お金をたくさん稼ぐことを目指すのも大事ですが、それ以上に「お金の使い方」を正しく身に付けることが重要です。

普段のお金の使い方に問題があると、いくらお金を稼いでも「いつまでもお金が貯まらない」といった悩みを抱えることになってしまいます。

「なかなかお金を貯められない」という方は、まず自身のお金の使い方を見直していきましょう。

この記事では、お金の使い方が上手い人と下手な人の違いや有意義なお金の使い方、上手にお金を貯めるコツを解説します。

正しいお金の使い方を身に付け、賢く資産を増やしていきましょう。

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お金の使い方が上手い人と下手な人の違い

お金の使い方が上手い人と下手な人の違い

お金の使い方は、大きく分けて以下の3つです。

  • 消費
  • 浪費
  • 投資

人それぞれ使い方が異なり、お金の使い方をみればその人の性格がわかるとも言われています。

お金の使い方が上手い人は、計画的なお金の使い方を心掛けています。

目先のことだけでなく、長い目で見て必要なもの、幸せになるためのものにお金を使うのです。

反対にお金の使い方が下手な人は、お金を使う目的や自分の資産状況を考えずに使っています。

3つのお金の使い方の中でも「浪費」が多く、収入や貯蓄に見合わない出費をするケースが多いです。

お金の使い方が上手い人と下手な人の特徴をそれぞれ理解し、有意義なお金の使い方を身に付けましょう。

お金の使い方が上手い人の特徴

お金の使い方が上手い人の特徴

お金の流れを把握している

お金の使い方が上手い人は、家計のお金の流れを把握しています。

収支や資産状況をきちんと把握することで、「何にいくらお金を使うのか」という予算が明確になるためです。

例えば、月収が25万円で生活費が15万円というのを把握していると、残った10万円の範囲内で貯蓄や娯楽費に回すことができます。

しかし、生活費を把握していないと残りいくら使えるか適切な金額が分からず、10万円を超えて無駄遣いしてしまう可能性があります。

家計簿をつけたり資産管理アプリを使ったりして収支・資産状況を管理し、「必要なお金」と「余剰資金(自由に使えるお金)」が具体的にわかる状態を作っておきましょう。

将来の目標が明確にある

お金の使い方が上手い人は将来の目標を明確にし、目標を達成できるようなお金の使い方を心がけています。

反対に、目標がないと何にお金を使って良いのかが分からず、無駄遣いも増えてしまいます。

例えば、「海外留学のために英語のスキルを高める」という目標がある人は、自身の英語力アップのために英会話教室やテキスト購入にお金を使うでしょう。

そのほかにも「希望の会社に入社するために必要なスキルを身に付ける」「イラストレーターになるために画力を向上させる」など、明確な目標があれば自然とお金の使い道は決まってきます。

具体的な将来の目標達成のためにお金を使っているのが、お金の使い方が上手い人の特徴です。

浪費をしない

お金の使い方が上手い人は、無駄にお金を使う「浪費」をできる限り削減しています。

お金を使う際に「本当に必要な支出なのか」「一時的に欲しいだけなのか」をじっくり検討し、適切な判断を下しています。

1回の浪費で大きな出費となることは多くありませんが、小さな支出を繰り返すことで気付けば家計を苦しめているケースは少なくありません。

典型的な例は以下のようなものです。

  • 用事がないときのコンビニでの買い物
  • 職場での定期的なドリンク(コーヒー)購入
  • 流行りモノの購入(本当は好みではないもの)

無駄な支出を見直して、浪費を減らす習慣を身に付けていきましょう。

今すぐ見直せる4つの支出

支出削減をする際には、効果的に無駄遣いを減らせる部分から手を付けていきましょう。

以下の表は、今すぐに見直せる4つの支出です。

支出 説明
金利がかかる支出 カードローンの利用やリボ払い、クレジットカードの分割払いなど
固定的な支出 家賃や保険、スマホ料金、サブスクリプションサービスなど
特別な支出 旅行や美容、ファッションにかけるお金など
習慣になった支出 ギャンブルや酒、タバコ、カフェの利用、飲み会など

お金の使い方を見直したいと考えている方は、まず上記の4つの支出を見直してみましょう。

中でも固定費の見直しは節約効果が大きいのでおすすめです。

自己投資・成長のためにお金を使う

お金の使い方が上手い人は無駄遣いをしない分、自己投資や成長のためにお金を使います。

スキルアップや資格取得をすることで、未来のリターンを目指しています。

例えば、就職・転職に役立つ資格の取得を目指したり、知識を身に付けるための書籍を購入したりと、成長のためのお金を惜しみません。

短期的にはお金を浪費した方が幸せを感じやすいですが、長期的にはスキルを磨いてキャリアアップする方が得られるリターンが大きくなります。

目先の幸せだけでなく、長い目線でリターンを得られることにお金を使うように心掛けましょう。

お金の使い方が下手な人の特徴

お金の使い方が下手な人の特徴

計画性がない

お金の使い方が下手な人は、無計画にどんどんお金を使ってしまう傾向にあります。

「セールで値引きされていたから」「インフルエンサーがおすすめしていたから」などの理由でお金を使っていると、気付けば大きな出費となってしまうケースは少なくありません。

買い物をする際は感情的になるのでなく、「この商品は本当に必要か」「代用できるものはないか」「実用性があるか」をじっくりと考えてから購入するようにしましょう。

また、買うお店を比較したり、フリマアプリやオークションを利用して安く購入できないかを調べることも重要です。

衝動的に購入した商品よりも、じっくりと吟味してから購入した商品の方が愛着も湧きやすくなります。

買い物をする際には衝動買いを避け、計画的にショッピングを楽しみましょう。

ギャンブル・投機を好む

お金の使い方が下手な人は、ギャンブルや投機を好む傾向にあります。

ギャンブルは短期的にプラスになっていても、長期的・総合的に見ると損をしていることが多いため、お金を減らしてしまう原因となります。

また、ギャンブルには中毒性があると言われており、度が過ぎると身を滅ぼしかねません。

趣味や娯楽で少し遊ぶ程度なら問題ありませんが、生活費に手をつけたりしないよう、あらかじめギャンブルに使う金額を決めておくなどの工夫をしましょう。

見栄で買い物をする

お金の使い方が下手な人は、見栄っ張りな性格の人が多い傾向にあるようです。

頻繁に人に食事を奢ってしまったり、分不相応な物を購入してしまうケースが見られます。

見栄のために必要のない出費が増えてしまい、結果的に家計に負担をかけてしまわないように注意が必要です。

また、身の丈に合わない高額なブランド物を購入したり、流行りのファッションを追いかけて毎年新しい服を大量に買ったりする人もいます。

ある程度ファッションや見た目に気を使うことも必要ですが、限度を超えてお金を使い過ぎないように注意しましょう。

有意義なお金の使い方

有意義なお金の使い方

能力を伸ばすためにお金を使う

お金を有意義に使いたい人は、知識の習得や自分磨きのためにお金を使うことをおすすめします。

自身のスキルアップに繋がり、長い目線で収入が上がるなどのリターンを得られる可能性があるためです。

自己投資の際は、「資格取得後に転職して年収アップを目指す」「仕事の知識を身に付けて昇進し、収入をアップさせる」のように、得られるリターンを明確にしておきましょう。

リターンが曖昧なまま自己投資をしてしまうと、不要なスキルにお金と時間を使ってしまったり、お金をかけた割にリターンを得られなかったりと、自己投資が無駄になってしまう可能性があります。

「どういったリターンを得られるのか」「将来の目標は何か」といったことを軸に、能力を伸ばすためのお金の使い方を考えていきましょう。

寄付や応援のためにお金を使う

自分にお金を使うだけでなく、寄付や応援のためにお金を使うことも有意義な使い方のひとつです。

困っている人に直接支援することは難しくても、寄付団体に寄付することで間接的に支援できます。

例えば、恵まれない子どもや貧しい地域、被災地域、難病治療など、支援の対象はさまざまです。

自分が少しでも力になりたいことがあれば、調べてアクションを起こすことで活きたお金の使い方となります。

健康のためにお金を使う

健康を維持するためには、日常的な努力や習慣を積み重ねることが重要です。

病気になれば働くことができなくなり、稼げるお金が減ってしまうため、自身の健康を維持するためにお金を使いましょう。

健康維持のためにできることとしては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 良質な睡眠を取るために寝具にお金をかける
  • 栄養バランスを意識した食事をする
  • 歯の治療をする
  • 健康診断を定期的に受ける
  • 定期的に運動をする

健康をお金で買うことはできませんが、維持するためにお金を使うことは可能です。

毎月数千円からでも十分な効果を得られるため、少しずつ健康維持のためにお金と時間を使っていきましょう。

資産を増やすためにお金を使う

保有している資産を運用し、増やすことを目指すのも有意義なお金の使い方です。

すぐに使う予定がないお金を銀行口座に眠らせておくよりも、運用して増やすことを目指してみましょう。

株や投資信託、不動産などの金融資産は、運用することで長期的なリターンが期待できます。

もちろん、どの金融資産を購入しても良いということでなく、価値が上昇しそうな銘柄を選んだり、取引をするタイミングを見極めたりしなければなりません。

少しずつ資産運用について勉強し、資産の増加を目指してみましょう。

上手にお金を貯めるコツ

上手にお金を貯めるコツ

幸せになるお金の使い方を把握する

お金に対する価値観は人それぞれであるため、自分の価値観に合ったお金の使い方を把握することが大切です。

自分が何にお金を使うと幸せを感じるのかを考え、「これだけは譲れない」というものを考えてみましょう。

例えば、「旅行をして各地の観光名所を巡ること」に幸せを感じるのであれば、旅行に行く費用は確保しておくべきです。

ほかにもカメラやスポーツ、お酒、車、外食など、人によって大切にする価値観は異なるため、自分が幸せを感じるお金の使い道を明確にすることが重要です。

自分の幸せのためには「年収の10%までは使って良い」などのルールを定め、それ以外の部分でしっかりと節約すると決めておくと、メリハリが生まれて効果的にお金が貯まります。

固定費を見直す

固定費は、毎月・毎年のように繰り返してかかる出費であるため、見直すことで効果的に支出を削減できます。

現在の固定費をしっかりと見直し、家計の負担を軽減しましょう。

例えば、スマホ料金や生命保険、家賃などは、削減しやすい固定費の代表例です。

月々の支出を減らし、浮いたお金を少しずつ貯めていきましょう。

先取り貯金をする

貯金ができない人の多くは、「お金を使ってしまい、貯金する分が残らない」というケースが当てはまります。

このような場合は、先取り貯金の活用を検討してみましょう。

先取り貯金とは、「給料が入ったら○%を貯金に回す」と先に決めておき、お金を使う前に貯金してしまう方法です。

「入ったお金は全部使ってしまう」という方でも効果的にお金を貯めることができます。

また、先取り貯金はあらかじめ毎月の貯金額を決めるため、「いつまでにいくら貯めたい」といった目標を立てやすいことも特徴です。

目標金額と期間から逆算し、無理のない範囲で先取り貯金をしてみましょう。

浮いたお金を運用に回す

先取り貯金や固定費の見直し、浪費を減らすことで浮いたお金は、銀行に預けておくだけではほとんど増えません。

余剰資金で資産運用を行い、資産の増加を目指していきましょう。

ただし、いきなり資産運用を始めるのは投資初心者の方にとってハードルが高いのも事実です。

これから資産運用を始めようと考えている方は、積立NISAの活用をおすすめします。

積立NISAの概要

積立NISAとは、年間40万円・最長20年間の運用で得た利益に税金がかからない制度です。

少額からの資産形成を支援するために国が始めた制度で、資産運用の初心者でも始めやすい仕組みになっています。

本来、投資で得た利益には20.315%の税金が課されますが、積立NISAは利益から税金が引かれずに運用できるため効率的に資産を増やしていくことができます。

また、積立NISAの対象となっている商品は、長期・積立・分散投資に適した投資信託が中心です。

金融庁が厳選した比較的リスクが低い商品ラインナップであるため、初心者の資産形成にも適しています。

銀行に眠らせている余剰資金がある方は、積立NISAを活用して資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ:上手なお金の使い方を意識して資産を増やしていきましょう

上手なお金の使い方を意識して資産を増やしていきましょう

「なかなかお金が貯まらない」という人は、お金の使い方が上手い人を見習って自身のお金の使い方を見直してみましょう。

無計画にお金を使っていたり、過度にギャンブルをしたりしているとお金は貯まりません。

本記事で紹介した有意義なお金の使い方を意識し、着実に資産を増やしていきましょう。

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