普段何となく使っているクレジットカード、『利用限度額が設定されている』事を気にしたことのない人の方が多いのではないでしょうか。利用限度額を気にせず海外旅行やブランド品の購入など、高額決済を行おうとすると、『利用限度額が超過しています』と断られる事もあります。


クレジットカードを正しく使うために、クレジットカードの利用限度額とは何か、現在の確認方法や増額・減額の仕方について解説します。

目次

クレジットカードの利用限度額につい

クレジットカードは、使用者の属性(年収、勤務先等の情報)に応じて、カード会社により利用限度額が設定されます。
クレジットカード限度額とは何か、利用限度額の決まり方を見ていきましょう。

クレジットカードの利用限度額とは

クレジットカードの利用限度額とは、そのカードで使える上限金額の事です。一般的には、普段使いの敷居の低いカードで3万円~50万円、富裕層を対象にしたゴールドカードでは50万円~300万円といった利用限度額が設定されています。

利用限度額はカード会社の審査によって決まる

利用限度額は、最初に申し込む際に申告した内容に沿って、カード会社が審査を行い決定します。

この申し込む際の情報は『属性情報』と呼ばれ、審査の合否を判断する大切な情報となります。

「利用限度額」と「利用可能額」の違い

クレジットカードの「利用限度額」と「利用可能額」、言葉は似ていますが意味は全く違います。「利用限度額」は、トータルで使える枠の上限額になるのに対して、「利用可能額」は今現在利用できるカードの枠です。

例えばカードを発行した際に「利用限度額50万円」が設定されれば、まだ使っていない状態なので、利用可能額も50万円となります。
一方で30万円分の買い物をして、支払日前のため、その支払がまだ済んでいないのであれば利用可能額は50万円-30万円=20万円となります。

クレジットカードは月末締めの翌月末~翌々月5日払いといった仕組みが多くなっています。月の初めに商品を購入したとき、月末締め翌々月の5日払いの場合、1回払いでも支払日が来るまで2ヵ月と5日間の期間が空きます。

その間は利用可能額が少なくなりますので、支払いのスケジュールを理解して計画的に利用するといいでしょう。

クレジットカードの利用限度額の審査で見られる主なポイント


クレジットカードを発行する際に、審査に落ちてしまわないか、少し不安になる方もいるかと思います。利用限度額は見られるポイントを押さえておくと、審査の傾向が分かるようになります。


クレジットカードの利用限度額審査で見られる主なポイントは、年収(収入)や雇用形態、クレジットヒストリー(通称クレヒス)、不動産などの資産状況です。

年収(収入)や雇用形態

利用限度額を決める際に審査ポイントのウェイトが一番高くなるのが年収(収入)と雇用形態です。
年収(収入)と雇用形態には、

年収(収入)は多い方がいい
年収(収入)の他にも雇用の安定性(雇用形態)が重視される
公務員など職業が安定している人は最も評価が高くなる
派遣、パート、アルバイトより正社員、従業員数が多い会社の方がより評価は高くなる
自営業者など月の収入が不安定な人は年収(収入)が良くても評価は下がる

といった傾向があります。年収(収入)と雇用形態はクレジットカード審査における肝といえるでしょう。

ゴールドカードやプラチナカードなどブランド力の高いクレジットカードは一定の年収(収入)と雇用形態が良くなければ中々審査に通過できません。

個人の信用情報(クレヒス)

年収(収入)と雇用形態の他に重要なのが個人の信用情報(クレヒス)になります。
信用情報(クレヒス)は信用情報機関(クレジットカード会社の場合はCICJICCの両方を見る)に記録されており、

カードローン会社やクレジットカード会社との金融契約状況
カードローン会社やクレジットカード会社への支払い状況
借入先件数

等の信用情報が把握できます。
クレジットカードを作る際には、必ずこの記録がチェックされ、審査に大きな影響を及ぼすので注意が必要です。

過去、『クレジットカードやキャッシングの支払を長期間延滞した』『債務整理をした』『携帯の分割払いを長期滞納した』などの方は「ブラックリスト入り」している可能性があり、そのような問題を抱えている方は年収や雇用形態が良くても審査落ちする場合があります。

不動産などの資産状況

年収(収入)・雇用形態とクレヒスの他に見られるポイントとして不動産などの資産状況があります。

不動産などの資産があると、
貸家より持ち家の方が夜逃げ・破産等が行いにくく審査に通りやすい
大家など不動産収入があると収入として考慮される

といった審査にプラスの影響を与えますので、不動産を持っている方は申し込みの際に必ず告知するようにするといいでしょう。

利用中のクレジットカードの利用限度額の確認方法

『あまりクレジットカードの利用限度額を気にしたことが無いから、どの位利用限度額が設定されているのか、わからない』という方もいるのではないでしょうか。現在利用中のクレジットカードの利用限度額の確認方法をお教えします。

クレジットカードの利用明細書から確認する

クレジットカードの利用明細書が毎月自宅に郵送で届いている方は、利用明細書をチェックしてみましょう。


利用明細書には、利用限度額、利用可能枠、総利用枠といった言葉で利用できる最大額が表記されています。


現在利用している残高と、残る利用可能額の記述もありますので、チェックしてみてください。

クレジットカードの会員サイトから確認する

最近は郵送コスト削減のため、クレジットカードの明細書は郵送で送らず、会員サイトからチェックする形式になっているクレジットカード会社も増えています。

クレジットカードの会員サイトにログインする事により、利用限度額、利用可能額の情報を知る事が出来るので、確認してみるといいでしょう。
まだ会員サイトに登録をしていない方は、登録を行うと便利です。

クレジットカード会社に電話をして確認する

クレジットカードのコールセンターは、様々な質問を問い合わせる事が出来ます。クレジットカードの裏側にコールセンターの電話番号が表記されていますので、問い合わせてみるといいでしょう。

クレジットカードの利用限度額を上げる方法

『ちょっと大きな買い物をしたとき、クレジットカードの利用限度額が足りない』というときは、利用限度額を上げる事を検討しましょう。クレジットカードは何枚も持つと管理が面倒になってきますので、できれば手持ちのカードの利用限度額を上げたいですよね。

クレジットカードの利用限度額を上げる方法について解説します。

増額(増枠)申請をして審査に通れば増額してもらえる

クレジットカードの利用限度額を上げるには、
会員サイトから利用限度額の増額(増枠)の申請を行う
コールセンターに連絡する

のどちらかを行い、カード会社の増額審査を受けて合格すれば増やす事が出来ます。

クレヒスが良い人は自動的に増額してもらえる場合も

自分から増額の申請をしなくても、クレジットカード会社が自動的に増額してくれる場合があります。クレジットカード会社はカード発行後も定期的に信用情報機関のクレヒスを見る途上審査を行っており、途上審査でクレヒスが良い方には増額をしてくれる事があるのです。


クレヒスが良いとは、
キチンと支払いを期日まで続けている
借入先などが増えていない

といった方になります。

支払いの延滞・遅延が多い人は審査に通りにくい

クレジットカードの増額申請を行うと、クレジットカード会社は再度審査を行います。最審査の過程で、支払いの延滞・遅延が多い方は審査に通りにくく、落とされる可能性が高くなるでしょう。

信用情報機関のクレヒスで確認し審査を行うので、『そのカード会社に延滞・遅延はしていない』に関係なく、延滞・遅延を行った方は審査に通りにくくなります。

最悪なのは再審査を行う事により、延滞や遅延がカード会社に把握され『利用限度額を逆に減らされる』可能性もある点です。
遅延・延滞が多い方はご自身から増額申請をする事は控えた方がいいでしょう。

クレジットカードの利用限度額を下げる方法


『クレジットカードの使い過ぎが怖い!』と不安に思っている方も中にはいるでしょう。そんな方は『利用限度額を下げる対応』を考えてみてはいかがでしょうか。
利用限度額を下げる方法とそのメリット、デメリットについて解説します。

クレジットカード会社に利用限度額の減額を依頼する

利用限度額の引き下げは増額と同様、クレジットカード会社に減額を依頼することにより行う事が出来ます。


『利用限度額の増額申請』は会員ページから行えますが、『利用限度額の減額』には対応していないカード会社が大半です。減額をしたい場合はコールセンターに電話をして、減額の依頼をしましょう。

利用限度額を減額するメリットとデメリット

利用限度額を減額するにはメリットとデメリットが発生します。それぞれを把握してから行動に移しましょう。


利用限度額を減額するメリット

クレジットカードは手元に現金が無くても購入する事ができ、支払いは1回払いでも12ヵ月先になります。
分割払い、リボ払いを使うと更に時間的余裕が出来るでしょう。


時間的余裕が出来る反面、銀行口座にお金が無いのに物を買う無駄遣いが増えてしまう可能性があるので注意が必要です。


最初から小さな利用限度額にしておけば、カードの利用限度額でストップがかかるので無駄遣いを防ぐことができます。

利用限度額を減額するデメリット

利用限度額を減額すると、『使いたいときにクレジットカードを使えない』といったデメリットが発生する場合があります。例えば、使い過ぎが怖いので利用限度額を30万円に抑えると、その月20万円使うだけで、カードの支払いが終わる日まで10万円しか使う事が出来ません。


カードを使った日から2か月程度引き落としまで期間が空くこともありますし、引き落とし後、カード会社によっては直ぐに利用可能額が戻らない場合もあります。

使いたい時にクレジットカードが使えないと、現金払いをしなければいけなくなったり、他の借金に頼らないといけなくなったりと弊害が発生する事もあるので、利用限度額を減らすときは良く考えて行いましょう。

クレジットカードの利用限度額を使い切ってしまった!すぐに増額する方法は?

『お客様、このカードは使えない様です。』と店員さんに言われるとちょっとショックですよね。クレジットカードの利用限度額を使い切ってしまったとき、すぐに利用可能枠を増額する方法があります。

利用可能枠を増額する方法について解説しましょう。

繰り上げ返済で利用可能枠を増やす

クレジットカードで分割払い、リボ払いを行っていて、利用可能枠が無くなってしまっている方は繰り上げ返済を行いましょう。繰り上げ返済とは、『その月の定められた返済額以上に返済を行う』事をいいます。


お財布に入っているお金や銀行口座の貯金があれば、繰り上げ返済を行って利用残高を減らしましょう。結果的に利用可能枠を戻し、クレジットカードが再度利用できるようになります。

即日審査・即日発行のクレジットカードを作る

『繰り上げ返済をするお金が無い』といった方は、新しいクレジットカードの発行を考えてみるといいでしょう。最近では即日審査・即日発行が出来るクレジットカードも増えています。


その日の内に使えるようになるので、新たな利用限度額・利用可能枠を手に入れたのと同じ効果をもたらします。

年収別におすすめのクレジットカードと各利用限度額の目安


クレジットカードは普段使いに丁度いい庶民派のカードや、高年収層におすすめのブランド力のあるクレジットカードがあります。
年収別におすすめのクレジットカードと、各利用限度額の目安を紹介します。

年収100万円台の方におすすめのクレジットカード

年収100万円台は学生やフリーター、パート主婦などの職業の方が多いかと思います。年収100万円台におすすめしたい3つのカードをご紹介します。

 楽天カード:利用限度額目安 5100万円

楽天カードは楽天ポイントが貯まるカードです。新規入会時にキャンペーンが行われており、審査にも通りやすく使いやすいカードとされています。
年収が100万円位の方も作りやすいカードといえるでしょう。

参考:https://www.rakuten-card.co.jp/

オリコカード・ザ・ポイント:利用限度額目安 10100万円

オリコカード・ザ・ポイントは還元率が高いクレジットカードと知られています。貯めたポイントはアマゾンギフト券、楽天ポイントに変える事が出来るので、使い道にも困りません。


普段使いをする人向けのカードになっていて審査に通りやすいので、こちらも年収が多くない人に向いたカードになっています。

参考:https://www.orico.co.jp/creditcard/thepoint/

dカード:利用限度額目安 30100万円

dカードはドコモが発行しているクレジットカードです。ローソンで最大5%ポイントがたまるので、ローソンによく行く方にとってポイントが貯めやすいカードになっています。


手ごろなカードとして知られ、年収100万円ほどの方でも審査に通りやすいとされています。

参考:https://d-card.jp/st/abouts/d-cardapply.html

年収300万円台の方におすすめのクレジットカード

続いて一般的なサラリーマンの年収となる年収300万円の層にお薦めのクレジットカードの紹介です。年収300万円の層におすすめのクレジットカードを2つご紹介します。

三井住友VISAクラシックカード:利用限度額目安 1080万円

三井住友VISAクラシックカードは三井住友カードが発行するクレジットカードです。海外旅行傷害保険が手厚く、海外旅行に行く機会も多くなる年収300万円位の層にとって使い勝手のいいカードになっています。

参考:https://www.smbc-card.com/nyukai/card/classic.jsp

ACマスターカード:利用限度額目安 10300万円

ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行するカードになります。大きな限度額でキャッシング機能を付ける事も可能ですから、何かと出費が増える年収300万円の層におすすめめしたいカードです。

参考:https://www.acom.co.jp/lineup/credit/

年収500万円台の方におすすめのクレジットカード

ちょっと収入が多くなってきた年収500万円台の方は、持つカードのランクにもこだわりたいところです。年収500万円台の方におすすめのクレジットカードを4つ紹介します。

三井住友VISAゴールドカード:利用限度額目安 50200万円

三井住友VISAカードは三井住友カードが発行するクレジットカードになります。三井住友VISAクラシックカードからゴールドカードにアップグレードする事も可能です。

空港ラウンジサービスを利用出来たり、宿泊予約サイト「Relux」が初回7%割引(2回目以降は5%引き)になったりと様々なサービスを受ける事が出来ます。
海外に行く機会も多い年収500万円の方に使いやすいカードです。

参考:https://www.smbc-card.com/nyukai/card/goldcard.jsp

JCBゴールドカード:利用限度額目安 50300万円

JCBゴールドカードはカードブランドのJCBが発行するカードです。充実した海外旅行傷害保険や、空港ラウンジサービスなど多くの特典が受けられ、海外出張などの多い年収500万円の層に頼もしい1枚になります。

参考:https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/gold.html

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード:利用限度額目安 10500万円

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードはクレディセゾンが発行するカードになります。アメリカン・エキスプレスのプラチナメンバーだけが利用できる優待サービスや、ゴルフサービスが利用可能です。

ブランド力のあるカードですので、年収500万円の方にピッタリなカードといえます。

参考:https://www.saisoncard.co.jp/amex/platinumbusiness/

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:利用限度額目安 100万円〜

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードはアメリカのクレジットカード会社となるアメリカン・エキスプレスが発行するカードです。カードブランドの中で上級とされ、年収500万円の方が持っていて箔が付くカードといえます。


『国内外約200店舗のレストランで所定のコースメニューを頼むと1名分無料になる』など様々なサービスが使えます。

参考:https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/gold-card/

1,000万円以上の方におすすめのクレジットカード

日本で高収入層とされる年収1000万円の方におすすめしたいカードは2枚になります。

楽天ブラックカード:利用限度額目安 1,000万円

庶民派なイメージのある楽天カードですが、その最上位にはブラックカードが用意されています。

直接申し込みは出来ず、ゴールドカードを作ってある程度の使用実績を続け、招待されるのを待たなければいけません。利用限度額は多く、年収1000万円以上になったら支出も多くなるので持っておきたいカードになります。

アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード:利用限度額目安 個別設定

アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードはアメリカン・エキスプレスの最上位カードです。入会金、年会費が数十万円必要とされ、VIPの中の選ばれた方しか持つことができません。

招待制ですので、手に入れるためにはカード会社の招待を待つ必要があります。招待は利用実績、利用店舗、職業、資産額、年収などで選定される様です。グレードアップの招待が来たら検討してみてください。

JCB ザ・クラス:利用限度額目安 個別設定

JCB ザ・クラスはJCBの中で最も上位のクレジットカードです。コンシェルジュデスクを利用したり、年1回好きな商品を貰えたりと様々な特典を受ける事が出来ます。

コンシェルジュデスクは旅の手配、予約、ゴルフ場の案内など様々な事を手配してもらえるので、「秘書」がついてくれるような感覚です。
年収1000万円以上の時間が無い方が持っておくと役立つ1枚となっています。

参考:https://www.jcb.co.jp/service/premium/the-class/index.html

クレジットカードの利用限度額についてのまとめ

クレジットカードの利用限度額について解説してきました。
クレジットカードの利用限度額の知識は、

そのクレジットカードで使える上限金額がクレジットカードの利用限度額
審査で見られるポイントは年収(収入)、信用情報(クレヒス)、不動産などの資産
利用限度額は明細書や会員サイトから判別
利用限度額を使い切ってしまった場合は繰り上げ返済や新規のカードを作って対処する

といった情報を押さえておけば役立ちます。

年収によっても使いやすいクレジットカードは変わってきます。普段使いのカード、ゴールド・プラチナカード、最上位のカードとご自身の年収と利用目的に合ったベストなクレジットカードをみつけてください。