何らかの荷物を発送しようとすると、近くに手ごろな封筒や段ボールがないか探したり、切手を購入したりと意外と手間がかかります。

その点、郵便局が販売している「レターパック」を使えば、発送にかかる時間や手間を削減できます。

レターパックは、A4サイズ以下で特定の条件を満たした荷物を発送できるサービスです。

切手を貼る必要がなく、さまざまな場所から発送できるメリットがあります。

この記事では、レターパックはコンビニで買えるかや値段、購入方法、送り方について徹底的に解説します。

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レターパックの値段(料金)と種類

レターパックの値段(料金)と種類

レターパックとは、郵便局が提供する「A4サイズで重量4kg以内または厚さ3cm以内の物を発送できる」サービスです

レターパックには「レターパックライト(青)」と「レターパックプラス(赤)」の2種類があり、それぞれの違いは以下の通りです。

サービス名 対応サイズ 重量 厚さ 料金
レターパックライト A4 4kg以内 3cm以内 370円
レターパックプラス A4 4kg以内 520円

ほかにも次のような特徴があります。

  • 専用の封筒を用いて発送する
  • サイズ・重量・厚さの範囲内ならほとんどのものが発送できる
  • 現金や割れ物、精密機械、生物、危険物は禁止されている
  • 郵便物の追跡サービスを利用できる
  • 損害賠償は対象外

ここでは「レターパックライト」と「レターパックプラス」の詳細について解説します。

レターパックライト(青)は370円

封筒の縁が青色にデザインされたものが、「レターパックライト」です。

1枚あたり370円で購入できます。

A4サイズまでの制限はありますが、重量は4kg以内、厚さは3cm以内という条件を満たせば全国どこでも定額で発送が可能です。

低コスト、かつポストに投函するだけで発送できることから、書類やカタログ、書籍、小物などを発送する際に使用します。

レターパックプラス(赤)は520円

レターパックプラスは、封筒の縁が赤色のデザインになっています。

価格は520円とレターパックライトに比べて高額ですが、A4サイズで重量4kg以内という条件を満たせば、3cmを超える厚みのある物でも発送できるのがメリットです。

対面配達されるため、相手に手渡しで届けられる点も魅力といえます。

厚さの制限がないため、衣類や雑貨など多少かさばるものでも利用できます

レターパックが届く日数の目安

レターパックは、いつ発送が完了したかによって届く日数が変わります。

レターパックプラスが届く日数の目安は、以下の通りです。

  • 午前中の発送:翌日
  • 午後の発送:近い場所なら翌日、遠い場所なら翌々日
発送元 発送先 午前中の発送 午後の発送
東京都中央区
【日本橋郵便局】
京都市中京区
【中京郵便局】
翌日午前 翌日午前
名古屋市中区
【名古屋中郵便局】
青森県青森市
【青森西郵便局】
翌日夕方 翌日夕方
北海道稚内市
【稚内郵便局】
福岡市博多区
【博多北郵便局】
翌々日午前 翌々日午前

午前中までに発送できればおおむね翌日、午後からの発送であれば翌日もしくは翌々日の到着になるところが多いでしょう。

ただし、遠いところや離島への発送ではこれ以上の時間がかかる可能性があります。

また、レターパックライトの配達日数は状況によりさらに1日かかる場合があるので、注意してください。

コンビニでレターパックは購入できる?

コンビニでレターパックは購入できる?

レターパックは郵便局が提供するサービスですが、郵便局以外に提携するコンビニでも購入が可能です。

ここではレターパックの購入方法について詳しく解説します。

一部のコンビニで購入できる

レターパックが購入できるコンビニは次の通りです。

コンビニ名 取り扱い
ローソン
セブンイレブン △(店舗による)
ファミリーマート △(店舗による)
ミニストップ
セイコーマート
デイリーヤマザキ

レターパックは、郵便局と郵便切手類販売の委託業務を契約しているコンビニで取り扱っています。

セブンイレブンやファミリーマートの場合、一部の店舗でしか販売されていないため、確実に購入するならローソンやローソン系列のコンビニを利用するのがおすすめです

近くにセブンイレブンやファミリーマートしかない場合は、もしかしたら取り扱いがないかも知れない可能性を留意しておきましょう。

コンビニ以外での購入方法

コンビニ以外では、郵便局の窓口やオンラインストアでレターパックを購入できます。

他にもメルカリやヤフオク、ラクマといったフリマアプリで、多数のレターパックが出品されています。

基本的にはコンビニか郵便局での購入がおすすめ

郵便局オンラインストアやフリマアプリでのレターパック購入は便利ではありますが、レターパック代の他に送料がかかってしまうため店舗で購入するよりも割高になりがちです。

たとえば郵便局オンラインストアの場合、全国一律720円の送料が設定されています。

近くにコンビニや郵便局があるのなら、基本的にはこれら実店舗での購入をおすすめします。

ただし購入代金が5,000円以上になると送料が無料になるため、一度に大量のレターパックを購入する際は、購入時の手間も少ないのでオンラインストアを使ったほうがいいでしょう。

レターパックの発送・送り方

レターパックの発送・送り方

レターパックを発送する手順は次の通りです。

  1. 必要情報を記載し、荷物を梱包する
  2. 問い合わせ番号シールを剥がす
  3. レターパックの種類に応じて適切な場所から発送する

以下で詳しい送り方をご紹介します。

必要情報を記載し、荷物を梱包する

レターパックの送り方必要情報を記載し、荷物を梱包する

まずは、レターパックの表面に必要情報を記載します。

記入する項目は、「レターパックライト」でも「レターパックプラス」でも共通です。

  • 発送先の住所・氏名・電話番号
  • 発送元(自分)の住所・氏名・電話番号
  • 発送する品名

品名は空白でも問題なく発送されますが、空白の場合は航空便が使われず陸路で輸送される可能性が高くなり、相手に届くまで時間がかかってしまう可能性があります。

特別な事情がない限り、品名は具体的に記載することをおすすめします

必要事項を記載した後は、郵便物を梱包しましょう。

レターパックは物損があった際の損害賠償に対応していないため、必要に応じてプチプチや緩衝材を使って丁寧に梱包しておくことが大切です。

問い合わせ番号シールを剥がす

レターパックの問い合わせ番号シールを剥がす

レターパックを発送(投函)する前に、封筒の中央下部にある「問い合わせ番号シール」を剥がしましょう。

郵便局の窓口から発送する場合は、局員がこのシールを剥がしてくれます。

「問い合わせ番号シール」は郵便物の追跡に使用するため、郵便物を実際に送ったという証明にもなります

「送った」「届いていない」というトラブル防止にも繋がるため、荷物が相手に届くまで大切に保管しておきましょう。

レターパックライト(青)はポスト投函

レターパックライトを発送するには、次の3通りの方法があります。

  • 郵便局の窓口で投函
  • 町中の郵便ポストに投函
  • コンビニの郵便ポストに投函

郵便ポストは、定形外郵便用の投函口の有無によって2つの種類があります。

定形外郵便用の投函口がない小さい郵便ポストの場合、はがきや封筒しか入らず、レターパックが投函できません。

郵便ポストに投函する際は、あらかじめ大きいポストが設置されている場所を確認しておくといいでしょう。

レターパックプラス(赤)は郵便局へ

レターパックプラスの発送方法は、次の2通りとなります。

  • 郵便局の窓口に差し出し
  • 郵便局に集荷を依頼

上記以外にも郵便ポストに直接投函する方法もありますが、厚みに制限がないレターパックプラスだと、ポストに入りづらい(もしくは入らない)ケースも考えられます。

レターパックプラスを発送する場合は、基本的には郵便局を利用しましょう。

コンビニ発送はポストがあれば投函可能

レターパックは、店内にポストがあるコンビニからでも発送が可能です。

上述した通り、厚さが3cm以内ならレターパックプラスもポスト投函できますので覚えておきましょう。

一般的には、以下のコンビニで発送可能となっています。

  • ローソン
  • 100円ローソン
  • ミニストップ

セブンイレブンやファミリーマートの場合、レターパックの取り扱いと同じように、発送に対応している店舗が一部に限られています。

不安な場合は、事前にコンビニポストがあるかどうかを確認しておくといいでしょう。

レターパックの受け取り方

青のレターパックライトと赤のレターパックプラスは、どちらも郵便局留めに対応しています。

郵便局でレターパックを受け取る際は身分証明書が必要ですので、必ず用意しておきましょう。

局留めを利用しない場合は自宅に届けてもらいますが、レターパックライトとレターパックプラスでは受け取り方が若干異なるので注意が必要です。

ここでは、レターパックを受け取る際の注意点について解説します。

レターパックライト(青)は郵便受け

青のレターパックライトは郵便受けに投函されます。

対面で受け取ってサインをする必要はありません。

ただし、郵便受けがいっぱいであったり、小さすぎて入らなかったりする場合は、後日再配達となります。

不在票が投函されているので、それにしたがって再配達を依頼し、後日対面で受け取ってください。

レターパックライトの保管期間は7日間ですので、早めに再配達してもらうようにしましょう。

レターパックプラス(赤)は対面

赤のレターパックプラスは、必ず対面で受け取る必要があります。

また、受け取りの際に署名も必要です。

レターパックプラスは追跡が可能ですが、配達完了とステータスが変わるのは受取人が署名をした後です。

署名することで手元に届いたことの証明ができるため、「受け取った・受け取っていない」のトラブルを確実に防げます。

レターパックで送れないもの

専用封筒に入れれば信書でさえ送れるレターパックですが、一部送れないものがあります。

例えば、以下のものはレターパックで送れません。

  • 現金
  • 貴金属等の貴重品
  • 爆発物・毒劇物等の危険物
  • ガラス・陶磁器等の割れやすいもの
  • 精密機械等の壊れやすいもの
  • なまもの・いきもの
  • 芸術作品等の代替品が手に入りにくいもの

現金や貴金属、危険物の送付はレターパックでは禁止されています。

現金や貴金属を送りたい場合は一般書留・現金書留を利用しましょう。

また、割れやすいものや壊れやすいもの、芸術作品などもレターパックでの送付を控えるよう注意喚起がなされています。

これは、レターパックが損害賠償の対象から外れており、配達中に破損しても補償が受けられないためです。

割れやすいものなどを送る際は、書留やゆうパックの「セキュリティサービス」を利用しましょう。

レターパックの郵便物追跡方法

レターパックの配達日数は、種類にかかわらず近距離で1~2日、遠距離で2~3日が一つの目安です。

もし上記の日数で荷物が届かない場合は、問い合わせ番号を用いて郵便物を追跡してみましょう。

郵便物を追跡するには、郵便局ホームページの「郵便追跡サービス」にアクセスし、問い合わせ番号を入力します。

後は「追跡スタート」のボタンをクリックするだけで、郵便物の発送状況が確認できる仕組みです。

お問い合わせ番号は、荷物の発送前にレターパックから剥がした「問い合わせ番号シール」に記載されています。

2~3日後に発送先に郵便物が届いたかどうかを確認し、届いていないようなら最寄りの郵便局に問い合わせ、配送中の荷物の状況を確認してもらうようにしましょう。

まとめ:レターパックはコンビニでも購入可能な使いやすいサービス

レターパックはコンビニでも購入可能な使いやすいサービス

幅広い荷物を切手なしで発送できる郵便局の「レターパック」。

発送が簡単で価格の安い「レターパックライト」と、厚みに制限がない「レターパックプラス」の2種類が存在します。

郵便局のほかにコンビニでも販売されているため、手軽に購入してフリマアプリの商品発送に活用できます。

レターパックライトとレターパックプラスはそれぞれ特徴が異なるため、両者の違いをよく理解して使い分けましょう。

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