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M life 記事

お金 2018.3.14

【税理士監修】私たちが納めている税金って何に使われているの?

 

消費税の引き上げや相続税の控除額減少など、近年増税されることが多いように感じますが、私たちが普段納めている税金は一体何に使われているのかということを知っている方はあまり多くありません。

 

ここでは税金にはどのような使い道があるのかを説明するとともに、税金の使い道を決める方法についても解説していきます。普段なんとなく税金を納めている方も、どのような使い道をされているのかを知って、自分の納めた税金が無駄になっていないかを考えていきましょう。

 

税金の使い道はどうなっているのか

 

 

税金の使い道は毎年内閣が予算案を国会に提出し、それを国会議員が審議したうえで決められます。つまり、税金の使い道をどのようにして決めるかは、国会議員の選挙の際に誰に投票するかによって決まるといっても過言ではありません。ここでは税金の使い道の内訳などについて詳しく説明していきます。

 

税金の使い道の内訳

 

ここでは平成29年度に提出された一般会計歳出の構成を元に、税金の使い道の内訳について説明していきます。また、それぞれの項目についても詳しく解説していくので、税金がどんなものにどのくらい使われているのかを確認してみてください。

 

・社会保障関係費(33.3%)

社会保障関係費は国民の生活を支えるための財源です。医療や年金、介護、生活保護などがこれにあたり、身近な例では保険証を出すことで医療費の一部が社会保障関係費から賄われています。また、年金などもこの社会保障関係費に含まれるため、老後の暮らしには欠かせないものです。

 

・国債費(24.1%)

国債費というのは国の借金を返済するための財源です。国と地方を合わせて日本は約1,000兆円の借金を抱えているといわれており、国債費はその借金を返済するために使われています。国債は誰でも購入することができ、元本に利子がついて返済されますが、その利子もこの国債費から支払われます。

 

・地方交付税交付金等(16%)

地方交付税とは地方から一旦集めた資金を平等に配分するための財源です。自治体での税収には格差がありますが、一度国が集めて再分配することでその格差をなくすようにしています。これによって日本全国のどこでも共通の公共サービスを受けることが可能です。

 

・公共事業関係費(6.1%)

公共事業関係費は道路の整備や災害対策など、公共の設備を整備するために使われる財源です。空港や公園など、国民が利用する共用スペースを作るための事業に対して支払われます。公共事業費がなければ車が走るための道路なども整備することができないため、国民が生活するためには重要なものです。

 

・文教及び科学振興費(5.5%)

文教及び科学振興費は教育や科学技術の発展のために使われる財源です。学校教育や研究所への支援などがこれにあたり、日本の科学を進展されるために使われています。また、公立小中学校の教員への給与支払いなどもこれにあたり、日本の国民が高い水準で教育を受けることができるのはこの文教及び科学振興費のおかげということができます。

 

・防衛関係費(5.39%)

防衛関係費はその名の通り国の防衛に関する財源です。ミサイル迎撃のための装置や自衛隊の設備を整える際などに利用されています。最近では北朝鮮のミサイル発射などの情勢を踏まえ防衛費が以前よりも大きくなっています。国民の安全を守るためには必ず必要になるのが防衛費です。

 

・その他(9.7%)

これまで紹介してきた使い道以外にも、農林水産省の食糧安定供給や掲載産業省のエネルギー対策、また発展途上国に対する経済協力、公務によって死亡した方の遺族に対する恩給などといったさまざまなものに税金が使われています。

 

税金の7割は社会保障、地方交付税交付金等、国債費に使われており、残りの3割を他の使い道に割り当てているという状態になっています。

 

後手を踏み続ける社会保障費

税金の使い道の内訳をみると、社会保障に3割もの財源が使われていることになりますが、それでも社会保障の財源は足りないとされており、毎年国が国債を発行して借金で賄っているのが現状です。つまり、借金の返済である国債費に24.1%の財源をさいても毎年さらに借金をしているということになります。

 

社会保障に関して日本は後手を踏み続けており、そうして借金を続けた結果、国債と地方債を合わせて大きな借金を抱えてしまうことになっています。この問題は大きく、今後社会保障の問題をどのようにして解決していくのかが重要になっていきます。そして、その問題を解決するために生まれた案が消費税の増税です。

 

日本の消費税を合わせるといくら?

 

日本は消費税及び地方消費税で年間の財源を確保しているといわれています。消費税のほぼすべてが社会保障費に充てられており、社会保障費が足りていない問題を解決するためには消費税の増税が必要ということで、消費税が5%から8%にまで引き上げられ、今後10%まで上がるといわれています。消費税が高いという言葉を耳にしますが、他の国と比べて日本の消費税は高いのでしょうか?ここでは世界の他の国と比較した消費税の差を説明していきます。

 

世界の消費税

日本は世界の消費税と比べると税率が高い国なのでしょうか?世界各国の主な消費税率は以下のようになっています。

消費税率

デンマーク

25%

スウェーデン

25%

ノルウェー

25%

イタリア

22%

ベルギー

21%

オランダ

21%

フランス

20%

オーストリア

20%

イギリス

20%

ドイツ

19%

中国

17%

ニュージーランド

15%

フィリピン

12%

韓国

10%

インドネシア

10%

日本

8%

タイ

7%

シンガポール

7%

台湾

5%

カナダ

5%

 

出典:税の国際比較|税の学習コーナー|国税庁http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/hatten/page13.htm

 

単純に消費税率だけで比較してしまうと、日本はそれほど消費税が高い国と言うわけではないということがわかります。特にヨーロッパなど先進国の消費税は基本的に高く設定されており、その中で日本の消費税はむしろ低いといえるでしょう。8%という消費税率は世界でみると23位という中間にある順位であり、今後10%になってとしても22位程度に収まります。

 

重税国家のデンマークはなぜ幸福なのか

前述の表で消費税率が25%になっているデンマークですが、世界一の重税国と言われており、消費税だけでなくその他の税金も多く徴収されています。しかし、世界の幸福度ランキンでもデンマークは1位となっており、国民のほとんどが毎日幸せであると感じているそうです。

 

その理由の一つとして社会保障が充実しているということがあげられます。例えば大学までの教育費が無料となっていたり、医療費の負担がほぼゼロであったりと税金を多く徴収している代わりにその分国民に還元している割合も大きいのです。そのため、税金が大きくなるから生活が苦しくなるというわけではなく、むしろ税金によって充実した社会保障を受けることができれば、生活はより楽なものに代わる可能性があります。


そもそも税金を納める意味って?

 

税金を納める理由を簡単に言うと「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」と日本国憲法に定められているからということになります。それでは納得できないという方も多いと思いますが、税金とはマンションに住む際の管理費や共益費などと同じもので、その国に住む人たち全員の共用部分を管理するためのお金です。

 

そのため、税金が支払わられなければ警察や消防といった機関は活動をすることができず、道路や水道といった設備を整えることもできません。税金とはその国に住むための会費のようなものだと思いましょう。

 

 

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税金の使い道にはどんなものがある?

 

普段生活している中で税金が使われていると感じる部分はあまりないかもしれません。ここでは税金にどんな使い道があるのか、身近なサービスを例にわかりやすく説明していきます。また、税金の使い道に無駄はないのかを解説します。

 

日常生活の中で税金が使われているサービスは?

税金は普段の生活で利用するサービスにも使われています。例えば水道は市区町村が運営する水道局が管理しており、基本的には水道代金によって運営されていますが、赤字の際には税金で補うことになっています。また、道路の舗装や新しい道路を作るときにも税金が使われ、道路を舗装する業者に対して税金でお金を支払っています。

 

そのほかにも、警察や消防、市役所などの公務にあたる事業の運営はもちろん、図書館や公園、ゴミ収集なども税金によって運営されています。普段利用している公共サービスのほとんどは税金によって運営されており、普段快適な暮らしをすることができるのは税金が正しく使われているからなのです。

 

国の税金の使い道は本当に無駄なのか

ニュースなどで度々税金の無駄遣いが問題になるため、税金は本当にすべて国民のために使われているのか不安になる方も多いと思います。しかし、ほとんどの税金に関していえば国民のために使われているといえるでしょう。ただし、税金の使い道の中には見直しをすれば削れる部分が多く存在しているという面があり、その効率の悪さが「税金の無駄」という部分に繋がっています。

 

まとめ

 

私たちが支払っている税金は水道や道路といった身近なものにも多く使われています。日本は現在社会保障費が足りないという問題に直面しており、借金が増えているのが現状です。そのため消費税の増税など今よりも多く税金を負担することになってしまうことになりますが、税金の使い道がしっかりとしていれば、デンマークのように社会保障が充実し、今よりも幸福度の高い生活ができるようになるかもしれません。支払った税金の分豊かな暮らしができるように、税金を国がどのようにして使っているのかをしっかりと把握しましょう。

 

監修:添田裕美(税理士)

イラスト:三井みちこ

 

 

 

 

 

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