空き家バンクとは?制度の仕組みや目的、メリット・デメリットを解説!
「空き家バンク」は、空き家物件の情報を自治体の専用ホームページ上で提供するシステムのことです。
空き家を所有している人と利用したい人を繋げる仕組みであり、両者にとってメリットの多いサービスです。
一方でデメリットも存在するため、利用の際には特徴をしっかりと確認しておく必要があります。
この記事では、空き家バンクの特徴や利用するメリット・デメリット、実際の利用方法について簡単に解説します。
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この記事の目次
空き家バンクとは
空き家を紹介するサービス
空き家バンクとは、空き家の所有者(空き家を貸したい・売りたい人)と利用したい人(借りたい・買いたい人)をつなぐサービスのことです。
各自治体が主体となって運営しており、自治体にある空き家が登録・紹介されています。
空き家バンクでは、以下の流れで所有者と利用したい人をマッチングします。
- 使っていない空き家を貸したい・売りたい人が空き家バンクに登録する
- 空き家バンクに登録された情報を自治体が提供する
- 空き家を借りたい・買いたい人が物件を見つけ、賃貸や購入する
空き家バンクが担当するのは不動産情報の掲載・提供のみであり、賃借や売買の手続きはサポートしません。
参考:一般財団法人 土地総合研究所「空き家バンクの目的・現状・課題」
増加する空き家対策のために設立された
空き家バンクは、増加する空き家対策のために設立されたサービスです。
近年、地方都市を中心に増加する空き家は深刻な社会問題となっています。
積極的な空き家の活用が課題となっており、平成26年(2014年)11月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が成立し、平成27年(2015年)5月から施行されました。
この法律により、各自治体は空き家に関する情報提供や活用のための対策を講じる必要が生まれ、空き家バンクの運用が開始されました。
空き家バンクの誕生により、全国の空き家が探しやすくなるだけでなく、その物件が空き家かどうかを客観的に判断しやすくなりました。
参考:国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報」
空き家の活用を通した地域の活性化が目的
空き家バンクを設置している自治体は、使われていない空き家を有効活用して地域を活性化することを主な目的としています。
たとえば千葉県市原市では「空き家バンク実施要綱第2条」にて、空き家バンクの目的を「地域の活性化」や「住環境の改善」としています。
ほかの自治体でも、地域の活性化を目的に空き家バンクを活用しているケースが多いです。
空き家バンクを利用するメリット
空き家を安く借りられる
空き家バンクは不動産会社とは違うため、営利目的で運営されていません。
そのため、価格を抑えて空き家を購入・賃貸できる点がメリットです。
通常、不動産会社の仲介を受けて空き家を借りたり購入したりする場合、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
しかし、空き家バンクでは仲介手数料が発生しないケースもあり、物件自体も安く購入・賃貸することができます。
相場よりも安い価格で購入・賃貸したい場合は、空き家バンクの利用を検討しましょう。
補助金制度が使えることがある
自治体によっては、補助金制度が利用できることもあります。
初期費用を安く抑えられる可能性があるため、有効に活用しましょう。
例えば神奈川県箱根町の場合、「箱根町空き家リフォーム事業補助制度」を設けています。
箱根町への定住を目的として、空き家バンクに登録された空き家をリフォームする方を対象に、リフォーム費用の一部を補助してくれる制度です。
各自治体で補助金制度の内容が異なるため、事前に確認しておきましょう。
空き家バンクを利用するデメリット
所有者と直接交渉する必要がある
空き家バンクでは、自治体は物件情報の掲載・提供のみを行い、契約や仲介には関与しません。
そのため、空き家バンクに掲載されている物件を借りたい・買いたい場合は、物件所有者と直接取引をする必要があります。
不動産取引に関する知識がない場合、売買や賃貸契約をする際に手間取ってしまうケースがあります。
場合によってはトラブルになる可能性も考えられます。
取引時のトラブルを避けるために、担当の不動産会社に仲介に入ってもらう自治体もあるようです。
また、仲介手数料の助成金支援制度を設けているケースもあるため、空き家バンクを利用する際は有効に活用しましょう。
空き家の詳細が掲載されていないことがある
空き家バンクに掲載されている情報は、物件写真数枚と少しの紹介文だけのことが多いです。
掲載情報だけでは物件の魅力を伝えきれていないことが多い点は、デメリットといえるでしょう。
空き家バンクに掲載されている情報が限定的である理由は、不法侵入やいたずらのリスクを避けるためだと言われています。
物件の詳細情報については、現地に見学に行って確認しないと分からないことが多いでしょう。
物件の購入や入居を決める際は、必ず現地で物件内部や周辺環境を確認することをおすすめします。
空き家バンクの利用方法
空き家バンクは、「自治体の公式ページ」もしくは「全国版空き家・空き地バンク」から利用することができます。
空き家を探す自治体が決まっている場合は自治体の公式ページ、全国の物件から探したい場合は全国版空き家・空き地バンクから探すのがおすすめです。
ここでは、「千葉県南房総市」の空き家バンクを例に利用方法を解説します。
細かい部分は自治体ごとに異なるため、大まかな流れとして参考にしてください。
1. 自治体のサイトで物件を探す
まずは、自治体のサイトで物件情報を閲覧し、実際に見学してみたい物件や契約したい物件を探します。
エリア別・契約形態別(賃貸・売買)で分類されていたり、条件を指定して検索したりすることもできます。
自分が希望する条件で絞り込み、理想の物件を探しましょう。
2. 利用者登録する
自治体への移住や事業所移転を検討している場合は、利用者登録をすることで物件の見学や契約ができるようになります。
空き家バンク実施要綱を確認し、必要書類を記入・添付した上で自治体の窓口に郵送または持参して提出しましょう。
3. 物件の内見申込み・見学する
利用者登録が完了したら、見学を希望した物件の内見を申し込みます。
空き家バンク協議会の会員や担当者とともに、希望した空き家を見学することができます。
このタイミングで物件の特徴や長所・短所などを確認し、周辺地域の様子についても確認しておくと良いでしょう。
4. 内見後に気に入れば入居交渉
内見後、物件が気に入った場合は購入・入居の交渉を行います。
南房総市の場合は、空き家バンク協議会の会員に交渉・仲介を依頼します。
契約が成立したときには仲介手数料が発生するため、準備をしておきましょう。
国都交通省の「全国版空き家・空き地バンク」
各自治体が提供する空き家バンクのほかに、国土交通省が構築・運営支援をしている「全国版空き家・空き地バンク」もあります。
自治体ごとに設置されている状況だと検索が難しいといった課題を受けて作られたシステムです。
全国版空き家・空き地バンクは、2022年12月末時点で930の自治体が参加し、601自治体が物件情報を掲載している状況です。
自治体へのアンケート調査等では、約12,900件の物件が成約済となっています。
物件の価格は「相談」としているものもあれば、200万円以下で購入できるものもあります。
空き家の賃貸・購入を検討している方は、全国版空き家・空き地バンクから探してみてはいかがでしょうか。
まとめ:空き家バンクとは、空き家を利用したい人に情報を提供する制度
空き家バンクは地域の活性化を目的に、空き家の所有者と利用したい人を繋げるサービスです。
空き家バンクを利用して空き家を買う・借りることは、その地域の住民として暮らしていくための第一歩となります。
移住を検討している方は、その地域が自分に合っているか、交流していけそうかという点も確認しておくことが大切です。
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マネカツ編集部
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