【2024】引っ越し費用が安い時期はいつ?おすすめのタイミングを解説
引っ越しは進学や就職、結婚などのタイミングに行うことが多く、費用を安く抑えたいと思っている方は多いでしょう。
引っ越しには明確な基準となる価格が存在せず、状況や時期によってかかる費用に差が生じます。
できるだけ安い費用で引っ越しをするには、安い時期を見極めることが重要です。
この記事では、引っ越し費用が安い時期や引っ越し月ごとの特徴を解説しています。
費用を安く抑えるためのコツについても紹介しますので、引っ越しを検討している方は参考にしてください。
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この記事の目次
引っ越し費用が安い時期はいつ?
引っ越し業者に依頼する費用は需給のバランスによって決まるため、時期に応じて大きく変動します。
利用者が多い繁忙期には費用が高くなる傾向があり、利用者が少ない時期には通常よりも安い費用で引っ越しできる場合が多いです。
時期ごとの引っ越し費用や物件の数について確認していきましょう。
引っ越し業者の安い時期は1月・5月・6月・11月
引っ越しにおすすめの月と避けた方がいい月は、以下の表の通りです。
引っ越しのおすすめ月 | 1月・5月・6月・11月 |
引っ越しを避けた方がいい月 | 3月・4月 |
国土交通省が発表した「(公社)全日本トラック協会による大手引越事業者6者へのヒアリング結果」によると、2020年度(令和2年度)の引っ越し件数では1月・5月・6月・11月の引っ越し件数が少なくなっています。
引っ越し件数が少ない時期は、引っ越し業者の費用も安くなりやすい時期であるため、費用だけを考慮するなら1月・5月・6月・11月が狙い目といえるでしょう。
一方、3月から4月にかけては新生活を迎える人が多いため引っ越し費用が高額になったり、希望の日程で予約できない可能性が高いです。
出典:国土交通省「令和2年度における大手引越事業者6社の引越件数 」
賃貸物件の多い時期は3月・10月
3月は春の新生活に向けて動く時期であるため、引っ越しをする人が増加します。
その分物件の流動数も増え、賃貸物件が多く出回る時期となります。
また、10月は企業の人事異動が多くなり、引っ越しによって空き物件が増える時期になっています。
比較的多くの物件からこだわって選びたいのであれば、物件数が多い3月や10月がおすすめです。
しかし、流動数が多いということは引っ越しをする人数も多いため、人気の物件は早めに埋まってしまう点に注意しておきましょう。
3月から4月にかけては最も高い時期
3月から4月は、1年の中で最も引越件数が多い時期です。
(公社)全日本トラック協会「令和2年度における大手引越事業者6者の引越件数」によると、1ヶ月あたりの引越件数が15万件程度なのに対し、3月は30万件以上、4月は20万件以上となっています。
この時期は引っ越しをする人が増えて退去者が増えるため、物件の選択肢は多いです。
しかし、その分需要も高く空き物件がすぐに埋まってしまうことも多いため、物件をじっくり選んで決めることが難しい時期でもあります。
希望の日時で物件の内見予約を取ることも難しく、引っ越し業者の費用も高めに設定されます。
大家さん側も多くの希望入居者から条件の良い入居者を選べるため、家賃の交渉がしにくいという点もデメリットです。
出典:国土交通省「令和2年度における大手引越事業者6社の引越件数 」
トータル費用を抑えたいなら6月〜10月がおすすめ
賃貸物件の初期費用や家賃、引っ越し費用など、トータルでかかる引っ越し費用を抑えたい場合は、6月〜10月あたりがおすすめです。
4月までの繁忙期を終えても埋まらなかった物件は、大家さんが家賃・初期費用の交渉に応じてくれる可能性があるためです。
また、引っ越し業者にかかる費用も繁忙期を避けることで安く抑えやすくなります。
引っ越しをする人自体も多くないため、物件をじっくりと選ぶことが可能です。
自分のペースで物件を探しつつ、トータル費用を安く抑えられる6月〜10月の引っ越しは、おすすめの時期といえるでしょう。
引っ越し時期の特徴
【1〜3月】新生活に向けて人の動きのある繁忙期
1〜3月は、新生活に向けて引っ越しをする人が増えるため、引っ越し業者の繁忙期となります。
年が明けてすぐは引っ越しする人が多くありませんが、就職先や進学先が早く決まった人は1月中旬頃から引っ越しに向けて動き始めます。
そのため、人気の物件はこの段階で埋まってしまう可能性が高いです。
2月・3月は入学や就職など、4月からの新生活に向けて多くの人が引っ越しを始めます。
入居・退去が多くなることから物件の流動数も増え、物件が空いてもすぐに埋まりやすいのが特徴です。
不動産会社・引っ越し業者ともに繁忙期となり、引っ越しにかかる費用が高くなる傾向にあります。
【4〜6月】GWを除くと落ち着いてくる時期
4月上旬は3月からの繁忙期が続くものの、下旬になるにつれて需要が落ち着き始めます。
2月・3月と比べると選べる物件の数は減ってしまいますが、物件の争奪率は落ち着いているためゆっくりと物件を選ぶことが可能です。
5月を過ぎると新生活の需要がひと段落するため、引っ越しをする人が減少します。
そのため、5月・6月については繁忙期より安めの費用でゆっくり物件を選べる時期となります。
ただし、ゴールデンウィークを利用して引っ越しをしようと考える人は多いため、日付の制約が無いならゴールデンウィーク期間中は避けたほうが無難でしょう。
【7〜9月】夏休みが終わると第二の繁忙期
7月は比較的閑散期であり、選べる物件の数は多くないものの、引っ越しにかかる費用を安く抑えられる落ち着いた時期です。
8月は夏休みやお盆休みの大型連休を利用して引っ越しを考える人もいますが、全体として数は多くなく、繁忙期に比べると安く引っ越せます。
暑さに抵抗がない方は、この時期の引っ越しはおすすめだといえるでしょう。
しかし夏休みが終わって9月になると、会社の人事異動で10月に向けて引っ越す人が増え始め、引っ越し料金が徐々に高くなっていく傾向があります。
退去者が増えることから選べる物件数は増えるため、じっくり選びたい方は夏休み明けの物件探しもおすすめです。
【10〜12月】ゆとりがあり融通がききやすい時期
10〜12月は通常期で、不動産会社もじっくりと希望の条件を聞いてくれる傾向があります。
ゆっくり物件を探したい方におすすめのタイミングです。
10月は、不動産会社や引っ越し業者が落ち着くため、希望の引っ越しのための融通がききやすくなります。
その後11月から12月にかけては、引っ越し準備が早い人が春の新生活に向けて物件を探し始める時期です。
退去者が多くないため物件数は少ないですが、年末からある程度狙う物件を定めておくと年明けにスムーズに引っ越すことができます。
繁忙期を避けたい人は、年末くらいから物件探しに動き出しても良いでしょう。
引っ越し費用が安い時期のメリット・デメリット
一般的に引っ越し費用が安いといわれる時期は、1月・5月・6月・7月・10月・11月・12月です。
これらの時期は比較的閑散期であり、引っ越し業者や不動産会社のスケジュールにも余裕があり融通がききやすい傾向にあります。
ここでは、引っ越し費用が安い時期に引っ越しをするメリットとデメリットを解説します。
初期費用を抑えられる可能性がある
引っ越し費用が安い時期(閑散期)に引っ越すメリットは、初期費用を抑えられる可能性があることです。
この時期は引っ越し需要が落ち着き、大家さんとの敷金・礼金や家賃の値下げ交渉、引っ越し業者との値段交渉がしやすくなります。
なぜなら、大家さんはできるだけ空室期間を短くしたいため、家賃を多少安くしても早く入居してほしいと考えるためです。
家賃や礼金などは大家さんとの交渉次第で安くできる可能性がある費用になります。
引っ越し費用を安く抑えたい人は、家賃や礼金などの値下げ交渉がしやすい閑散期を狙ってみると良いでしょう。
じっくりと物件を探せる
引っ越し費用が安い時期(閑散期)は、物件探しに時間をかけられるメリットがあります。
引っ越し需要が落ち着き、繁忙期と比べて物件が埋まるスピードが遅くなるため、
自分の希望する条件を伝えてじっくり選んだり、複数の物件を内見して比較できる可能性が高いです。
「じっくりと自分の条件に合った物件を選びたい」という方は、引っ越し費用が安い時期がおすすめです。
物件を内見する際のポイント!必要な持ち物やチェックリスト
物件の選択肢が少ない
引っ越し費用が安い時期のデメリットは、物件自体の選択肢が少ないことです。
引っ越しをする人が少なく物件が空く(増える)数も少ないため、物件をじっくり探せるものの理想の物件には出会えない可能性があります。
選べる物件があまり多くない点は、閑散期に引っ越しをするデメリットと言えるでしょう。
特に住む部屋へのこだわりが強い場合、いくつかの物件を比較・検討するケースが多くあります。
しかし、閑散期は空き物件があまり多くないため、十分な比較検討ができない可能性が高く、決め手に欠けてしまうことがあるでしょう。
引っ越し費用が高い時期のメリット・デメリット
一般的に、引っ越し費用が高い時期は、2月・3月・4月・9月といわれています。
これらの月は新生活を始める人や会社の人事異動などで引っ越しをする人が増加し、不動産会社や引っ越し業者が忙しくなる時期です。
ここでは、引っ越し費用が高い時期に引っ越しをするメリット・デメリットを解説します。
物件数が多い
引っ越し費用が高い時期は、入居者・退去者どちらも多くなるため、物件の流動性が高くなります。
そのため、多くの物件を比較して選べる点がメリットです。
理想とする住まいの条件や駅からのアクセスなど、希望する条件が多い人は選択肢が多い方が物件を探しやすくなります。
多少引っ越し費用がかかったとしても理想の物件を探し出したい人は、あえて2月〜4月、9月などの時期を狙ってみてもいいでしょう。
物件がすぐに埋まる
引っ越し費用が高い時期は、引っ越しをする人が多いことから物件がすぐに埋まってしまう傾向にあります。
特に人気の物件は入居希望者が殺到し、掲載開始からすぐに埋まってしまうことも多いです。
内見をせずに申し込む方も多く、条件の良い物件はWebサイトに情報が載るとすぐに入居者が決まってしまいます。
慎重に吟味していると他の人に取られてしまうため、「じっくりと物件を探したい」という方には向いていない時期です。
事前にしっかりと準備をしておき、希望の物件が見つかったときに速やかに契約手続きを進められるようにしておくと良いでしょう。
引っ越し費用の交渉がしづらい
引っ越し費用が高い時期は引っ越し業者にとっての繁忙期であり、価格交渉がしづらい時期でもあります。
値下げをしなくても入居者、引っ越し希望者が多いため、基本的に値下げ交渉には応じてもらえないと思っておきましょう。
場合によっては閑散期の1.5倍〜2倍程度の引っ越し費用がかかる可能性もあり、土日祝日はもちろんのこと、平日の引っ越しでも高額な費用となります。
「どうしてもこの時期でなくてはならない」という理由がない限りは、ほかに安くできる時期を選ぶことをおすすめします。
引っ越し費用を安くするコツ
引っ越し時期を検討する以外で引っ越し費用を安くするコツを紹介します。
複数の引っ越し業者から見積もりを取る
引っ越しにかかる費用をなるべく抑えたい場合は、複数の引っ越し業者から見積もりを取ることをおすすめします。
業者によって料金が異なるため、比較して安く依頼できる業者を選びましょう。
複数の業者それぞれに見積もりを依頼するのは大変ですが、一括見積もりサイトを利用すれば一度の手続きで複数の引っ越し業者にまとめて見積もり依頼を出せます。
多くの業者から見積もり作成の連絡が来るため対応する負担はあるものの、業者側も一括で見積もりを取っていることが分かっているため、価格交渉がしやすくなります。
また、引っ越しに使うトラックの台数やスタッフの人数には限りがあります。
引っ越しの時期が決まったら早めに見積もりを取ることで、希望する日時や予算で予約を取りやすくなるでしょう。
不用品を処分して荷物の量を減らす
引っ越し費用を安くするコツの1つが、不用品を処分して荷物の量を減らすことです。
引っ越しにかかる費用は、運ぶ距離と荷物の量(トラックの容量や作業員数)に応じて変動します。
荷物が多いほどスタッフの人数が必要となり、車両も大きくなるため費用が高額になりやすいです。
できるだけ不用品を処分して荷物の量を減らし、安い費用で引っ越しをしましょう。
不用品の処分には時間がかかるため、引っ越しが決まったら早い段階から準備するのがおすすめです。
自治体に粗大ごみ・不用品を回収してもらう方法のほか、フリマアプリやオークションサイト、買取サービスを利用して、不用品を売却する方法もあります。
売却して得たお金は、引っ越し費用や新居の家具購入費などに充てるといいでしょう。
引っ越しを機に自分の持ち物を見直し、処分できるものがないかを確認してみましょう。
可能な範囲で自分で荷物を運ぶ
引っ越し費用を抑えたい場合、できる限り自分で荷物を運ぶことも視野に入れましょう。
自分で荷物を運び、引っ越し業者に任せる荷物の量が減ることで、引っ越し費用が安くなる可能性があります。
食器や衣類、コンパクトな家電製品などを自家用車で引っ越し先まで運びましょう。
自家用車で運ぶのが難しい場合は、レンタカーの活用や友人に車を借りる方法もあります。
ただし、引っ越し費用が安くなったとしても、それ以上にガソリン代やレンタカー費用、交通費などのコストがかかっては意味がありません。
業者から見積もりを取る際は、「どれくらいの荷物が減ったらいくら安くなるのか」を確認し、自分で運ぶ場合の料金と比較すると良いでしょう。
引っ越し日を引っ越し業者の都合のいい日に合わせる
引っ越しをする日程は、業者の都合のいい日時に合わせることで安くなる可能性があります。
自分の希望日を出すのではなく、業者に日程をおまかせすることも視野に入れてみましょう。
引っ越し業者の都合の良い日に合わせることで引越し業者としても人員やトラックの空きを有効活用できるため、繁忙期でも値引きをしてもらえる可能性が出てきます。
希望日があったとしても、引っ越し業者の都合の良い日程で、値下げができるかを確認してみましょう。
まとめ:引っ越し費用の安い時期を狙おう
引っ越しにかかる費用や物件の選択肢は、時期によって差があります。
新生活を始める人が多い3月〜4月は、多くの物件から選べるものの費用が高額になりやすく、優良物件はすぐに埋まってしまうことが多いです。
一方、閑散期は費用を安く抑えられて家賃や礼金などの交渉がしやすいですが、物件の選択肢が少ない点がデメリットとしてあげられます。
引っ越しをする時期ごとのメリット・デメリットや特徴を理解し、自身にあった引っ越し時期を選びましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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