため、そこで得た驚きや感動は一生心に刻み付けられるでしょう。

旅行や登山、スキューバダイビングなどのアクティビティに参加することは、モノを買うよりも大きな充実感を与えてくれ、今後のあなたの人生における大切な財産となります。

新しい体験を得るためにお金を使えば、毎日が生き生きと充実して、幸福度アップにつながるでしょう。

家族や友人との時間を大切にする

趣味や体験はもちろん、家族や友人との時間を大切にすることも幸福度を上げるポイントです。

年収アップのために毎日仕事ばかりで暮らしていると、家族や友人と過ごす時間が減ってしまいます。

もちろん年収を上げることは大切ですが、そのために周囲の人をないがしろにしては、幸福度は上がりません。

毎日仕事に追われている方は一度立ち止まり、家族や友人と過ごす時間を意識的にとってみるのがおすすめです。

自分を支えてくれる人たちの存在を身近に感じたら、仕事をする理由が明確になり、活力に満ちた毎日を過ごせるでしょう。

他人と比較しない

幸福度を上げるには、他人と比較せずに自分なりの幸せを目指しましょう。

自分より年収が高い人や、年収が低いのに幸せそうに過ごしている人を妬ましく思っていると、幸福度は下がってしまいます。

そうではなく、自分にとってどういう暮らしが幸せなのかを明確にし、それに向かって毎日を過ごすことが大切です。

自分なりの幸せを見つけるには、SNSなどの外部情報をいったん遮断し、一人きりになってじっくり考えてみるとよいでしょう。

健康を第一に考える

いくら年収を上げても、健康を損なっては幸福度は上がりません。

長時間労働に従事したり、責任の大きすぎる仕事についたりしていると、疲れやストレスが溜まって体調を崩してしまいがちです。

ある程度の年収を得ているのなら健康を第一に考え、体に負担のない働き方を意識してみてはいかがでしょうか。

仕事でのストレスが小さくなれば、趣味に夢中になったり家族と過ごしたりするだけの時間的余裕が生まれ、幸福度を上げられるでしょう。

まとめ:年収と幸福度の関係を把握しながらバランスを意識しよう

年収と幸福度の関係を把握しながらバランスを意識しよう

年収と幸福度は、800万円前後まではおおむね比例した関係にありますが、それ以降は伸び率が鈍化し頭打ちになります。

その理由は、年収が上がるにつれて責任の重い仕事を任せられるうえ、労働時間が長くなりストレスが溜まりやすくなるからです。

幸福度を上げて充実した毎日を送るには、年収アップだけを目指すのではなく、趣味を楽しんだり家族や友人との時間を過ごしたりなど、別のことに着目しましょう。

幸せはお金だけでは得られません。

仕事ばかりの毎日に疲れてきたら、一度立ち止まり、自分にとっての幸せとは何なのかじっくり考え、生活を見直してみてはいかがでしょうか。

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