「ライフプラン表」は、人生の設計図ともいわれています。

ライフプラン表を作成すると、自分の人生における夢や目標を成し遂げる手助けとなってくれます。

将来に向けてさまざまなライフイベントを想定して準備しておくことは、今後の人生における適切な資金準備に必ず役立ちます。

この記事ではライフプラン表の作成方法や作成するメリットなどを解説します。

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ライフプランシミュレーションの目的

ライフプランシミュレーションの目的

ライフプラン表を作りながら人生設計をする

「ライフプランシミュレーション」とは、今後の人生における様々なライフイベントをあらかじめシミュレーションし、将来必要となる支出に備えることです。

節目となる大きな予定を一覧にして見て確認できるように書き出し、それぞれのイベントでどのくらいのお金が必要なのかを見積もることで、計画的に資金を準備しやすくなります。

具体的には、「1年に1回は海外旅行に行く」「5年後に家を買う」などといったように、時系列に沿ってライフプラン表を作成していきます。

理想の人生を「見える化」する

FP(ファイナンシャル・プランナー)が「ライフプラン」「ライフプランニング」という言葉を使う場合は、経済的な面での生活設計という意味で使用されることが多いです。

ライフプランニングにあたっては、まず現在の収入やライフスタイルから生涯収支や貯蓄額を想定します。

同時に人生の目標やライフイベント、収入・支出などを時系列に沿ってまとめたライフプラン表を作成していきます。

ライフプラン表を作る目的は、今後の生活や理想の人生を「見える化」することです。

理想とするキャリアデザイン、家族構成、人生設計などについて深く考えながらライフプラン表に落とし込んでいきましょう。

主なライフイベント

ライフプラン表を作るにあたって、どういったものがライフイベントになり得るかを確認しておきましょう。

支出のタイミングが予測しやすく、計画的に準備しやすいライフイベントには下記のようなものがあります。

  • 就職、転職
  • 独立開業
  • 結婚
  • 出産、子育て
  • 子どもの就学
  • 住宅購入
  • マイカー購入、買い替え
  • 子どもの独立
  • 退職
  • セカンドライフ(老後)

人生においては上記以外にも生活を豊かにするための支出や、予測し得ない突発的な出来事・支出も想定する必要があります。

  • 旅行
  • 趣味
  • 生活家電・家具の買い替え
  • ペットの費用
  • 住宅のリフォーム
  • 病気やケガへの備え
  • 介護
  • 身内の他界

ライフプラン表を作るメリット

ライフプラン表を作るメリット

ライフイベントは、「人生の節目となる大きな予定」とも言い換えられます。

どのタイミングでどのくらいのお金が必要かを把握するためにライフイベントを書き出したものを「ライフプラン表」といいます。

ライフプラン表を作るメリットについて確認しましょう。

時系列でお金の動きを明確化できる

ライフプラン表を作成すると、時系列に沿ってライフイベントやキャッシュフローについてまとめられます。

一時的に支出が大きくなるタイミングや、収支が赤字になりそうなタイミングを把握することで、それまでにどれだけ資金を準備しておけば良いかが明確になります。

ぼんやりとお金が必要だと感じていた頭の中を整理し、お金の動きを「見える化」できるのはメリットといえるでしょう。

貯金や節約の目標が明確になる

ライフプラン表を作成することで、いつまでにいくら貯めれば良いのかという具体的な数値が可視化されます。

これによって節約の意識が高まったり、計画的に貯蓄できるようになるかもしれません。

国の保障制度なども考慮しながらライフプラン表を作成すると、備えるべきリスクがわかり、保険の見直しもできるでしょう。

老後の不安が軽減される

老後2,000万円問題や、退職金・年金だけで老後の生活を賄えるのかなど、老後に関して漠然とした不安を持っている人は多いでしょう。

ライフプラン表を作成すると、老後までに資金が足りるのかを具体的にシミュレーションできます。

早いうちに自分のキャッシュフローを理解して老後の生活がイメージできるため、老後のために資金をどのように準備すればよいかを考えながら計画的にお金を貯めることが可能です。

老後に向けた課題に対して対策の手を打ちやすくなり、将来の不安軽減に繋がります。

人生を豊かにするためのリスクがとれる

ライフプラン表を作る際は、収入が途絶えてしまうリスクや予期せぬ出費が発生するfリスクなど、複数のパターンを想定してライフプランニングすることをおすすめします。

万が一の不幸やアクシデントがあった際でも、国や勤め先から得られる収入や補助金を考慮してシミュレーションしておくことで、「想定していない事態が発生した場合でも生活していける」という安心感が得られます。

これによって、やってみたい仕事にチャレンジする、憧れていた場所に移住するなど、人生をより豊かにするためのリスクがとれるようになるかもしれません。

ライフプラン表の作り方

ライフプラン表の作り方

ライフプラン表は一気に作り上げるのではなく、順を追って作成していくことがポイントになります。

理想の人生をイメージした上で、「ライフイベント」や「ライフイベントにかかるお金」を具体的に計算して作成するのがおすすめです。

また、さまざまなパターンを想定して準備しておくことで、いざというときに焦らず軌道修正できるでしょう。

ライフプラン表はどのような方法で作っても問題ありませんが、より正確なライフプラン表を作るためには具体的な情報に落とし込んでいく必要があります。

ライフデザインを設計する

ライフデザインとは「どのような人生を送りたいか」という生き方の構想を描くことです。

ここでは、自分の幸せや理想の人生を実現するために、「人生の夢や目標」「働き方」「理想の家庭」の3つの観点からライフデザインを考えていきます。

この3項目の内容によってライフプランが変わるため、まずはライフデザインを描くことがおすすめです。

人生の夢や目標を明確にする

ライフプラン表を作る際に重要なのは、自分が叶えたい夢や何を大切にして人生を過ごしていくかという「価値観」を明確にしておくことです。

自分の価値観に基づいてライフイベントに優先順位をつけると、住宅の購入や転職などの選択肢が迫った時に、何を優先して何を諦めるか(後回しにするか)という取捨選択がしやすくなります。

たとえば「家族と過ごす時間を優先したい」という人であれば「全国転勤のない仕事やリモートワークを推進している企業を選ぶ」というように、人生の選択における指針となるのです。

【例】

人生の夢・目標 家族と過ごす時間を十分に確保したい
健康で長生きしたい
毎年海外旅行をしたい
5年後にマイホームを買いたい
起業したい

働き方について考える

仕事は収入の源になるため、キャリアデザインのイメージを持つことはライフプランを考える上で非常に重要です。

会社員として同じ会社で定年まで勤め上げるのか、転職をしてキャリアアップを図るのか、早期にFIREを目指すのか、など働き方についての選択肢は人によってさまざまです。

子どもを持ちたいと考えている人であれば、育休はいつ頃まで取得するのか、子どもが小さいうちはどのように働きたいのか、などについても考える必要があります。

パートナーがいる場合は2人でしっかりと話し合い、お互いの意思を尊重しつつ家族にとって最善の選択肢を探しましょう。

【例】

働き方 会社員
公務員
会社員(公務員) + 副業
独立/起業
いつまで働くか 定年まで働きたい 同じ会社で働き続ける
転職してキャリアアップやキャリアチェンジする
FIREを目指したい 運用収入のみ
運用収入 + 労働収入
(サイドFIRE)
結婚・出産後の働き方 フルタイムで働きたい(会社員・起業)
専業主婦(主夫)になりたい
パートやアルバイトで働きたい

理想の家庭について考える

ライフプランを作る際は、どのような家庭を作りたいのかを考えておくことも重要です。

結婚をするのかしないのかだけでなく、結婚するのであればいつ頃するのか、結婚後は共働きがよいのか専業主婦になるのか、などを含めて理想の形を検討します。

子どもを作る・作らないもライフプランに大きく関わってくる部分です。

いつ頃欲しいのか、何人欲しいのかについて、現時点での希望をある程度明確にしておくといいでしょう。

【例】

結婚の有無 結婚したい
結婚したくない
何歳までに結婚したいか 30歳までに結婚したい
35歳頃には結婚したい
子ども(第一子)はいつ欲しいか 35歳までに欲しい
子どもは欲しくない
子どもは何人欲しいか 1人欲しい
3人欲しい
末子が生まれる年齢 35歳までに最後の出産を終えたい
40歳までに最後の出産を終えたい

ライフイベント表を作成する

ライフデザインが設計できたら、ライフイベント表を作成します。

ライフイベントとは、就職・結婚・出産・子どもの進学・住宅購入・退職など、人生で起こる大きな出来事のことです。

ライフイベント表は、将来かかるお金を明確にする目的で作成します。

結婚する/しないでライフイベントは変わるため、ここでは独身の場合と結婚する場合の2パターンでライフイベント表の例を紹介します。

独身の場合

独身の場合のライフイベント表を紹介します。

結婚をしない予定の場合、想定される主なライフイベントは以下の通りです。

  • 就職、転職
  • 独立、起業
  • 住宅購入
  • マイカー購入、買い替え
  • 退職
  • セカンドライフ(老後)

加えて、趣味や非常時の備えなども想定しておくと安心です。

ここでは、30歳の会社員独身の方を想定し、ライフイベント表の例を作成します。

【例】※支出額は目安です

年齢 ライフイベント 支出
2023年 30歳    
     
2028年 35歳 マイカー買い替え 200万円
     
2035年 42歳 自宅マンション購入 3,500万円
     
2053年 60歳 定年退職  
2054年 61歳    
2055年 62歳    
     

結婚しない場合、結婚・子どもに関連するライフイベントが発生しません。

上記表には自宅マンションの購入を記載しましたが、賃貸や両親と同居など、住宅を購入しないこともあるでしょう。

仮に、結婚せず住宅も購入しない場合は、ライフイベントとしての大きな支出が減りセカンドライフに向けての貯蓄がしやすくなります。

会社員や公務員の方は退職金制度を確認し、セカンドライフに必要な資金を計画的に準備しましょう。

独身(結婚予定あり)の場合

将来結婚する予定がある人・結婚願望がある人の場合、独身の場合に加えて以下のようなライフイベントが発生します。

  • 結婚
  • 出産
  • 子育て
  • 子どもの進学
  • 子どもの独立

結婚予定のある30歳会社員独身の方を想定し、ライフイベント表の例を作成します。

【例】※支出額は目安です

夫の年齢 妻の年齢 ライフイベント 支出
2023年 30歳      
       
2028年 35歳 33歳 結婚 300万円
       
2030年 37歳 35歳 マイカー購入 200万円
       
2035年 42歳 40歳 マンション購入 4,000万円
       
2038年 45歳 43歳 結婚10周年・旅行 20万円
       
2050年 57歳 55歳 マイカー買い替え 200万円
       
2053年 60歳 58歳 夫・定年退職  
2054年 61歳      
2055年 62歳 60歳 妻・定年退職  
       

結婚に必要な費用は、披露宴の有無や新婚旅行の行き先などによって大きく変わります。

現在の収入・貯蓄や親族からの援助の有無によっても、現実的な結婚資金は変わるでしょう。

二人暮らし・子どもありの場合

次に、結婚している人(子どもあり)のライフイベント表の例を紹介します。

【例】※支出額は目安です

夫の年齢 妻の年齢 子どもの年齢 ライフイベント 支出
2023年 28歳 26歳 0歳 出産 20万円
         
2025年 30歳 28歳 2歳 マイカー購入 200万円
         
2027年 32歳 30歳 4歳 子・幼稚園入園 17万円
2028年 33歳 31歳 5歳 住宅購入 5,017万円
         
2030年 35歳 33歳 7歳 子・小学校入学 36万円
2031年 36歳 34歳 8歳 家族旅行 25万円 
         
2036年 41歳 39歳 13歳 子・中学校入学 54万円
2037年 42歳 40歳 14歳 マイカー買い替え 200万円
         
2039年 44歳 42歳 16歳 子・高校入学 52万円
2040年 45歳 43歳 17歳 家族旅行 25万円
         
2042年 47歳 45歳 19歳 子・大学入学 82万円
2043年 48歳 46歳 20歳 大学授業料 54万円
2044年 49歳 47歳 21歳 大学授業料 54万円
2045年 50歳 48歳 22歳 大学授業料 54万円
2046年 51歳 49歳 23歳 子・独立  
         
2055年 60歳 58歳 32歳 夫・定年退職  
         
2057年 62歳 60歳 34歳 妻・定年退職  
         

子どもがいる場合、教育費が発生します。

上記表の教育費は、高校までが公立で、大学は国立に入学した場合の教育費です。

私立の学校に入学したり、子どもが1人暮らしをしたりする場合はより多くの教育費が必要になります。

また、子どもの数が増えると、その分教育費が増えていく事が想定できます。

加えて、夫婦の老後生活費も現役時代に準備する必要があります。

子どもがいる場合は独身や二人暮らしの方と比較して必要な支出が多くなるため、なるべく早い段階からライフプランを立てた方がいいでしょう。

キャッシュフロー表を作成する

ライフデザインを設計してライフイベント表を作成し、最後にキャッシュフロー表を作成します。

キャッシュフロー表とは、長期的な家計のお金の流れを可視化した表です。

具体的には「収入」「支出」「貯金残高」の3つの項目を洗い出します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

収入

収入の項目では年間の収入を記載します。

夫婦それぞれ収入がある場合は、分けて記載してください。

「その他」の項目を作成し、一時的な収入や副業収入を分けて記載することで、本業収入と区別できわかりやすくなります。

【例】

項目 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
夫の収入 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
妻の収入 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
その他 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
収入合計 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円

ポイントは「額面」ではなく「手取り」の金額を記載することです。

年収のうち実際に使える金額が手取りであるため、ライフプラン表を作成する際には手取りの金額で考える方が良いでしょう。

会社員・公務員の場合、給与やボーナスから税金と社会保険料を差し引き実際に銀行口座に振り込まれた金額が手取りに該当します。

自営業・フリーランスの場合は毎月の売り上げから経費や税金・社会保険料を差し引いた金額と考えてください。

定年後の収入を考える際は、公的年金だけではなく、退職金やiDeCo・個人年金保険の受給額も含めて記載しましょう。

支出

次に支出です。

上述したライフイベント表をもとに、キャッシュフロー表の支出の項目を記入していきます。

生活費や人生の三大資金に関する費用、車両費、その他などの項目に分けて記載するとわかりやすいです。

人生の三大資金は、主に以下の3つといわれています。

  • 教育資金
  • 住宅資金
  • 老後資金

人生において支出の大きな割合を占めるため、計画的に準備しておく必要があります。

車両費は車の購入時・買い替え時にかかる費用をはじめ、より具体的に税金や車検などの維持費も含めてもいいかもしれません。

臨時出費は医療費や冠婚葬祭費など、突発的に発生する費用です。

それぞれの項目にかかる支出を書き出し、最後に1年ごとの支出合計額を計算します。

【例】

項目 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
生活費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
教育費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
住宅購入・維持費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
老後資金 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
車両費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
その他(臨時出費) 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
支出合計 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円

住宅費や教育費が必要ない場合は、項目を削除してください。

また、保険料やレジャー費などを生活費やその他の項目から独立させてもいいかもしれません。

お金の流れをわかりやすく可視化することが大切なので、項目は自身のライフデザインに合わせて調整してください。

参考:一般社団法人 全国銀行協会「【90秒でわかる!】人生の三大資金 」

貯金残高

収入と支出を洗い出せたら、最後に貯金残高を記入していきます。

収入と支出の項目の下に「年間収支」と「貯金残高」を追加してください。

年間収支は「年間収入合計 – 年間支出合計」で、貯金残高は「年間収支 + 前年の貯金残高」で計算します。

1年目に記入する際は、現在の貯金残高を使用してください。

【例】

  2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
夫の収入 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
妻の収入 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
その他 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
収入合計 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
生活費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
教育費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
住宅購入・維持費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
老後資金 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
車両費 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
その他 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
支出合計 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
年間収支 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円
貯金残高 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円 〜万円

ライフプラン表を作るのに便利なツール

ライフプラン表を作るのに便利なツール

エクセルテンプレートの活用が便利

ライフプラン表を自作する際は、予め用意されたテンプレートをダウンロードして活用するのが便利です。

エクセルに不慣れであっても、汎用的な雛形をダウンロードすることで簡単に作成できます。

もちろん、自分でオリジナルのライフプラン表を作成しても良いでしょう。

自分でライフプラン表を作成すると、シミュレーションサイトよりも詳細にライフプランに沿った計画が立てられるのがメリットといえます。

おすすめの無料テンプレート

ライフプラン表のテンプレートは、さまざまなサイトから無料でダウンロード可能です。

おすすめのサイトを3つ紹介します。

サイト名 特徴
日本FP協会 ・ニーズに合わせたさまざまなワークシートが用意されている
・エクセル版とPDF版がある
マイクロソフト ・1年間と10年間のシミュレーションが可能
・金額を自動計算してくれる
・収支バランスがグラフで表示される
ゼクシィ ・「カンタン家計簿」「ライフプラン表」の2種類がある
・20年間のライフプラン表をグラフで確認できる

「日本FP協会」では、家計の収支確認表やライフイベント表、家計のキャッシュフロー表などさまざまなワークシートが用意されているため、ニーズに合わせて使い分けられます。

ローンが多い人は、「家計のバランスシート」を用いて家計の健全度を確かめてみるのも良いでしょう。

「マイクロソフト」のライフプラン表は、シンプルでわかりやすい作りとなっています。

必要事項を入力するだけで1年間、および10年間の家計の変動がグラフで表示されるため、使い方も簡単です。

「ゼクシィ」のライフプラン表は20年のライフプランに対応しているため、長期目線で計画を立てたい人に向いているでしょう。

シミュレーションサイトでも作れる

大まかなライフプランは、無料シミュレーションサイトでも作成できます。

シミュレーションサイトを利用すると、設問に答えたり指示に従って入力したりするだけで、スマホからでも簡単に操作できるというメリットがあります。

ただし、細かなライフプランニングに沿ったシミュレーションができない点や、平均的な数値をもとに算出されるため精度がやや低い点はデメリットです。

おすすめの無料シミュレーションサイト

ライフプランのシミュレーションができるおすすめサイトをいくつか紹介します。

サイト名 特徴
金融庁 ・12の選択式の質問に答えるだけで家計を診断できる
・シミュレーション結果はシンプルなグラフとアドバイス
日本FP協会 ・9の質問に答えるだけで家計を診断できる
・年金受給開始や年間収支が赤字になるタイミングがわかりやすい
全国銀行協会 ・「くわしくシミュレーション」では住宅購入予定や旅行の予定についてもシミュレーション可能
りそな銀行 ・10年ごとの収支と貯蓄額がチェックできる

「金融庁」や「日本FP協会」のシミュレーションは、設問の数も少なくシンプルで回答しやすい点が特徴なので、大まかな収支バランスや将来の貯蓄額を知りたい場合におすすめです。

マイホームの購入予定や旅行の予定などを加えてシミュレーションしたい場合は、 「全国銀行協会」や「りそな銀行」のシミュレーションの方が良いでしょう。

詳しくシミュレーションしたい場合はFPへ相談

自分1人でライフプラン表を作成するのが難しいと感じる場合や、もっと詳しくシミュレーションしたい場合、ライフプランの組み立てにアドバイスが欲しい場合はFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談するのが良いでしょう。

FPは金融や税制、不動産、住宅ローン、保険などに関する幅広い知識を持ち、人生計画や夢の実現をサポートしてくれるお金のプロです。

FPに相談すれば、自分だけでは見落としてしまいがちな将来に関するさまざまな選択肢を示してもらえます。

ライフプランと照らし合わせ、将来に向けた資金準備は十分であるか、足りない場合はどのように対策をすれば良いかなどについても、プロの視点からの具体的なアドバイスが期待できます。

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ライフプラン表を作った後にやるべきこと

ライフプラン表を作った後にやるべきこと

ライフプラン表は作って終わりではなく、作った後の方が重要です。

ここではライフプラン表を作った後にやるべき具体的なアクションを紹介します。

家計の改善策について検討する

ライフプラン表を作成することで、自身の経済的な課題が見えてくるかもしれません。

例えば、住宅購入費や子どもの教育費に必要なお金が不足していることや、子どもが大学に進学する前後で家計が厳しくなる可能性がある、などが挙げられます。

ライフプランを実現するには、必要な資金を準備する必要があります。

必要な資金を確保するためには「支出を減らす」「お金を増やす」といったアクションが必要になります。次にそれぞれのアクションについて具体的に解説します。

支出を減らす

支出を減らしたいと考えた際、最初に意識すべきは「固定費」です。

固定費は毎月払う金額がほぼ一定の費用のことで、一度固定費を見直すとその後の長期的な支出を減らすことにつながります。

固定費には以下のようなものが挙げられます。

  • 住居費(家賃)
  • 通信費
  • 光熱費(電気・ガス・水道)
  • 保険料
  • 車の維持費
  • NetflixやApple Musicなどのサブスクサービス

どこから支出を減らすと良いかわからないという方は、まず「固定費」の見直しから始めることをおすすめします。

お金を増やす

ライフプランを実現するために必要な資金が足りない場合、収入を増やす方法を検討することが重要です。

節約には限界がある一方、収入を増やす方法には理論上限界はないため、何かできることはないか検討してみましょう。

主なお金を増やす方法として、以下のような選択肢があります。

  • 昇給・昇進
  • 転職
  • 副業
  • 資産運用

お金を増やすために特に意識したい項目は資産運用です。

将来のために長期的な運用をする場合、運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んで増幅していく「複利効果」の恩恵がうけられます。

複利効果を活かすことで預金よりも高い運用益が期待できるため、老後資金や子どもの進学資金など10年、20年後に必要なお金を準備したい場合、資産運用を検討することがおすすめです。

定期的にライフプランを見直す

作成したライフプランは定期的に見直すことが大切です。

現時点では​予測できない変化や出来事により、ライフプラン通りに進まないことがあるからです。​具体的な変化の要因として以下のようなものが挙げられます。

  • 目標の変化
  • 環境の変化
  • 経済的な変化

時間が経つにつれて、人生の目標や価値観が変わることもあります。

また、その時々の経済状況や社会環境、家族構成などの変化によって、ライフプランを調整する必要も出てきます。

定期的にライフプランを見直すことで人生における夢や目標を成し遂げる手助けとなるでしょう。

まとめ:ライフプラン表を作って人生計画シミュレーションをしてみよう

ライフプラン表を作って人生計画シミュレーションをしてみよう

自分のライフプラン表を作成することは、将来の夢や目標を実現する準備となります。

一度作成したら終わりではなく、定期的に見直すことが重要ですので、周期的に見直すタイミングを設けておくのがおすすめです。

時間の経過と共に人生の計画や状況は変わっていくものなので、その都度その時のベストな形に修正しましょう。

ライフプラン表を人生の指針としてうまく活用し、将来に対しての備えを始めてみましょう。

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