ねんきん定期便といえば自分の年金に関する情報が送られてくるもの、という程度に感じている方も多いことでしょう。

実は、年金に関するとても大切な情報が記載されています。

毎年定期的に手元へ送付されてくる仕組みですが、何らかの事情で手元に届かないことも考えられます。

この記事では、ねんきん定期便の概要とねんきん定期便が届かなかった際の対処方法をご紹介します。

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ねんきん定期便とは

ねんきん定期便とは

年金定期便とは、国民年金や厚生年金の加入者に送付される年金の情報です。

年金保険料をいくら支払ったのか、その保険料をもとに将来いくらの年金を受け取ることができるのかといった情報が書かれています

国民年金は、日本に居住する満20歳以上のすべての方に加入義務があります。ただし、すべての加入者が保険料と年金額が同じというわけではありません。

年金保険料を納付した期間や加入している区分により、年金保険料の額や受け取る年金の額が異なります。

そのため、自分の年金に関する情報が正しく登録されているかを確認することが大切で、1年に一度ねんきん定期便によりチェックできます。

通常は直近1年間の納付状況などの情報が記載されたものがハガキで届きます。

35歳・45歳・59歳の節目の年には、20歳の国民年金加入時から直近まで全期間の加入区分や納付状況など、より詳しい年金の情報が封書にて届きます。

ねんきん定期便に記載されている内容

ねんきん定期便に記載されている内容

ハガキで届くねんきん定期便には「表面」と「裏面」に大切な情報が記載されています。

「表面」では、年金番号や直近1年間の加入区分や年金保険料の納付状況を確認することができます。

直近1年間で転職・離職・復職などがあった場合、加入区分が変わっている可能性が高いので切り替わった月などをしっかりチェックしましょう。

「裏面」は、50歳未満の方と50歳以上の方で内容が異なります。

50歳未満の方

50歳未満の方(ねんきん定期便)

50歳未満の方は、これまでの「保険料納付額」「年金加入期間」を確認することができます。

また、これまでの加入実績に応じた年金額も知ることができます。

年金制度は全期間分の年金保険料を納めることにより満額の年金額を受け取ることができる仕組みです。

50歳未満であれば、当然、全期間は納めていません。

そのため、加入実績に応じた年金額も少なく表示されています。これだけしかもらえないのかと心配を募らせるかもしれません。

しかし、あくまでも現時点までの納付年金保険料をもとに計算された年金額であり、今後60歳までの納付した保険料が増えれば年金額も増えていきます。

50歳以上の方

50歳以上の方(ねんきん定期便)

50歳以上の方は、これまでの「年金加入期間」とともに「老齢年金の見込額」を確認することができます。

50歳未満の方と決定的に異なるのが、この「老齢年金の見込額」があることです。

加入実績に応じた年金額ではなく、60歳まで年金保険料を納めたと仮定して、いくらの年金を受給できるのかという見込年金受給額を知ることができます。

そのため、老後の生活資金をイメージしやすくなり、あとどれだけ老後の資金が必要なのか、年金受給まであとどれだけの収入を得られるか、現在の財産をいくら増やせるのかといった具体的な老後までの資産形成の計画を立てることができます。

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ねんきん定期便はいつ届くのか

ねんきん定期便はいつ届くのか

ねんきん定期便は毎年決まった時期に手元に届けられます。

毎年の決まった時期とはいつなのか、またねんきん定期便の送付先について確認してみましょう。

ねんきん定期便は毎年自分の誕生月に送付される

ねんきん定期便は、毎年誕生月に届きます。6月24日生まれの人なら6月中に届くということです。

しかし、「1日生まれ」の人だけは、誕生月の前の月に届くことになっています。6月1日生まれの人は5月中に届きます。

ねんきん定期便を誕生月(1日生まれの人は誕生月の前の月)に届けるために、2カ月前の状況で作成されています。

そのため、届いた時の年金加入状況などと異なっている場合もあります。

公務員や学校勤務の人にはねんきん定期便は届かない

ねんきん定期便は基本的には日本年金機構より送付されます。

日本年金機構の運営する年金制度に加入していない公務員や学校勤務の人にはねんきん定期便は届きません。

公務員や学校勤務の人は日本年金機構ではなく、各団体の共済年金など別の機関に加入しています。

そのため、ねんきん定期便はそれぞれが加入する共済年金機関より送付されてきます。

ただし、共済組合によっては送付されないところもあるようです。

年金に関する情報を知りたい場合は、共済組合に直接問い合わせをしましょう。

ねんきん定期便が届かない原因とは

ねんきん定期便が届かない原因とは

毎年届くはずのねんきん定期便が届かないと、自分の年金はどうしてしまったのだろう、悪用されていないかなどと不安になりますね。

届かないのには現在の住所と登録住所が異なるなど、なにかしらの理由があるはずです。

ねんきん定期便が届かない理由や対応方法を見てみましょう。

登録住所との相違

ねんきん定期便が届かない理由の多くは、住所や氏名の変更届け出をしていないことです

登録している住所や氏名の情報と異なれば手元には届きません。

転勤・結婚・離婚・引っ越しなどにより住所や氏名が変更したときには速やかに届け出をしましょう。

海外移住者には原則としてねんきん定期便は届かない

満20歳以上満60歳未満の日本国内に居住する人全員に、国民年金の加入義務があります。

そのため、日本に住んでいない人は国民年金の加入義務がないということになります。

しかし、満20歳以降国民年金に加入していた期間があったり、海外に住んでいても引き続き日本の国民年金に任意で加入したりと、海外に住んでいるからといって全く縁がなくなるわけではありません。

今までの加入期間や納めた年金保険料の確認をしたいこともあるでしょう。

しかし、海外移住している方には原則としてねんきん定期便は届きません

海外に移住していてもねんきん定期便を受け取りたいときには、日本年金機構のホームページから申し込みを行いましょう。

日本に居住している方のように誕生月に自動的に送付されるということはありませんが、申し込みをすれば毎年確認することができます。

ねんきん定期便の住所変更のやり方

ねんきん定期便の住所変更のやり方

ねんきん定期便の届け先住所が現住所と違う場合は、年金定期便を受け取ることができません。

そのため、住所変更の手続きが必要となります。

ここからはねんきん定期便の住所変更方法を詳しく解説していきます。

引っ越ししたタイミングで住所変更しよう

ねんきん定期便は、これまでの加入期間や年金納付額を知ることができる大切な書類です。

引っ越しで住所が変わった際は、手続きを忘れないよう引っ越ししてなるべく早い時期に住所変更を行いましょう。

ねんきん定期便の住所変更窓口

ねんきん定期便の住所変更手続きを行う窓口は、国民年金の種類や対象者よって異なります。

ねんきん定期便の住所変更早見表

加入者の分類 対象者 住所変更窓口
国民年金加入者
(国民年金第1号被保険者)
・学生
・フリーター
・無職
市区役所または町村役場の国民年金担当窓口
厚生年金保険加入者
(国民年金第2号被保険者)
厚生年金保険に加入している方 勤めている会社
被扶養配偶者
(国民年金第3号被保険者)
第2号保険者の被扶養配偶者
(年間収入が130万円以下)
配偶者の勤め先や自治体

国民年金加入者(国民年金第1号被保険者)の場合

満20歳以上60歳未満の自営業・農業者・その家族・学生・無職の方などが、第1号被保険者として国民年金に加入しています。

引っ越しや転勤などで住所の変更があった場合、引っ越し先の市区町村へ転居届を提出します。

マイナンバーと年金番号が結びついている被保険者であれば、年金に関する手続きは不要です。

しかし、マイナンバーと年金番号が結びついていないときには、国民年金の登録情報変更届をしなくてはいけません。

届出場所 転居先の市区町村の国民年金担当窓口
持ち物 ・年金受給住所(氏名)変更届
・年金手帳
・本人確認できるもの

※自治体により異なる場合があります。事前に確認することをおすすめします。

厚生年金保険加入者(第2号被保険者)の場合

会社員や公務員など、厚生年金保険に加入している第2号被保険者の場合、勤務先に住所や氏名の変更を申し出れば、本人の代わりに手続きを行ってくれます。

勤務先によって違いはありますが、総務部や人事部などの担当部署へ早急に住所や氏名の変更を申し出ましょう。

会社員や公務員の被扶養配偶者(国民年金第3号被保険者)の場合

会社員や公務員に扶養されている配偶者(第3号被保険者)の場合、第2号被保険者が住所変更をすることで手続きが済みます。

妻が夫の扶養として第3号被保険者であるなら、夫が勤務先に住所変更を届け出ることで妻の住所変更も同時に届け出たことになります。

その後、勤務先が夫と妻の年金に関する住所変更手続きをしてくれます。

ねんきん定期便が届かない場合の対策とは

ねんきん定期便が届かない場合の対策とは

ねんきん定期便は誕生月に届くように発送されているので、郵便事情などにより月末に届くという可能性もあります。

しかし、誕生月が過ぎても手元に到着しないときには何かトラブルが発生したのかもしれません。

なるべく早い段階で問い合わせをしましょう。

「ねんきん定期便・ねんきんネット」専用のお問い合わせ番号がありますので、そちらに電話をするのがスムーズな対処法といえます。

対応の時間帯が限られていますので、まずは日本年金機構より問い合わせ番号を確認しましょう。

また、近くの年金事務所へ問い合わせて確認することもできます。

まとめ:ねんきん定期便が届かない理由を確認して早めの手続きを

ねんきん定期便が届かない理由を確認して早めの手続きを

ねんきん定期便は毎年誕生月(1日生まれのひとは誕生月の前の月)に登録した住所宛に送付されます。

もし届かない場合には、引っ越しなどで住所が変わったけれど届け出を出し忘れていたり、届け出は済んだけれど登録情報が誤っていたりと何かしらの原因が考えられます。

大切な年金に関する情報ですので、毎年かかさずにチェックするために、ねんきん定期便が届かないときには速やかに日本年金機構などに確認し手続きをしましょう。

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